2013年03月31日
Juan Tejero “AUDREY HEPBURN”
mengさんにいくつかオードリーの写真集の情報を教えていただきましたが、注文していたのが届きましたので、紹介したいと思います。
まずはこれ、Juan Tejero の“AUDREY HEPBURN - UNA PRINCESA EN LA CORTE DE HOLLYWOOD(オードリー・ヘプバーン、ハリウッドの王女)”というスペインの写真集です。
著者の Juan Tejero って人、前にもオードリーの写真集を出していますよね。「audrey cara de ángel」ってやつです。
(記事は
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e41884.html と
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e41971.html)
スペインでのオードリーの研究家なんでしょうか。ちなみに前のは1998年初版、これは2010年初版です。
前のは、もろ日本の「デラックスカラー・シネアルバム」(未だに破られない全世界でのオードリーの最高傑作写真集)からのパクリ画像とかあったんですけど、今回のは、うーんどうでしょう。なんか怪しげな画像がポロポロありますね。
画質がね、統一されてないんです。綺麗なのもあったり、めっちゃヒドいのがあったり。
なので、いろんな所から画像持ってきたのかなー、なんて思います。著作権者に許可を取ってないのも結構あるんじゃないかなー。
たとえば、これ(→)は明らかに日本の外映版パンフの表紙を持ってきたね!って感じ。印刷のズレによる色のにじみ具合までそっくり同じ。
さて、スペイン語のオードリーの写真集って、調べるとそんなに無いように思います。
その中ではスペインのファンにとって、この著者の本って貴重なのかな、と。質は低くてもね。
今回のは、前の印象の薄い「audrey cara de ángel」よりは中身がよくなってるように思います。珍しい写真も大幅増。
でも、さっきも書いたように、スペインではオードリーの写真集が少ないので初心者向けにもなっているのか、有名な(そして珍しくない)画像がドーンと大きく載っていて、珍しい画像がもったいないことにめっちゃ小さかったりします。
僕ならこれとこれのレイアウトは逆にするよなー…ってもどかしく思うこともしばしば。
→これなんかも「マイ・フェア・レディ」のページですけど、珍しいのは左ページの左下と右下の画像。僕も初めて見ます。
こんな貴重な画像がこの大きさの扱い!…ってのが、本当にもったいないです。
それに右ページの大きな画像は裏焼きだしね。
そうそう、それとオードリーの本を2冊も出すわりに裏焼きとかには無頓着。僕が判断する時みたいに、鼻で見分けろ!とまでは言いませんけど、「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「おしゃれ泥棒」とか、髪型の分け目だけでもわかるやん!みたいなのも堂々と裏向きでプリントされてます。
→この鉄兜型帽子をかぶるオードリーも完全な裏焼き。
この画像、どこから持ってきたのかネットでもこの裏焼きのまま載ってるのが多くて、僕は“ホンマ嫌やな〜。”といつも思ってます。
オードリーの写真は撮影時から相当年月が経っているので、管理が悪くなっているのはわかりますが、複製ポジの氾濫で表か裏かわからないようになっている状態を正すのは、やっぱりこういう写真集を出す著者や会社だと思ってます。なので、この点でもこの写真集は減点。
←これもネットでは裏焼きでよく見かける鉄兜帽子のオードリーなんですけど、珍しく向きは合ってます。
でも、バックが赤から白に変えられているのはなんででしょうね。オードリーの服にバックの色が反射して赤くなってますから、赤が正しいですね。
オードリーをちょっとでも研究すれば「パリの恋人」以降、オードリーは右からは写真を撮らせない、っていうことはわかるはずなんですが、前の本から12年も経っているのにそこは知らないってのが、ファンとしても研究家としてもどうかと。
単なる金儲けなら知りませんが。
あとスペイン語は読めないので、文章量は多いんですが内容はわかりません。
でも、最後のページに参考文献らしきものが2ページにまたがって載ってるんですが、ハイアムやウッドワードのはあるんですが、肝心のバリー・パリスのがなくて、ダイアナ・メイチックのが載ってます!
なので、内容は相当信憑性に欠けるものなんでしょうね。この辺も著者のダメダメぶりを露呈してます。
それ以外に、オードリーの出演した映画・舞台のみならず、詳細なテレビ作品も載ってるんですが、「エクスラン・ヴァリーエ」のことは載ってますが、「銀座リザ」のことは全く触れられていません。
インタビューだけの番組でも載っているので、どうやら世界ではオードリーが1982年にも日本のCMに出た、ということは、全く知られていないようですね。世界のオードリーファンは、それを知ったら、きっとビックリするでしょうね!
オススメ度:★★★(ページも多いし、紙質もいいのに、惜しい写真集)
まずはこれ、Juan Tejero の“AUDREY HEPBURN - UNA PRINCESA EN LA CORTE DE HOLLYWOOD(オードリー・ヘプバーン、ハリウッドの王女)”というスペインの写真集です。
著者の Juan Tejero って人、前にもオードリーの写真集を出していますよね。「audrey cara de ángel」ってやつです。
(記事は
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e41884.html と
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e41971.html)
スペインでのオードリーの研究家なんでしょうか。ちなみに前のは1998年初版、これは2010年初版です。
前のは、もろ日本の「デラックスカラー・シネアルバム」(未だに破られない全世界でのオードリーの最高傑作写真集)からのパクリ画像とかあったんですけど、今回のは、うーんどうでしょう。なんか怪しげな画像がポロポロありますね。
画質がね、統一されてないんです。綺麗なのもあったり、めっちゃヒドいのがあったり。
なので、いろんな所から画像持ってきたのかなー、なんて思います。著作権者に許可を取ってないのも結構あるんじゃないかなー。
たとえば、これ(→)は明らかに日本の外映版パンフの表紙を持ってきたね!って感じ。印刷のズレによる色のにじみ具合までそっくり同じ。
さて、スペイン語のオードリーの写真集って、調べるとそんなに無いように思います。
その中ではスペインのファンにとって、この著者の本って貴重なのかな、と。質は低くてもね。
今回のは、前の印象の薄い「audrey cara de ángel」よりは中身がよくなってるように思います。珍しい写真も大幅増。
でも、さっきも書いたように、スペインではオードリーの写真集が少ないので初心者向けにもなっているのか、有名な(そして珍しくない)画像がドーンと大きく載っていて、珍しい画像がもったいないことにめっちゃ小さかったりします。
僕ならこれとこれのレイアウトは逆にするよなー…ってもどかしく思うこともしばしば。
→これなんかも「マイ・フェア・レディ」のページですけど、珍しいのは左ページの左下と右下の画像。僕も初めて見ます。
こんな貴重な画像がこの大きさの扱い!…ってのが、本当にもったいないです。
それに右ページの大きな画像は裏焼きだしね。
そうそう、それとオードリーの本を2冊も出すわりに裏焼きとかには無頓着。僕が判断する時みたいに、鼻で見分けろ!とまでは言いませんけど、「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「おしゃれ泥棒」とか、髪型の分け目だけでもわかるやん!みたいなのも堂々と裏向きでプリントされてます。
→この鉄兜型帽子をかぶるオードリーも完全な裏焼き。
この画像、どこから持ってきたのかネットでもこの裏焼きのまま載ってるのが多くて、僕は“ホンマ嫌やな〜。”といつも思ってます。
オードリーの写真は撮影時から相当年月が経っているので、管理が悪くなっているのはわかりますが、複製ポジの氾濫で表か裏かわからないようになっている状態を正すのは、やっぱりこういう写真集を出す著者や会社だと思ってます。なので、この点でもこの写真集は減点。
←これもネットでは裏焼きでよく見かける鉄兜帽子のオードリーなんですけど、珍しく向きは合ってます。
でも、バックが赤から白に変えられているのはなんででしょうね。オードリーの服にバックの色が反射して赤くなってますから、赤が正しいですね。
オードリーをちょっとでも研究すれば「パリの恋人」以降、オードリーは右からは写真を撮らせない、っていうことはわかるはずなんですが、前の本から12年も経っているのにそこは知らないってのが、ファンとしても研究家としてもどうかと。
単なる金儲けなら知りませんが。
あとスペイン語は読めないので、文章量は多いんですが内容はわかりません。
でも、最後のページに参考文献らしきものが2ページにまたがって載ってるんですが、ハイアムやウッドワードのはあるんですが、肝心のバリー・パリスのがなくて、ダイアナ・メイチックのが載ってます!
なので、内容は相当信憑性に欠けるものなんでしょうね。この辺も著者のダメダメぶりを露呈してます。
それ以外に、オードリーの出演した映画・舞台のみならず、詳細なテレビ作品も載ってるんですが、「エクスラン・ヴァリーエ」のことは載ってますが、「銀座リザ」のことは全く触れられていません。
インタビューだけの番組でも載っているので、どうやら世界ではオードリーが1982年にも日本のCMに出た、ということは、全く知られていないようですね。世界のオードリーファンは、それを知ったら、きっとビックリするでしょうね!
オススメ度:★★★(ページも多いし、紙質もいいのに、惜しい写真集)
Posted by みつお at 17:00│Comments(3)
│海外の写真集
この記事へのコメント
フォトグラファーSid Averyは新しい写真集を出版した, オードリーについてのいくつかの美しいカラー写真があります.
http://www.amazon.co.jp/Sid-Avery-The-Hollywood-Snapshot/dp/0957261004/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1364973980&sr=8-5
http://www.amazon.co.jp/Sid-Avery-The-Hollywood-Snapshot/dp/0957261004/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1364973980&sr=8-5
Posted by meng at 2013年04月03日 16:30
また、20年後、オードリーは再び雑誌ヴァニティ·フェアの表紙になっている.
http://www.vanityfair.com/online/oscars/2013/04/audrey-hepburn-never-thought-i-was-beautiful
http://www.vanityfair.com/online/oscars/2013/04/audrey-hepburn-never-thought-i-was-beautiful
Posted by meng at 2013年04月03日 16:33
mengさん、またまた情報ありがとうございます。m(_ _)m
Sid Averyはどの作品のオードリーを撮っているのですか?
また、ヴァニティ·フェアは欲しいんですが、雑誌なので、手に入るかなー。(^^;;;
Sid Averyはどの作品のオードリーを撮っているのですか?
また、ヴァニティ·フェアは欲しいんですが、雑誌なので、手に入るかなー。(^^;;;
Posted by みつお at 2013年04月04日 21:25