2020年11月18日

ショーン・コネリー追悼「ロビンとマリアン」記事

ショーン・コネリー追悼「ロビンとマリアン」記事 更新が遅くなってすみません。

 日本版のカレンダーの紹介をしようと思っていたら、10月31日にショーン・コネリーが死去したとの知らせが入ったので、「ロビンとマリアン」からの記事を探していたら時間がかかってしまいました。

 というわけで、今日は「ロビンとマリアン」でもショーン・コネリーに重きを置いた記事を2つ紹介。
 1つは「ロードショー」から、もう一つは「スクリーン」からです。

 この時期のショーン・コネリーは「風とライオン」「王になろうとした男」そして「ロビンとマリアン」と全て時代劇ですし、明らかに007のイメージを払拭して、今に続くショーン・コネリーのイメージを決定したのがこの三本だと思います。

 なので僕はショーン・コネリー中心の視点で見た時、これらが3部作であると思っていますし、これらの記事でもそういう捉えられ方をしているようです。

 この3部作の前はオールスターで出番の少ない「オリエント急行殺人事件」だし、この後は未公開作品とこれまたオールスター作品の「遠すぎた橋」なので、明らかにこの3本は前後から隔離されたひとまとめだと思います。

ショーン・コネリー追悼「ロビンとマリアン」記事 さあまずは「ロードショー」から。
 こちらはショーン・コネリーと書いてあるように、明らかにショーン・コネリーに絞ったグラフ記事。

 ところが雑誌発売当時、僕はオードリーのファンになりたての頃なので、こういう「ロビンとマリアン」の記事が載っていた辺りの「ロードショー」も「スクリーン」も買っていません。

 なのでこのへんはおそらく切り抜きを買ったのだろうと思いますが、「ロードショー」の方は紙一枚だけです。画像を見ると、前後にページがあったものと思われます。

 誰が書いたのかもわかりませんが、手元にあるページの文章を読むと、「王と呼ばれた男」を監督したジョン・ヒューストン(オードリーの「許されざる者」の監督ですね)はクラーク・ゲイブルとハンフリー・ボガートで撮りたかったとか、でももう二人とも死んでいるので、主演二人を選ぶ際にまず脳裏に浮かんだのがゲイブル役がショーン・コネリーだったそうです。

 ヒューストンは当時007の人気が下り坂で、ショーン・コネリー自身も精彩を欠いていたが、それだけで終わるとは思っていなかったそうです。

 そしてこの文章を書いた人は、“ショーン・コネリーは変わった。鮮やかに、見事な男になった。その変身は衝撃ですらあると思う。”と書いてます。

ショーン・コネリー追悼「ロビンとマリアン」記事 もう一つは「スクリーン」。切り抜きしかないのに、なんで「スクリーン」と「ロードショー」が見分けられるかと言うと、当時この2誌はサイズが違っていたから。「ロードショー」がA4ピッタリだったのに対して、「スクリーン」は上下が少し小さかったからです。

 さて、「スクリーン」の方は“あのスターのこのみごとな変貌”ということで、山根祥敬さんが書いておられます。

 ここではまずショーン・コネリー。オードリーのこともあるのですが、コネリーは最初にいっぱいいろんなスターの画像で場所を取られていますが、それでも半ページ分はあると思います。オードリーは1段分しかないのに、です。

 ここでもジェームズ・ボンドの虚像から甦った。と書かれていて、ショーン・コネリーは007を降りたあと長いスランプに陥った、と書かれています。
 そして「風とライオン」「王になろうとした男」「ロビンとマリアン」は甦ったコネリーの豪放な男の三部作と言えよう。と書いてます。

 山根さんは続いてオードリーについて書いているのですが、実はまだ「ロビンとマリアン」は未見とのこと。
 でも8年ぶりにカムバックしたオードリーに会えるなんて夢のようだ。と書いてます。

 今の僕らは、オードリーが「ロビンとマリアン」で復活するのは先に知ってますし、当然のこととして受け止めていますが、実際にオードリーと歩んだ人たちから見ると68年に公開された「暗くなるまで待って」以降、本当に引退してしまったオードリーにはもう会えないんじゃないかと思っていた長い年月の後にやっと出てきた「ロビンとマリアン」だったから、本当に嬉しかったことだろうなーと思います。

ショーン・コネリー追悼「ロビンとマリアン」記事

 ジバンシィもセシル・ビートンも着ないで、47歳のシワも隠さずに登場することがなんと勇気の要ることだろうと書いています。

 それと、山根さんはオードリーが演技力があるスターだと書いていて、「尼僧物語」と「暗くなるまで待って」のリアルな演技でアカデミー賞候補になったことも書いています。

 山根さんは未見ながら、アメリカの批評を読んだらオードリーが好評で、興行もヒットしていることが書かれています。
 そして以前の記事で載せていますけど、「ロビンとマリアン」と共にカムバックの候補作となっていたエリザベス・テイラーと共演の「父の日」が実現しますように、と締めています。まあ結局その作品は制作されずに終わるんですけどね。



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この記事へのコメント
こんにちは☺️
オードリーファンでいつも楽しく拝見しています。来年のカレンダー、どれを買おうか迷ってます。映画の中では華麗なる相続人が好きです。若い時ではないしちょっとオードリーぽくない内容に感じるのですが、自分が歳をとってきたらお気に入りになりました。映画の中のファッションも好きで。
また更新楽しみにしています。コロナ、まだまだ落ち着きませんがお体にはくれぐれもお気をつけ下さい☺️
Posted by はる at 2020年11月19日 14:18
はるさん、こんばんは!

もしかして2007年にコメントをいただいたはるさん、ではないですか?
別の方なのかなー。

「華麗なる相続人」をお気に入りとのこと、めっちゃ嬉しいです!
僕は虐げられている作品ほど思い入れが深まってしまうたちなもので…。
「ローマの休日」や「ティファニーで朝食を」だけじゃないよ、埋れてる作品にも光を当ててあげてー!って思ってます。
「華麗なる相続人」のファッションもいいですよね。僕はエレベーター事件の時のジャケットが好きです。あと駐車場を歩くときのものも。
マキシムのシーンの衣装は衣装だけだと好きなんですけど、胸が見えそうなのが、ちょっとハラハラします。

コロナ、本当に爆発的に増え始めててイヤですよね。
はるさんもお気をつけください。
Posted by みつおみつお at 2020年11月19日 21:29
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