2021年12月26日

「エクスラン・ヴァリーエ」別冊セブンティーン 1971年9月号

 毎年恒例のNHKBSプレミアムの年越し映画マラソンは、今年は「ローマの休日」!
 12月31日(金)午後0時01分〜2時00分。詳細はこちら

「エクスラン・ヴァリーエ」別冊セブンティーン 1971年9月号 今日はこのブログを開設してからちょうど15年になります!

 2006年12月26日に何も分からぬまま試しに書いてみたんですけど、やり方がよく分からないので、下書き保存するつもりがうっかりアップになってしまったのが今日でした笑。

 最初にアップしたのは本当に試しで書いてただけなので、文章が実は途中までで、大慌てで文章を追加して完成しました。それが現在見ることのできる「ローマの休日」名古屋ミリオン座パンフレットの記事です。
 まあブログの開設時などは誰もここなど知らないでしょうから、そんな大慌てすることもなかったんでしょうけど笑。

 その時交流のあった身近なオードリーファンの方だけに開設したことを伝えて来ていただいたのが最初で、その後どうやって見つけていただいたのか、こちらに来ていただけた方とお知り合いになれて、15年経った今でも続けています。
 本当にありがとうございます!!

 さて、ちょっと体調が悪かったのと、何を書けばいいのか、全く浮かばなかったので間が開いてしまいましたが、今日は制作50周年になる、1971年の「エクスラン・ヴァリーエ」を紹介。

 載っているのは別冊セブンティーン1971年9月号。
 いつもの広告かと思いきや、カラーピンナップとして掲載。一番若く見えるお下げバージョンですね。

「エクスラン・ヴァリーエ」別冊セブンティーン 1971年9月号 このお下げのウィッグは、すんごい自然だと思っていましたが、いろいろな画像を知っていくと、てっぺんがとんがっててカツラ感がすごいするのとかがあったりもするんですけど、このストローハットをかぶっているものはその不自然さが見えないので、めっちゃ自然です。

 当時のカツラって、今と違ってやっぱりどこか不自然な感じが出てるんですけど、それを考えるとやっぱりハリウッドのカツラって凄いな〜!と思います。
 「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「緑の館」「許されざる者」「いつも2人で」のロングヘアのカツラなんて、全然違和感ないですもんね。

 それと、「エクスラン・ヴァリーエ」のオードリーって、指示があったのかもしれませんが、目をパッチリ開けていない写真が多いので、ちょっとオードリーの外国人さん感もいつもより多く感じます。
 でもそれとともに、このお下げの時は当時の「サインはV」のテレビドラマの范文雀さんにも似ているなーといつも思っています。

 さて、70年代って日本がだいぶ豊かになって来た時ですよね。本国では絶対にコマーシャルなんかには出なかった世界のスターが、日本の広告代理店に口説き落とされて、“日本だけになら”ということで出演してくれていました。

 70年代だと、ウィッグのCMで対決したカトリーヌ・ドヌーブ、“う〜ん、マンダム!”のチャールズ・ブロンソン、“ラッタッタ〜♪”のソフィア・ローレン、ダーバンのアラン・ドロンなどなど。
 80年代になって、日本がバブルに向かって行くようになると、海外の大スターはほとんどCMに出ていましたね。

 90年代、バブルがはじけたと言えども、まだまだ日本はお金持ち大国で、90年代終わりには“ゴーマルサン、ゴーマルゴ EDWIN”と言ってブラッド・ピットと、“オリコカード 刑事(デカ)プリオ”シリーズでレオナルド・ディカプリオという2大大ブーム男優がCMに出たりしてましたよね。

 でも最近はほとんどハリウッド俳優のCMって見ませんよね。もうだいぶ前にジョニー・デップが福山雅治と一緒にCMに出てたのが記憶にあるくらいで。

 やっぱり日本にお金が無くなってきたのと、海外のスターも日本ではなく、中国を見てるのかなーとかって思いますね。
 もうジャパンマネーは規模が小さくなりすぎて、スターのエージェントからしても魅力がなさそうですもんね。

 日本の企業も、今はこの人!っていうブームになるほどのスターがいないので、日本の俳優さんよりだいぶギャラのかかる海外のスターを使っても、費用対効果の点でペイできないのでしょうね。

 そして海外のスターも、今は自国のCMに出ているそうです!昔はCMは格下の仕事だと思われていたそうで、日本のCMに出る場合でも、“決して海外では放送しないこと”という項目が契約にあったそうですが、今じゃネットにすぐ挙げられてしまうので、特定の国のCMに出てもすぐバレますよね。

 それと、ハリウッドの俳優さんでも演じる役が狭くなっているんじゃないかと思うんですよね。なんかゲイの役はゲイの人がやるべきだ!と言ってる俳優さんもいるようですけど、アジア人の役をアジア人がやるのとは違って、そこまで演じられる役を狭くする必要な僕は全くないと思っているんですよね。

「エクスラン・ヴァリーエ」別冊セブンティーン 1971年9月号 だいたい俳優さんって色々化けられるから俳優さんなんですよね?その役に成り切って変身できるから莫大なギャラをもらっているはずなのに、ゲイの人がゲイの役をやるべき!なんて言われちゃうと、まず一旦カミングアウトして、みたいな個人的なことまで言わないといけなくなりますよね。

 そんなことを言ったら、「ローマの休日」は王女が演じるのですか?「昼下りの情事」は年上好きの若いチェリストが?「パリで一緒に」はタイピストが演じなきゃいけないの?みたいな極端なことになってきますよね。

 それに“ゲイはゲイの人が演じるべき!”っていうのは、裏を返せば“ヘテロの役はヘテロの人がやるべき”ということにもなるわけで、それって逆にLGBTの人に差別してることになるやん!って思いますよね。

 まあそうやってだんだん変な行き過ぎた方向にまで進んできてるようなので、CMにでも出ないと稼げないのかもしれないなーとかって思います。

 さてこの号には「スクリーンに描かれた避暑地の恋」ってモノクロプラス1色というページでは「いつも2人で」も登場しています。ハイティーンの読者に勧めるにはどうかと思いますが、まあ僕も小学校時代に最初に意識してみたオードリーが「いつも2人で」でしたからねー。

 読み切り漫画が3本かなりな長編で載っているのですが、絵柄が「ベルサイユのばら」以前だなーと思います。「ベルばら」の池田理代子さんも、最初はこういう古い絵柄でしたけど、途中でデッサンの勉強からやり直して、4巻あたりから急激に華麗になりますね。
 そして少女漫画は1972年開始の「ベルばら」が絵柄も内容も分水嶺だと思っているのですが、ここはまだ昔の少女漫画だなーと思います。僕でも古めかしいと思うタイプの漫画ですね。

 オードリーの「エクスラン・ヴァリーエ」は1971年5月に撮影した分しかなくて、アラン・ドロンやソフィア・ローレンのようにその後何年も何回も撮影された、というのとは違うのが残念ですね。



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この記事へのコメント
懐かしい❗
大阪のエクスランでポスターを沢山貰いました。返礼品は、岡崎の大樹寺土産、三葉葵の家紋入花瓶3000円。集英社が草月ホールを手配してくれて、16ミリのCMを大スクリーンで観賞しました。
Posted by 明智常楽 at 2021年12月31日 04:50
明智常楽さん、あけましておめでとうございます!

「エクスラン・ヴァリーエ」上映会のお話を伺う度に羨ましいなーと思っています。
名古屋のオードリーファンのための豪邸も!また何かチャンスがありましたら、当時のその豪邸のお写真も見せてくださいねー!
Posted by みつおみつお at 2022年01月05日 14:43
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