2019年12月16日

写真集「Always Audrey」

写真集「Always Audrey」 出ました!★5つの写真集!
 ★5つとしては、2016年の「Audrey: The 50s」以来です。

 今回はこの写真集「Always Audrey: Six Iconic Photographers. One Legendary Star」を紹介します。

 正直、写真集としてはかなりお高め。ほぼ7000円が必要です。
 サイズも大きくて、かなり嵩張りますし収納に困ります。(^_^;)

 レコードジャケットの左右が短く、上下が長いもの、という感じです。

写真集「Always Audrey」 でも大きいということは写真の迫力にもつながるわけで、それはプラスにもなります。

 書名からわかるように、この写真集では6人の写真家のオードリーのポートレートから構成されています。
 ここでボブ・ウィロビーなど今まで散々写真集を出してきた写真家を省いているのが高得点!見たことのない・写真集に今まで収録されていない画像が大量に収録されています。

 表紙で使われているノーマン・パーキンソンという写真家の写真が最も平凡な域なくらい、珍しい画像が多いです。
 しかもこの写真も、あまりお目にかからない別ショットも掲載。

写真集「Always Audrey」 でも不思議なことに、この写真集を編纂したのが誰なのか、全く書いてないんです。日本で言うなら、近代映画社で出た、だけの情報しかないのと同じですね。

 でも内容を見ると、この写真集を編集したのはかなりなオードリーファンだとわかりますよね。過去の写真集のほとんどを理解してないとこういう写真集には仕上がらないと思うんです。

写真集「Always Audrey」 正直、今もオードリー展を巡業しているクレヴィス社はこの会社の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいくらい。

 クレヴィス社は全然珍しくない画像たっぷりの写真集と最悪な伝記もどきを出版して、展示会では題名は間違う、キャプションもいい加減、キャプションと写真が入れ替わってても誰も気づかない、など、プロとしてどうかと思うようなレベルですからね。

写真集「Always Audrey」 そういえば昔はオードリーの写真は全部見てみたい!などと思っていましたが、もう諦めました笑。

 こういうスターの写真って世に出回るのは1枚でも、同時に撮影されているのはその何十倍・何百倍もあるわけで、そうなるともう埋れたままになっているオードリーの写真なんて数えきれないでしょうから、それを全部見るなんて不可能ですよね。

写真集「Always Audrey」 映画1本に対して宣伝用のスチールカメラマンも最低3〜4人くらいは付くみたいですし、私生活やポートレートのオードリーを撮りたがった・撮った写真家も数知れず。ということは元々世に出なかった写真、さらにその別ショットとなったらもう収拾つきませんよね。

 なのでもう基本に立ち返って、映画のオードリーを楽しむことで満足しておこうと思っています…んですが、それでもこんな珍しい画像ばかりの写真集を出されるとテンション上がりますよね!o(^▽^)o

写真集「Always Audrey」 カメラマンはローレンス・フライド、ノーマン・パーキンソン、ミルトン・H・グリーン、ダグラス・カークランド、テリー・オニール、エヴァ・セレニー(読み方が合っているかは不明です…)という6人。
 最初にはそれらの写真家の方とは違う写真のページもあります。

 ローレンス・フライドはいきなり「ジジ」の頃のカラーが嬉しいですよね。そしてNBCテレビに出演するオードリーや、「ジジ」でカツラをつける舞台裏のオードリーなど、貴重な画像もたくさんあります。有名な写真の別ショットも!

写真集「Always Audrey」 ノーマン・パーキンソンはやはり麻呂眉の「ジジ」から始まって、メル・ファーラーと結婚した辺りの細眉オードリーまでを写真に残しています。

 ミルトン・H・グリーンは同じく「ジジ」から「戦争と平和」「パリの恋人」までのオードリー。眉のメイクが変わっているのがハッキリ。

 ダグラス・カークランドはぐっと時代が飛んで、「おしゃれ泥棒」のオードリーから入ります。有名な鉄兜オードリーも、裏焼きなどということもなく、全て正位置。ライトもオードリーの左側から当たっています。

写真集「Always Audrey」 色んな写真集の表紙になった「おしゃれ泥棒」オードリーもありますし、そしてなんとも嬉しいペンダントオードリーや傘とオードリー、ジャガーとオードリー、警備員とオードリー(の別ショット)などが僕にはめっちゃ刺さります。
 さらには公開当時に「スクリーン」や「ロードショー」で載ったきりの「ロビンとマリアン」の画像も嬉しいですね!

写真集「Always Audrey」 テリー・オニールの画像は「尼僧物語」は無く、「おしゃれ泥棒」でスタート。ところがここでこの写真集での裏焼きオードリーが入ってきます。

 うーん、なんで裏焼きになってもたんやろ!他のページの掃除婦の写真とオードリーのシャツの前合わせも逆になってるし、彫像の台座にある数字もひっくり返ってるやーん。オードリーの顔が違和感しかないよー!(他にはp182も裏焼き)

写真集「Always Audrey」 「いつも2人で」のプールへドボン!の連続写真もありますし、「ロードショー」の表紙になった(の別ショット)海辺の画像も素敵です!

 最後のエヴァ・セレニーさんの写真は少ないのですが、「オールウェイズ」の見たことない画像が締めてくれます。
 もしかして題名の「Always Audrey」とも掛かってるのかもね。

 それと最近の写真集としては画期的なのは、オードリーのシワや毛穴を(多少加減したと思いますが)わりとそのまま載せていること!

写真集「Always Audrey」 これはショーンやルカを通さずに、直接写真家から権利を買って、撮影当時のポジのままに掲載したからでしょうね!

 毎年カレンダーを作っている会社の方にお伺いしたところ、ショーンはかなり写真の検閲に厳しいとのことで、タバコが写ってるのはダメ、シワはダメ、とかなり注文や修正が入るらしいので、最近のオードリーの写真はほとんど修正済み。毛穴やシワや、最近では鎖骨にあるホクロまで綺麗さっぱり消されています。

写真集「Always Audrey」 でも以前も書いたことがありますが、オードリーって写真にその当時の心身の状態がめっちゃ出る人なんですよねー。
 疲れてると若い頃でも目の下に濃いクマが出る(特に右目の下)、プライベートでストレスがあると肌が荒れて痩せる、みたいな。

 「おしゃれ泥棒」で急にオードリーが老け始めたのは「マイ・フェア・レディ」のバッシングがあったからだろうし、「いつも2人で」で激やせしているのはメル・ファーラーとの離婚を考えていたからだろうし、など。

写真集「Always Audrey」 写真集「Audrey: The 60s」の表紙になった「おしゃれ泥棒」のオードリーの画像も、久々に毛穴見れた!って感じです。

 なんかやたら美化しすぎた最近のオードリー写真集よりも、こういう毛穴もシワもある素のオードリーを見れて嬉しくなりました。

 オードリーファン初心者にオススメする写真集ではないかもしれませんが、間違いなく上位に置かれるべき写真集!

オススメ度:★★★★★(まだまだ未知の画像はあるんですね!)




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Posted by みつお at 18:00│Comments(8)海外の写真集
この記事へのコメント
これ、スゴイでしょ
僕もかなり興奮しました。
テリー・オニールなので期待しましたが、
やはり「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」
プールへドボンの連続などすでに別のものでおなじみのものも
ちゃんと大きくきちんと掲載されているし、
まだまだ未発掘のものも多いんでしょうねぇ。

もう少し落ち着いたら感想を書きたいと思います。
Posted by まる at 2019年12月17日 00:01
まるさん!まるさんも気に入っていただけてるんですね!(^-^

なんか凄そうなのはアマゾンで見て思ってましたが、一部だけじゃなく、全編に渡って珍しい画像だらけなのは嬉しい驚きですよね!

また感想お待ちしています!
Posted by みつおみつお at 2019年12月17日 20:51
はじめまして

どうしても購入したいのですが、amazonでしか購入できないのでしょうか?
また、価格が2種類ありますが何が違うのでしょうか?
Posted by アビー at 2020年01月15日 01:54
アビーさん、こんばんは!

アマゾン以外では、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ツタヤ、紀伊国屋などで取り扱いがあるようです。
ネットでも取り扱いがあるので、実店舗でも大きな蔦屋書店や紀伊国屋書店で扱っていると思います。

ただ、調べた所、どこもAmazonよりも1000円以上お高いようですね。
この本は洋書なので、扱うショップによって利益をどれくらい載せるかが変わってくるんだと思います。Amazonだと買うタイミングでの為替レートも大きく関わってきますね。
ショップによって値段が違うだけで、本自体は全く一緒です、なので、より安く買うのがいいと思いますよ。

僕が上記で載せているのはAmazonと楽天ですが、楽天はアマゾンより4000円ほど高いですよね。

アマゾンではアマゾン本体以外に、いろんなショップが同じ物を出品していますので、値段がいろいろあります。
僕も今回はアマゾンの中の最安値のショップで購入しましたよ。
Posted by みつおみつお at 2020年01月15日 23:49
大変有益なブログで参考にさせていただいております。
最近オードリーの写真集を集め始めて、
・Always Audrey
・Audrey: The 60s
・Audrey: The 50s
上記三冊は手に入れたのですが、その他”これだけは絶対”というタイトルがありましたら教えていただきたいです。
宜しくお願いいたします。
Posted by ササキダイスケ at 2020年01月17日 22:37
ササキダイスケさん、初めまして。

参考にしていただいて、ありがとうございます!

この記事にあるタグの★★★★★写真集 というところをクリックして出てくる写真集は全てオススメですが、”これだけは絶対”という観点だと、やはり

「デラックスカラーシネアルバム1 オードリー・ヘプバーン」
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e8142.html
あるいはその改訂版
「決定版 オードリー・ヘプバーン デラックスカラーシネアルバム1」
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e94230.html

がダントツトップでしょうか。ただし、これはもう中古でしか手に入らないので、なるべく綺麗なものを買ってください。
改訂版よりも初版の方が色鮮やかです。
約50年前(改訂版は30年前)に出たものなので、さすがにササキダイスケさんがお買いになったその3冊よりは印刷技術が未熟に感じてしまうかもしれませんが、オリジナルポジに近いものから当時の美術印刷という高精細な印刷方法で刷ってありますので、現在の平凡な写真集よりも遥かに綺麗な印刷でしかも超レアな画像で構成されています。
現在でも雑誌などで使われている写真でも、この写真集の方がキレイだったりすることがほとんどですし、中国やスペインの写真集ではこの本の一部をそのまま原稿にして印刷しているもの(パクリ)があるくらいです。
これらはアマゾンで入手可能です。

画像だけではなく、もっとオードリーについての資料や文章が欲しいというのであれば、

「映画の友 オードリイ・ヘップバーン全集」
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e3592.html

がまだオードリーが現役の頃の特集号(雑誌形態)なので、膨大な写真の量と当時の1流の映画評論家によるオードリー論が載っていて、読むのも見るのも1日では出来ないほどです。
印刷技術は60年代なので、今見るとかなり落ちますが、それでも貴重な画像の多いこと!これも中古で、もし運がよければ出会えるでしょう。

「オードリー・ヘプバーン:私のスタイル」展図録
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e9345.html
「timeless audrey」展図録
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e9558.html

↑これらは大規模なオードリー・ヘプバーン展が日本に来た時の図録になります。オードリーの写真とともに、オードリーが実際に着た衣装などが載っていて、資料としての価値が高いかもしれません。

現在でも売っている新品が欲しい!という前提なら

「オードリーのローマ」
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e275202.html

がいいでしょう。これは日本版は紙を変えて圧倒的に良くなっているので、海外版よりも日本版を買ってください。

他の星5つの写真集もどれも凄いものばかりなので、本当はどれも落として欲しくない素晴らしいものばかりです。順々に買っていっても被りも少なく、全部満足できると思いますよ。

またそれぞれの写真集の感想もお聞かせくださいねー。(^-^
Posted by みつおみつお at 2020年01月18日 02:31
みつおさん
ご丁寧にありがとうございます。すぐさま買い集めます!
Posted by ササキダイスケ at 2020年01月18日 11:17
買い集める!?
あまり無理しないでくださいねー(^^;;

また何かあったらどうぞ!(^-^
Posted by みつおみつお at 2020年01月18日 19:50
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