2022年01月20日
追悼、オードリー没後29年「ロードショー」の1972年切り抜き
本日はオードリー・ヘプバーンの命日になります。
本日は夕方にもうひとつ記事をアップしますね。
1月20日、オードリーが亡くなってから、今日で29年経ちました。
まあ正確に言うとスイスで20日の午後7時ですから、日本だと明日になるんでしょうけどね。
さて、今年はアニバーサリー的にはあんまりオードリーに関しては何もない年なんですよね。62年に「噂の二人」が日本で初公開されたのと、72年に「パリで一緒に」がリバイバルされたのと、82年に「銀座リザ」の宣伝があったくらいでしょうか。
92年後半にはもうオードリーはガンになって…というのもありますが、それは祝うようなことではないので…。
オードリーの命日って、僕の拙い文章だとどうしても軽くなるのと何を書いていいのかわからないので、あまり上手に文章を書けなくて、命日の日に書かない年も多いんですよね。
今年も何を書こうかとずっと思っていました。来年はちょうど30年なので、当時のオードリーの追悼特集が載ったものを次々と紹介するつもりですが、今年は特に何もないので…。
雑誌「ロードショー」の1周忌の特集でも載せようかとも思いましたが、それだと「ロードショー」に対してまた不満爆発になってしまうので、やめておこうと思いました。
でも色々家のものを見て、オードリーをたくさん取り上げてるものにしようと思ったら、結局「ロードショー」からの切り抜きになってしまったんですけれどもね。
これは「ロードショー」からオードリーを切り抜き後、本を解体してしまったので、本体は残っていませんし、何年何月号かもはっきりわかりません。まあ72年の創刊号(5月号)と第2号(6月号)でないことだけはわかっているんですけどもね。
中の文章で “「暗くなるまで待って」からすでに4年”と書いてあるので、68年に日本公開した「暗くなるまで待って」から4年で1972年だとわかったわけです。ちょうど50年前の記事ですね。
でも「ロードショー」なのに、このころはオードリーをこんなにたくさん取り上げてくれてたんですね!70年代終わりから廃刊になるまでオードリーには鼻も引っ掛けなかったのにね(あ、やっぱり愚痴ってしまった…)。
この当時はオードリーをカラーで載せるのが一般的でしたよね。まだオードリーは白黒の世界に押し込められてはいません。
そして圧倒的に60年代オードリーが多いんですよね。しかも「スクリーン」も「ロードショー」も競って珍しい画像を載せてくれていました。
もう見慣れてしまったので、僕は当時のピンナップを珍しいと思わないものが多いのですが、一般的に考えるとその後の写真集では載ってない画像のなんと多いことか!
“いつもモノクロで” “いつも同じような画像ばっかりで”って有り難み0の今の雑誌やネットの画像の(オードリーのことをよく知らない人の)選び方とはまるで違いますよね(あ、また愚痴が…)。編集者の意気込みを感じます!
そりゃあ新参者の「ロードショー」ですから、よりファンの喜ぶレアな画像を使ってやろう!と完全に「スクリーン」から読者を奪いに来てますよね。
負けじと「スクリーン」も珍しい画像を使ってくれるので、お互い切磋琢磨しているわけですよね。
今みたいにおんなじような画像使ってたら、あっという間に読者いなくなってしまいますよね(愚痴、その3)。
最初は1ページ丸々使っての珍しい「マイ・フェア・レディ」の画像!
手前に格子状のボケた部分が写っていますが、これってアスコット競馬場のセットの白い木ですよね。
セシル・ビートンの「マイ・フェア・レディ日記」によると、ドケチなジャック・ワーナーは撮り直しを防ぐために、アスコットのシーンが撮り終わったらさっさとセットを壊してしまったそうですから、あのアスコットのセットはごく短期間しかこの世には無かったという事になりますね。
次のページも「マイ・フェア・レディ」。これも写真集には未収録じゃなかったでしたっけ?オードリーの写りはベストではありませんけど、この衣装は「マイ・フェア・レディ」の中でも本当に好きなもの!
2代目フェイマスこと、ヨークシャーテリアのアッサムを抱いていますね。
下に小さく「おしゃれ泥棒」のオードリーも載っています。衣装は有名な鉄かぶとのものですけど、全然別ショットの珍しいものです。
「おしゃれ泥棒」のオードリーも大好き!
3ページめ、最後の写真は「ティファニーで朝食を」。ここでの画像の中ではこれが一番ありふれているもの。でも最近はあまり見ませんね。
ティファニーのショーウインドウ風に撮ったもの。ここに無造作に置いているように見える宝石は本当にティファニーのものなんでしょうかね?それとも適当に持ってきた紛い品なのか…。
もし本当にティファニーのものなら、写ってませんけど、絶対に横に警備員が居るでしょうね。
なのでちょっとの撮影にものすごい莫大な費用がかかりそうなので、まあまがい物なんでしょうねー。
このセットを裏側から写して、ジョージ・ペパードと一緒に外からショーウインドウをのぞいてる風の宣伝写真もありますよね。
だからそれは“TIFFANY”の文字が反転されていますよね。
そういう意図がわからない人が最近の本か何かで、“TIFFANY”と読めるように写真を反転しちゃってるダメダメのもありましたけどね(これは愚痴じゃなく、呆れてるんです)。
ティファニーって、「ティファニーで朝食を」まで店内の撮影を許可したことは無かったそうなので、撮影当時の「映画の友」に、もしティファニーのセットを作ったら、おそらく映画史上最もお金のかかったセットになっただろうって書かれてて、「ベン・ハー」とか「國民の創生」とかすごいセットって昔からあっただろうに、そんなお金かかるかな?とも思いましたが、本物の宝石を借りてきたら、そりゃ警備員とかなんやらで、違う意味でお金かかるわな、と思いました。
「ティファニーで朝食を」の写真のところに載っている文章で、“たとえ新作がなくても、オードリー・ヘップバーンの名前はけっしてわたくしたちの心から消えることはない。それどころか永遠に生きつづけるだろう。”と書かれてるんですけど、これってまだ「暗くなるまで待って」初公開からたった4年ですよね?まさかこの掲載号からさらに50年経ってもまだオードリーが人気があるなんて、書いた人も全然予想してなかったでしょうね。
とりあえず、今とは違う「カラー」「レアな画像」「60年代のオードリー」「複数ページ」というのが嬉しいですね!
本日は夕方にもうひとつ記事をアップしますね。

まあ正確に言うとスイスで20日の午後7時ですから、日本だと明日になるんでしょうけどね。
さて、今年はアニバーサリー的にはあんまりオードリーに関しては何もない年なんですよね。62年に「噂の二人」が日本で初公開されたのと、72年に「パリで一緒に」がリバイバルされたのと、82年に「銀座リザ」の宣伝があったくらいでしょうか。
92年後半にはもうオードリーはガンになって…というのもありますが、それは祝うようなことではないので…。
オードリーの命日って、僕の拙い文章だとどうしても軽くなるのと何を書いていいのかわからないので、あまり上手に文章を書けなくて、命日の日に書かない年も多いんですよね。
今年も何を書こうかとずっと思っていました。来年はちょうど30年なので、当時のオードリーの追悼特集が載ったものを次々と紹介するつもりですが、今年は特に何もないので…。
雑誌「ロードショー」の1周忌の特集でも載せようかとも思いましたが、それだと「ロードショー」に対してまた不満爆発になってしまうので、やめておこうと思いました。
でも色々家のものを見て、オードリーをたくさん取り上げてるものにしようと思ったら、結局「ロードショー」からの切り抜きになってしまったんですけれどもね。
これは「ロードショー」からオードリーを切り抜き後、本を解体してしまったので、本体は残っていませんし、何年何月号かもはっきりわかりません。まあ72年の創刊号(5月号)と第2号(6月号)でないことだけはわかっているんですけどもね。
中の文章で “「暗くなるまで待って」からすでに4年”と書いてあるので、68年に日本公開した「暗くなるまで待って」から4年で1972年だとわかったわけです。ちょうど50年前の記事ですね。
でも「ロードショー」なのに、このころはオードリーをこんなにたくさん取り上げてくれてたんですね!70年代終わりから廃刊になるまでオードリーには鼻も引っ掛けなかったのにね(あ、やっぱり愚痴ってしまった…)。
この当時はオードリーをカラーで載せるのが一般的でしたよね。まだオードリーは白黒の世界に押し込められてはいません。

もう見慣れてしまったので、僕は当時のピンナップを珍しいと思わないものが多いのですが、一般的に考えるとその後の写真集では載ってない画像のなんと多いことか!
“いつもモノクロで” “いつも同じような画像ばっかりで”って有り難み0の今の雑誌やネットの画像の(オードリーのことをよく知らない人の)選び方とはまるで違いますよね(あ、また愚痴が…)。編集者の意気込みを感じます!
そりゃあ新参者の「ロードショー」ですから、よりファンの喜ぶレアな画像を使ってやろう!と完全に「スクリーン」から読者を奪いに来てますよね。
負けじと「スクリーン」も珍しい画像を使ってくれるので、お互い切磋琢磨しているわけですよね。
今みたいにおんなじような画像使ってたら、あっという間に読者いなくなってしまいますよね(愚痴、その3)。
最初は1ページ丸々使っての珍しい「マイ・フェア・レディ」の画像!
手前に格子状のボケた部分が写っていますが、これってアスコット競馬場のセットの白い木ですよね。
セシル・ビートンの「マイ・フェア・レディ日記」によると、ドケチなジャック・ワーナーは撮り直しを防ぐために、アスコットのシーンが撮り終わったらさっさとセットを壊してしまったそうですから、あのアスコットのセットはごく短期間しかこの世には無かったという事になりますね。
次のページも「マイ・フェア・レディ」。これも写真集には未収録じゃなかったでしたっけ?オードリーの写りはベストではありませんけど、この衣装は「マイ・フェア・レディ」の中でも本当に好きなもの!
2代目フェイマスこと、ヨークシャーテリアのアッサムを抱いていますね。
下に小さく「おしゃれ泥棒」のオードリーも載っています。衣装は有名な鉄かぶとのものですけど、全然別ショットの珍しいものです。
「おしゃれ泥棒」のオードリーも大好き!

ティファニーのショーウインドウ風に撮ったもの。ここに無造作に置いているように見える宝石は本当にティファニーのものなんでしょうかね?それとも適当に持ってきた紛い品なのか…。
もし本当にティファニーのものなら、写ってませんけど、絶対に横に警備員が居るでしょうね。
なのでちょっとの撮影にものすごい莫大な費用がかかりそうなので、まあまがい物なんでしょうねー。
このセットを裏側から写して、ジョージ・ペパードと一緒に外からショーウインドウをのぞいてる風の宣伝写真もありますよね。
だからそれは“TIFFANY”の文字が反転されていますよね。
そういう意図がわからない人が最近の本か何かで、“TIFFANY”と読めるように写真を反転しちゃってるダメダメのもありましたけどね(これは愚痴じゃなく、呆れてるんです)。
ティファニーって、「ティファニーで朝食を」まで店内の撮影を許可したことは無かったそうなので、撮影当時の「映画の友」に、もしティファニーのセットを作ったら、おそらく映画史上最もお金のかかったセットになっただろうって書かれてて、「ベン・ハー」とか「國民の創生」とかすごいセットって昔からあっただろうに、そんなお金かかるかな?とも思いましたが、本物の宝石を借りてきたら、そりゃ警備員とかなんやらで、違う意味でお金かかるわな、と思いました。
「ティファニーで朝食を」の写真のところに載っている文章で、“たとえ新作がなくても、オードリー・ヘップバーンの名前はけっしてわたくしたちの心から消えることはない。それどころか永遠に生きつづけるだろう。”と書かれてるんですけど、これってまだ「暗くなるまで待って」初公開からたった4年ですよね?まさかこの掲載号からさらに50年経ってもまだオードリーが人気があるなんて、書いた人も全然予想してなかったでしょうね。
とりあえず、今とは違う「カラー」「レアな画像」「60年代のオードリー」「複数ページ」というのが嬉しいですね!
Posted by みつお at 12:00│Comments(2)
│ロードショー
この記事へのコメント
この頃の「ロードショー」のカラーグラビアは好きでした。
記事の内容はともかく、まだまだ貴重だったカラー頁でボリュームありました。
「サウンド・オブ・ミュージック」や「大脱走」や「ミクロの決死圏」のカラー掲載頁を大切に持ってましたね~(今はいずこに?)
「スクリーン」のカラー頁は若干物足りなかった印象があります。何が違うんでしょうね。
最初の「マイ・フェア・レディ」のアスコットシーン・ポートレイト
初めて見ました。これ、たぶんウィロビーですよね?きっと(プンプン(#゚Д゚) !)
二つ目はセシルのでしょうか?
最後のティファニーのは昔ときどき見かけていました。あの当時の定番だったのかな?今では珍しくなりましたね。
創刊から70年代半ばくらいまでの「ロードショー」
機会があればまとめてチェックしてみたいです。
記事の内容はともかく、まだまだ貴重だったカラー頁でボリュームありました。
「サウンド・オブ・ミュージック」や「大脱走」や「ミクロの決死圏」のカラー掲載頁を大切に持ってましたね~(今はいずこに?)
「スクリーン」のカラー頁は若干物足りなかった印象があります。何が違うんでしょうね。
最初の「マイ・フェア・レディ」のアスコットシーン・ポートレイト
初めて見ました。これ、たぶんウィロビーですよね?きっと(プンプン(#゚Д゚) !)
二つ目はセシルのでしょうか?
最後のティファニーのは昔ときどき見かけていました。あの当時の定番だったのかな?今では珍しくなりましたね。
創刊から70年代半ばくらいまでの「ロードショー」
機会があればまとめてチェックしてみたいです。
Posted by まる at 2022年02月15日 22:15
この時代の「ロードショー」って、表紙もグラビアもなんか垢抜けてましたよね。色遣いやデザインも明るくて、地味な「スクリーン」よりも何歩も先を行ってる感じです。
印刷屋さんが違うのだろうと思いますが、基本の4色が「ロードショー」は明るめなインク、「スクリーン」は暗めなインクで刷っているみたいです。
あと、デザインする人の力量も違ったみたいですね。
でも読者欄は「スクリーン」の方が明らかに良かったです。「ロードショー」は自分の好きなスター以外に罵詈雑言の応酬で、今読むとイヤーな気分になります。
最初の「マイ・フェア・レディ」、これボブさんですかね!?
なんか深く考えてませんでしたけど、そういえば「マイ・フェア・レディ」って宣伝用の写真って何人で撮ってたんでしょうね。
ビートンとボブと、ほかにこれだけの大作だとあと2人くらいいてそうな。
2つ目のは明らかにセシル・ビートンぽいですよね。
最後の「ティファニーで朝食を」は昔は定番だったのに、最近とんと見ないですよね。最近ファンになった人とかだと、見たこと無さそうです。
もしかしたら「おしゃれ泥棒」の鉄兜とかも今の人には定番じゃないんでしょうかね。ちょっと不安です。
印刷屋さんが違うのだろうと思いますが、基本の4色が「ロードショー」は明るめなインク、「スクリーン」は暗めなインクで刷っているみたいです。
あと、デザインする人の力量も違ったみたいですね。
でも読者欄は「スクリーン」の方が明らかに良かったです。「ロードショー」は自分の好きなスター以外に罵詈雑言の応酬で、今読むとイヤーな気分になります。
最初の「マイ・フェア・レディ」、これボブさんですかね!?
なんか深く考えてませんでしたけど、そういえば「マイ・フェア・レディ」って宣伝用の写真って何人で撮ってたんでしょうね。
ビートンとボブと、ほかにこれだけの大作だとあと2人くらいいてそうな。
2つ目のは明らかにセシル・ビートンぽいですよね。
最後の「ティファニーで朝食を」は昔は定番だったのに、最近とんと見ないですよね。最近ファンになった人とかだと、見たこと無さそうです。
もしかしたら「おしゃれ泥棒」の鉄兜とかも今の人には定番じゃないんでしょうかね。ちょっと不安です。
Posted by みつお
at 2022年02月16日 19:39
