2007年10月30日
謎のパンフその3…「パリの恋人」72年製作版パンフレット
「パリの恋人」日本公開50周年記念紹介記事です!
今回は謎のパンフレットシリーズ第3弾!です。
この謎のパンフシリーズは、正式な公開年度じゃない時期に唐突に作られてるパンフレットなんですが、この「パリの恋人」もかなり謎。
というのもパンフコレクターや映画のグッズショップではこのパンフ、「1966年リバイバル版」と紹介されることが多いのですが、オードリーファンが中を読めば66年なんかじゃないことがハッキリわかる部分があります。
それはオードリーの紹介欄!
そこにはおそらく「パリで一緒に」の72年リバイバルプレスシートから取ってきたのだろうと思われる、“最近ではヘアー・ウィッグのCMに出演、日本の茶の間に登場している。”という一文が!
これはオードリーファンならもうすでにご存知のように、1971年にオードリーが出演した日本エクスラン社のカツラ、「ヴァリーエ」のこと。
これが載っているということで、もう1966年という可能性はゼロ!72年の「パリで一緒に」から拝借しているところからみても、1972年に製作されたパンフだというのがわかります。
表紙まわり以外の紙が黄色い紙に黒で刷っているってのも、69年~73年くらいのパンフの大きな特徴。
でもまたこれが不思議不可思議。なんで1972年なんかにこんなパンフ作ったんでしょうかねー。
これは僕の予想なんですが、おそらく1966年リバイバルの「パリの恋人」のフィルムの権利がもうすぐ切れる!ってときに、どこかの劇場で上映することになったんでしょうね。
それで依頼されて作ったのがこのパンフじゃないかなーって。
でも当時はもう配給会社が作るパンフ1種類ってのが主流だったのに、まだこんな独自パンフを作っているところがあったんですよねー。(これは90年代まで生き残った大阪映実東京支社のエイジツか、日本映画出版社のどちらかだろうと。)
あと、不思議なのが表紙を見てわかるように、完全に「シャレード」オードリー!
中身にはオードリーの紹介欄は「パリで一緒に」プレスシートそのまんまで「パリで一緒に」のオードリーはあるし、裏表紙の裏は「おしゃれ泥棒」オードリー。どうせなら「昼下りの情事」のオードリーも載せたらパリ映画大集合ということで完璧だったのに(笑)。
小さな画像は黒くつぶれてたり、おんなじ画像が違うページにあったり、あんまり上出来とは言いかねるのがちょっとねー…。
なお、このパンフには表紙がつるつるのものと、デコボコしたものの2種類が存在しますが、内容は全く一緒で、どちらも1972年ものです。
レア度:★★★
ちなみにこちらによく来ていただいている、まるさんに指摘していただいたんですが、アメリカ盤の「パリの恋人」50周年アニバーサリー・エディションのDVDジャケットも、アップのオードリーがどうやら「パリの恋人」のジョーではないようです。
ビックリするくらいの超極太眉毛といい、髪型といい、上唇よりもはみ出して塗っている口紅といい、どうもサブリナっぽいです。
せっかくの「パリの恋人」50周年記念盤だというのに、別の作品の画像を使うというこのアメリカ人デザイナーの無神経さにビックリ!日本盤が出る時にはこのジャケットでないことを祈るばかりです。
興味のある方は、アメリカのアマゾンに行ってみてくださいね~。
追記:その後、このパンフが実際に1972年に東京の劇場で売られていたのが判明しました。

この謎のパンフシリーズは、正式な公開年度じゃない時期に唐突に作られてるパンフレットなんですが、この「パリの恋人」もかなり謎。
というのもパンフコレクターや映画のグッズショップではこのパンフ、「1966年リバイバル版」と紹介されることが多いのですが、オードリーファンが中を読めば66年なんかじゃないことがハッキリわかる部分があります。
それはオードリーの紹介欄!
そこにはおそらく「パリで一緒に」の72年リバイバルプレスシートから取ってきたのだろうと思われる、“最近ではヘアー・ウィッグのCMに出演、日本の茶の間に登場している。”という一文が!
これはオードリーファンならもうすでにご存知のように、1971年にオードリーが出演した日本エクスラン社のカツラ、「ヴァリーエ」のこと。
これが載っているということで、もう1966年という可能性はゼロ!72年の「パリで一緒に」から拝借しているところからみても、1972年に製作されたパンフだというのがわかります。
表紙まわり以外の紙が黄色い紙に黒で刷っているってのも、69年~73年くらいのパンフの大きな特徴。
でもまたこれが不思議不可思議。なんで1972年なんかにこんなパンフ作ったんでしょうかねー。
これは僕の予想なんですが、おそらく1966年リバイバルの「パリの恋人」のフィルムの権利がもうすぐ切れる!ってときに、どこかの劇場で上映することになったんでしょうね。
それで依頼されて作ったのがこのパンフじゃないかなーって。
でも当時はもう配給会社が作るパンフ1種類ってのが主流だったのに、まだこんな独自パンフを作っているところがあったんですよねー。(これは90年代まで生き残った大阪映実東京支社のエイジツか、日本映画出版社のどちらかだろうと。)
あと、不思議なのが表紙を見てわかるように、完全に「シャレード」オードリー!
中身にはオードリーの紹介欄は「パリで一緒に」プレスシートそのまんまで「パリで一緒に」のオードリーはあるし、裏表紙の裏は「おしゃれ泥棒」オードリー。どうせなら「昼下りの情事」のオードリーも載せたらパリ映画大集合ということで完璧だったのに(笑)。
小さな画像は黒くつぶれてたり、おんなじ画像が違うページにあったり、あんまり上出来とは言いかねるのがちょっとねー…。
なお、このパンフには表紙がつるつるのものと、デコボコしたものの2種類が存在しますが、内容は全く一緒で、どちらも1972年ものです。
レア度:★★★
ちなみにこちらによく来ていただいている、まるさんに指摘していただいたんですが、アメリカ盤の「パリの恋人」50周年アニバーサリー・エディションのDVDジャケットも、アップのオードリーがどうやら「パリの恋人」のジョーではないようです。
ビックリするくらいの超極太眉毛といい、髪型といい、上唇よりもはみ出して塗っている口紅といい、どうもサブリナっぽいです。
せっかくの「パリの恋人」50周年記念盤だというのに、別の作品の画像を使うというこのアメリカ人デザイナーの無神経さにビックリ!日本盤が出る時にはこのジャケットでないことを祈るばかりです。
興味のある方は、アメリカのアマゾンに行ってみてくださいね~。
追記:その後、このパンフが実際に1972年に東京の劇場で売られていたのが判明しました。