2019年04月03日

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号

 記事の更新が遅れてしまってすみません。
 まずは愚痴を…。

 午前十時の映画祭10 FINAL、オードリーは「ローマの休日」だけでした…。

 結局「ローマの休日」は1年おきに上映されてしまって、午前十時の映画祭の “1度、スクリーンで見たかった もう1度スクリーンで見たかった”というコンセプトからは大きく逸脱してしまったかなーと…。

 1回目、2回目、4回目、6回目、8回目、そして10回目のファイナル…。多すぎです!
 正直、こんなに何度も何度も「ローマの休日」ばかり上映されるのではちょっと腹立たしいです。
 こないだの投票は何だったのでしょうね?

 「ローマの休日」が嫌いなのではなく、「ローマの休日」をこんなに粗雑に扱ったことが腹立たしいのです。
 もし1回目、6回目、そしてファイナル…くらいだったらものすごくありがたかったのでしょうが、1年おきなんて、有り難味も何も無いです。

 おそらく今まで2回くらいしか上映されてなかったら、最後の投票でも希望作品の1位になれるくらいだったでしょうが、あんまり上映しすぎるもので希望作品の人気投票での20位にも入ってない有様。でもそれでも上映。

 昔同じように70年代に「ローマの休日」と「マイ・フェア・レディ」ばっかりリバイバルして、すっかり飽きられてた暗い苦い記憶を思い出しました。
 「ローマの休日」70年、73年、77年。「マイ・フェア・レディ」69年〜70年、74年、77年、81年。
 当然後ろになればなるほど動員数が下がっていき、“オードリーではお客さんが呼べない”と映画会社に思われてしまう羽目に…。

 その後は80年代後半に日本ヘラルドが次々といろんなオードリー作品をリバイバルして(トップがオードリー作品で一番ヒットしなかった「噂の二人」!)、しかもそれらが大ヒットを記録していることで、オードリーが悪いのではなく同じ作品ばっかり短期間で上映する映画会社が悪いということがわかりましたが。

 年配の方の3年くらい前って、本当につい最近のことなんですよね。特になかなか映画など見に行けない映画館が遠い地方の人にとってはそんなに同じ映画なんて何度も何度も行かないし行けない。
 「ローマの休日」も73年リバイバルでは大分ではもう全然お客さんが来なかった、と何かで対談しているのを読んだことがあります。
 ましてや午前十時の映画祭では1年おき!本当にこれでお客さんは来るのでしょうか?

 何度も何度も上映するので、公式サイトでもみんなから “「ローマの休日」もういいです” などと言われてしまっているのを読むと、本当に悲しくなります。

 このように「ローマの休日」を観たい!と思わせるより、もう上映しなくていい!と思わせてしまった“午前十時の映画祭”に対しては、最後にガッカリしてしまいました。そりゃ10年間で6回も上映してたら(全作品で一番上映回数が多い)、作品別の動員数ではトップでしょうけど、1回だけの瞬発力では「ティファニーで朝食を」や「マイ・フェア・レディ」の方が上でしたよね。

 オードリーなら「ローマの休日」を上映しとけば文句ないやろ?って選定委員の安易な考えが透けて見えるのがイヤです。
 というわけで今年は最後ですけど「午前十時の映画祭10」を応援する気は全くありませんし、上映の日程も上映館も調べていません。
 
スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 と、長くなりましたが、今回は今年2月21日に亡くなったスタンリー・ドーネン監督の追悼で「映画の友」1964年5月号を紹介。

 2月7日に「いつも2人で」の共演者アルバート・フィニーが亡くなったばかりなのに、続けて「いつも2人で」の監督だったスタンリー・ドーネン監督もとは!

 スタンリー・ドーネン監督は、「パリの恋人」「シャレード」「いつも2人で」と3本ものオードリー作品を監督。
 これは「ローマの休日」「噂の二人」「おしゃれ泥棒」を監督したウィリアム・ワイラーと同數で最多。
 オードリー以外では「踊る大紐育」「恋愛準決勝戦」「雨に唄えば」「掠奪された七人の花嫁」「無分別」「アラベスク」などを監督。

 オードリーが現役時代から、スタンリー・ドーネン監督はオードリーを最も上手く活かす監督さんだと映画評論家や通のオードリーのファンから言われてましたよね。

 作品を思い浮かべていただくとわかるのですが、ドーネン監督の作品はどれもスタイリッシュ!そして写真集「オードリー玉手箱」でも書かれてましたが、それらの作品でのオードリーは笑顔のはじけ方が違う!本当にドーネン監督はオードリーがのびのび演技できるように計らっていたんだなーとわかりますよね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 ワイラー監督やビリー・ワイルダー監督、フレッド・ジンネマン監督の作品を思い浮かべればわかるように、それらはあくまでもその監督の個性が色濃く出た作品。

 オードリーはそれらの作品では巨匠と言われる監督の決められた枠組みの中で演技しているのですが、ドーネン監督の作品ではそういう枠組みを超えてオードリーが輝き出しているのが凄いなあ〜!と思います。

 でもそれは裏を返せば監督の主張が希薄、とも観る人には受け止められるわけで、凄い作品をいくつも作りながらも、イマイチ監督が表立たない。
 フィルモグラフィーでも映画史に残る作品を作っているのにもかかわらず、あんまり1流監督と言われている感じがしないし、巨匠と言われることもない。

 「シャレード」はスタンリー・ドーネン監督作品では最もヒットした作品なので、今回その公開後の人気投票の載っている「映画の友」1964年5月号を取り上げました。

 最初は「シャレード」の紹介している切り抜きを紹介しようか…とも考えましたが、結局それではただの「シャレード」の紹介に終わるので、こちらにしました。

 この号は表紙からしていきなりオードリーですね。「パリで一緒に」のオードリー。バリバリ切り抜きですけど。
 まるさんがおっしゃってましたけど、オードリーが最も気に入って長く続けていたロングのアップのヘアスタイルですね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 「噂の二人」の頃から始まって、この「パリで一緒に」、「シャレード」でも撮影前の宣伝写真ではこのヘアスタイルでした。
 さらに「マイ・フェア・レディ」の時期もこのヘアスタイル。

 結局「噂の二人」撮影開始の61年始めから「おしゃれ泥棒」の撮影が始まる65年夏まで4年以上も基本はこのヘアスタイルだったんですね。

 さて60年代前半は日本でのオードリーの人気が文字通り頂点だった頃。オードリーは50年代に人気があったと思われていますけど、一番人気があったのは実は60年代前半なんですよね。
 この頃は「映画の友」「スクリーン」両誌で他の全俳優さんを抑えてオードリーが何年連続!ってトップを爆走していました。

 この号の中身の最初にオードリーが出てくるのはまず目次。
 “あなたが選んだベスト・テン”という大特集でスティーブ・マックィーンと並んで写真が載っています。もうここで誰が1位なのかはわかってしまいますよね。

 カラーグラビアでは人気投票に選ばれたスターがポートレートや新作のスナップで1人1ページ以上使って紹介。
 せっかく投票してもまとめて何人かで1ページという体たらくの今の「SCREEN」に見習って欲しいです。
 
 オードリーはカラーグラビアの最後に登場!撮影が終わったばかりの「マイ・フェア・レディ」の今となっては貴重なカラー写真。横のページも「マイ・フェア・レディ」。そしてページをめくるといよいよ公開が間近の「パリで一緒に」の4ページにわたる単色グラビア。

 これ、めっちゃもったいない使い方!だと思ってしまいます。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 オードリーって後年には1年1作ペースって言われて、僕もそう信じていましたが、撮影時期がわかると実は案外まとめ撮り的な感じだったんですよね。

 「パリの恋人」と「昼下りの情事」、「尼僧物語」と「緑の館」と「許されざる者」、「ティファニーで朝食を」と「噂の二人」。
 そしてこの時期の「パリで一緒に」「シャレード」もほぼ連続撮影だし、約半年開けて「マイ・フェア・レディ」にも撮影突入。

 こうなると当時の雑誌は大変ですよね。前の作品が公開されてないのに次の作品が撮影に入ってしまって、でも同じスターを紹介するにはページに限りがあるので、紹介されなかった画像も多いんだろうなーと思ってしまいます。あ〜勿体無い!

 62年の夏に「パリで一緒に」を撮って、秋から冬にかけては「シャレード」。63年の夏頃には「パリで一緒に」も公開されると思われてたので、春頃には「パリで一緒に」と「シャレード」が入り乱れてました。

 と思ってたら63年の夏からは「マイ・フェア・レディ」も撮影突入なので、63年秋〜冬になると結局公開されなかった「パリで一緒に」、公開間近の「シャレード」、最新作の「マイ・フェア・レディ」と三つ巴のページ争い。

 これら3つは配給会社も「パリで一緒に」パラマウント、「シャレード」ユニバーサル、「マイ・フェア・レディ」ワーナー・ブラザースと全部違いますしね。
 うーん、本当に1年1作なら紹介しやすかったんでしょうけど、この固め撮りは本当にもったいない!本来なら紹介されるべき写真が埋もれたんでしょうねー。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 この64年5月号(64年3月21日発売)になると、既に「シャレード」は公開されているので(全国で公開中)、ページ争いからは脱落してるのでしょうけど、本来なら「シャレード」が公開された直後なんで、もっと画像があってもいいのにね〜と思います。

 その後もいろんなスターのグラビアが続いた後に“あなたが選んだベストスター”に関して秦早穂子さんと淀川長治さんという映画評論家のお二人の対談。
 そこでのオードリーに関しては

淀川:予想はしておりましたが…あなた…断然…まったく…ヘップバーンでしたよ。
秦:やっぱり、そうですね。
淀川:これでオードリイは六回連続トップ。
秦:何というのでしょう…オードリイというスターは、男の人でも、女の人でもが、抵抗感がなくて受け入れられるその上、プラスアルファのなにか…ほんとうにあこがれ的なのですね。
淀川:もう神サマですよねえ。
秦:それに役どころによって、それぞれに、すっきりとした色気がありますね。「シャレード」だってそうでしょ。オードリイを見ると何か現代のおとぎ話のプリンセスが出てきたみたいに…映画を見る夢を与えてくれるんじゃないかしら。夢のある人。
淀川:「ティファニーで朝食を」のコールガールだって…あんなに。
秦:他の女優さんがやったら見ていられないと思うの。
淀川:えらい個性ですねえ。いつ見ても、開きかけのピンクのバラみたい。
秦:ほんとにそう。
淀川:ところが彼女ことし三十四歳。日本の明治大正ならもう三十四なんてオババですよ。(笑)
秦:私このまえ彼女と初めて逢ったとき、ほんとうはこの人ずいぶん年をとっているのに…そう思ったんです。それなのに…きよらかな少女の匂い、そして女の匂い、…それがミックスされてそのくせいやらしくなくって…やっぱり「スター」だなあ、「女優」だなあと思って感心したんです。
スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号淀川:オヤどこでお逢いになったのです。
秦:パリで。
淀川:その時は何をしていたのです。
秦:「パリで一緒に」のときです。そばにウィリアム・ホールデンもいたんです。ところが、こちらはオードリイとばかり話したいでしょ。だから彼から親切にしてもらってもうわの空で。すると、おれは人気がないのだろう…そんな顔するもんですから、私、エイガノトモ、そう言って話しかけると(中略)ごきげんを取り戻しました。
(中略)
秦:彼女、フランス語もできるでしょう。それでアメリカ人のスタッフが言葉のことで困っていると、通訳なんかもして…落ち着いて、威厳があるの。撮らないときは、片すみでじっとしていて、ちょっと近寄れないんです。
淀川:級長さんみたい。
秦:撮影が終わるとスタジオの中にある自動車のできそこないみたいな…
淀川:トレイラー・ワゴンでしょ。
秦:そう、それみたいなところに行って、そのちょっとの間をジッと寝ているの。インタビューしたいのですがと言うと、ちょっとお待ちください。ちょっと横になって…あと十分でと…そしてほんとうに十分たつと出てくるの。
淀川:まあ。
(後略)※原文のまま。

 文章が多いですねえ。今の「SCREEN」だとほんの数行だけですもんね。
 でもこの文章の中で、オードリーは10分と言ったら、本当にきっちり守って出てきてくれるんですね。さすがですね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 オードリーの得票は1532票。
 今では全く知られていないスザンヌ・プレシェットが2位で736票ですから、本当にダブルスコア。
 ちなみに男優1位のスティーブ・マックィーンも847票でこれまたほぼダブルスコアですから、いかにオードリーが群を抜いていたかがわかりますよね。

 他ではオードリーと共演した男優さんでは「アラビアのロレンス」が出たピーター・オトゥールが5位、アンソニー・パーキンスが8位、バート・ランカスターが10位、ジョージ・ペパードが11位、グレゴリー・ペックが14位、ヘンリー・フォンダが16位、ケイリー・グラントが18位、ショーン・コネリーが26位、そしてシャーリー・マクレーンが女優の15位です。

 今ではオードリーと共演した俳優さんが「SCREEN」の人気投票で入ることはありませんが、この当時はみんな人気者だったんですね。
 でも「麗しのサブリナ」の頃に1位だったウィリアム・ホールデンはこの時点で、もう30位にも入っていないと淀川長治さんがビックリしています。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 作品では前年に初めてのリバイバルがあった「ローマの休日」が6位、「シャレード」が8位に入っています。

 さて監督のベスト10ですが、「ローマの休日」のリバイバルがあったウィリアム・ワイラーが2位、ビリー・ワイルダーが11位。
 でもスタンリー・ドーネン監督は「シャレード」が有ったにもかかわらず57票、28位。

 作品はとても気に入られているのに、監督の腕はあまり評価されていないんですね。これがスタンリー・ドーネンの弱いところ。
 監督最大のヒットを飛ばした会心の「シャレード」だったのに、やっと28位とは可哀想ですね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 映画音楽では「シャレード」が7位。1位は「禁じられた恋の島」だそうですが今となっては全く知りません。2位に「アラビアのロレンス」、3位に「大脱走」と現在でも映画音楽の定番曲が入っています。

 その後のページで “アメリカ女優変遷史その5”というページがあって、オードリーは全く関係ないのですが、そこでハッとしたのがポール・ニューマンの奥さんだったジョアン・ウッドワードのところ。

 “どうも彼女は名作に恵まれていないのは気の毒である。「クレオパトラ」なども、最初のプランどおり、彼女が演じていたら”と書かれていました。
 「クレオパトラ」が最初はジョアン・ウッドワードで考えられてたことも驚きですが、それよりも“名作に恵まれていない”というのが一番ハッとしたところ。

 オードリーは当たり前のように代表作・名作を連発・量産していましたが、これは本当に稀有なことだというのに気付かされたんですよね。
 どれかのパンフレットで、オードリーに関して “代表作のリストが増える一方” なんて書かれていましたが、ホントにそうですよね。
 それだからこそ今でも現役のスターたちを抑えて人気投票でも変わらずトップにいられるわけですし。

 でもオードリーの作品の1つでもいいから欲しい!と思ってたスターは本当に多かっただろうなーと思います。
 今じゃオードリー作品ではマイナーな方の「戦争と平和」1本あれば、絶対に普通の女優さんでは最大の代表作でしょうし。

 同時代のエリザベス・テイラーやグレース・ケリーやマリリン・モンローも無駄遣いされている作品が半分くらいあるのに比べると、本当にオードリーって作品にも監督にも愛された、恵まれた俳優だったんですね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 アカデミー賞のドタバタのページではオードリーはいないものの、「風と共に去りぬ」でオスカーを受け取るヴィヴィアン・リーが。
 なんでも39年のアカデミー賞で最多受賞の「風と共に去りぬ」のスターやスタッフが一堂に並んだ記念写真で、誰も知らない野次馬の男が1人混じっていたそうです。

 そこには1963年度作品のアカデミー賞のノミネート作品も載っています。
 「シャレード」が脚色賞と主題歌賞にしかノミネートされてないのに、映画史上最もお金のかかった駄作(あるいは凡作)として有名な「クレオパトラ」が作品賞はじめ9部門でノミネートされているのがウソでしょ!?と思っちゃいます。
 この号でも公開中の「クレオパトラ」の評価がBになっています。

 さて、「パリで一緒に」のグラビアページにも本文の近況の所でもオードリーがオットー・プレミンジャー監督の「天才(ザ・ジニアス)」という作品が次回作に決まったと書かれています。
 ロケ地は「許されざる者」と同じメキシコとのこと。
 でもこれが撮影されなかったのは皆さんご存知の通り。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 はて。オットー・プレミンジャー監督とオードリーというと「枢機卿」という映画が依頼されていたことは知っていましたが、この号にもう既に「枢機卿」の新作映画紹介が載っているのでそれでは無い。
 オットー・プレミンジャー監督のフィルモグラフィーを見てもそれらしき作品はない。

 結局これはオードリーが蹴ったことによって制作されなかったんでしょうね。60年代終わりから70年代前半にかけて、オードリーが首を縦に振らなかったことによって制作されなかった作品というのはいっぱいありますしね。

 オードリーは「マイ・フェア・レディ」バッシングの後、「おしゃれ泥棒」まで1年8ヶ月くらいお休みしてたんですよね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 音楽のページでは、「映画音楽への招待」と「S盤アワー」というラジオ番組の最新のベスト10が載っていますが、前者で「シャレード」が1位、後者で2位になっています。

 「映画音楽への招待」はさらに後ろに半ページを使って文章も載っていますが、そこでは“圧倒的な女性間の支持を得てトップの「シャレード」は先月と同じ”と書かれていて、オードリーの写真も載っています。
 本当に当時「シャレード」は音楽も大人気だったんですね。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 最後にオードリーが出てくるのは「映画の友」サービス部のポートレート。「シャレード」のオードリーが販売されています。

 名作場面集というキャビネ3枚1組の作品集では「シャレード」がABCと3タイプもあることがわかります。

 これを上回るのは「荒野の七人」と「ウエストサイド物語」のABCDの4タイプのみ。

スタンリー・ドーネン監督追悼 「映画の友」1964年5月号 いかに「シャレード」が大好評だったかがわかりますね。「ローマの休日」や「風と共に去りぬ」や「太陽がいっぱい」でもABの2タイプ。「ティファニーで朝食を」はAだけの1タイプのみです。

 でも3枚1組って少なくない?後年FOXスクリーンフレンドでは20枚や30枚1組で売っていたことを考えると(「おしゃれ泥棒」や「いつも2人で」という20世紀フォックスの作品は100枚1組、なんてのもあった)、全然物足りないなーと思ってしまいます。



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この記事へのコメント
オードリーの魅力が濃縮

昼下りの情事

洒落た会話が満載

棺桶に入れて貰いたい1本です。
リバイバルすれば、観客を呼べます。
早川龍雄さん、関口宏さんも絶賛。
Posted by 明智常楽 at 2019年04月05日 09:07
お久しぶりです。
「ローマの休日」より、「許されざる者」を上映してほしいです。
あれ、たしかDVDもVHSも出てなかったですよねえ。リバイバル公開された事もなかった気がします。私は「赤い風車」等のジョン・ヒューストンの監督作
品のファンですので、ぜひもう一度、できれば劇場で見たい(テレビでしか観たこと事がないので)です。
話はかわりますが、ジョアン・ウッドワードのような地味な演技派の女優さんに、クレオパトラ役は無理でしょう(笑)。オードリーは、バーナード・ショーの
「シーザーとクレオパトラ」のクレオパトラなら演れたと思います。あれは喜劇で、オードリーのコメディ・センスが生かせる役ですからね。
でもオードリーがエリザベス1世の生母である、野心家のアン・ブーリンの役を演じた事があったとは意外でした。どう考えても適役とは思えませんが。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2019年04月05日 21:00
>明智常楽さん

明智常楽さんの「昼下りの情事」愛はよーく存じてますよー(*´ω`*)♡

関口宏さんもテレビで絶賛してましたよね!ヽ(・∀・)ノ

2年前に「昼下りの情事」は久々に午前十時の映画祭で上映されましたよ!
明智常楽さんはご覧になりましたか?
Posted by みつおみつお at 2019年04月05日 23:37
>ヴェロニカ・ハメルさん

こんばんは!「許されざる者」の劇場上映はオードリーファンの悲願ですよね!初公開時に大ヒットしたにもかかわらず、1度もリバイバルされてませんよね。
1967年頃を最後に劇場上映の権利は切れてしまってると思います。

でも「許されざる者」はDVDもビデオも発売されてますよ~(*^^*)

ジョアン・ウッドワードは「パリが恋するとき」しか知らないのですけど、凄い男顔だなぁ~と思ってました。
そうですか、クレオパトラは向かないですか…(^_^;)

「シーザーとクレオパトラ」はヴィヴィアン・リー主演で映画化されてますよね。
確かに初めて見たときは「クレオパトラ」のような単調な史劇かと思ってたら、めっちゃコメディでビックリしました。
エリザベス・テイラーと並ぶ絶世の美女のヴィヴィアン・リーはクレオパトラにピッタリでしたが、リズよりもコケティッシュで可愛かったです。
ヴィヴィアン・リーの数少ないコメディ演技が嬉しかったです!僕のお気に入りのヴィヴィアン・リーです!(*´ー`*)

アン・ブーリンって「1000日のアン」なのですね(^_^;)
オードリーがテレビで演じたのは「ローマの休日」以前、舞台「ジジ」の時ですから、まだオードリーの使い方がわからなかったのではないでしょうか。

でもその時に共演したレックス・ハリスンは、まさかその時の新人が後に「マイ・フェア・レディ」で共演するほど大物になるとは思ってなかったでしょうね。
Posted by みつおみつお at 2019年04月06日 00:19
たびたび失礼します。
まあ、チャールトン・ヘストンがアントニーを演じた「アントニーとクレオパトラ」
でクレオパトラに扮したヒルデガルド・ネールなど、ジョアン・ウッドワードよりさらに地味な女優さんでしたから、ジョアンでも演れたかもしれませんね。華やかさに乏しい作品にはなってしまっただろうとは思いますが。
「マイ・フェア・レディ」の原作である「ピグマリオン」も、「シーザーとクレオパトラ」同様バーナード・ショーの作品。そのせいか、シーザーが小娘のクレオパトラに帝王学を教えるところ(女奴隷を鞭打つよう命じるところ)など、主人公2人の関係が「ピグマリオン」そっくりだなと思いました。
話はかわりますが、「許されざる者」のDVDって、日本語版は収録されているのでしょうか。あれはテレビで放映された時は、バート・ランカスターのアテレコが久保松夫さん、オードリーは(言うまでもなく)池田昌子さんが吹き替えたんですよね。テレビで放映された特と同じキャストの日本語版が収録されているのでしたら、ぜひ入手したいです。
Posted by ヴぇロニカ・ハメル at 2019年04月06日 09:44
「クレオパトラ」公開時に便乗した、パスカル・プチ主演の「妖姫クレオパトラ」というのもありましたね…(^_^;)
過去にはセダ・バラとかクローデット・コルベールのクレオパトラもありましたし、それを考えるとリズとヴィヴィアンのクレオパトラはまさに当たり役でしたね!

どちらも30才くらいでクレオパトラを演じてますし、リズはヴィヴィアン・リーに憧れてたんですよね。同じクレオパトラを演じられてきっと嬉しかったと思います。
ただ、リズはもうちょっと細かった方が良かったかも…。
まあオードリーのクレオパトラじゃなくて良かったです。

あー、そう言われればその箇所の「ピグマリオン」と「シーザーとクレオパトラ」って似てますね!
「シーザーとクレオパトラ」もヴィヴィアン・リー主演だったので、原作読みましたよ~、岩波文庫(*^^*)

ヴェロニカ・ハメルさんの「許されざる者」は吹替ですか!
それは確かに収録されてませんね!すみません。
ミスター・スポックの久松保夫さんの「許されざる者」は何年か前のWOWOWで放送しましたが…ご覧になってないですか?
僕も吹替版の「許されざる者」に親しんでたクチですので、久々に見れて良かったですよ!(*´ω`*)
Posted by みつおみつお at 2019年04月07日 11:31
スタンリー・ドーネン監督は昔から大好きな監督さんでした。
小学生のときに、「シャレード」「雨に唄えば」を観たのが映画に夢中になるきっかけでしたからね。
みつさんが挙げている作品はもちろん、
それ以外でも大好きな作品が多いです。
ジーン・ケリーとの3本目「いつも上天気」
「パジャマ・ゲーム」「くたばれヤンキース」「芝生は緑」・・・

日本で監督ベストなんかでまるで無視されてきたのは、
その作品の”軽さ”、よくできていてるんだけどもテーマ性が薄いんじゃないか、
だから職人さんとして見られていて、癖があったり重厚だったりする作家ではない
昔から作家性を重視しているからでしょうかね?
ドーネン監督はハリウッド黄金時代の(特にミュージカルの)職人監督として見られていたのかな。
僕はうまい作品・大衆受けする作品をコンスタントにこなす監督って
それはそれで好きだし、大したものだと思うけど、
なんか軽視されがちですよね。
もっともじゃぁドーネン監督に作家性がないかというと、
それも違うと思います。
そのフィルモグラフィを眺めても、ドーネン世界というものがありますよね。
だいたい自分のプロダクションをつくってプロデューサーも兼ねるというのは、
自分の作りたい作品を作るからなのでしょうし、
実際、ドーネン監督作品にはドーネン印というべきものが残されていますね。
雇われ監督でご用達だった「パリの恋人」だって実験的意欲作で単なる職人作ではありませんしね。
「いつも2人で」になると言うまでもないです。
やはり作品の重さ・社会性のようなものが重視されていたんでしょうね。
ミュージカル自体があんまり馴染まなかったというのもあります。
ちなみに双葉十三郎さんは、ドーネンがごひいきだと明記されていましたね。

ヨーロッパでは事情が違っていて、
同時期から映画のマスターとして見られていた節があります。
ゴダールとかトリュフォーとか、同じスタンリーであるキューブリックあたりは、
ドーネン信者ともいうべき熱烈なファンだったらしいです。
まぁヒッチコックやホークスに作家性を見出して、
脚本至上主義(文学に身売りしている)名監督の輩ではなく、
映画的な表現にこだわる、本当の映画人であるとかなんとか・・・
そんなことを言ってきたひとたちですから、
日本の娯楽性よりテーマ性を遥かに重要視する評論家とは視点が違ったんでしょうね。
現在でも錚々たるメンバーがドーネンファンらしく、なんか嬉しいです。

アメリカではどうだったんでしょう。
オスカーはノミネートすら一度もなし。
「いつも2人で」で当初有力候補と言われていたらしいけど・・・
全米監督協会では5回ノミネート
でも97年度のオスカーでは名誉賞を受賞して、
授賞式史上に残る名シーンを残してくれました。
今でも検索すると動画再生できるようです。
同じ50~60年代に活躍した”職人”監督で、同じような名誉に浴した人はあんまりいなかったことを思えば、
再評価もあったとはいえ、ちょっと扱いが違っていたのかもしれません。
プレゼンターのスコセッシ監督もファンであって、
「ドーネン監督の作品群を見ると、偉大な大山脈のようだ」と述べていました。
一方ドーネン監督は、いい監督になるコツとして
「まずは脚本、○○さんやらXXさんやら信頼できるスクリプターに書いてもらう。
次に音楽、○○さんやらXXさんやら信頼できる作曲家にお願いする。
で誰に出てもらうか、○○さんやらXXさんやらスターたちに出てもらう。
じゃぁ監督は何をするのか?
何もしない、だって彼らの邪魔になってはいけないから!
でも現場には顔を出しますよ~
でないとコレ(オスカー像)はもらえませんからね(笑)」
謙遜と冗談の入り混じたコメントで場内を沸かせていましたが、
ホントそういう面は確かにあったのではないかと思います。
強烈な作家性を前面に打ち出すのではなく、
もっとさりげない主張、品よく楽しいかじ取り(演出)だったんでしょうね。
ちょうどドーネン監督の多くの映画がそんな感じです。
Posted by まる at 2019年04月07日 22:44
まるさん、長文をありがとうございます!

そしてスタンリー・ドーネン監督が他のいろんな偉大な監督や評論家からも高い評価を受けていたと伺って、あったかい気持ちになりました。
そうですよね、あれだけすごい作品を残しながらアカデミー賞で無視なんてひどすぎですよね。

でもそうした残念な思いがきちんとスタンリー・キューブリック監督やゴダール、トリュフォーらの監督にも届いていて、本当に良かった!

このドーネン監督の追悼は僕よりもまるさんに書いていただいたほうが良かったですね。ずっと素敵な文章をありがとうございます!(^-^

あ、でもトリュフォーって「いつも2人で」を見て、オードリーが水疱瘡にかかって、ジャクリーン・ビセットと旅をするのを見たかったとか言ってませんでしたっけ?プンプン!
まあ「大人は判ってくれない」「突然炎のごとく」などの傑作を世に送り出した監督ですけど、未だに僕とは接点がないままです。

「パジャマ・ゲーム」「くたばれヤンキース」とかは書くかどうか悩んだんですよ。ただ、現在での知られ度合いが少し少ないかなあと思い、後長くなってしまうのでカットしました。
後年の「スペース・サタン」などの不出来な作品も載せるかどうか悩みました。「星の王子さま」とかも凡作のイメージが強いですね。
ちょっとどうしちゃったの?と思ってしまう後期作品群ですね。
以前書きましたが、「いつも2人で」がドーネン監督の最後の傑作だったような気がします。

いろんな賞でも、キネマ旬報のように深刻な演技や映画を重要視してしまう傾向がありますけど、ドーネン監督のような夢を与え続けるすごい娯楽作品も高く評価して欲しいですよね。
97年に名誉賞を与えたアカデミー賞も、現役時代にノミネートすらしなかったドーネン監督へのお詫びの気持ちが強いのでしょうね。

でもそう考えると、娯楽作品が圧倒的に多いオードリーには5回もノミネートをしたというのもすごいことですよね。

アカデミー賞のドーネン監督も見てきました!オードリー作品も全て出てきましたね!
そしてノミネートもされなかったドーネン監督は、愚痴も言わずに素直にありがたく受け取っている様子がやっぱスタンリー・ドーネン監督らしくて素敵でした!

あー、でも「クレオパトラ」と「シャレード」のノミネート数は完全に逆じゃないの?と思ってしまいます。
物量に負けてしまった感が強いですよね。
Posted by みつおみつお at 2019年04月08日 20:52
そうそう、トリュフォーって「いつも2人で」のジャッキーに惚れたんですよね。
で自作の「アメリカの夜」でビセットをヒロインに迎えて嬉しかったそうな…
でもビセットを見てから観客はオードリィを忘れたって…プンプン

この当時の《スクリーン》では、「シャレード」が2部門オスカーノミネートって書かれていたんですね。
実際は主題歌賞のみ(しくしく・・・)
ピーター・ストーンの脚本は十分にノミネートの価値があると思うけどなぁ~
ただし変な箇所も結構多いけれど(これは以前話題にのぼりましたよね)

オードリィの代表作の多さにハッとした・・・というのよぉ~く分かります。
出演(しかもいつもほぼ主演)作の多くが粒ぞろい
オードリィ作品を半分もまだ観ていなかった頃からそう思っていて、
大好きな理由のひとつでした。
だって残してナンボでしょ?
いくら可憐でも美しくてもねぇって思ってましたねぇ生意気にも。
グレイス・ケリーなんてただでさえ作品少ないのに、
ブレイクした後でも「トコリの橋」(ただの相手役)
「緑の火・エメラルド」(何これ?もはや話題にのぼらない)
ムダ使いもいいところですね。
作品的にはヒッチコックあっての女優みたいになっているのが勿体ない。

欧米のいろんな協会・雑誌・団体などの映画史上ベストのラインナップを見ていて気づいたことがあります。
いわゆるクラシックと呼ばれる60年代くらいまでのスター女優の作品で、
大抵のいろんなベストの上位に必ず顔を出す常連作品というものがあります。
「風と共に去りぬ」(V・リー)「カサブランカ」(バーグマン)がそうだし、
ヒッチコックは強く、なかでも「裏窓」(グレイス・ケリー)
「めまい」(キム・ノヴァク)は鉄板ですね。
あと「お熱いのがお好き」(M・モンロー)
このあたりは本当に根強く人気で、もはやレガシー扱いなんですね。

で一方のオードリィはというと、上位作としてはなかなか目にしないんです。
ただこれを各ランキングのベスト100あたりとか順位なんかの範囲を広げていくと、
逆に複数の作品がヒットするのです。
もちろん「ローマの休日」ばかりではありません。
なんらかのランキングで目にしたことのある作品は…
「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」
「シャレード」「マイ・フェア・レディ」
「いつも2人で」「暗くなるまで待って」の7本

じゃあ上位に食い込む鉄板作品を持つ先に挙げたスター女優の作品はどうかといえば、
これが意外と他の作品が見当たらないんですよ。
(ヴィヴィアンは「欲望という名の電車」がランクインしてましたが)
リズ・テイラーなんてなかなか出てきません。
あったとしても「陽のあたる場所」くらいで、これは主演じゃないですしね。
アメリカでは毎年トップテンに入るほどヒット連発だったというのに…
これがジュリーだとあの2本が決定版、他はほぼ無視だったりしますからね。

つまり、欧米におけるオードリィ映画というのは、日本みたいに「ローマの休日」が鉄板ではないけれども、
選出の対象または候補となれば種類が多いということなんですね。
傾向としてはまずはティファニーで次がマイフェアレディを選ぶんでしょうね。
「ローマの休日」って海外のいろんなレヴュー見ても評価は抜群に高いけれども、
ベストランキングには意外と選ばれないんですよ。
AFIのロマコメ史上ベスト10くらいかな(ベスト3か4位という名誉)
逆に言えば、欧米ではオードリィは作品的には、ある意味決定打に欠けるのかもしれません。
それは誰もが思い浮かべる常連作品というカテゴリーでの話ですが。
だけど言われればあれ良かったよね的なクラスでいけば複数出てくる。
つまり欧米では代表作レベルが多いということなんですね。
なまじトップクラスの鉄板作がないというのは、
人気が偏らない良さもあるわけだし、
日本でのまたもや「ローマの休日」みたいなことにはなりにくいんですね。

作品に罪無しです。どうかみなさん今回の映画祭で
「ローマの休日」にウンザリしないでくださいねってフォローしたい。

ところで「パリの恋人」のポスターでちょっとユニークなもの見つけました。
オードリィもスタンリーも他のみなさんも楽しそうです。( ^)o(^ )

http://timelessaudrey.tumblr.com/post/178113155203/funny-face-promotional-poster1956photos-by
Posted by まる at 2019年04月09日 00:25
いやいやトリュフォーさん、ジャクリーン・ピセットを見てもオードリーは忘れませんって!

でもジャクリーンって70年代前半には大物になってましたけど、結局代表作ってなんなんでしょう?
人気の割にはこれっ!っていう作品に欠けてましたよね。
出来の良さでは「アメリカの夜」?知られてるのでは「大空港」とか「ザ・ディープ」とか「オリエント急行殺人事件」ですかね?
でも「大空港」と「オリエント急行殺人事件」はオールスターキャストの群像劇ですもんね。

それと…あれっ!「シャレード」主題歌賞だけですか!ホントだ!
なぜこんな傑作が1つだけ…。「クレオパトラ」はいくつも受賞してるのに…。

グレース・ケリーの「トコリの橋」「緑の火エメラルド」は評価悪いですよねー。
“ぼくの採点表”でも「緑の火エメラルド」で双葉さんが
“グレース・ケリーがまたもや不出演問題でMGMから給料停止処分を食ったという。そりゃそうでしょう。こんなつまらん映画にばかり出されては、給料なんかどうでもいい、出演したくないのは当然である。”
って書いてましたが、よっぽどだったんでしょうね。
他にも「白鳥」と「上流社会」もあんまりみたいなので、ヒッチコックと「喝采」以外はあんまり…なんですね。

それに代表作の「裏窓」も見ましたが、これ、どう見てもグレース・ケリーは助演だよね?って思いました。
主演の扱いなんでしょうが、「シャレード」とかと比べると、女優の活躍の場面がほとんど無いですよね。

同じことがマリリン・モンローにも言えますよね。一時期固めてモンローの作品を見ましたけど、「百万長者と結婚する方法」だとか「七年目の浮気」だとか、結局助演的な役どころで、オードリー作品と比べると出番の少なさとか使い方の小ささに驚いたものです。

エリザベス・テイラーはまた別で、全盛期の50年代前半にも未公開作品があるんですね!よっぽど作品が酷かったのか…。
「愛情の花咲く樹」とか「クレオパトラ」とか、力入れた超大作が凡作に仕上がってたり…。

オードリーの海外での評価は昔の日本を思い出しますね。どれも人気で、どの作品もベスト10に入ってこない…。
でもフランスとかでは「尼僧物語」もリバイバルされてるようですし、僕は「ローマの休日」絶対よりも、全体に愛されてる方が落ち着きます。
Posted by みつおみつお at 2019年04月10日 01:08
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