2009年12月28日
「オードリーのように…」パメラ・キーオ:著 近代映画社
毎日記事アップ第2弾!これは今月10日“SCREEN”の近代映画社から出た単行本、「オードリーのように…」です。副題に「エレガントに生きるためのレッスン」というのが付いてます。
原書はパメラ・キーオ(Pamela Keogh )の“What Would Audrey Do?”。この著者は、過去に「オードリー・スタイル」という本も書いてますね。それが好評だったんでしょうか?オードリーもの第二弾。
これはね、オードリーのように生きましょう!なんて言ってますけど、ようするに“オードリーにはこんなことがあった”っていうオードリーのエピソードを書いている本なんですよね。実質伝記本。
ま、今までの伝記では洩れたような細かいことも載っているんですけどね。
ただ、書いてあることはこの著者が自分で調べたのかどうかはかなり疑問。
というのも、過去の伝記で間違っていることはそのまんま。たとえば日本のCMに出たこととか。
ウィッグの「ヴァリエ」(←この表記は訳者の調査不足)のものが唯一だとか、撮影は2日間だけだとか…。
どれかの伝記本で間違ってるままだし。
日本の本とかを自分で調べあげたら、こんな間違いは直されるはずですけど。
それがないってことは、他の人の書いた(欧米の)伝記をそのまま二次使用してるだけってことの証明。
それにこの本が原因らしいとは思っていたのですが、ジョン・F・ケネディ(後の大統領)とオードリーが付き合っていたというのはどうなんでしょう…。週刊誌で書かれたような、ケネディの愛人だった、とかってことは書いてないんですけど、「麗しのサブリナ」の時期にウィリアム・ホールデンとメル・ファラーとジョン・F・ケネディと付き合ってたってのはどうかと…。
おそらくオードリーの中ではケネディはずっと良いお友達だったのではないかと思いますけどね。だからこそ1963年に大統領の誕生日にハッピバースデーの歌を歌えたんじゃないかと。
さらにさらに、愛人などというのはオードリーの性格上、絶対に有り得ないですよね。
ま、ただこの本でおっ!と思ったのは、海外ではなぜかオードリーと同列に論じられるジャクリーン・ケネディ・オナシスを、オードリーより一段下に置いているところでしょうか。僕もあんまりジャクリーンが素晴らしい!とかって思わない方なので。
というわけで全体的に見て、オードリーのことを調べる時にこの本は必需品か?と問われると、僕は必要無いんじゃない?と思いますけどね。
ま、読みやすいエピソード集ってことで。事実でないことも混じってますけど。
表紙は海外のものよりもいいですよね!淡いピンクがオードリーに合っています。
ちなみに本文にオードリーの画像はありません。イラストだけ。
オススメ度:★
原書はパメラ・キーオ(Pamela Keogh )の“What Would Audrey Do?”。この著者は、過去に「オードリー・スタイル」という本も書いてますね。それが好評だったんでしょうか?オードリーもの第二弾。
これはね、オードリーのように生きましょう!なんて言ってますけど、ようするに“オードリーにはこんなことがあった”っていうオードリーのエピソードを書いている本なんですよね。実質伝記本。
ま、今までの伝記では洩れたような細かいことも載っているんですけどね。
ただ、書いてあることはこの著者が自分で調べたのかどうかはかなり疑問。
というのも、過去の伝記で間違っていることはそのまんま。たとえば日本のCMに出たこととか。
ウィッグの「ヴァリエ」(←この表記は訳者の調査不足)のものが唯一だとか、撮影は2日間だけだとか…。
どれかの伝記本で間違ってるままだし。
日本の本とかを自分で調べあげたら、こんな間違いは直されるはずですけど。
それがないってことは、他の人の書いた(欧米の)伝記をそのまま二次使用してるだけってことの証明。
それにこの本が原因らしいとは思っていたのですが、ジョン・F・ケネディ(後の大統領)とオードリーが付き合っていたというのはどうなんでしょう…。週刊誌で書かれたような、ケネディの愛人だった、とかってことは書いてないんですけど、「麗しのサブリナ」の時期にウィリアム・ホールデンとメル・ファラーとジョン・F・ケネディと付き合ってたってのはどうかと…。
おそらくオードリーの中ではケネディはずっと良いお友達だったのではないかと思いますけどね。だからこそ1963年に大統領の誕生日にハッピバースデーの歌を歌えたんじゃないかと。
さらにさらに、愛人などというのはオードリーの性格上、絶対に有り得ないですよね。
ま、ただこの本でおっ!と思ったのは、海外ではなぜかオードリーと同列に論じられるジャクリーン・ケネディ・オナシスを、オードリーより一段下に置いているところでしょうか。僕もあんまりジャクリーンが素晴らしい!とかって思わない方なので。
というわけで全体的に見て、オードリーのことを調べる時にこの本は必需品か?と問われると、僕は必要無いんじゃない?と思いますけどね。
ま、読みやすいエピソード集ってことで。事実でないことも混じってますけど。
表紙は海外のものよりもいいですよね!淡いピンクがオードリーに合っています。
ちなみに本文にオードリーの画像はありません。イラストだけ。
オススメ度:★
Posted by みつお at 10:00│Comments(4)
│批評・評論など
この記事へのコメント
そういえばオードリーとジャクリーンは畑は違っても同年齢(1929年生まれ、グレース・ケリーも)でしたね。パメラ・キーオも『ジャッキー・スタイル』(『オードリー・スタイル』と同じシリーズ、邦訳なしだったような)を書いていました。
オードリー=ジヴァンシィなら、ジャクリーン=シャネルというブランドとの結びつきで語られることもありますね。
今更ですが、みつおさんが愛人説を否定されているのはちょっとホッとしました。
オードリー=ジヴァンシィなら、ジャクリーン=シャネルというブランドとの結びつきで語られることもありますね。
今更ですが、みつおさんが愛人説を否定されているのはちょっとホッとしました。
Posted by take at 2009年12月28日 22:14
メルが悪人扱いされ、ベン・ギャザラは許せん(でも今では誰も思い出さない)なんて、笑ってしまいました。
もっともメルは、オードリィの人生のある時期必要な人だったのは確かだとは思います。
(ショーンには悪いけど、二人はあんまり似合わないし、なんかいつも邪魔だな~って思ってました)
もっともメルは、オードリィの人生のある時期必要な人だったのは確かだとは思います。
(ショーンには悪いけど、二人はあんまり似合わないし、なんかいつも邪魔だな~って思ってました)
Posted by まる at 2009年12月28日 23:18
takeさん、こんばんは!
あれ、パメラ・キーオはジャクリーンの本も書いてたんですか!
なんというか…商売人なんですね。(^^;
確かこの本でも実はジャクリーンはジバンシィの服が大好きだった、
みたいなことが書いてありました。
ケネディの愛人説は、全くの論外ですね(笑)。
ま、オードリーを詳しく知らない人が面白おかしく(売り上げを上げるために)
書くのでそんな記事があるんでしょうが、
オードリーを少しでもわかる人やファンなら、どう考えても
愛人という立場と家庭を大事にするオードリーの考えが
全然一致しないのが簡単にわかりますよね。(^-^
あれ、パメラ・キーオはジャクリーンの本も書いてたんですか!
なんというか…商売人なんですね。(^^;
確かこの本でも実はジャクリーンはジバンシィの服が大好きだった、
みたいなことが書いてありました。
ケネディの愛人説は、全くの論外ですね(笑)。
ま、オードリーを詳しく知らない人が面白おかしく(売り上げを上げるために)
書くのでそんな記事があるんでしょうが、
オードリーを少しでもわかる人やファンなら、どう考えても
愛人という立場と家庭を大事にするオードリーの考えが
全然一致しないのが簡単にわかりますよね。(^-^
Posted by みつお at 2009年12月29日 23:03
まるさん、僕もベン・ギャザラのくだりは、
確かに今ベン・ギャザラなんて誰も知らんよな~と思いましたが、
でもこんなん書いてええんかいな?とも思いました。(^^;
たしか、最近ベン・ギャザラは自伝を出したんですが、
どうやらオードリーのことも書いてあるようです。
誰がベン・ギャザラの人生に興味があるねん?とか思いますが、
そのベン・ギャザラに絡むオードリーには興味がありますもんね。
でもオードリーはもういませんし、ベン・ギャザラに都合のいいように書かれても、
文句も言えませんよね。
オードリーが他の人のことを書かざるをえなくなるので、
決して自伝は書こうとしなかった理由がわかるようです。
そして、こんなものを出してお金を稼ごうとするベン・ギャザラの小ささに、
今まで以上にガッカリ…って何も期待してませんけど(笑)。
他のオードリーの共演者と比べて、
魅力も無いし、明らかに格も劣るベン・ギャザラですけど、
中身も劣るのか…って感じですね。
ベン・ギャザラなんて、日本ではそれこそ誰も知らないので、
絶対に翻訳本は出なさそうですよね。
いったい何が書いてあるのか一生わからないままで終わりそうです…。
メルの件は、自分なら、オードリーという世界の大スターが妻だった場合、
どうしたらいいのか…やはり考えてしまいますよね。
仕事が全く違うアンドレア・ドッティみたいならともかく、同じ仕事にいる場合、
メルのように自分のプライドのために色々とやるべきなのか、
それともヒモみたいな状態で満足して暮らすのか、
あるいは主夫となって家庭を支える側になってしまうのか…。
やはり偉大すぎる妻は、いくら愛情があっても難しいのかもしれません。(^^;A
確かに今ベン・ギャザラなんて誰も知らんよな~と思いましたが、
でもこんなん書いてええんかいな?とも思いました。(^^;
たしか、最近ベン・ギャザラは自伝を出したんですが、
どうやらオードリーのことも書いてあるようです。
誰がベン・ギャザラの人生に興味があるねん?とか思いますが、
そのベン・ギャザラに絡むオードリーには興味がありますもんね。
でもオードリーはもういませんし、ベン・ギャザラに都合のいいように書かれても、
文句も言えませんよね。
オードリーが他の人のことを書かざるをえなくなるので、
決して自伝は書こうとしなかった理由がわかるようです。
そして、こんなものを出してお金を稼ごうとするベン・ギャザラの小ささに、
今まで以上にガッカリ…って何も期待してませんけど(笑)。
他のオードリーの共演者と比べて、
魅力も無いし、明らかに格も劣るベン・ギャザラですけど、
中身も劣るのか…って感じですね。
ベン・ギャザラなんて、日本ではそれこそ誰も知らないので、
絶対に翻訳本は出なさそうですよね。
いったい何が書いてあるのか一生わからないままで終わりそうです…。
メルの件は、自分なら、オードリーという世界の大スターが妻だった場合、
どうしたらいいのか…やはり考えてしまいますよね。
仕事が全く違うアンドレア・ドッティみたいならともかく、同じ仕事にいる場合、
メルのように自分のプライドのために色々とやるべきなのか、
それともヒモみたいな状態で満足して暮らすのか、
あるいは主夫となって家庭を支える側になってしまうのか…。
やはり偉大すぎる妻は、いくら愛情があっても難しいのかもしれません。(^^;A
Posted by みつお at 2009年12月29日 23:21