2010年02月23日

「週刊 オードリー・ヘプバーン(静岡版)」第2号

 今月号の「SCREEN」の読者投票結果で、オードリーは10位でした。「尼僧物語」の珍しい画像が使用されています。

 また、同号でわかりましたが、「ぼくの採点表」でおなじみの、映画評論家双葉十三郎氏が1月にお亡くなりになったそうです。
 娯楽作品の多いオードリーの映画にも、正しい評価をしていただいた、とっても偉大なる方でした。僕の中でも一番の映画評論家。本当にご冥福をお祈りします。合掌。

「週刊 オードリー・ヘプバーン(静岡版)」第2号 今日は「週刊オードリー・ヘプバーン」の第2号です。
 2号ずつの紹介というわけで、今号も「ローマの休日」の特集。
 この号は偶数号なので、「ローマの休日」のDVDが付いているタイプも売っています。DVDはもちろん安っぽいパブリック・ドメインのものではなく、パラマウントの正規版。

 ちょっと今月号は表紙が暗いですよね。この有名なティアラオードリーは2003年リバイバルのポスターではとても美しく階調がでていましたが、ここではちょっとのっぺり。
 なんでもかんでもモノクロを使ったらいいというわけではない、というのの証明のよう。印象暗いです。

 内容も、今号は「ローマの休日」「ヘプバーン・カット」「オスカーを手にしたオードリー」と、ちょっと50年代前半の話に偏りすぎでちょっとガッカリ。もうちょっとオードリーの全盛期である60年代にも目を向けて編集して欲しいですね。

 それに、「ヘプバーン・カット」のページに出てくる、写真集「オードリー・ヘップバーン・トレジャーズ」の表紙にもなった、「おしゃれ泥棒」のオードリーの画像!
 髪の毛の部分の切抜きがヘタクソで、“トップに厚みのあるヘアスタイル”と書いてあるのに、その厚みの部分をバッサリ切り落としてます!文章と合わへんやーん!
 オードリーファンじゃない人がやってるのかなぁ…。

「週刊 オードリー・ヘプバーン(静岡版)」第2号 それでも、もう見たことない画像なんかないと思ってた「ローマの休日」でこんな珍しい画像を載せてくれてるのはめっちゃ嬉しい!
 画像の選択さえ誤らなければ、まだまだ新しいオードリーっているんだねーって思いました。

「週刊 オードリー・ヘプバーン(静岡版)」第2号


 今号には「ローマの休日」共演者、グレゴリー・ペックの紹介もあります。
 でも、1作品1人の紹介だったら、「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「昼下りの情事」「噂の二人」「暗くなるまで待って」なんかはどうするんだろう…と余計なことを考えてしまいます。(^^;

「週刊 オードリー・ヘプバーン(静岡版)」第2号
 アカデミー賞受賞の紹介ページはこんな感じ(→)。

 そうそう、ここには画像を載せてませんけど、伝記のページで、コートを着てマフラーを巻いて本を立ったまま読んでいる、4~5才くらいのめっちゃかわいいオードリーの画像があるんですよ!

 それと、オードリーに厳しかったという母エッラですが、親戚に宛てたという、赤ちゃんのオードリーが写ったポストカードで、“これがオードリーです。でも実物はこの1000倍も愛おしく、かわいいのです。”と書いていて、本当にオードリーをとてもとても愛してたんだね~ってジーンときました。

 そうそう、愛してたと言えば、「いつも2人で」を観て、アルバート・フィニーのマークに対して“古い!あんなの愛情じゃない。”と書いてある感想をネットのどこかで読みましたが、それはちょっと違うと思うんですよね。

 オードリーのお母さんのエッラも、マークも、その発露の方法は違っても、愛情の表現がめっちゃ下手なだけ。“愛している!”と思ってても、それを表す術を持ってないんですよね、かわいそうなことに。
 だからそれが歪んだ形で表現されるので、相手にはものすごい負担になるんですよね。きっとエッラもマークも心の中では“違う!こんなふうにしたいんじゃない!”って、もがいてたんじゃないでしょうか。

 本人もこれじゃダメだ!と思ってても、どうしようもない。愛し方を知らないから。
 「いつも2人で」のジョアンナみたいに、それをわかるようになるとまた受け止めることができるようになるんですけど、現実のオードリーはかなりしんどかったみたいですね。それでもエッラの晩年には“これも愛情だったんだ”と包み込めるようになってたみたいですけどね。

 相手に親切にするのは常に愛情から、ってわけでもないように、心から愛する相手なのに、逆に思わぬ犠牲を強いてしまう愛情もあるってことで、愛にも色々あるというわけですね。
 “そんなの愛情じゃない!”って、自分の思う愛情の形を押し付けるほうが、もっとずっと違うように感じるんですけどね。
 えらそうなこと書いてますけど、僕もマークみたいだからわかるんです。(^^;;;

 と、めっちゃ脱線しましたが…

今号の価値:600円(実際は990円、DVD付きで1980円)。ちょっと不出来。



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この記事へのコメント
きゃー!みつおさん!ついに全国発売決定ですね♪
情報提供ありがとうございました(*^^*)

もう何年前だったか、おふざけで「週刊オードリー・ヘプバーンが出たら・・・」なんて盛り上がっていたんですよね。。。
それが、まさかまさか本当に実現するとは!!

あの頃は、作品も限られているし、毎号特集するには厳しいのかな~なんて言ってたりしたのですが、そのあと直ぐに「週刊20世紀シネマ館」が刊行になって、それだけでも結構喜んでいたんですよね。

まぁ、若干息切れの号も中には出てくるかもしれませんが、それでもやっぱり冠に「オードリー・ヘプバーン」とつくものである限りは手を出さずにはいられませんね~。

4月からがとても楽しみになりました!
Posted by カリン at 2010年02月23日 22:10
カリンさん、本当に実現しましたね!

「週刊オードリー・ヘプバーン」、デアゴスティーニや講談社にも
電話したものでしたが、あんまり反応なかったんですよね…。
でもこれが全国で売れたら、あの時電話した2社は、
儲け話を逃したのかも(笑)。

これが好評なら「週刊オードリー・ヘップバーン」と、
“ッ”入りのが他社から出たりして…。

特に楽しみなのは、やはり資料の少ない「緑の館」「許されざる者」
とかでしょうか。
「緑の館」や「許されざる者」が2号にわたって紹介、となると、
見たことのない、珍しい画像がゴロゴロ出てきそうで、
すっごく楽しみです!(^-^
それにこのまま行くと、正規版発売前に
「緑の館」や「ニューヨークの恋人たち」のDVDが手に入りそうですね!

僕も必然的に全号買うんでしょうが、
全額計算すると、結構な金額になりそうですよね…。
でも買うけど(笑)。
Posted by みつおみつお at 2010年02月23日 23:29
「ぼくの採点表」は僕の青春の一部でした。
双葉さん、安らかにお眠りください。

ところでこのシリーズですが、
僕も比較的マイナーな作品のほうが楽しみです。
それに60年代以降の作品などをどう料理してくれるか、
その前に廃刊にならなきゃいいけど…
Posted by まる at 2010年02月28日 22:42
まるさん、こんばんは!

双葉さん…本当に惜しい人を亡くしましたよね。

この「週刊オードリー・ヘプバーン」は
「緑の館」「おしゃれ泥棒2」とかは、
2週でやってくれると、凄いことですよね!
それと、7・8号は「おしゃれ泥棒」ですよ!
でも初期作品も1作品で2週なんでしょうか…。
それは過剰なような気もします。(^^;;;
Posted by みつおみつお at 2010年03月03日 00:27
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