2021年01月16日

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」

 みなさん、遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
 未だコロナは終息の気配がありませんが、どうか無事にお過ごしください。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 今回はテレビ東京の番組、「所さん&おすぎのトホホ人物伝」の紹介。放送は2004年6月4日金曜日でした。

 このオードリーの回は、当時tomoさんのオードリーのファンサイトでセンセーションを巻き起こしたものでした。
 もうコアなオードリー・ファンの中では伝説の番組!

 実はこの回では「エクスラン・ヴァリーエ」を32年ぶりにテレビで見ることが出来たんです!!!

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 今内容をもう一度見てみると、「エクスラン・ヴァリーエ」以外のところは50点くらいなんですけど、何と言っても幻の「エクスラン・ヴァリーエ」の放送ですから!

 前にも「エクスラン・ヴァリーエ」のDVDジャケットのところで書きましたが、2002年ごろには僕はもうめっちゃ「エクスラン・ヴァリーエ」が見たかったんですよね。それまでも当時2つあったオードリーのファンサイトで何度か話題になってたし(って僕が話題にしてたんですが)、もう夢にまで出てくる始末。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 その夢の中では、僕と、やはり「エクスラン・ヴァリーエ」を見たいと言っていた当時のオードリーサイトの管理人さんのMさんとが車でお寺みたいなところの庭に入って、そこでドライブインシアターのような、あるいはCMの中にいるような感覚で「エクスラン・ヴァリーエ」を見てました。

 もうかなり重症ですよね笑。それくらい「エクスラン・ヴァリーエ」を見ることは悲願でした。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 広告代理店に博報堂が絡んでいることはわかっていたので、博報堂にまで直接電話をして見ることが出来ないか尋ねたり(当然一般人は見れませんよね)、加藤タキさんとどうすれば連絡できるかを調べたりしましたがわからずじまいで、また2年ほど経ったんですが、ある時こちらにも来ていただいているカリンさんが青山音楽事務所(同名の今もあるところではなく、後の青山ミュージックアソシエイツ。今はサイトが見つかりませんので、どうなっているのか不明)のサイトを見つけてくれて、そこには「エクスラン・ヴァリーエ」のオードリーの写真も載ってました。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 そこで僕はまたまた電話で尋ねたんですが、なんと!その時に電話に出てくれた方が、テレビ東京さんがついこの間コンタクトをしてきたとのことで、めっちゃ嬉しい新情報をいただいて、今度はテレビ東京に電話。

 そしたら番組は「トホホ人物伝」で、2004年6月4日分。でも権利が複雑すぎて、実際に放送するかどうかわからないとの返答をいただきました!
 もう必死でファンの夢なんです!お願いします!って頼み込みましたよね。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 でも凄いですよね!「エクスラン・ヴァリーエ」が放送に向かって動いてるなんて!見れるかもしれない!というのはそりゃあファンの間ではセンセーションにもなりますよね。

 青山音楽事務所さんにお礼を兼ねて再度電話をすると、もし放送するなら連絡いただけるとのことで、めっちゃ感謝感謝ですよね。

 でも前々日まで連絡がなかったので、青山音楽事務所さんにもう一度連絡をすると、なんとか決まったとのことだったと思います。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 2004年のことで、たまたま息子ショーンが“timeless audrey”展のために来日していたことも幸いして、ショーンには直接許可を取ったとのこと。
 日本のファンの為なら、とOKしてくれたそうです。

 僕はその録画のために、当時出たばかりのハイビジョン録画ができるDVDレコーダーを買いましたし、同時録画ができるのでハードとDVDのどっちも同じ番組を録画できるようにセットしたり、念のため持っていたビデオデッキや古いDVDレコーダーにも録画セットしていました。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 直接番組を見たかったんですけど、当日は東京に行く予定があって、放送時間は新幹線の中でした。
 で、その「トホホ人物伝」放送中にカリンさんから「エクスラン・ヴァリーエ」のオードリーの写メ(当時はまだガラケー)が送られてきた時はめっちゃアガりましたよね。周りに人がいなかったら、わー!!って叫んでたと思います。

 こうして実際に放送されたことがわかり、家に帰った時には無事録画も出来ていたので、すっごい嬉しかったです!

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 まあその時買ったレコーダーはハイビジョンのままで取り出すためにはW-VHSというハイビジョン用のVHSの後継機器が必要で、W-VHSはすぐ廃れましたんで、結局DVD画質でないと取れなかったんですけどね。

 さて、それ以外の部分の内容が50点、ってとこですけど、まあオードリーにもトホホなことがあったと番組にするために仕方ないっちゃあ仕方ないんでしょうけど、煽りが激しい!

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 まず「ローマの休日」以前に婚約してたジェームズ・ハンソンとのことを世紀の悲恋みたいにしてるし、オードリーがイギリスからアメリカに渡ったときは体重が増えてたのをすんごいおデブさんに仕立ててるし(本当のオードリーがどうだったかはこちら)、オードリーの演技が下手ってことでオードリーとは関係のないスペイン階段の時計のことやベスパのシーンが6日間とかを絡めるし、まー煽る煽る。

 裏焼きが多くなってオードリーが右側から撮らせてるような写真が多くなったからか、あまり最近は言われなくなった左側からばかり撮らせる、というのを語っているのは褒めたいんですけど、正面からは手を添えたりして気にしてる、などと今でも言われているよく調べてない典型なのを露呈してますしね(この話に関してはこちら)。
 オードリーは正面と左側はOKで、右側だけがNGだったんですけどね。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 あと、「初恋」のことを「秘密の人々(未公開)」なんて紹介してるし、一体どんな資料を見て書いたんでしょうね。

 加藤タキさんも出演してるんですけど、「エクスラン・ヴァリーエ」に関して当時別の会社がカトリーヌ・ドヌーブを使ってカツラのCMを作ってて、それをオードリーに持っていって、こういう風に日本のCMは凄く綺麗に撮るんだってことを見せて4パターン撮ったっていうエピソードを語っていました。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 この番組で見れたのは「ブラック・ドレスバージョン」の1つだけ(15秒)でしたが、その後このバージョンのフル・バージョンは放送されておらず、2013年のWOWOWの番組でも72年のまとめたバージョンでしたし、横浜の放送ライブラリーで見れるものもまた別のまとめたバージョンだったので、今でもこの番組は貴重です。

 ここでのブラック・ドレス・バージョンのCMでは由紀さおりさんの「ヴァリーエ」は使われておらず、ここで流れているのはカップリングの「陶酔のワルツ」のスキャット・バージョン(未だ未発売)です。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 芸人のドランクドラゴンが出演して「ローマの休日」の二人の格好をしていますけど、塚地のオードリーの衣装のスカートがきちんと薄い茶色なのが本物の色に従っているのが好感度高かったです。

 あと吉田照美さんやドランクドラゴンが、オードリーの元旦那2人に対して、「あんなに綺麗な人ですけど、旦那さんは僕らでも太刀打ちできそうな感じ」って発言してて加藤タキさんも大笑い、おすぎは手を横に振ってたのが可笑しかったです。

 最後に当時開催中だった“timeless audrey”展の紹介もありましたし、来日してたショーンも出てましたね。Bunkamuraの展示会の入り口の様子や、内部の展示の一部が見られるのも今となっては嬉しいですよね。もう一度見たいなー…。

「所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝」 でも写ってる「麗しのサブリナ」のイブニングらしきものは “timeless audrey”展では書かれていませんでしたが明らかな複製品。だってどう見てもスカートのボリュームが映画のものと違いすぎでしょー!ペラッペラやん。
 2000年の“私のスタイル”展ではちゃんと「複製」って書いてたのにね。

 というわけで、「エクスラン・ヴァリーエ」を見ることが出来る数少ない、ファンにとっては貴重な貴重な体験の伝説の番組だったのでした。

内容の優秀度:★★★★★



同じカテゴリー(エクスラン・ヴァリーエ)の記事
 「エクスラン・ヴァリーエ」別冊セブンティーン 1971年9月号 (2021-12-26 09:00)
 “SCREEN”2019年2月号 付録:オードリー・ヘプバーン カレンダー (2018-12-22 14:00)
 週刊文春1971年7/12号「エクスラン・ヴァリーエ」記事 (2018-05-04 18:00)
 「エクスラン・ヴァリーエ」もうひとつのCMソング!由紀さおりさん (2014-01-12 21:00)
 WOWOWの番組で凄いことが!! (2013-02-10 09:00)
 71年「non-no」創刊第3号「エクスラン・ヴァリーエ」 (2012-04-01 09:00)

この記事へのコメント
寒中見舞い申し上げます。
50年前の記憶が蘇りました。
エクスラン社に招かれて、大阪に行き、大量のポスターとフィルムを貰いました。
集英社が草月ホールを用意してくれて、大スクリーンで公開。
ファンは大喜びでした。
Posted by 明智常楽 at 2021年01月17日 21:18
明智常楽さん、こんばんは!
ホントだ!期せずして今年50周年の「エクスラン・ヴァリーエ」のことを記事にしてたんですね!
もうエクスラン社にもフィルムが残ってないそうですし、本当に残念ですよね。
でも72年の放送を最後に、その後カトリーヌ・ドヌーブのフォンテーヌは今でも残っているのに、オードリーの「ヴァリーエ」は無くなったみたいですね。売れなかったのかなー…。
大スクリーンでの「エクスラン・ヴァリーエ」、前も伺いましたけど、やっぱり羨ましいですね!僕も本当に参加したかったです!
Posted by みつおみつお at 2021年01月18日 17:58
みつお様、昨年は色々ありがとうございました。ニューイヤーコンサートも初芝居も素面で5インチの画面で観た中ぐらいの「おらが春」でしたが、何とかやり過ごしました。本年もよろしくお願いいたします。

ヴァリーエ50周年ということは当方が「おしゃれ泥棒」を観てからやはり同じ年月が経ったわけで、オードリーファン半世紀!思えば遠く来たもので。リアルタイムの記憶は薄れつつありますが、当時の「スクリーン」にCF撮影時のリポートがあったのは覚えています。その中でオードリーが、今在住のローマが一番と語っていたのも。

また亡母の話で恐縮ですが、’04年6月の終わりに病を得たのです。ですからまさにその月から共に生活が一変したわけで、忘れ難い日付なのです。

あと、その数カ月前だったと記憶しているのですが、昨年入院した病院に隣接したオフィスビルにソニーピクチャーズの試写室があり、そこを通りかかったら入口からおすぎ氏がいきなり「おすぎデス!」って感じで現れたのに出くわしたことが。一瞬狼狽えましたが別に存じ上げてるわけでもなく、平静に通り過ぎましたが。

他愛もない想い出で失礼しました…。
Posted by Edipo Re at 2021年01月19日 02:51
Edipo Re さん、返事が遅くなり申し訳ありません。
今年もよろしくお願いいたします!

そうでした!71年といえば、「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」のリバイバルもあった年でしたよね。
ほんのちょっと前で、僕が体感できなかった大劇場でオードリーの良き時代の最後の方だったと思います。

そしてEdipo Re さんのオードリーファン50周年でもあるのですね!
僕もあと何年かで50周年です。
普通、こんなに長く、そして深く同じ俳優さんのファンっていないかと思うんですが(雑誌の人気投票で顕著ですよね)、オードリーだけ別格ですよね。
むかーしの「ロードショー」で大人気だったノラ・ミャウやリンゼイ・ワグナーのファンって、どこまで残っているのやら…。
僕がオードリーと同じく好きなヴィヴィアン・リーも、今となっては若い方達には“誰それ?”状態でしょうし。

それと、この年、この月がお母さまの、でしたか。
もし僕もこの番組を見た直後にそんなことになっていたら、別の意味で強く刻まれていたかもしれません。

そういえば、最近はおすぎさんも見なくなりましたね。
このころのイメージが強いので、今みると大きく外観が変わっていたらびっくりしてしまうかもしれません。
その点、所さんはずっとテレビに出ているので、イメージ変わらないままですけど。
Posted by みつおみつお at 2021年01月21日 08:33
みつおさん、こんばんは^^

また懐かしい映像が!
そしてこの映像が見たくて必死だったあの当時を思い出しましたw

この時にみつおさんに送ったガラケーの写真、まだありますよ^^
当時使っていたスマホのSDカードの中に残ってます。
みつおさんの記事を見て久しぶりに見てみましたが・・・
今のスマホの画素数から比べるとおもちゃみたいなもので、
画像は荒いし、テレビを撮ってるので多少のゆがみもあり(;^ω^A
時代を感じますが、いい思い出ですね~。

timeless audrey展を友人と名古屋松坂屋まで見に行ったけど、
確か名古屋はブースが一つか二つ少なかったんでしたっけ。
コロナが収まって、大きな展示会がまた開催できるといいですよね。
Posted by カリン at 2021年01月25日 21:53
カリンさん、こんばんは!!

懐かしいですよね!僕も新幹線の中で見たカリンさんからの画像、めっちゃ覚えてますよ!

あの時は本当に盛り上がりましたね!
なんといっても33年ぶりのテレビ登場ですもんねー!
それまでは伝説化してた「エクスラン・ヴァリーエ」が、やっとその一部の姿を現した!って感じで、女神降臨的な感覚でした。
忘れられないめっちゃいい思い出です!

そういえば「マイヤーリング」は2014年だし、4が末尾につく年は結構良いことが起こってますよね!

でも確かに当時のガラケーの画素数は今見るとキツイですよね。
昔は当たり前に見てたのに、僕も昔の写真は今見るとびっくりします。

名古屋の“timeless audrey”展は2つ少なかったですね。
「動物とオードリー」とあと一つが省かれていたはずです。
「動物とオードリー」は「許されざる者」日記とかあって、結構良かったんですけどねー。
そのくせわりとどうでもいい「オードリーの象徴」みたいなブースは必ずありました。

クレヴィスの「オードリー・スタイル」展は見てみたいんですけどねー。
全世界がこんな状態だと、いったいいつになるやら…ですが。
でもあの“timeless audrey”展ほどの規模はもう無いでしょうねー。ショーンとルカがオードリーの服とかだいぶオークションで売り飛ばしてしまいましたもんね…。
Posted by みつおみつお at 2021年01月27日 21:59
カリンさん、追伸です!
あー、でもtomoさんMさんはどうしてるんだろー。
またみんなで喋りたいですね!
Posted by みつおみつお at 2021年01月27日 22:01
tomoさん、どうしてるでしょうか。。。
Mさんもお元気かなぁ・・・?

tomoさんがサイトを閉じて10年?くらいなのかな。
今でもまだtomoさんのサイトのブックマークを消せずにいます。
カーネーションの付いたブックマーク・・・。

あのサイトで皆さんにお会いしていなかったら、みつおさんとも
繋がることもなかったでしょうし、時が経つのはあっという間ですね。

また皆さんとお喋りしたいですね^^
Posted by カリン at 2021年01月29日 21:32
tomoさんのサイトの最後のトップページ、今でも覚えています。
あの口を隠した紫の衣装の「マイ・フェア・レディ」辺りのファッション写真ですよね。

Mさんのサイトも、Mさんのしっかりした視点で「いつも2人で」の話が載ってたりして、いつも感心していました。僕には書けない深い濃い内容でした。

どちらも無くなって10年以上経ちますよね。
2つのサイトを行き来して、毎日とても楽しかったです!
カリンさんとももう20年ほどのお付き合いになりますね!
えっ!ということは「ロビンとマリアン」…。
いやいや、カリンさんもMさんも永遠の「昼下りの情事」ですよ。

TYさんも含めて、5人でたっぷりお話したいです。
Posted by みつおみつお at 2021年01月30日 11:39
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。