2023年11月24日
1970年12月22日 CBSテレビの 「愛の世界」で歌うオードリー
今回は資料は少ないのですが、クリスマスも近くなってきたのでテレビ番組「愛の世界」について。
「愛の世界」はオードリーが「暗くなるまで待って」(1967年)と「ロビンとマリアン」(撮影1975年)の間の、半引退状態の時に出演したテレビ番組です。
放送は1970年12月22日。
68年メル・ファーラーと離婚、その後アンドレア・ドッティと結婚して家庭に入って、70年2月8日にはルカを出産。すっかり家庭の奥様になったオードリーを引っ張り出すのに成功したのがこの「愛の世界」。
なぜこの「愛の世界」にオードリーが出演したのかと言うと、きっとユニセフの主催だったからでしょう。
つい最近紹介した「映画の友」1967年5月号に載っていたインタビューでも、最も心を痛めることは?という質問に「貧しい不幸な子供たち」と答えていたオードリー。
そんな思いのオードリーに、このユニセフの趣旨はピッタリ合ったのでしょう。「暗くなるまで待って」でアカデミー主演女優賞ノミネートを受けたためと、友人エリザベス・テイラーの代わりに主演男優賞のプレゼンターを務めるために出演した1968年4月10日の第40回アカデミー賞授賞式以来、約2年と8か月ぶりの公の場への出演となりました。
↑1968年のアカデミー賞の主演男優賞発表の様子。オードリーがプレゼンターを務めてます。
↑こちらはアカデミー賞の主演女優賞発表。オードリーが席に座ってなくて舞台そでみたいな場所にいるのは、ついさっきまで主演男優賞の発表で舞台に居たからですね。オードリー、緊張しているように見えます。
そしてこれがオードリーのユニセフへの最初の活動になりましたね。
「愛の世界」の資料は大変少ないのですが、ルカの本ではジュリー・アンドリュースが司会を務める、と書かれています。
バリー・パリスの伝記では、ビル・コスビーって人と、シャーリー・マクレーンが司会って書かれてますが、71年のクリスマスになってて、年度が間違ってますね。
そこでは各国の代表として、オードリーはイタリアを、リチャード・バートンとジュリー・アンドリュースはイギリスを、バーブラ・ストライサンドがカリフォルニアの、ハリー・ベラフォンテがフロリダの代表だったそうです。
イアン・ウッドワードの伝記でも1971年と間違っているのですが、製作はアレクサンダー・コーエン、監督クラーク・ジョーンズ、となっています。
普段全く見ないDavid Hofstede の “AUDREY HEPBURN : A Bio-Bibliography”って本では、CBSテレビ、90分、カラー。放送は1970年12月22日と、正しい日付になってます。(でもIMDbの「愛の世界」の宣伝資料によると、放送時間は夜の8時半から60分だったようです)
こちらでは司会はビル・コスビーとシャーリー・マクレーン。出演者ではパリスの伝記に加えてフローレンス・ヘンダーソンが載っています。さらに製作・監督と脚本としてヒルディ・パークスって人が載っています。
この番組では各国のクリスマスの伝統にして説明していて、オードリーはイタリアだけに伝わる「ラ・ベファーナ」の伝説について説明しているとのこと。
「ラ・ベファーナ」って全く知らなかったので、いったいそれはなんぞや?とググってみました。ベファーナって、働き者の老婆の魔女さんだそうで、途中は省きますが、そのベファーナが子供達にお菓子を配っている、というもの。
ほーって思いますね。
さて、そんな「愛の世界」の映像の一部がYouTubeにあります。
「ラ・ベファーナ」の伝説についての部分はカットされていますが、オードリーが「きよしこの夜」を歌うシーンがありますね。
「マイ・フェア・レディ」以来の歌でしょうか?いや、その後に「いつも2人で」でハチさん、ハチさん、の歌も歌っていましたね。
でもその時よりも低くかすれ気味になっているオードリーの声。女優業をやめているので、発声する訓練をしていないからでしょうかね。そして加齢とタバコのせいもあるかもしれません。
実はこの段階でももう夫のアンドレア・ドッティの女性遊びはオードリーにバレていたそう。
オードリーは出ていく、と言ったそうですが、ドッティはもう2度としないから、と謝って元の鞘に収まったそう。
でもそれは結局守られることなく、オードリーと結婚している間に、200人もの女性と遊んでいたと、昨年劇場で公開された映画「オードリー・ヘプバーン」で語られていましたね。
「愛の世界」は1970年12月ですが、このあと5か月もしないうちに今度は「エクスラン・ヴァリーエ」の撮影が始まりますね。
日本では「愛の世界」は見れませんでしたが、「エクスラン・ヴァリーエ」は日本だけが見れたんですよね。
「愛の世界」はオードリーが「暗くなるまで待って」(1967年)と「ロビンとマリアン」(撮影1975年)の間の、半引退状態の時に出演したテレビ番組です。
放送は1970年12月22日。
68年メル・ファーラーと離婚、その後アンドレア・ドッティと結婚して家庭に入って、70年2月8日にはルカを出産。すっかり家庭の奥様になったオードリーを引っ張り出すのに成功したのがこの「愛の世界」。
なぜこの「愛の世界」にオードリーが出演したのかと言うと、きっとユニセフの主催だったからでしょう。
つい最近紹介した「映画の友」1967年5月号に載っていたインタビューでも、最も心を痛めることは?という質問に「貧しい不幸な子供たち」と答えていたオードリー。
そんな思いのオードリーに、このユニセフの趣旨はピッタリ合ったのでしょう。「暗くなるまで待って」でアカデミー主演女優賞ノミネートを受けたためと、友人エリザベス・テイラーの代わりに主演男優賞のプレゼンターを務めるために出演した1968年4月10日の第40回アカデミー賞授賞式以来、約2年と8か月ぶりの公の場への出演となりました。
↑1968年のアカデミー賞の主演男優賞発表の様子。オードリーがプレゼンターを務めてます。
↑こちらはアカデミー賞の主演女優賞発表。オードリーが席に座ってなくて舞台そでみたいな場所にいるのは、ついさっきまで主演男優賞の発表で舞台に居たからですね。オードリー、緊張しているように見えます。
そしてこれがオードリーのユニセフへの最初の活動になりましたね。
「愛の世界」の資料は大変少ないのですが、ルカの本ではジュリー・アンドリュースが司会を務める、と書かれています。
バリー・パリスの伝記では、ビル・コスビーって人と、シャーリー・マクレーンが司会って書かれてますが、71年のクリスマスになってて、年度が間違ってますね。
そこでは各国の代表として、オードリーはイタリアを、リチャード・バートンとジュリー・アンドリュースはイギリスを、バーブラ・ストライサンドがカリフォルニアの、ハリー・ベラフォンテがフロリダの代表だったそうです。
イアン・ウッドワードの伝記でも1971年と間違っているのですが、製作はアレクサンダー・コーエン、監督クラーク・ジョーンズ、となっています。
普段全く見ないDavid Hofstede の “AUDREY HEPBURN : A Bio-Bibliography”って本では、CBSテレビ、90分、カラー。放送は1970年12月22日と、正しい日付になってます。(でもIMDbの「愛の世界」の宣伝資料によると、放送時間は夜の8時半から60分だったようです)
こちらでは司会はビル・コスビーとシャーリー・マクレーン。出演者ではパリスの伝記に加えてフローレンス・ヘンダーソンが載っています。さらに製作・監督と脚本としてヒルディ・パークスって人が載っています。
この番組では各国のクリスマスの伝統にして説明していて、オードリーはイタリアだけに伝わる「ラ・ベファーナ」の伝説について説明しているとのこと。
「ラ・ベファーナ」って全く知らなかったので、いったいそれはなんぞや?とググってみました。ベファーナって、働き者の老婆の魔女さんだそうで、途中は省きますが、そのベファーナが子供達にお菓子を配っている、というもの。
ほーって思いますね。
さて、そんな「愛の世界」の映像の一部がYouTubeにあります。
「ラ・ベファーナ」の伝説についての部分はカットされていますが、オードリーが「きよしこの夜」を歌うシーンがありますね。
「マイ・フェア・レディ」以来の歌でしょうか?いや、その後に「いつも2人で」でハチさん、ハチさん、の歌も歌っていましたね。
でもその時よりも低くかすれ気味になっているオードリーの声。女優業をやめているので、発声する訓練をしていないからでしょうかね。そして加齢とタバコのせいもあるかもしれません。
実はこの段階でももう夫のアンドレア・ドッティの女性遊びはオードリーにバレていたそう。
オードリーは出ていく、と言ったそうですが、ドッティはもう2度としないから、と謝って元の鞘に収まったそう。
でもそれは結局守られることなく、オードリーと結婚している間に、200人もの女性と遊んでいたと、昨年劇場で公開された映画「オードリー・ヘプバーン」で語られていましたね。
「愛の世界」は1970年12月ですが、このあと5か月もしないうちに今度は「エクスラン・ヴァリーエ」の撮影が始まりますね。
日本では「愛の世界」は見れませんでしたが、「エクスラン・ヴァリーエ」は日本だけが見れたんですよね。
この記事へのコメント
今日は12月22日。
このタイムリーな時期に
しかもオードリーの歌声で、「きよしこの夜」を
聞くことができるとは!
ありがとうございます !(^^)!
このタイムリーな時期に
しかもオードリーの歌声で、「きよしこの夜」を
聞くことができるとは!
ありがとうございます !(^^)!
Posted by 寝ても覚めても。 at 2023年12月22日 19:26
寝ても覚めても。さん、こんばんは!
こちらにもコメントいただいていたのに、1つしか気づいてなくて申し訳ないです!!
寝ても覚めても。さんは12月22日にこの記事をご覧になったのですね!
まさに「愛の世界」の放送日ですね!
僕も何年か前にこの「愛の世界」のYoutubeを見つけた時はめっちゃ嬉しかったです!
こちらにもコメントいただいていたのに、1つしか気づいてなくて申し訳ないです!!
寝ても覚めても。さんは12月22日にこの記事をご覧になったのですね!
まさに「愛の世界」の放送日ですね!
僕も何年か前にこの「愛の世界」のYoutubeを見つけた時はめっちゃ嬉しかったです!
Posted by みつお at 2023年12月23日 23:18