2024年07月13日

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 今回は今は亡き集英社の雑誌「ロードショー」、50年前の1974年10月号の紹介。発売は74年8月21日です。
 表紙はナタリー・ドロン。当時は「ロードショー」では人気がありました。

 この号ではオードリーの写真は少ないのですが、興味深いことがいくつか書かれています。

 まずオードリー関連の最初は、目次裏の毎月恒例の人気投票。

 ここでのオードリーは、先月の2位からちょっと後退して4位にまで落ちています。このころからオードリーの人気が「ロードショー」では下がって行ったのでしょうか。

 代わって台頭してきたのがアンジェラ・マオって台湾のスター。今月は2位ですが、しばらく「ロードショー」では人気投票上位に居続けたようですね。ライバル誌「スクリーン」ではさっぱりだったようですが。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 僕がファンになった70年代後半にはもう人気投票では影も形もありませんでした。
 ブルース・リーのブームと共に出てきたようですが、そのブームの終焉とともに日本では消えたようです。

 さて、次のオードリーは “スター・ナウ”というスターの近況のページの(パパラッチの)写真。
 ここでは次男ルカや近所?保育園?の子供達と遊ぶ74年のオードリーが見れます。

 さて、ここで興味深いのがオードリーが妊娠してて、74年の12月には出産予定であるという見出し。
 僕もこの話は以前から知っていましたが、実はこれは本当なのかどうなのかわからないんですよねー。

 というのも、オードリーの伝記は数々あれど、74年の妊娠および流産に関して書かれているのは『the audrey hepburn treasures』のみ。一番信頼の置けるパリスの伝記にも、その他のハイアムウォーカーウッドワードなどの伝記でも記述がないんです。

 同時期の「スクリーン」にも妊娠したことは載っていますが、実際のところはわかりません。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 オードリーが生きてる時から、「あなたは74年に流産しましたか?」なんて失礼な話を誰も質問できるはずもなく、この話はうやむやに…。

 もともとスッパ抜いたのもタブロイド誌とかでしょうから、信憑性が低いんですよね。

 そして「ロードショー」の“スター・ナウ”はもともとライターさんがいい加減なのは以前の記事でも書いた通り。

 ここでの文章でも、“長男ルカ君”(実際は次男)、“オードリーは2児の母になるのだ。”(もうなっている)などといい加減なことが書いてあります。

 天下の集英社なのに、なんでしょうねー、この知らない&調べないで書きました感。ちょっと調べればオードリーは1960年に子供を産んでいることくらい、すぐにわかるでしょうに。

 映画専門雑誌の仕事とは思えない稚拙さです。
 きっと発売時にも、熱心なオードリー・ファンから叱責されたことと思います。

 さて、この時期は配給収入(興行収入から映画館の取り分を除いたもの)の記録を塗り替えている「エクソシスト」の話題で持ちきり。
 この号でも「エクソシスト」や、雨後の筍のように出てきたホラー映画の特集が組まれています。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 その「エクソシスト」の記事の中で、なんと母親役にはオードリーが役をオファーをされていたことが書かれています。
 しかもその文章ではオードリーは乗り気だったそう…。

 ないない笑。
 オードリーはホラー映画大嫌い。そんなオードリーが自ら進んでホラー映画に出るなんてありえないです。

 しかもオードリーが役から外れた理由で、“オードリーがローマでの撮影を希望したから”というのが書いてありましたが、それ、オードリーが依頼を断る常套句。
 確か同じホラー映画の「オーメン」でも依頼がきて、同じ理由で断っていました。

 オードリーって、「わたしは死にたくない」っていう映画で、主人公が死ぬシーンで気絶したそうなので、そんなオードリーが進んでホラー映画に出るなんて、オードリーをちょっと知っている人間なら絶対ないってすぐにわかります。

 オードリーは「暗くなるまで待って」以降の半引退中にも、愛を描いた作品になら出てもいいと思っていたそうで、実際「ロビンとマリアン」で復帰してますけど、そんな愛もへったくれもないホラー映画でカムバックしようなんて思いもしなかったはずです。

 次の興味深い記事は、映画評論家の荻昌弘さんがインタビュアーの記事。
 この号では東急文化会館の渋谷パンテオン、渋谷東急、東急レックス、そして名画座の東急名画座の4つの東急系列の劇場の支配人だった方と対談しています。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 ここでも「エクソシスト」が凄かった話がされていますが、「ローマの休日」がもううちの名画座ではダメなんです、と語っています。もうヘップバーンじゃダメですからね、とも。

 また、リクエストで上位になったからといって、それを上映したらお客は来るかというと、そうでもないと語られています。
 「ローマの休日」はいつもリクエストは上位、でもやってみるとダメ、と。

 これ、いろいろわかるなー。
 まず弁解させていただくと、「ローマの休日」は1970年のリバイバルの後、たった3年で1973年にもリバイバルしてます。

 70年に封切館で上映された「ローマの休日」が名画座に流れ始めるのが71年とか72年。それを見た直後にまた73年にも封切館でリバイバルしたら、74年くらいから名画座にまた来るので、“ついこないだも見た”ってことになって、オードリーファンでも見に行かないですよね。

 「ローマの休日」なら稼げるだろうってそんな短期間でリバイバルしたら、客足は落ちる一方。
 73年だけでは懲りずに、また1977年にもリバイバルしちゃうんですから、そりゃオードリーの実際の人気とは関係なく、お客さんは来ないですよね。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 さらに、今も上映中の「午前十時の映画祭」シリーズでも、以前は “みんなの声”って書き込みできるところがあったのですが、そこでのリクエストで「ローマの休日」って書いてる人がちょっと…。

 「午前十時の映画祭10FINAL」までで、「ローマの休日」って結局6回も上映してるんですよね。
 2年に1回以上は上映してたんです。それなのに、“まだ見たことないので劇場で見たいです”って…。

 去年もやってましたよ?その2年前も。みたいな感じで、もう何回上映しようと、そういう人は見に行かないんですよね、きっと!

 おそらくTCエンタテインメントさんも「ローマの休日」なら需要あるだろうと、去年と今年と2回リバイバルしましたけど、劇場はガラガラでした。
 コメントいただいた方の他の劇場でも似たような感じだったようで…。

 オードリーのファンではなく、単なる「ローマの休日」だけの自称ファンって、去年も今年も見にいってなくてもやっぱり今年の「午前十時の映画祭」でまた「ローマの休日」ってリクエストするんでしょうね。 

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 「ローマの休日」だけの自称ファンって、「麗しのサブリナ」以降はもう老けただの、三井住友銀行や創味食品さんのハコネーゼ の「ローマの休日」の使い方が冒涜だのってクレーム入れるような人たちで、正直、僕はオードリーファンとは別物だと思っています。

 ハコネーゼ 、せっかくオードリーをみれるチャンスだったのに、クレームで短期間で終了してしまいましたよね。
 創味食品さんにCMの放送時間を訊いたときに、クレームが来ているのか尋ねたら、やっぱり相当来てたらしくて、せっかくCM好感度も高かったのに、ちょっと落ち込んでいるようでした。

 2パターン目なんかは半月くらいで消えてました。
 しっかりショーンから許可も得ていたので、オードリーがCMで使われたらオードリー・ヘプバーン財団から世界の恵まれない子供達にもお金が回って、オードリーも天国で喜んだだろうに…と思うと、「ローマの休日」だけの自称ファンって害でしかありません。

 もちろん、60年代や晩年やいろんなオードリーも好きで、その中で「ローマの休日」が一番好きっていうオードリーファンは、「ローマの休日」だけのファンとは違いますからね。誤解無きよう。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 次のオードリーは、草鹿宏さんの「マイ・フェア・レディ」のあらすじ4ページ。

 草鹿宏さんというと、当時インタビューが嫌いであまり自分のことを話さなかったオードリーの、知られている事柄から「物語」を組み立てて、本にされてました。

 草鹿さんはヴィヴィアン・リーでも同じく物語を書いてらっしゃいましたけど、こないだNHKの「プロファイラー」って番組で、ヴィヴィアン・リーを取り上げていたときに、草鹿宏さんの創作「物語」を本当の「伝記」として扱っていたのはちょっとびっくりしました。

 今のテレビマンって、事情に詳しくないから、それが物語か伝記かの見分けがつかないんでしょうね。

 次のオードリーは、サントラ紹介のページで、「ティファニーで朝食を」のアルバムが再発することが載っています。
 そして「ロードショー」の推薦盤になるとも。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 そういえば、僕がオードリーのファンになった後で買ったこのレコードに、“「ロードショー」推薦”って帯に書いてありました。

 でも僕はこのアルバム、むしろオードリーのサントラの中では嫌いな方でした。
 というのも、これ、本当のサントラじゃないから。

 ヘンリー・マンシーニは当時、自作の映画のサントラを出す際に新たに録音し直して売ってたんですよね。
 しかも編成も変えるし、アレンジまで変えちゃうんで、もう全然映画とは別物。

 そのマンシーニの映画が全然思い浮かばない音が嫌いで、オードリー映画ではほとんど聞かないサントラでした。

 その後、2000年代はじめの方にブート盤で出回っていた本当のサントラ(アウトテイクなどのボーナス・トラック入り)を手に入れ、それを聴いて本物の威力に大感激!

 さらに2011年には抜粋盤の本物、2014年にはとうとう全曲の正規盤(ブート盤とはまた別のボーナス・トラック入り)が出たのでした。
 やっぱり僕は映画でオードリーに沿っている本当のサントラの方がいいです。

 その次のオードリーは、“5大ミュージカル映画とその聞き方、楽しみ方”というページで74年にリバイバルされた「マイ・フェア・レディ」などのサントラの紹介が載っているページ。
 最初に「パリで一緒に」のオードリーが載ってます。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 ここで載っている5大ミュージカルとは、「バンド・ワゴン」「ウエスト・サイド物語」「マイ・フェア・レディ」「メリー・ポピンズ」「サウンド・オブ・ミュージック」。

 これは今でも大して変わらないのではないでしょうか?「バンド・ワゴン」が外れて、「シェルブールの雨傘」か「ラ・ラ:ランド」など他の作品が入るかもしれません。

 2022年にも「スクリーン」から“ミュージカル復刻号”というのが発売されましたが、その中での3大メインは「ウエスト・サイド物語」「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」でした。

 ちなみに、オードリーが「サウンド・オブ・ミュージック」のオファーも受けていたことは何度もこのブログで書いていますが、もし「マイ・フェア・レディ」に出ていなければ、「サウンド・オブ・ミュージック」がオードリーだったかもしれません。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 そして8月にリバイバルされた「マイ・フェア・レディ」の「ロードショー」での採点が載っていますが、今号の採点は福岡翼さんという方。「ロードショー」って、号によって採点する人が違うんですよね。そんなの一貫性がないじゃないですかぁ。

 まあここでの採点は85点になっています。すぐ上に書いてある「チャップリンの黄金狂時代」が90点で最高点になっていますが、「スクリーン」の双葉十三郎さんがひどい作品には10点というのも付ける辛口なのに対して、「ロードショー」ではポルノ映画でも60点とかあるので、あまり信用できないです。

 その隣のページでは、名画座での映画会社との契約は、入場者数の歩合とかではなく、貸出料が1本1〜2万円だと書かれています。

 日本での本当の歴代のヒット作品が、入場者数で計算すればわかるのに…と思いますが、それが出来ないのがこの名画座でのフィルムの貸し出しの契約だから、というのがわかりますね。

 そこでも「エクソシスト」が日本史上最高の配給収入を挙げたことが書かれていますが、さらに後ろのページでも“ヒット映画総まくり”という対談記事で歴代のヒット作が載っています。


「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他

 そこではある映画館の館主が、あまりの「エクソシスト」の大当たりに、“私が生きてる間に、こんなバカ当たりする映画はもうないでしょう”と言ったと書かれているのですが…。

 実は73年から始まったオイルショックで、日本の物価は爆上がり。映画館の料金もどんどん上がっていくのですが、それにつれて日本での“史上最高”の配給収入もどんどん塗り替えられて行くのですよね。

 「エクソシスト」の27億円でスゴイスゴイと言ってたら、すぐに翌年「タワーリング・インフェルノ」36億で更新、さらに同じ年の年末に「ジョーズ」が出て、その翌年にも50億円でまた更新。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 78年には「スター・ウォーズ」が出て2位に付けるし、83年には「E.T.」が100億近くでまた更新、と「エクソシスト」はあっという間に忘れ去られて行くんですよね。

 実際、僕がオードリー・ファンになった70年代後半には、もう「エクソシスト」のことは話題にもなっていなかったですね。

 ここでも名画座では1本何万円っていうことで契約する、とかって書かれています。

 さらにここでもオードリー関連が出てくるのですけど、誰かが “女性映画の大当たりは「ローマの休日」だろうね。入場料は150円くらいだったから、この興行ベストテンには入らないけれど、入場人員ベストテンを作れば上位入賞確実だ” などと述べていますが、チッチッチ。

 対談してる人が興行評論家とか分配管理者という映画の専門家ではないからかもしれませんが、「ローマの休日」の50年代と74年の興行形態の違いを理解しておられないようです(74年と今も全然違うけど)。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 50年代の上映期間は普通は1週間から2週間、ヒットしても3週間くらいが当たり前。
 大ヒットして客足の落ちなかった「ローマの休日」でも封切館で5週と3日で興行を打ち切っています。それでも当時は超ロングラン。

 ヒットしたら延々上映するっていうのは、日本では1960年に公開された「ベン・ハー」くらいから。
 なので入場人員を数えても、早々に打ち切った「ローマの休日」が、何百日も上映している作品(「アラビアのロレンス」「ウエスト・サイド物語」など)に勝てるわけがないんですよね。

 でも対談の中には当時のキネマ旬報の編集長や、司会は映画評論家の日野康一さんがいるから、その辺の事情はご存知だと思うのですがね。

 全国の74年8月の映画館の情報のページでは、スカラ座で「マイ・フェア・レディ」が上映中であるとか、神戸の名画座の、甲南朝日では「シャレード」が、ビック映劇では「暗くなるまで待って」が上映予定になっていて羨ましいなーと思います。

「ロードショー」1974年10月号 スター・ナウ他 最後のオードリーは裏表紙の裏で、集英社の出している映画音楽のレコードの6枚組セットの宣伝で「マイ・フェア・レディ」の画像が使われています。

 当時はこういった映画音楽のレコードのセットが色んな会社から出てました。特に出版社系の会社から出てるものは、ページ数の多いジャケットサイズの分厚い本が付いていました。

 当時はオイル・ショックでなんでも値上がりしてしまい、こういう値段のわりに贅沢なレコードのセットも急激に廃れてしまうんですけどね。



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Posted by みつお at 12:00│Comments(2)ロードショー
この記事へのコメント
ハコネーゼのCM面白かったですけどね、そんなにクレームが行っていたんですか。
もっとオードリーを見る事ができたのに残念でしたよね。

この時期だったら集英社にもオードリーを知っている人はまだまだたくさんいたと思うんですが、結構いい加減な事を書くものなんですね。

別の記事ですが、IMDbは結構いい加減な事が書いてあるというのを読んでそうなんだと思いました。
私はそれまでIMDbは正確な事が書いてあるとばかり思っていたので、海外のサイトだからよく分からなかったんです。
それからはIMDbをあまり信じてはいけないなと思って参考程度に見るようになりました。

それにしてもIMDbって以前はもっとシンプルで見やすかったのですが、今は見づらくなってしまったなと思っています。
Posted by りりあ at 2024年07月16日 09:51
りりあさん、こんにちは!

そうなんです。ハコネーゼのCM、好感度も高かったのですが、クレームも多かったという…。
クレームも多かったんじゃないですか?と訊くと、担当者の方も、「こちらがよく知らなかったものですからびっくりしたんですが、『ローマの休日』のファンの方の強い思い入れを頂戴しております」と、言い方は選んでますが、相当キツイクレームもあったんだろうなーと思わせることをおっしゃってました。
僕は応援してますから、頑張ってください!と言ったんですが、結局今の世の中は声の大きいクレームの方がまかり通ってしまう世の中なんですね。
気に入ってる人はあまりお客様相談室には電話しないでしょうから、クレーマーの声ばかりが目立ってしまうんですよね。本当に残念です。

「ロードショー」のライターさんって、今のネットのライターさんみたいですよね。今なら「ELLE」とか「ELLE girls」のオードリー記事がかなり間違い垂れ流し状態ですが、そんな感じです。

IMDbはほんといい加減ですよ。ログインすれば誰でも出典なしで書き込めるので、まず疑ってかかった方がいいと思います。「トースト・オブ・ザ・タウン」の出演も、以前はずっと3エピソードになってましたが、今見たら2エピソードに減ってました。写真でも2回分しか見たこと無いので、3つというのは眉唾じゃないかと思ってましたが、案の定でした。

それにりりあさんがおっしゃるように、なんか見にくくなりましたよね。「トースト・オブ・ザ・タウン」でも、何年何月何日のエピソードに出たかがわからなくなってます。せっかくの仕様を変えるのはなんででしょうね。
Posted by みつおみつお at 2024年07月17日 15:11
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