2013年11月11日

特典ポストカードと原稿“「マイヤーリング」について”

特典ポストカードと原稿“「マイヤーリング」について” 今回は、「マイヤーリング」の前売券(ムビチケ)を買うともらえる特典ポストカードの画像を載せます。

 それと、今回僕がプレスシートで依頼された、オードリーのプロフィールとフィルモ・グラフィー以外で書いた文章が2つあります。
 それが“オードリーと日本”、それと“「マイヤーリング」について”でした。

 “オードリーと日本”に関してはそのまま採用されたのですが、“「マイヤーリング」について”は解説やプロダクション・ノートとかぶっている部分があるとのことで、一部のみプロダクション・ノートに追加されました。

 今回は、その“「マイヤーリング」について”として書いた僕の文章の全部を載せます。文章がいつもの僕らしくなく、堅めになっているのは、プレスに載っていろんな人に見られるかも…ということで、わざと本に載っている文章のように書いたんですけど…かなりムリありますね。(^^;

 それと、既にこのブログで書いてあることも、“プレスに載せるなら”と再度書いた部分がありますので、“これ、以前も書いてたやーん!”って言わないでくださいね。(^^;;;

 実際の劇場公開で販売されるパンフに載っているであろうプロダクション・ノートで読んでいただいて、どこが僕のから採用されたか、を探していただくのも面白いかもしれません。
 では、どうぞ。


特典ポストカードと原稿“「マイヤーリング」について”『“「マイヤーリング」について”

テレビ番組としては多大な制作費がかけられ、その額は50万ドルといわれているが、別の資料には62万ドルの記述もある。この作品でのオードリーの出演料は12.5万ドルだったらしいので、50万ドル+オードリーの出演料で62万ドルなのかもしれない。
ライブ放送だったらしく、出番の多いオードリーとメルの舞台裏は大忙しだったらしい。セットの数は18とも30とも言われている。

「マイヤーリング」はコアなファンの間では知る人ぞ知る作品だったのだが、各種オードリーの伝記でヨーロッパでは劇場公開された国がある、との記述があった。それなら世界のどこかにカラーのフイルムが…とファンはずっと期待し続けたのだが、こうして実際に本国アメリカで見つかってみると、カラー作品をモノクロのキネスコープ・レコーディングで撮ったものを、リマスターもない時代に果たして劇場で掛けられたのか、かなり疑問。

また劇場で上映されたなら「マイヤーリング」のポスターが存在したはずなのだが、どこの国のものも見つかっていない。伝記作家もどの国で劇場公開されたのか、誰も調べずに伝記に書き込んだらしい(伝記でも間違いはかなり多い)。
これらからして、「マイヤーリング」がヨーロッパでは劇場公開…というのはただの都市伝説だと思われる。
なので、今回の公開は、本当に56年ぶりに日の目を見た、と言えるでしょう。

「マイヤーリング」本編では、どうやらフィルムで撮った部分を挿入している部分が見受けられる(タイトルバックや馬車のシーン)ので、テレビ→フィルムが無理でも、フィルム→テレビは可能だったようなので、それならフィルムで全編カラーで撮影したものをテレビで放送してくれればカラーで現存したのに…とオードリーファンはとても残念。

なおこの莫大な制作費に「映画の友」誌(57年6月号)は1分で200〜300万円ほどかかっている!と驚いている。当時の大卒の初任給は1万円前後。
となると、1分作るのに、大卒の給料の20〜30年分。おそらくこの作品の1分〜2分ごとに東京で家が買えたと思われる。

1957年のオードリーはこの作品のみで、あとは出演していない(「パリの恋人」と「昼下りの情事」は公開は57年だが、撮影は56年)。
翌年の1月に次作「尼僧物語」の役作りのために実際のフランスの修道院で数日寝泊まりするまで、メルと愛犬フェイマスとのんびり過ごしたことだろう。

しかし、オードリーファンが待ちに待った「マイヤーリング」という新作(!)がこうして見れる!しかも劇場公開されるとは!と全国のファンは大感激していることと信じている。相手役の夫メルともラブラブだった頃のオードリーをぜひ堪能してください。』


特典ポストカードと原稿“「マイヤーリング」について” 以上です。

 「マイヤーリング」が劇場公開されることがマスコミに解禁になった時、「マイヤーリング」の制作費が50万ドルなので、“約5,000万円・1ドル100円計算”などと書いてある所とか、“欧州で劇場公開されたことがあるとの情報あり”って書いてある所があったんですけど、あちゃー!って思ってました。

 まず“1ドル100円”で計算したサイトですけど、1957年当時って、1ドル=360円時代じゃないですか。今と全然貨幣価値が違う。それをなんで今の為替レートで書く?意味わからんなー、みたいな。

 当時のレートだと1億8000万円。大卒の初任給の月給が1万円くらいだった時代の1億8000万がいかに大きいかは、推して知るべしですよね。今の5000万円とは全然価値が違う。

 書いてる所って、今は記事を消してますけど、以前は“実はオードリーの胸が大きかった。”とか堂々とデマを流していた所。
 映画を標榜するサイトなのに、僕の中ではかなりレベルが低い記事が多い、というイメージが出来てます。

 もう一つの“劇場公開の情報あり”のところは、Wikipediaに載ってるまま引用したか、伝記をそのまま載せましたね、という。
 でもまあ、これはしゃあないかなーと。一応記者も自分で調べたんだね、ってのがわかりますんで。出典に問題があっただけですもんね。

 「マイヤーリング」って前日とかのリハーサルの時にでも、保険としてフィルム撮影してない限り、もうこの世の中にカラーで残ってることはまずないんだろうなーと思うんです。本当に残念ですけど…。

 なので、放送当時にヨーロッパで劇場公開されたということは、“無い!”と断言しときます。
 伝記に載ってたし、僕も長い間信じて来たんですけどねー。(T T

特典ポストカードと原稿“「マイヤーリング」について” あと、「マイヤーリング」の予告編が解禁になった時、やはり別の映画専門のサイトの記事で、“O・ヘプバーン”って何度か書いてあって、ヒエッ!って思いました。
 調べると、O・ヘプバーンになってるサイトって多いんですね。みなさん、オードリーは Audrey ですから、A・ヘプバーンですよー!

 …それと、「マイヤーリング」はライブ放送&キネスコープ・レコーディングだったため、他のオードリー作品とは違うことがあります。
 それは、SE(Sound Effect:効果音)だけのデータがない、ってこと。
 そのままだと、吹替版は作れない、ということなんですよね〜。

 最近では声だけを取り除いて(聞こえないくらい小さくして)、ってことも時間とお金をかければ出来るでしょうが、普通に考えて「マイヤーリング」に関しては池田昌子さんの吹替版はできない、っていうことなんですよね。あ〜、残念だー。



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この記事へのコメント
みつおさんこんばんは^^

マイヤーリング、名古屋でも上映決定、前売りつき!
半ば諦めていたので嬉しいです~(*´∀`*)

とりあえず、2種類のムビチケを購入しようかと思ったら
東京に住んでるお友達が見たいから1種類前売り買うよと
言ってくれました~♪

なので、彼女がどちらを購入したかを確認してからネットで
ムビチケを購入しようかと。。。
そして年明けに名古屋で観てきますよ~!

1ドル 100円換算は抜けてますね^^;;
どうしてそうなっちゃうのか・・・。

みつおさんの文章が載ってるプレスシートを早く見てみたいです^^
楽しみにしてます~!
Posted by カリン at 2013年11月12日 21:17
カリンさん、良かったですねー!(^-^
僕もカリンさんが見やすい劇場でやってくれて嬉しいです!

で、次々決まってるのに、
関西はいまだに大阪の1館だけなんですよねー。
公開日がズレてくれると、神戸でも行きたい!って思ってるんですけどねー。

そういえばカリンさん、名古屋って行きやすいんですか?
カリンさんは、仕事の場所、実家と色々場所があって、
今回名古屋なのがえっ!?遠くないですか?大丈夫ですか?
って感じなんですが…。(^^;A

でも「マイヤーリング」の劇場公開なんて、一生に一度の経験だから
絶対見とかないとソン!ですよね。

確かに僕とかカリンさんとかは
「緑の館」「尼僧物語」「許されざる者」を劇場で見れなかった
かわいそうな世代なのかもしれませんけど、
2007年には“スクリーン”で1位になったオードリーも見れましたし、
DVDやビデオでいつでもオードリー作品が見れる状態ですし、
大規模なオードリー展も見れましたし、
今回の「マイヤーリング」が見れるってのは、
やっぱりかなり恵まれてるのかもしれないとか思っちゃいますよね。

たぶん「マイヤーリング」のリバイバルって、
もう無いと思うので、一緒にめっちゃたのしみましょう!!o(^-^)o
あ、劇場で売るのはプレスじゃなくてパンフですよ〜(笑)。
Posted by みつお at 2013年11月13日 00:48
私のところだと、東京に出るより名古屋の方が近いです^^
まぁ仕事の関係もあってあちこちしてますが、名古屋の方が
わかりやすいというか、東京だと迷子になりそうなので(笑)

いずれにしても半ば諦めていたので嬉しい♪
スクリーンで見られるなんて多分この先無いでしょうね。

もうほんとずっと見たくて仕方のなかった作品ですし、
それがまさか劇場なんて想像もしていなかったので^^

そうそう、オードリーは亡くなってしまったけど、
リマスターされた綺麗なオードリーを見ることもできて、
ほんと恵まれてるのかもしれませんね~!

そしてパンフでしたねw
みつおさんの文章が載ってるパンフを大事に持って
帰ろうと思います~。

来年早々楽しみができてワクワクしています(*´∀`*)
Posted by カリン at 2013年11月13日 20:00
そうですかー、名古屋の方が行きやすいと。
そういえば、名古屋ってまだ一度も行ったこと無いです。
美味しい食べ物はいっぱいあるんですけど、
見る所がないというか…。(^^;;;

それと、そうなんです!
きっと今回が最初で最後の劇場公開でしょうから、
何回かは見に行きたい!と思っているんです。
神戸・西宮・京都あたりでも間を置いてやってくれると
何度も行けるんですけどねー。

そういえば、リマスターも色々されてましたね!
80年代後半のリバイバル時の「パリの恋人」や「マイ・フェア・レディ」も
結構フィルムはきちゃなかったですけど、
今はブラッシュアップされてますもんね!
これも恵まれてました!

パンフ、まだ出来てないので、
実際に僕の文章が載るかどうかはまだ微妙ですけど、
載ればいいなあと僕も思ってます。(^^;

来年も年頭からオードリーが楽しめますね!
Posted by みつお at 2013年11月14日 21:21
白い街と揶揄される名古屋ですが、氷河期にファンを支えた映画館が多いのが気に入っています。
徳川園をはじめ、見所もいっぱいですよ。
Posted by むらさきいも at 2013年11月22日 11:26
むらさきいもさん、他に名古屋で行っておくべき
オススメ観光地ってありますか?
もしあれば参考にしたいと思いますので。(^-^
Posted by みつおみつお at 2013年11月23日 11:38
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