2021年08月12日
シンフォニック・シネマ・コンサート チラシ
昨日BSPで放映のあった「ローマの休日」ですが、なんと!オリジナルのバージョンでした!
最初のメインタイトルでダルトン・トランボの名前が無いのにびっくり!てっきりデジタル・ニューマスター版だと思っていたので。
やはりNHKは独自のルートで放映権の買い付けを行なっているのですね。
でもテレビでまだオリジナルを観れることにも感激です。
(オリジナル版とデジタル・ニューマスター版の違いについてはこちらの記事で。)
今日は妹からもらった「シンフォニック・シネマ・コンサート」のチラシの紹介。もう演奏会は終わってますけど。
以前別の演奏を紹介したこともありますが、シネマ・コンサートと言われる演奏会の一つですね。
前には「ローマの休日」と「ティファニーで朝食を」の演奏会と、「オードリー・ヘプバーンの思い出」と「クラシック名画座」っていうコンサートを紹介しました。
「ローマの休日」と銘打ったコンサートは「ローマの休日」全編上映だったようですが、「オードリー・ヘプバーンの思い出」とか「クラシック名画座」っていうのは一部の曲だけ。
今回のもチラシにはオードリーだけが載っていますが、演奏するのはオードリー作品だけではありません。
演奏は2部に分かれていて、第1部が映画で使われたクラシックの曲、第2部がオードリーの曲になっています。
第2部は「ムーン・リバー」「シャレード」、そして「ローマの休日」はめっちゃ多くて28分だそうです。
オーケストラの演奏者や指揮者って、あんまり普段映画音楽とか演奏しないんですよね。海外ではたまにありますけど、日本ではあんまり。
おそらく曲選考の時にもほぼクラシック以外は俎上に載らないと思います。
まあまず楽譜が見つけられないですね。普通には売っていません。となると版権を持つ映画会社に問い合わせることになりますが、映画音楽のオリジナルの楽譜ってプロにしか貸し出しとかしてくれませんし、今はどういう手続きが必要かわかりませんが、おそらく著作権があるので、権利金や何やらが大変だと思います。
それと、僕はプロの演奏者のことはわからないのですが、クラシック以外の民謡や流行り唄なんかを演奏するのはタッチが荒れたりして嫌なのでしょうか?
染まってしまうと元に戻すのは至難の技、みたいな漫画が昔あったもので…。
映画音楽もプロの方が演奏がイヤかどうかはわかりませんが、“映画で使われたクラシック音楽”の演奏だったら何ら問題はないですよね。普通にクラシックを演奏してるだけですから。
今回のオードリー作品の方は、「ローマの休日」は実はこれも問題ないんです。作曲家がジョルジュ・オーリックっていう元々フランスのクラシックの作曲家ですから。
今でこそ映画音楽だけの作曲家って方も多くいますが、トーキー映画が出てきた頃って、音楽はクラシックの作曲家さんに頼んでたりしてたんですよね。
作曲家の方も、それまでは昔っから舞台の音楽の「付随音楽」ってジャンルで普通に作曲してきてたので、舞台が映画に代わっただけで、抵抗なく作曲してくれていたと思います。
なので近・現代の作曲家の方にも映画音楽多いんですよね。「ボレロ」が有名なラヴェルも作曲してますし(ただし不採用)、オネゲル、イベール、プーランク、ミヨー、ブリテン、ヴォーン=ウィリアムズといった近現代の作曲家はみなさん映画音楽を作ってます。
オードリー映画の作曲家でも「緑の館」のエイトル・ヴィラ=ロボス、「パリの恋人」のガーシュウィン、「初恋」のロベルト・ジェラールは元々クラシックの作曲家ですし、「尼僧物語」のフランツ・ワックスマン、「おしゃれ泥棒」「オールウェイズ」のジョン・ウィリアムズなども通常の演奏会用の管弦楽曲を作曲しています。
他にも「マイ・フェア・レディ」で音楽監督をやったアンドレ・プレヴィンはピアニストや指揮者としてクラシックの演奏を録音していますしね。
というわけで、映画音楽とクラシックは割と立ち位置が近いんですよね。なので「ローマの休日」は問題ない。
でも今回の演奏に入っている「ティファニーで朝食を」や「シャレード」の作曲家ヘンリー・マンシーニはクラシック寄りではなく、ジャズ寄りの映画音楽家。
こうなるとクラシック演奏家としては演奏しにくいのではないでしょうか。編成もクラシックとは全く違いますしね。
なので、今まででもクラシックに近いオーケストラが「ティファニーで朝食を」や「シャレード」を演奏する場合は大幅な編曲が行われてきました。
知ってるのではチャールズ・ゲルハルト指揮のナショナル・フィルハーモニー管弦楽団とか、アーサー・フィドラーのボストン・ポップス・オーケストラとか。
なのでこの演奏でも「ローマの休日」はそのまま演奏できても、「ティファニーで朝食を」と「シャレード」は大幅な編曲版で演奏されたと思います。
この演奏会では第1部に僕の一番好きなクラシックの作曲家のチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」もあるし、大編成のオーケストラの演奏だったら聞きたかったなー。
しかも指揮は竹本泰蔵さん。前にも書きましたが、高校の時クラブの夏合宿で指揮していただいたことがあります。
今思うと、冷房もない高校の演奏場所でよく指揮してくださったな〜と思います。僕ならムリです。
さて、「ローマの休日」を演奏している竹本泰蔵さんの公式映像がYouTubeにありましたので、貼っておきます。
シネマコンサートってこんな感じなんですね。
そしてこれを見ると、手抜きのイージー・リスニング編曲ではなく、きちんと「ローマの休日」から採譜、あるいは楽譜を借りてオリジナルどおり演奏しているのがわかります。
「ローマの休日」は日本ではパラマウントの権利が切れているので、もしかしたら演奏の際に著作権も払わなくていいのかもしれませんしね。
もし今後もやってもらえるなら、オードリーだけで丸々曲を組んで欲しいなー…。
海外だと積極的にオードリー作品の録音をしているシティ・オブ・プラハ・フィルハーモニック・オーケストラというオケがありますね(これとかこれとか)。
「マイ・フェア・レディ」はもちろんのこと、オーケストラなら「緑の館」「尼僧物語」「許されざる者」などの壮大系も大丈夫だし、「ロビンとマリアン」「華麗なる相続人」というオードリー映画のトップクラスの出来の音楽も絶対欲しいですしねー。
ジャズ寄りの「ティファニーで朝食を」だって、映画そのものから採譜すればオーケストラ用の編曲だからフィナーレなんか感動的だし、「パリで一緒に」のマイヤハイム・メイン・タイトルなんかも出来そう!
録音が古い「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「昼下りの情事」なんかも生の演奏で聴けたらすごいですよね。
採譜ならサントラ未収録の「噂の二人」のダッシュするカレンのクライマックスシーンも出来るかも!そしたら画期的!もう録音して販売してもらわなきゃ!
「いつも2人で」「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」も欲しいところですけど、オーケストラ以外にピアノが必要になって大掛かりになりすぎるかも…。
などと楽しい空想がどんどん膨らみますね。
もう一つありますので、最後にそれも貼っておきます。
今はコロナ禍なので、お客さんだけじゃなく演奏者自体が密になってしまうオーケストラってなかなかコンサートを開くのが難しいと思います。飲食店だけじゃなく、こういうところも実は運営をやっていくのが苦しいんですよね。
でもまた竹本泰蔵さんの指揮でやってくださったら、次はぜひ!コンサートに行きたいですね。
最初のメインタイトルでダルトン・トランボの名前が無いのにびっくり!てっきりデジタル・ニューマスター版だと思っていたので。
やはりNHKは独自のルートで放映権の買い付けを行なっているのですね。
でもテレビでまだオリジナルを観れることにも感激です。
(オリジナル版とデジタル・ニューマスター版の違いについてはこちらの記事で。)

以前別の演奏を紹介したこともありますが、シネマ・コンサートと言われる演奏会の一つですね。
前には「ローマの休日」と「ティファニーで朝食を」の演奏会と、「オードリー・ヘプバーンの思い出」と「クラシック名画座」っていうコンサートを紹介しました。
「ローマの休日」と銘打ったコンサートは「ローマの休日」全編上映だったようですが、「オードリー・ヘプバーンの思い出」とか「クラシック名画座」っていうのは一部の曲だけ。
今回のもチラシにはオードリーだけが載っていますが、演奏するのはオードリー作品だけではありません。
演奏は2部に分かれていて、第1部が映画で使われたクラシックの曲、第2部がオードリーの曲になっています。
第2部は「ムーン・リバー」「シャレード」、そして「ローマの休日」はめっちゃ多くて28分だそうです。
オーケストラの演奏者や指揮者って、あんまり普段映画音楽とか演奏しないんですよね。海外ではたまにありますけど、日本ではあんまり。
おそらく曲選考の時にもほぼクラシック以外は俎上に載らないと思います。
まあまず楽譜が見つけられないですね。普通には売っていません。となると版権を持つ映画会社に問い合わせることになりますが、映画音楽のオリジナルの楽譜ってプロにしか貸し出しとかしてくれませんし、今はどういう手続きが必要かわかりませんが、おそらく著作権があるので、権利金や何やらが大変だと思います。
それと、僕はプロの演奏者のことはわからないのですが、クラシック以外の民謡や流行り唄なんかを演奏するのはタッチが荒れたりして嫌なのでしょうか?
染まってしまうと元に戻すのは至難の技、みたいな漫画が昔あったもので…。
映画音楽もプロの方が演奏がイヤかどうかはわかりませんが、“映画で使われたクラシック音楽”の演奏だったら何ら問題はないですよね。普通にクラシックを演奏してるだけですから。
今回のオードリー作品の方は、「ローマの休日」は実はこれも問題ないんです。作曲家がジョルジュ・オーリックっていう元々フランスのクラシックの作曲家ですから。

作曲家の方も、それまでは昔っから舞台の音楽の「付随音楽」ってジャンルで普通に作曲してきてたので、舞台が映画に代わっただけで、抵抗なく作曲してくれていたと思います。
なので近・現代の作曲家の方にも映画音楽多いんですよね。「ボレロ」が有名なラヴェルも作曲してますし(ただし不採用)、オネゲル、イベール、プーランク、ミヨー、ブリテン、ヴォーン=ウィリアムズといった近現代の作曲家はみなさん映画音楽を作ってます。
オードリー映画の作曲家でも「緑の館」のエイトル・ヴィラ=ロボス、「パリの恋人」のガーシュウィン、「初恋」のロベルト・ジェラールは元々クラシックの作曲家ですし、「尼僧物語」のフランツ・ワックスマン、「おしゃれ泥棒」「オールウェイズ」のジョン・ウィリアムズなども通常の演奏会用の管弦楽曲を作曲しています。
他にも「マイ・フェア・レディ」で音楽監督をやったアンドレ・プレヴィンはピアニストや指揮者としてクラシックの演奏を録音していますしね。
というわけで、映画音楽とクラシックは割と立ち位置が近いんですよね。なので「ローマの休日」は問題ない。
でも今回の演奏に入っている「ティファニーで朝食を」や「シャレード」の作曲家ヘンリー・マンシーニはクラシック寄りではなく、ジャズ寄りの映画音楽家。
こうなるとクラシック演奏家としては演奏しにくいのではないでしょうか。編成もクラシックとは全く違いますしね。
なので、今まででもクラシックに近いオーケストラが「ティファニーで朝食を」や「シャレード」を演奏する場合は大幅な編曲が行われてきました。
知ってるのではチャールズ・ゲルハルト指揮のナショナル・フィルハーモニー管弦楽団とか、アーサー・フィドラーのボストン・ポップス・オーケストラとか。
なのでこの演奏でも「ローマの休日」はそのまま演奏できても、「ティファニーで朝食を」と「シャレード」は大幅な編曲版で演奏されたと思います。
この演奏会では第1部に僕の一番好きなクラシックの作曲家のチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」もあるし、大編成のオーケストラの演奏だったら聞きたかったなー。
しかも指揮は竹本泰蔵さん。前にも書きましたが、高校の時クラブの夏合宿で指揮していただいたことがあります。
今思うと、冷房もない高校の演奏場所でよく指揮してくださったな〜と思います。僕ならムリです。
さて、「ローマの休日」を演奏している竹本泰蔵さんの公式映像がYouTubeにありましたので、貼っておきます。
シネマコンサートってこんな感じなんですね。
そしてこれを見ると、手抜きのイージー・リスニング編曲ではなく、きちんと「ローマの休日」から採譜、あるいは楽譜を借りてオリジナルどおり演奏しているのがわかります。
「ローマの休日」は日本ではパラマウントの権利が切れているので、もしかしたら演奏の際に著作権も払わなくていいのかもしれませんしね。
もし今後もやってもらえるなら、オードリーだけで丸々曲を組んで欲しいなー…。
海外だと積極的にオードリー作品の録音をしているシティ・オブ・プラハ・フィルハーモニック・オーケストラというオケがありますね(これとかこれとか)。
「マイ・フェア・レディ」はもちろんのこと、オーケストラなら「緑の館」「尼僧物語」「許されざる者」などの壮大系も大丈夫だし、「ロビンとマリアン」「華麗なる相続人」というオードリー映画のトップクラスの出来の音楽も絶対欲しいですしねー。
ジャズ寄りの「ティファニーで朝食を」だって、映画そのものから採譜すればオーケストラ用の編曲だからフィナーレなんか感動的だし、「パリで一緒に」のマイヤハイム・メイン・タイトルなんかも出来そう!
録音が古い「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「昼下りの情事」なんかも生の演奏で聴けたらすごいですよね。
採譜ならサントラ未収録の「噂の二人」のダッシュするカレンのクライマックスシーンも出来るかも!そしたら画期的!もう録音して販売してもらわなきゃ!
「いつも2人で」「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」も欲しいところですけど、オーケストラ以外にピアノが必要になって大掛かりになりすぎるかも…。
などと楽しい空想がどんどん膨らみますね。
もう一つありますので、最後にそれも貼っておきます。
今はコロナ禍なので、お客さんだけじゃなく演奏者自体が密になってしまうオーケストラってなかなかコンサートを開くのが難しいと思います。飲食店だけじゃなく、こういうところも実は運営をやっていくのが苦しいんですよね。
でもまた竹本泰蔵さんの指揮でやってくださったら、次はぜひ!コンサートに行きたいですね。
Posted by みつお at 21:00│Comments(18)
│その他のパンフ・ポスター・チラシ
この記事へのコメント
みつお様のおかげで無事録画しました。
妻に消され無いように保護設定。
カラーで見たい妻の不満は北川景子の番組で解決。
妻に消され無いように保護設定。
カラーで見たい妻の不満は北川景子の番組で解決。
Posted by 明智常楽 at 2021年08月13日 17:03
明智常楽さん、お役に立てて光栄です!
…ってか、パンフレットやポスターや写真集のように場所を取らない録画でも消されることがあるんですか!?
明智常楽さんはオードリー・ヘプバーンファンクラブの会長さんだったのに、奥さんに認めてもらいたいですね。
…ってか、パンフレットやポスターや写真集のように場所を取らない録画でも消されることがあるんですか!?
明智常楽さんはオードリー・ヘプバーンファンクラブの会長さんだったのに、奥さんに認めてもらいたいですね。
Posted by みつお
at 2021年08月13日 20:40

こんにちは
「ローマの休日」で素敵なコンサートが開かれていたのですね。
かつては例のあの舞踏会のワルツがさもテーマ曲のように扱われて不満でしたよね。映画に忠実ですごくちゃんとしているので嬉しいです。
もっともあんまり面白味のない音楽というか、キャッチーなラブテーマもなく、音質も良くないので元々はあんまり関心がなかったのですが・・・
ただ「ローマの休日」に限らず、50年代くらいまでのって音質が悪くて、
「パリの恋人」なんてびっくりしたものです。もったいないですよね。
この時代は一部のミュージカル大作を除けば、まだまだだったんでしょうね。
ただ最近「パリの恋人」のオードリィ歌唱シーンがUPされているのを視聴すると、かなり改善されているので、ものによっては素材としては良くなる可能性があるのかもしれません。
「ローマの休日」のサントラでステレオ収録になっているのもありました。かなりキレイです。
https://www.youtube.com/watch?v=JKcWRcZu1t4
っていうかこれは何?オリジナル?フルバージョンになってますね。
この映画って確かヴィクター・ヤングも担当していたんですよね。ただし大人の事情でノンクレジット、印象に残る曲(町中のシーンなど)はむしろヤング氏の作曲だったような記憶があります。
「噂の二人」もあったらすごいでしょうね。聞いてる限りアレックス・ノースはクラシック系かなと思いましたが、(他にスパルタカスとか)
むしろジャズとか現代音楽らしいです。
でも「噂の二人」ってクラシックなオーケストラで聞いてみたい。
キューブリックの「2001年宇宙の旅」を担当してフルで作曲したのに、
結局既成のクラシック音楽に差し替えられたなんてヒドイですね。
「シャレード」のオーケストラはちょくちょくありますが、打楽器を組み合わせると面白いですよね。「おしゃれ泥棒」は鍵のシーンでキーボードも欲しいところですが、”カンカン”はオーケストラで盛り上がるだろうなぁ。
「ローマの休日」で素敵なコンサートが開かれていたのですね。
かつては例のあの舞踏会のワルツがさもテーマ曲のように扱われて不満でしたよね。映画に忠実ですごくちゃんとしているので嬉しいです。
もっともあんまり面白味のない音楽というか、キャッチーなラブテーマもなく、音質も良くないので元々はあんまり関心がなかったのですが・・・
ただ「ローマの休日」に限らず、50年代くらいまでのって音質が悪くて、
「パリの恋人」なんてびっくりしたものです。もったいないですよね。
この時代は一部のミュージカル大作を除けば、まだまだだったんでしょうね。
ただ最近「パリの恋人」のオードリィ歌唱シーンがUPされているのを視聴すると、かなり改善されているので、ものによっては素材としては良くなる可能性があるのかもしれません。
「ローマの休日」のサントラでステレオ収録になっているのもありました。かなりキレイです。
https://www.youtube.com/watch?v=JKcWRcZu1t4
っていうかこれは何?オリジナル?フルバージョンになってますね。
この映画って確かヴィクター・ヤングも担当していたんですよね。ただし大人の事情でノンクレジット、印象に残る曲(町中のシーンなど)はむしろヤング氏の作曲だったような記憶があります。
「噂の二人」もあったらすごいでしょうね。聞いてる限りアレックス・ノースはクラシック系かなと思いましたが、(他にスパルタカスとか)
むしろジャズとか現代音楽らしいです。
でも「噂の二人」ってクラシックなオーケストラで聞いてみたい。
キューブリックの「2001年宇宙の旅」を担当してフルで作曲したのに、
結局既成のクラシック音楽に差し替えられたなんてヒドイですね。
「シャレード」のオーケストラはちょくちょくありますが、打楽器を組み合わせると面白いですよね。「おしゃれ泥棒」は鍵のシーンでキーボードも欲しいところですが、”カンカン”はオーケストラで盛り上がるだろうなぁ。
Posted by まる at 2021年08月14日 08:36
またお邪魔いたします。’70年代後半でしたか、小澤征爾氏就任数年後のボストン響来日時に、日本人ヴァイオリニストM女史のインタビュー記事を読んだのですが、夏のヴァカンスシーズンに数週間ポップスばかりを演奏し続けるとシーズンの終わり近くにはストレスが溜まってイライラがつのると話しておられたのを記憶しています。やはりという気持ちと、そういうものかいなという思いが半々でしたが。まあポップスのレパートリーばかりだと、どうしてもルーティンワークになりがちなのでしょう。勝手な想像ですが、A.フィードラーの後にJ.ウィリアムスが永く続いたのは、自身の新作も多く含んだからではと。今やウィーン・フィルにも足跡を残しましたし。
介護に専心するようになった16年前から、それまで年にン十万注ぎ込んでいたコンサートもオペラも足が遠退いてしまい、時間が出来たら今度は自分の体調不良等で出かける気力すら萎えてしまいました。おまけにコロナ禍に追い撃ちをかけられひたすら悶々とする日々で。皆々様のご健勝を陰ながらお祈りいたしております…。
介護に専心するようになった16年前から、それまで年にン十万注ぎ込んでいたコンサートもオペラも足が遠退いてしまい、時間が出来たら今度は自分の体調不良等で出かける気力すら萎えてしまいました。おまけにコロナ禍に追い撃ちをかけられひたすら悶々とする日々で。皆々様のご健勝を陰ながらお祈りいたしております…。
Posted by Edipo Re at 2021年08月14日 11:01
>まるさん
なんかこういう演奏の仕方だと見に行きたくなりますよね!
しかもこれって実際の映画音楽を録音する際もこんな感じで指揮者がやってるんじゃないか、って感じがしますよね。もちろん服装はもっとラフでしょうが。
それとあの大使館のワルツ!あれを「ローマの休日」テーマ曲と言いきっちゃうかつての日本のレコード会社もたいしたタマだと思います笑。
ビデオやLD時代の前はどんな場面か、全く想像もつきませんでしたが、そりゃあんなシーンの音楽ではね、という感じです。
メイン・タイトルも今でこそ何回も聞いているのでわかっていますが、昔は全然印象に残らない曲でした。
やっぱり一番印象深いのはサンタンジェロの音楽でしょうか。
昔は「ローマの休日」の音楽といえば、踊って手を振るオードリーとあの音楽が思い出されたものでした。
「パリの恋人」はじめ、50年代作品は総じて録音が悪いですよね。これは当時最高の録音機器を使っていたであろうクラシックでもそうなので、ましてや映画音楽では…って感じですよね。
「麗しのサブリナ」サントラ、54年ということで音質を全然期待してなかったので、初めて聞いたときはおおっ!と思いましたが、昨日ゲルハルト指揮ナショナルフィルのを聞いてからサントラを聴くと、やっぱり音がだいぶ落ちました。
「尼僧物語」サントラでもやっぱりそんなに良くないのですが、それと比べて「緑の館」のサントラの異常なくらい音が綺麗なのはなんででしょうね。やっぱりクラシック畑のヴィラ=ロボスがいたので、最高の機器で録音してたんでしょうかね。
まるさんの書いてくださった「ローマの休日」はロイヤル・フィルの演奏のバージョンですよ。僕の記事だと
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e257535.html
↑これですね。後半の聞き慣れないのはヴィクター・ヤングの作曲部分じゃないでしょうか。ライナー・ノートでは「メインタイトルとプレリュード」となっていて、プレリュードはヴィクター・ヤングってなってます。
でも街中もヴィクター・ヤング作曲なんですか?なんか切り分けが欲しくなってきました。
アレックス・ノースって、「欲望という名の電車」とかだとかなりジャジィな感じですよ。アメリカ南部の暑苦しさとかも感じます。
それでも最後の2曲なんかはものすごい格調高い曲に仕上がっていて、僕は大好きなんです。まあ映画は悲劇なわけですけれども。
でもそう考えると「噂の二人」は作品的にジャズっぽい部分をグッと抑えた感じでしょうか。それだけにクラシックのオケで聴けたらすごい体験でしょうね。
クライマックスシーンのホルンの警告音とかは生で聴けたら嬉しいですよね。映像はなくとも、走ってるオードリーを思い出して心がグッと掴まれた感じになるかもですね。“カレン、急げ!”って思ってしまうかも。
しかし「2001年宇宙の旅」で差し替えられていたとは!
作品の人気からも絶対アレックス・ノースバージョンも出てるはず!と思ってAmazon見てきたら、やっぱり出てましたねー。
でもクラシックが使われたから「ツァラトゥストラ」が有名になったりとか、これも運命なのかもしれませんね。
「シャレード」は打楽器の演奏者が喜びそうですよね、出番多くて。
「おしゃれ泥棒」は改めて聴くと、実は編成が大変そうなんですよ。
メインタイトルからしてピアノ必須だし、鍵はキーボード、カンカンはハーモニカが必要みたいで、普通のクラシックオケには特殊かなーと。
この辺はやっぱりマンシーニの弟子ですよね。
でもピアノがないと「いつも2人で」「暗くなるまで待って」「華麗なる相続人」とアレンジが必要になってしまう曲も多いので、欲しいところですね。
(「華麗なる相続人」のテーマはReconciliationにすればなんとか特殊楽器は回避できそうですが)
なんかこういう演奏の仕方だと見に行きたくなりますよね!
しかもこれって実際の映画音楽を録音する際もこんな感じで指揮者がやってるんじゃないか、って感じがしますよね。もちろん服装はもっとラフでしょうが。
それとあの大使館のワルツ!あれを「ローマの休日」テーマ曲と言いきっちゃうかつての日本のレコード会社もたいしたタマだと思います笑。
ビデオやLD時代の前はどんな場面か、全く想像もつきませんでしたが、そりゃあんなシーンの音楽ではね、という感じです。
メイン・タイトルも今でこそ何回も聞いているのでわかっていますが、昔は全然印象に残らない曲でした。
やっぱり一番印象深いのはサンタンジェロの音楽でしょうか。
昔は「ローマの休日」の音楽といえば、踊って手を振るオードリーとあの音楽が思い出されたものでした。
「パリの恋人」はじめ、50年代作品は総じて録音が悪いですよね。これは当時最高の録音機器を使っていたであろうクラシックでもそうなので、ましてや映画音楽では…って感じですよね。
「麗しのサブリナ」サントラ、54年ということで音質を全然期待してなかったので、初めて聞いたときはおおっ!と思いましたが、昨日ゲルハルト指揮ナショナルフィルのを聞いてからサントラを聴くと、やっぱり音がだいぶ落ちました。
「尼僧物語」サントラでもやっぱりそんなに良くないのですが、それと比べて「緑の館」のサントラの異常なくらい音が綺麗なのはなんででしょうね。やっぱりクラシック畑のヴィラ=ロボスがいたので、最高の機器で録音してたんでしょうかね。
まるさんの書いてくださった「ローマの休日」はロイヤル・フィルの演奏のバージョンですよ。僕の記事だと
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e257535.html
↑これですね。後半の聞き慣れないのはヴィクター・ヤングの作曲部分じゃないでしょうか。ライナー・ノートでは「メインタイトルとプレリュード」となっていて、プレリュードはヴィクター・ヤングってなってます。
でも街中もヴィクター・ヤング作曲なんですか?なんか切り分けが欲しくなってきました。
アレックス・ノースって、「欲望という名の電車」とかだとかなりジャジィな感じですよ。アメリカ南部の暑苦しさとかも感じます。
それでも最後の2曲なんかはものすごい格調高い曲に仕上がっていて、僕は大好きなんです。まあ映画は悲劇なわけですけれども。
でもそう考えると「噂の二人」は作品的にジャズっぽい部分をグッと抑えた感じでしょうか。それだけにクラシックのオケで聴けたらすごい体験でしょうね。
クライマックスシーンのホルンの警告音とかは生で聴けたら嬉しいですよね。映像はなくとも、走ってるオードリーを思い出して心がグッと掴まれた感じになるかもですね。“カレン、急げ!”って思ってしまうかも。
しかし「2001年宇宙の旅」で差し替えられていたとは!
作品の人気からも絶対アレックス・ノースバージョンも出てるはず!と思ってAmazon見てきたら、やっぱり出てましたねー。
でもクラシックが使われたから「ツァラトゥストラ」が有名になったりとか、これも運命なのかもしれませんね。
「シャレード」は打楽器の演奏者が喜びそうですよね、出番多くて。
「おしゃれ泥棒」は改めて聴くと、実は編成が大変そうなんですよ。
メインタイトルからしてピアノ必須だし、鍵はキーボード、カンカンはハーモニカが必要みたいで、普通のクラシックオケには特殊かなーと。
この辺はやっぱりマンシーニの弟子ですよね。
でもピアノがないと「いつも2人で」「暗くなるまで待って」「華麗なる相続人」とアレンジが必要になってしまう曲も多いので、欲しいところですね。
(「華麗なる相続人」のテーマはReconciliationにすればなんとか特殊楽器は回避できそうですが)
Posted by みつお
at 2021年08月14日 17:40

>Edipo Reさん
やはりクラシックの演奏者にはポップスの演奏というのは逆にストレスになるのですね。ボストン交響楽団はボストン・ポップスと同じですもんね。
レコードやCDを売ってオケの運営資金にしないといけないのでしょうが、クラシックを演奏したい人にとってみれば、“ポップスなんて!”って感じなのでしょうか。
ボストン・ポップスの編曲はそれでも普通のアレンジに比べたらかなり音が密なので、僕は好きなのですが、延焼者さんにして見たら軽いのかもしれませんね。
それと、ジョン・ウィリアムズでウィーン・フィルですか!
もうグラモフォンで録音できるレベルですね!ってアマゾン行ってみたら、もうすでにグラモフォンで販売されてた!しかも自作ばっかりなんですね!
ウィーン・フィルが映画音楽とは!ちょっとびっくりです。
登りつめましたねー。
それと年間オペラでウン十万円とは凄いですねー!
きっとEdipo Reさんの楽しみだったのでしょうね。
でも今見に行ったらまた活力がもらえるかもですよ!
と言ってもこのご時世だとオペラが上演できているのかわからないのですが…。
演奏だけと違って、オペラだとみんながマスク無しで歌わないといけないので、上演は難しそうですよね。
基本、歌のあるクラシックには興味のない僕ですけど、R・シュトラウス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーのオペラだけは気になっています。
きっとメロディアスな旋律でいっぱいなんだろうなーと思います。
さらにその中でも珍しいオペラとかだとめっちゃ興味だけはあって、思わず買ってしまいそうになります。R・シュトラウスだと「グントラム」とか「火難」とか、交響詩作ってた時代ですよね?目立たないですけど、めっちゃ良さげな気がします。
やはりクラシックの演奏者にはポップスの演奏というのは逆にストレスになるのですね。ボストン交響楽団はボストン・ポップスと同じですもんね。
レコードやCDを売ってオケの運営資金にしないといけないのでしょうが、クラシックを演奏したい人にとってみれば、“ポップスなんて!”って感じなのでしょうか。
ボストン・ポップスの編曲はそれでも普通のアレンジに比べたらかなり音が密なので、僕は好きなのですが、延焼者さんにして見たら軽いのかもしれませんね。
それと、ジョン・ウィリアムズでウィーン・フィルですか!
もうグラモフォンで録音できるレベルですね!ってアマゾン行ってみたら、もうすでにグラモフォンで販売されてた!しかも自作ばっかりなんですね!
ウィーン・フィルが映画音楽とは!ちょっとびっくりです。
登りつめましたねー。
それと年間オペラでウン十万円とは凄いですねー!
きっとEdipo Reさんの楽しみだったのでしょうね。
でも今見に行ったらまた活力がもらえるかもですよ!
と言ってもこのご時世だとオペラが上演できているのかわからないのですが…。
演奏だけと違って、オペラだとみんながマスク無しで歌わないといけないので、上演は難しそうですよね。
基本、歌のあるクラシックには興味のない僕ですけど、R・シュトラウス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーのオペラだけは気になっています。
きっとメロディアスな旋律でいっぱいなんだろうなーと思います。
さらにその中でも珍しいオペラとかだとめっちゃ興味だけはあって、思わず買ってしまいそうになります。R・シュトラウスだと「グントラム」とか「火難」とか、交響詩作ってた時代ですよね?目立たないですけど、めっちゃ良さげな気がします。
Posted by みつお
at 2021年08月14日 18:00

思い返してみると、最後に生のオケを聴いたのは’04年の3月、すみだトリフォニーホールで「サロメ」のセミステージ上演でした。ただしオケを上手側にまとめ下手にステージが展開する配置で、演出含め全体に中途半端な感が。オーストリア人指揮者の名は秘しますが、震災時の行動をめぐってオケとの間に不協和音が生じて退任しました。
その7月、わが最愛のスペインの至宝でメッツォソプラノのテレサ・ベルガンサのフェアウェルリサイタルがあったのですが、直前に母が入院していたので躊躇っていました。ところが以前に同行してもいた母が「大丈夫、行ってらっしゃい」と申しましたので出向きました。その晩の想い出を胸に秘めていたからこそ、ケアを続けることが出来たのかも。個人的なことで失礼致しました。
「グントラム」や「火の欠乏」(R.シュトラウス協会は「火の消えた街」を採用)も今や録音録画があるようで。「火の〜」はワーグナーの引用(パロディ)もあり、愉しめる内容です。最大の想い出は何と言っても’94年秋のクライバー指揮「ばらの騎士」ですが。
自身の気力体力もですが、世の舞台関係者の方々の苦境には胸が痛みます。ささやかな一助にでもなるべく老骨に鞭打つつもりはあるのですが…。
またよろしくお願いいたします…。
その7月、わが最愛のスペインの至宝でメッツォソプラノのテレサ・ベルガンサのフェアウェルリサイタルがあったのですが、直前に母が入院していたので躊躇っていました。ところが以前に同行してもいた母が「大丈夫、行ってらっしゃい」と申しましたので出向きました。その晩の想い出を胸に秘めていたからこそ、ケアを続けることが出来たのかも。個人的なことで失礼致しました。
「グントラム」や「火の欠乏」(R.シュトラウス協会は「火の消えた街」を採用)も今や録音録画があるようで。「火の〜」はワーグナーの引用(パロディ)もあり、愉しめる内容です。最大の想い出は何と言っても’94年秋のクライバー指揮「ばらの騎士」ですが。
自身の気力体力もですが、世の舞台関係者の方々の苦境には胸が痛みます。ささやかな一助にでもなるべく老骨に鞭打つつもりはあるのですが…。
またよろしくお願いいたします…。
Posted by Edipo Re at 2021年08月15日 01:29
「サロメ」!それも見てみたいですけど、お話を伺ってるとステージは下手だけってのが残念な感じがしますね。IHIステージアラウンド東京みたいなところでやれば、全然問題なかったんでしょうが。
でも不協和音になった指揮者って、やっぱり東日本大震災で故国に帰ったって感じなんでしょうか。
それと、また温かいけど、涙腺のゆるむ話が…。
いつもながらいいお母様だったのですね。
R・シュトラウスの初期オペラ、昔は演奏もなかったので「火難」とかって訳されてても問題なかったのでしょうが、今は呼び名が変わってるんですね。アマゾンで見ると「火の危機」とかって題名になってました。
なんか台本がダメなようですが、交響詩の時代のR・シュトラウスなら、音楽は絶対に良さげなのになーとかって思ってしまいます。
僕の考えるクラシックのもったいないシリーズの1つですね。
カルロス・クライバーの「ばらの騎士」は最高でしょうね〜!
今はクライバーに匹敵するような実力と人気を兼ね備えた指揮者っていないんでしょうか?もちろんグラモフォンで発売されるような。
確かにオーケストラだけでなく、他の演劇などの舞台も今は大変ですよね。みんな何事も無いかのように舞台ではマスクを外して喋らなければならないわけですもんね。
コロナと隣り合わせですよね。
でも不協和音になった指揮者って、やっぱり東日本大震災で故国に帰ったって感じなんでしょうか。
それと、また温かいけど、涙腺のゆるむ話が…。
いつもながらいいお母様だったのですね。
R・シュトラウスの初期オペラ、昔は演奏もなかったので「火難」とかって訳されてても問題なかったのでしょうが、今は呼び名が変わってるんですね。アマゾンで見ると「火の危機」とかって題名になってました。
なんか台本がダメなようですが、交響詩の時代のR・シュトラウスなら、音楽は絶対に良さげなのになーとかって思ってしまいます。
僕の考えるクラシックのもったいないシリーズの1つですね。
カルロス・クライバーの「ばらの騎士」は最高でしょうね〜!
今はクライバーに匹敵するような実力と人気を兼ね備えた指揮者っていないんでしょうか?もちろんグラモフォンで発売されるような。
確かにオーケストラだけでなく、他の演劇などの舞台も今は大変ですよね。みんな何事も無いかのように舞台ではマスクを外して喋らなければならないわけですもんね。
コロナと隣り合わせですよね。
Posted by みつお
at 2021年08月15日 12:43

オーストリア人指揮者C.A.は、原発事故の影響を考慮して新国立劇場のこれも「ばらの騎士」をキャンセルしたのですが劇場側は対応に大わらわで、またあろうことかその期間にイタリアでの仕事を入れたことで常任だったオケとの不協和音を生じたのでした。結果退任しましたが、現在は関係修復なったとか。ちなみに父親はドイツ・グラモフォンの元社長です。まあ震災時にフィレンツェ歌劇場と来日していて、市当局の指示で一度は離日しながらも日本のために力になりたいとの一心で単身再来日し、N響と感動的な第九の熱演を聴かせたズービン・メータとはかなりの違いですが。
カルロス・クライバーがオペラを振ったのは’94年ウィーン国立歌劇場来日公演の「ばらの騎士」(6回)が最後なのでした。その後はカナリア諸島などの辺境でオケを数回振っただけで世紀末には引退同然と伝えられ、’04年7月に訃報が届きました。その前月末に母が倒れ、病院と自宅を行き来していてその報せに接した時は声にならない叫びを上げました…。
亡母の思い出話にお耳を傾けていただき恐縮至極です。みつお様もお母様を大切になさってくださいませ…。
カルロス・クライバーがオペラを振ったのは’94年ウィーン国立歌劇場来日公演の「ばらの騎士」(6回)が最後なのでした。その後はカナリア諸島などの辺境でオケを数回振っただけで世紀末には引退同然と伝えられ、’04年7月に訃報が届きました。その前月末に母が倒れ、病院と自宅を行き来していてその報せに接した時は声にならない叫びを上げました…。
亡母の思い出話にお耳を傾けていただき恐縮至極です。みつお様もお母様を大切になさってくださいませ…。
Posted by Edipo Re at 2021年08月16日 00:38
CAってのが誰なのか全然わからないのですが、原発事故で、もう日本ではやれないだろう、と解釈してイタリアで仕事を入れたんでしょうね。
まあ確かにこんな時だからこそ頑張ろう!と思ってる団員からしたら初めから諦めて見捨ててるなんて裏切りに等しいですよね。
まあ外国の人からしたらそういうのもあるかなーと思ったんですが、メータがわざわざ演奏しに来てくれたというのを聞くと差を感じますよね。
クライバーはカラヤンほど録音してほしかったですけど、それはクライバーの美学とは合わなかったんですよね。
あのレベルでいろんな曲を聴いてみたかったです。
クライバーのチャイコの4〜6番でスタジオ録音とかあったら、もしかしたらムラヴィンスキーのを超える好きさになっていたかもと思いますし、もし「イタリアのハロルド」とかあったら、それが決定盤になってただろうし、もっとメジャーになっただろうなーと思います。
プロコフィエフの5番とかは相性良さげにも思うんですけど…。
合う・合わないを超えて、ドヴォルザークのピアコンとかありますし、クライバーが演奏すれば超越してしまいますよね。
でも、もっと長生きすると思ってたので、急逝したような感じだった時はビックリしました。
でもすごい指揮者がキラ星のようにいた時代に生きてたんだなーって思います。
まあ確かにこんな時だからこそ頑張ろう!と思ってる団員からしたら初めから諦めて見捨ててるなんて裏切りに等しいですよね。
まあ外国の人からしたらそういうのもあるかなーと思ったんですが、メータがわざわざ演奏しに来てくれたというのを聞くと差を感じますよね。
クライバーはカラヤンほど録音してほしかったですけど、それはクライバーの美学とは合わなかったんですよね。
あのレベルでいろんな曲を聴いてみたかったです。
クライバーのチャイコの4〜6番でスタジオ録音とかあったら、もしかしたらムラヴィンスキーのを超える好きさになっていたかもと思いますし、もし「イタリアのハロルド」とかあったら、それが決定盤になってただろうし、もっとメジャーになっただろうなーと思います。
プロコフィエフの5番とかは相性良さげにも思うんですけど…。
合う・合わないを超えて、ドヴォルザークのピアコンとかありますし、クライバーが演奏すれば超越してしまいますよね。
でも、もっと長生きすると思ってたので、急逝したような感じだった時はビックリしました。
でもすごい指揮者がキラ星のようにいた時代に生きてたんだなーって思います。
Posted by みつお
at 2021年08月16日 21:25

少しプチ自慢をさせて下さいませ。クライバーは’74、81、86、88、94と都合5回来演したのですが、幸運にも最初の’74年以外の全てを聴くことが出来ました。この年はバーンスタインとブーレーズ指揮NYフィルと重なってしまって。’86年はオケ2プロ(ベートーヴェン4&7、ブラームス2番他)で、後は「オテロ」「ラ・ボエーム」「ばらの騎士」でしたが、ただの一度もキャンセルはありませんでした。ひとえに招聘元NBS(日本舞台芸術振興会)のトップS氏とNo.2H氏との個人的な信頼関係によるものと聞いています。何せ契約書すら交わさないとのことで。お蔵入りもしくはセッション自体が雲散霧消した録音も数知れずで。一説では父エーリヒの足跡の残る土地ではナーヴァスになったとかで、エーリヒは勿論来日は皆無でしたから日本は与し易かったのかも。あと、お忍びの来日も複数回あり、箱根の温泉に浸かっていたとか。
’74の初来日時は記者会見にも出たのですが、隅っこにポツンと座り
「貴方はコンサートも指揮するのですか?」
との質問におずおずと立ち上がり、頬を赤らめ
「…ハイ、少しはやります…」
と応えたとやら。実はその年の春にウィーン・フィルとベートーヴェン第5を録音していたのですから!その後の来日では先のS、H両氏との会食の席に同席した新聞関係者に「ノーインタビュー?」と念押ししてから安心して好きな銘柄の日本酒の盃を重ねたと。
その席でS氏が話の流れで
「…チャイコフスキーみたいな簡単な作品は…」
と述べたら、それまで機嫌良く盃を傾けていたクライバーがキッとなり
「何を云うんだ、チャイコフスキーは難しいぞ!」
と言い放ったとやら。恐らくクライバーの実演に上げる基準が、他の指揮者と比較にならないほど高かったことを偲ばせる発言かと。ゆえにあれほど限られたレパートリーのみを数少ない回数しか演奏しなかったわけで。親交のあった小澤征爾氏もかつて
「彼みたいな仕事ぶりが、指揮者としてはある意味理想だよね…」
と語っていました。
そんなクライバーの唯一と思われるロシア物録音がボロディンの交響曲第2番(シュツットガルト放送響’72年)で、これまた掛け値無しの名演です。放送局の正規収録につき音質もまずまずで、父エーリヒの同曲とのカップリングCDがAmazonにまだ残っているかも。
ベーム、カラヤン、バーンスタイン以降の主だった指揮者を聴きましたが、この十数年の事情でゲルギエフ、ラトル止まりとなっています。その後の世代で注目すべき名前も聞きますが、さて当方に時間が残されているか。甚だ不透明ですが…。
長文にて失礼しました。またよろしくお願いいたします…。
’74の初来日時は記者会見にも出たのですが、隅っこにポツンと座り
「貴方はコンサートも指揮するのですか?」
との質問におずおずと立ち上がり、頬を赤らめ
「…ハイ、少しはやります…」
と応えたとやら。実はその年の春にウィーン・フィルとベートーヴェン第5を録音していたのですから!その後の来日では先のS、H両氏との会食の席に同席した新聞関係者に「ノーインタビュー?」と念押ししてから安心して好きな銘柄の日本酒の盃を重ねたと。
その席でS氏が話の流れで
「…チャイコフスキーみたいな簡単な作品は…」
と述べたら、それまで機嫌良く盃を傾けていたクライバーがキッとなり
「何を云うんだ、チャイコフスキーは難しいぞ!」
と言い放ったとやら。恐らくクライバーの実演に上げる基準が、他の指揮者と比較にならないほど高かったことを偲ばせる発言かと。ゆえにあれほど限られたレパートリーのみを数少ない回数しか演奏しなかったわけで。親交のあった小澤征爾氏もかつて
「彼みたいな仕事ぶりが、指揮者としてはある意味理想だよね…」
と語っていました。
そんなクライバーの唯一と思われるロシア物録音がボロディンの交響曲第2番(シュツットガルト放送響’72年)で、これまた掛け値無しの名演です。放送局の正規収録につき音質もまずまずで、父エーリヒの同曲とのカップリングCDがAmazonにまだ残っているかも。
ベーム、カラヤン、バーンスタイン以降の主だった指揮者を聴きましたが、この十数年の事情でゲルギエフ、ラトル止まりとなっています。その後の世代で注目すべき名前も聞きますが、さて当方に時間が残されているか。甚だ不透明ですが…。
長文にて失礼しました。またよろしくお願いいたします…。
Posted by Edipo Re at 2021年08月17日 01:04
クライバーって74年という早くから来日演奏してたんですね!まだ僕は小学生で、クラシックなど全然知らない時期でした。
歌の苦手な僕からすると、86年のプロは魅力的ですよね!もうすでにヴィオラを弾いてたのに、なんで行かなかったんだろ。きっと学生には高かったせいですね。あと、学生時代が楽しすぎて、そっちに気が回らなかったのかも…。
でも来日演奏にあたって、契約書すらないというのがクライバーらしいですね。それだけ信頼関係ができていた、と。
でも普通のところがクライバーに契約書の話とか出すと、それだけで逃げられそうですもんね。
父エーリッヒ・クライバーのことではそんなに意識してたんですね。僕などはお父さんのことは全く知らないので、関係ないやん、って思ってしまうのですが、当時はまだまだお父さんの演奏を知っている人も大勢いいて、あれこれ言ってたんでしょうね。
来日時の記者会見の話も興味深いですね。そんな失礼な質問、「こないだウィーン・フィルで録音しました」って威張りそうですよね。
「チャイコフスキーは難しいぞ!」の話は以前もEdipo Reに伺って担ですが、クライバーって作曲家の内面にまで切り込んでいくんでしょうかね。だから演奏自体は簡単でも、闇を抱えてそうなチャイコは難しいと思えたのかもしれませんよね。そこも訊いてみたいところではありますね。
小澤氏の発言、確かに自分の好きな曲だけ好きな時期に演奏できればいいのでしょうが、やはりオケの経営もうまく回さないといけないだろうし、カラヤンのように名声とお金と両方手に入れたいという考えもあるでしょうし、なかなかクライバーのようにはできませんよね。本当にクライバーは別格でしたね。
それとクライバーにボロディン!これまた合わなさそうな…。でもそれもやっぱり名演にしてしまうのですね!
ドヴォルザークのピアコンと合わせて、ほかの人からは“そんな時間があったなら、もっと別の曲を録音しといて欲しかった…”って思われてそうですよね。
サイモン・ラトルは、僕が学生オケにいた頃は若手だったはずなのですが、いまはすっかりおじいさんになっていますよね。
1つめっちゃ気になっているのがラトルのマーラーの10番のクック版なのですが、どうなんでしょうね。
この曲は僕の持っているのはレコード時代はモリス盤、CDで持っていて、今聴いているのはリッカルド・シャイー盤なのですが、ラトルの10番も気になります。
それと、クラシックは長大なので、僕は基本的にはもう新しい知らない曲を増やそう(聞こう)とは思っていません。
おそらく僕にももうあまり時間がないので、知っている・好きな曲の・好きな演奏だけ、を聴いていたいと思っています。
長生き出来てもずっと音楽を聴いていられるわけではないですし、クラシック以外にもポップス、映画音楽など、聴きたい曲はいっぱいで、他にもしたいことなどもあれば、ちょっと時間が無さすぎる!と思っています。
聞き逃している曲も多いのが残念ですが…。
歌の苦手な僕からすると、86年のプロは魅力的ですよね!もうすでにヴィオラを弾いてたのに、なんで行かなかったんだろ。きっと学生には高かったせいですね。あと、学生時代が楽しすぎて、そっちに気が回らなかったのかも…。
でも来日演奏にあたって、契約書すらないというのがクライバーらしいですね。それだけ信頼関係ができていた、と。
でも普通のところがクライバーに契約書の話とか出すと、それだけで逃げられそうですもんね。
父エーリッヒ・クライバーのことではそんなに意識してたんですね。僕などはお父さんのことは全く知らないので、関係ないやん、って思ってしまうのですが、当時はまだまだお父さんの演奏を知っている人も大勢いいて、あれこれ言ってたんでしょうね。
来日時の記者会見の話も興味深いですね。そんな失礼な質問、「こないだウィーン・フィルで録音しました」って威張りそうですよね。
「チャイコフスキーは難しいぞ!」の話は以前もEdipo Reに伺って担ですが、クライバーって作曲家の内面にまで切り込んでいくんでしょうかね。だから演奏自体は簡単でも、闇を抱えてそうなチャイコは難しいと思えたのかもしれませんよね。そこも訊いてみたいところではありますね。
小澤氏の発言、確かに自分の好きな曲だけ好きな時期に演奏できればいいのでしょうが、やはりオケの経営もうまく回さないといけないだろうし、カラヤンのように名声とお金と両方手に入れたいという考えもあるでしょうし、なかなかクライバーのようにはできませんよね。本当にクライバーは別格でしたね。
それとクライバーにボロディン!これまた合わなさそうな…。でもそれもやっぱり名演にしてしまうのですね!
ドヴォルザークのピアコンと合わせて、ほかの人からは“そんな時間があったなら、もっと別の曲を録音しといて欲しかった…”って思われてそうですよね。
サイモン・ラトルは、僕が学生オケにいた頃は若手だったはずなのですが、いまはすっかりおじいさんになっていますよね。
1つめっちゃ気になっているのがラトルのマーラーの10番のクック版なのですが、どうなんでしょうね。
この曲は僕の持っているのはレコード時代はモリス盤、CDで持っていて、今聴いているのはリッカルド・シャイー盤なのですが、ラトルの10番も気になります。
それと、クラシックは長大なので、僕は基本的にはもう新しい知らない曲を増やそう(聞こう)とは思っていません。
おそらく僕にももうあまり時間がないので、知っている・好きな曲の・好きな演奏だけ、を聴いていたいと思っています。
長生き出来てもずっと音楽を聴いていられるわけではないですし、クラシック以外にもポップス、映画音楽など、聴きたい曲はいっぱいで、他にもしたいことなどもあれば、ちょっと時間が無さすぎる!と思っています。
聞き逃している曲も多いのが残念ですが…。
Posted by みつお
at 2021年08月17日 21:22

クライバーでもう一つ。’70年代にどこかの歌劇場からオファーを受け
「何も困ってない。冷蔵庫だって満杯だ。なのに何故指揮なんかしなきゃならないんだ?」と断ったとか。カラヤンがこれを伝え聞き、
「彼は冷蔵庫が空にならないと仕事をしないのか」と面白がっていたと。ちなみにクライバーはカラヤンを尊敬していてザルツブルクではリハーサルに潜り込んだり、ある時は直接訪ねて「エレクトラ」のスコアを一緒に読んだとか。
エリエッテ・カラヤン未亡人の回想で、カラヤン他界の少し後、墓所近くでクライバーと出会ったそうなのですね。ところがクライバーは未亡人に墓地の場所を訊ねて「メルシー、マダム」と礼を述べて立ち去ったのですが、未亡人の顔を知らなかったみたいだったと?
マーラー10番のモリス盤はやはり’74年頃、いち早く輸入盤LPを入手しました。クック第2稿の初録音でしたので。少々脱線しますが、クリストファー・リーブ主演「ある日どこかで」をご存知でしょうか?作中のワンカットでこのモリス盤のジャケットが印象的に映り込んでいるのですが…。シャイー盤とラトル盤も所有していますが、気になってるのはハーディング/VPO盤です。ただ、スコアの最終ページにマーラーが自筆で「お前のために生き、お前のために死ぬ!アルムシ(アルマの愛称)!」と書き付けているように、徹頭徹尾パーソナルな作品ですので受容には注意が必要かと。マーラーの世界観の表明としては第9番で一区切り付いたものと考えます。
確かに限られた残り時間で、音楽に限らず未知の作品のあまりの多さを考えると暗然たらざるを得ませんね。結局「芸術は永く、人生は短い」ということで。葬儀等一切無用と心得ておりますので、意識の存するうちに聴きたい作品のリストは昨年来の入退院期間に完成させました。身体の動くうちにCD-Rにでもコピーしておかなくてはなどと考えておりますが、さて…。
「何も困ってない。冷蔵庫だって満杯だ。なのに何故指揮なんかしなきゃならないんだ?」と断ったとか。カラヤンがこれを伝え聞き、
「彼は冷蔵庫が空にならないと仕事をしないのか」と面白がっていたと。ちなみにクライバーはカラヤンを尊敬していてザルツブルクではリハーサルに潜り込んだり、ある時は直接訪ねて「エレクトラ」のスコアを一緒に読んだとか。
エリエッテ・カラヤン未亡人の回想で、カラヤン他界の少し後、墓所近くでクライバーと出会ったそうなのですね。ところがクライバーは未亡人に墓地の場所を訊ねて「メルシー、マダム」と礼を述べて立ち去ったのですが、未亡人の顔を知らなかったみたいだったと?
マーラー10番のモリス盤はやはり’74年頃、いち早く輸入盤LPを入手しました。クック第2稿の初録音でしたので。少々脱線しますが、クリストファー・リーブ主演「ある日どこかで」をご存知でしょうか?作中のワンカットでこのモリス盤のジャケットが印象的に映り込んでいるのですが…。シャイー盤とラトル盤も所有していますが、気になってるのはハーディング/VPO盤です。ただ、スコアの最終ページにマーラーが自筆で「お前のために生き、お前のために死ぬ!アルムシ(アルマの愛称)!」と書き付けているように、徹頭徹尾パーソナルな作品ですので受容には注意が必要かと。マーラーの世界観の表明としては第9番で一区切り付いたものと考えます。
確かに限られた残り時間で、音楽に限らず未知の作品のあまりの多さを考えると暗然たらざるを得ませんね。結局「芸術は永く、人生は短い」ということで。葬儀等一切無用と心得ておりますので、意識の存するうちに聴きたい作品のリストは昨年来の入退院期間に完成させました。身体の動くうちにCD-Rにでもコピーしておかなくてはなどと考えておりますが、さて…。
Posted by Edipo Re at 2021年08月18日 00:13
Edipo Reさん、昨日のコメント申し訳ありません。
なぜかEdipo Reさんの名前を書いた部分だけ呼び捨て&誤字になってしまっていて、本当に申し訳ないです。
コメント欄の後からの修正はできないので、失礼なままになっていますが、消してしまうとEdipo Reさんの文章が浮いてしまうので、お許しください。m(_ _;)m
クライバーのエピソードを伺うと、クライバーは好きで指揮をしていたわけではないのでしょうかね?
なんかスコアを深く読みすぎて、クライバーにしたら苦行のようなものかもしれませんね。
逆にカラヤンは楽そうですよね。なんか僕の勝手なイメージでは、“次はこれこれの曲をやる”と言っておいて自主練させて、カラヤンは録音の時だけちょこっと来てパッパッと振って終わり、みたいな。
まあ実際にはもっと深く指示するのでしょうが。
「ある日どこかで」は全く知りません。クリストファー・リーブ主演というのは身体をやられてしまう以前の作品でしょうか?
マーラーの10番、僕のモリス盤は日本盤でした。こういうよくわからない曲は、絶対に日本語の解説が欲しかったので。
CD時代になって手放してしまい、いまはレコードは残っていません。
というわけで今聴いているのはシャイー盤になるのですが、邪道というのは重々承知で、でも5楽章が好きなんですよね。なんだか聴いていると泣けてしまうんです。
それだからラトル盤も聞いてみたいなーと思ってる次第です。
でもマーラー自身に完成させてもらいたかったですね。もしかしたら、死んで天国にいけたら、天国でマーラーが自身で完成させたバージョンを演奏していて、それを聴けるのかもしれませんね!
9番こそがマーラー自身による白鳥の歌ということで、何度も聞いているのですが、なぜか全く入ってこないんです。カラヤンのスタジオ録音盤だからでしょうか。カラヤンのライブ盤が絶賛されているのに比べて、スタジオ録音盤の評価は芳しくないので、もろハズレに当たったのかなーと思っています。
邪道といえば、なぜかチャイコの7番も好きなんです。確かにチャイコの後期作品としてみるとレベルが…と思うのですが、初期作品の交響曲第3番とか交響詩「運命」と同じくらいには好きです。
同じ素材で同じく他人の手が入ったピアコン3番の3楽章よりは、交響曲7番の4楽章の方が、オーケストレーションがチャイコらしいと思います。
今から20年ほど前、同じオードリーファンの年上の方と話してた時、僕が池田昌子さんの吹き替えもみんな見てみたい!という話をしてたら、その方が、もうオードリー自身の声以外で見ていくには時間がないから見る気がない、とおっしゃってたのが妙に印象にあったんですが、そこから20年経って、時間が足りないという実感を僕も持つようになりました。
クラシックなんか、下手すると1曲で1時間以上かかりますもんね。24時間ずっと聴けるわけではないことを考えると、今持っている音楽ですら通して全部聴けるかどうか怪しくなってきました。
元々あんまり好きじゃなかったブラームスやブルックナーやシューマンはいいんですが、マーラーですら3番7番など聞けてないものがありますし、かつて題名に惹かれてレコードで持っていたけれど印象にあまり残らなかったヴォーン=ウィリアムズの「南極交響曲」やストラヴィンスキーの「ミューズの神を率いるアポロ」をどうするかなど、勿体無いですけど、本当に時間が…と思っています。
「芸術は永く、人生は短い」、確かにそうですね。聖徳太子みたいに10個の曲が同時に聴き分けられたら10倍楽しめそうですが…。
なぜかEdipo Reさんの名前を書いた部分だけ呼び捨て&誤字になってしまっていて、本当に申し訳ないです。
コメント欄の後からの修正はできないので、失礼なままになっていますが、消してしまうとEdipo Reさんの文章が浮いてしまうので、お許しください。m(_ _;)m
クライバーのエピソードを伺うと、クライバーは好きで指揮をしていたわけではないのでしょうかね?
なんかスコアを深く読みすぎて、クライバーにしたら苦行のようなものかもしれませんね。
逆にカラヤンは楽そうですよね。なんか僕の勝手なイメージでは、“次はこれこれの曲をやる”と言っておいて自主練させて、カラヤンは録音の時だけちょこっと来てパッパッと振って終わり、みたいな。
まあ実際にはもっと深く指示するのでしょうが。
「ある日どこかで」は全く知りません。クリストファー・リーブ主演というのは身体をやられてしまう以前の作品でしょうか?
マーラーの10番、僕のモリス盤は日本盤でした。こういうよくわからない曲は、絶対に日本語の解説が欲しかったので。
CD時代になって手放してしまい、いまはレコードは残っていません。
というわけで今聴いているのはシャイー盤になるのですが、邪道というのは重々承知で、でも5楽章が好きなんですよね。なんだか聴いていると泣けてしまうんです。
それだからラトル盤も聞いてみたいなーと思ってる次第です。
でもマーラー自身に完成させてもらいたかったですね。もしかしたら、死んで天国にいけたら、天国でマーラーが自身で完成させたバージョンを演奏していて、それを聴けるのかもしれませんね!
9番こそがマーラー自身による白鳥の歌ということで、何度も聞いているのですが、なぜか全く入ってこないんです。カラヤンのスタジオ録音盤だからでしょうか。カラヤンのライブ盤が絶賛されているのに比べて、スタジオ録音盤の評価は芳しくないので、もろハズレに当たったのかなーと思っています。
邪道といえば、なぜかチャイコの7番も好きなんです。確かにチャイコの後期作品としてみるとレベルが…と思うのですが、初期作品の交響曲第3番とか交響詩「運命」と同じくらいには好きです。
同じ素材で同じく他人の手が入ったピアコン3番の3楽章よりは、交響曲7番の4楽章の方が、オーケストレーションがチャイコらしいと思います。
今から20年ほど前、同じオードリーファンの年上の方と話してた時、僕が池田昌子さんの吹き替えもみんな見てみたい!という話をしてたら、その方が、もうオードリー自身の声以外で見ていくには時間がないから見る気がない、とおっしゃってたのが妙に印象にあったんですが、そこから20年経って、時間が足りないという実感を僕も持つようになりました。
クラシックなんか、下手すると1曲で1時間以上かかりますもんね。24時間ずっと聴けるわけではないことを考えると、今持っている音楽ですら通して全部聴けるかどうか怪しくなってきました。
元々あんまり好きじゃなかったブラームスやブルックナーやシューマンはいいんですが、マーラーですら3番7番など聞けてないものがありますし、かつて題名に惹かれてレコードで持っていたけれど印象にあまり残らなかったヴォーン=ウィリアムズの「南極交響曲」やストラヴィンスキーの「ミューズの神を率いるアポロ」をどうするかなど、勿体無いですけど、本当に時間が…と思っています。
「芸術は永く、人生は短い」、確かにそうですね。聖徳太子みたいに10個の曲が同時に聴き分けられたら10倍楽しめそうですが…。
Posted by みつお
at 2021年08月18日 22:21

みつお様。HNは記号のようなものですから、お気になさらないで下さいませ。
またよろしくお願いいたします…。
またよろしくお願いいたします…。
Posted by Edipo Re at 2021年08月19日 02:49
こちらこそ、また楽しいお話聞かせてくださいねー。
Posted by みつお
at 2021年08月19日 20:00

みつおさん、過去記事教えていただきありがとうございます。
2013/11/09の記事ですね~すっかり忘れてました。
Golden Age of HOLLYWOODは音質もいいですね。
メインタイトルとプレリュードとあって、
後半のプレリュードが、かのヴィクター・ヤング氏作曲
このプレリュードは、劇中の町中のシーンの曲でもあるので、
あのにぎやか下町の活況と新鮮さに生き生きしているアン王女の背景に流れていた曲(観客にだけ聞こえる劇判)は、やはりヤング作だったんですね。
ではもう一つの印象に残る曲-サンタンジェロの特設会場での楽団演奏曲(現実音としてのBGM)-はどっちの作曲なんでしょうねぇ?
以前はオーリックの曲ってスルーしていたのですが、
ラストシーンでジョーが一人残されて、コツーンコツーンと歩いてくるところで控えめに流れてくる曲が今ではお気に入りです。
メインタイトルの一部でもあるしその変奏なんですが、
この部分をフィーチャーしたシネマコンサートがあれば感動するだろうなぁ。
2013/11/09の記事ですね~すっかり忘れてました。
Golden Age of HOLLYWOODは音質もいいですね。
メインタイトルとプレリュードとあって、
後半のプレリュードが、かのヴィクター・ヤング氏作曲
このプレリュードは、劇中の町中のシーンの曲でもあるので、
あのにぎやか下町の活況と新鮮さに生き生きしているアン王女の背景に流れていた曲(観客にだけ聞こえる劇判)は、やはりヤング作だったんですね。
ではもう一つの印象に残る曲-サンタンジェロの特設会場での楽団演奏曲(現実音としてのBGM)-はどっちの作曲なんでしょうねぇ?
以前はオーリックの曲ってスルーしていたのですが、
ラストシーンでジョーが一人残されて、コツーンコツーンと歩いてくるところで控えめに流れてくる曲が今ではお気に入りです。
メインタイトルの一部でもあるしその変奏なんですが、
この部分をフィーチャーしたシネマコンサートがあれば感動するだろうなぁ。
Posted by まる at 2021年08月21日 18:07
サンタンジェロ、確かにどっちでしょうね!
その曲までオーリックじゃないと、オーリック作曲って言えるのか?という問題もありますけど、そういう大人の事情的なクレジットの問題って色々ありますもんね。サブリナの衣装クレジットとか。
演奏した竹本泰蔵さんがもしスコアを使っていたら聞いてみたいですね。
採譜だと分からずじまいでしょうが…。
以前、ローマ・イタリア管弦楽団という寄せ集めのオケが演奏する「ローマの休日」全編上映ライブコンサートってのが開かれていましたから、そのコンサートでは演奏していたと思います。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e526322.html
↑記事はこれです。
微妙に僕のところからは行きにくかったので、結局行きませんでしたけど、コロナが流行るギリギリのところでの演奏だったのですね。
今から考えると、「ティファニーで朝食を」コンサートも含めて、ちょっと無理しても行けばよかったです…。
その曲までオーリックじゃないと、オーリック作曲って言えるのか?という問題もありますけど、そういう大人の事情的なクレジットの問題って色々ありますもんね。サブリナの衣装クレジットとか。
演奏した竹本泰蔵さんがもしスコアを使っていたら聞いてみたいですね。
採譜だと分からずじまいでしょうが…。
以前、ローマ・イタリア管弦楽団という寄せ集めのオケが演奏する「ローマの休日」全編上映ライブコンサートってのが開かれていましたから、そのコンサートでは演奏していたと思います。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e526322.html
↑記事はこれです。
微妙に僕のところからは行きにくかったので、結局行きませんでしたけど、コロナが流行るギリギリのところでの演奏だったのですね。
今から考えると、「ティファニーで朝食を」コンサートも含めて、ちょっと無理しても行けばよかったです…。
Posted by みつお
at 2021年08月21日 23:03
