2022年06月30日

キネマ旬報ムック「午前十時の映画祭12」プログラム

キネマ旬報ムック「午前十時の映画祭12」プログラム 「いつも2人で」が “午前十時の映画祭12”で取り上げられて上映され、もう終了から2か月経とうとしていますけど、この「いつも2人で」リバイバルの記念の最後として、このキネマ旬報ムック 午前十時の映画祭12 プログラムを紹介。

 今までの午前十時の映画祭の上映でもこのキネマ旬報ムックのプログラムは売ってましたけど、今まで全く買わなかったんですよね。
 だって1作品1ページしか載ってないじゃないですか。どうしても1作品で1冊とは内容のボリュームが違うので…。

 なので、今回もすっかりこのプログラムの存在を忘れていました。

 でもこちらにお越しいただいているまるさんのコメントで、「いつも2人で」はスピルバーグ監督のリトマス試験紙だった、というエピソードが載ってるよーと教えていただきました。

 そう言えばそんなプログラムがあった!と思い出しまして、今回は「いつも2人で」が上映なんだから、「いつも2人で」のことが当然載っているわけですよね。

 1番好きな映画なんだから、たった1ページであろうと「いつも2人で」のことが載っているなら買うのは当然!と思いまして、ましてや聞いたことのないエピソードが載ってるならなおさら!と思って、2回目に「いつも2人で」を見に行った大阪ステーションシティシネマで買いました。

キネマ旬報ムック「午前十時の映画祭12」プログラム 内容は、うん、満足!まるさんに教えてもらったリトマス試験紙の話も初めてで嬉しかったし、そんなにスティーヴン・スピルバーグが「いつも2人で」を気に入ってくれてたというのも知れて、それだけでも大満足!
 解説で12年間の「いつも2人で」を10年って間違ってるのも気にしない!

 使用している画像も、チラシで使ってたのとは違うのも嬉しかったし(と言ってもよく見るものだったけど)、「いつも2人で」っていう映画のロゴも初公開時のものを使ってくれてるのが嬉しい!

 やっぱり映画の題字のロゴって大事。いや、ダジャレじゃなく。
 まあ「いつも2人で」のイメージカラーはここで使ってるようなオレンジではないですけどね。

 あとは映画スターの紹介でオードリーとアルバート・フィニーの珍しい画像と共に見れたのも嬉しい!
 執筆者が違うので、こちらではどちらのページでもちゃんと「いつも2人で」は12年間ってなってます。

 次のページではバート・ランカスターも載っているのですが、そこで「許されざる者」が名作になっているのも嬉しい!

 なんかねー、こんなのを見ちゃったら、「ティファニーで朝食を」と「マイ・フェア・レディ」を上映した7とか、「おしゃれ泥棒」をはじめとして4作品を上映した8とかのプログラムも買えば良かったかなぁと思いました。

キネマ旬報ムック「午前十時の映画祭12」プログラム でも最後の方のページに今回の上映作品のDVD・BDの紹介があるのですが、「いつも2人で」は無し。

 あー、そう言えば「いつも2人で」のDVDって20世紀フォックスがディズニーに売られてから廃盤になってたよなーって思いました。
 他にも今オードリー作品では「噂の二人」「許されざる者」「ロビンとマリアン」とかがカタログ落ちしてるんですよね。

 「いつも2人で」DVDはあまりにも仕様が悪かったので、今度出るときはしっかりしたブルーレイを出して欲しいですね。

 あ、でもこのブログって、作品別カテゴリーだと「ローマの休日」の次に「いつも2人で」の記事が多いなんて、ほかでは絶対にないだろうなーと。

オススメ度:★★★(一般的にはこんな感じでしょうが、個人的にはかなりお気に入り!)






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Posted by みつお at 18:00│Comments(4)いつも2人で
この記事へのコメント
みつおさん、お久しぶりです。

いつも情報をたくさん有難うございます。わたしは並のファン程度なので、みつおさんのいろいろな角度からの分析などに、いつも「凄いなぁ」と感服しています。
遠く離れた極東の地で自分のことをこれだけ全人格的に受け止めて愛してくれるファンがいることをオードリーが知ったら、きっととても驚き感激するでしょうね。
わたしも自分が歳を重ねると共に、ますますオードリーのことが生き方を含め好きになっています。
何より安定した家庭を望み、それを大事にすることが一番で、ハリウッドのスターとは思えない傲慢さのない人格、そこいらの美人女優の綺麗さなど吹っ飛んでしまう唯一無二の生き生きとした美貌と上品な綺麗な動き。
そして自分を守っていたかも知れない鎧のようなキツいメークを脱ぎ捨てた晩年の凛とした自然な美しさ。
何と言う人なんでしょうね。
映画に夢を見ることが出来た時代に奇跡的に生まれた本当のスターでした。

みつおさんに紹介された雑誌も次々と買ってしまいました。
「スクリーン」復刻特別編集は、読み応えがありましたね。「いつも2人で」の特別映画物語は、筋がめちゃくちゃでしたけどね。
表紙のオードリーもとても綺麗ですが、いつも思うことですが彼女はフリフリヒラヒラした物より、もっとシンプルなラインの服の方が似合うと思っています。その点もジバンシーはぴったりでしたね。
「午前10時の映画祭12」は「いつも2人で」のことがちょっとしか載ってないみたいなので迷いましたが、映画スターのページのアルバート・フィニーがとってもハンサムだったので、買ってしまいました(笑)。隣のオードリーの写真も好きです。

映画「オードリー・ヘプバーン」も観ましたよ。観てよかったとは思いましたが、何かこう消化不良のような映画でした。
やっぱり存命中のオードリーを直接知っている人が殆どいないということが、一番の理由でしょうか。
いくらジバンシーのデザイナーと言ってもクレア・ワイトケラー(あのメーガンのあまり素敵じゃなかったウェディングドレスのデザイナーですね)の話とかは聞いてもつまらなかったし、ショーンの娘のエマも直接オードリーを知らないし、コニー・ウォルドもいないし。
オードリーの年齢を考えると、それも仕方ないことなのかも知れませんけど。ルカが出て来ないのも、物足りなかったです。
それと映像の多くにオードリーの隣りに一緒にメル・ファーラーが映っているのも、ちょっと残念でした。全く余計なお世話ですが、わたしは彼の顔と言うか顔つきが、あまり好きじゃないんです。次の200人男さんも論外ですけどね!
どうしてオードリーは自分を辛いほうに追い込んで行くような男の人を好きになってしまうんでしょうね。
最後にロバート・ウォルダーズと出会ったことが、せめてもの救いでしょうか。彼ももう亡くなっていることに、愕然としてしまいます。
オードリーが生きていた時代を知っている人の話を聞ける映画が観たかったです。

しばらく「いつも2人で」は封印して、また何年か経ったら観ようと思ってます。そうしないと感動が薄れてしまうので。
今は、「おしゃれ泥棒」が観たい気分になってます。
またいろいろな情報を楽しみにしていますね!
Posted by SMARIP at 2022年07月07日 16:41
SMARIPさん、こんにちは!

いえいえ、そんな分析なんて大層なことはなく、本当に思いつくままに書きなぐってるだけなんですよー。

オードリーのことは、確かに全部の時代で好きですよね。オードリー展とかに行くと、展示は主に20代前半とユニセフだけ、物販は50年代前半だけ、みたいなのは個人的にはガッカリです。
僕は60年代あってこそのオードリーだと思ってるので。

70年代のオードリーも好きなんです。まだまだ若い「エクスラン・ヴァリーエ」から始まって、若い夫のアンドレアのために無理して若作りしてるのが痛々しくなってくる前半、途中で吹っ切れて却って綺麗になった「ロビンとマリアン」前とか、ホントにオードリーって顔に出やすい人だなーと思ってます。
ユニセフで紹介されない時代でもオードリーにはオードリーの人生があって、懸命に生きてるオードリーがわかるのが好きなんです!

それにSMARIPさんもおっしゃるように、傲慢とは無縁の人でしたよね。
本当にオードリーは時代を超越した美貌で、いつの時代でも新しいのがすごいなぁ〜!と思います。
昔、オードリー本人に会って話できたという夢を見ましたが、もう何も言えないでただただ泣いていました。若い頃ならともかく、オッサンが泣いてたらオードリーも困りますよね笑。

それとSMARIPさんの文章でハッとしたのは、鎧のようなメイクというところ!
確かに「おしゃれ泥棒」では「マイ・フェア・レディ」でのバッシングから、「いつも2人で」ではひたひたと迫るメルとの離婚に対しての鎧としてのクレオパトラメイクだったのかも!と思いました。もう離婚は避けられないものとして前を向いていた「暗くなるまで待って」でメイクが薄くなったのはそのせいかもしれませんよね!

オードリーの衣装では、加藤タキさんにオードリー本人が言ってたように、女優オードリー・ヘプバーンには華やかな衣装でも、個人オードリー・ヘプバーンにはシンプルな方が似合うと言っていたのを思い出しました。
でも「パリで一緒に」の水色のナイトガウンとか、「マイ・フェア・レディ」のピンクの最後の衣装とかはすっごく好きなんですけどね。

今回のキネ旬ムックをお買いになったんですね!のんか他にも僕の紹介のせいで買っていただいてるとか!
嬉しくてありがたいんですけど、なんか責任も感じて、申し訳ないような気も…。
このムックでは、別作品の特集とかもありましたし、きっとオードリーの特集もあるのだと思いますが、「午前十時の映画祭」のどの号かがわからないのが難点です。

映画「オードリー・ヘプバーン」はSMARIPさんと同意見です。
悪くないんですけど、やはり皆さんオードリーとの接点がかなり希薄ですよね。この点は「想い出のオードリー・ヘプバーン」の方が良かったです。
映画評論家や伝記作家とかの話は全く要らなくって、その内容なら僕が話してもいんじゃね?って思いました。
ルカが居ないこともムムム…でしたけど、ショーンの言ってることが「母、オードリーのこと」と内容が違ってたりとか、その辺も疑問でした。海外の人って話を変えたり盛ったりするのってよくあることなのかな?と思ったり。
まあこの作品はオードリーのアーカイブ映像を楽しむものだと割り切ってます。

オードリーの選ぶ男性って、なんだか側からみると、ん?って思う男性が多いですよね。最初に付き合ったというマルセル・ル・ボンからして舞台の企画をしておきながら、頓挫するとアメリカに逃げたりとか、人間的にはオードリーには釣り合わない人が多すぎです!
最後のロブとのことも、追悼で出たどれかの本で、最近は色々と聞こえてきてた、と書かれてあって、もしずっとオードリーが健康ならどうだったんだろうか…と思っています。
でもロブはオードリーの遺産は全く受け取っていないみたいですし、息子2人の争いにも参加しなかったみたいなので、その辺は好感が持てますよね。
きっとずっといなくなった父のことが影を落としてるんでしょうね。
まあそれにスターとしては頂点を極めてる人なので、男性運の無さがその引き替えだったのかもと思います。

封印作品!僕もしばらく「昼下りの情事」がそれでしたが、久しぶりに見ると新たな発見がありますよね!僕の場合は久々に見たらお父さんの立場になってしまって…。
「おしゃれ泥棒」、僕もまた見たいです!「暗くなるまで待って」も映画館で見たいなー。
Posted by みつおみつお at 2022年07月08日 17:10
みつおさん
唐突ですが、ドリス・ブリンナーって存命でしょうか?そんな訳ないですかね。(知りませんけど)オードリーより年長に見えてましたから。

それからロブとのことで、最後の方には何かうまく行ってないようなことがあったのですか?
若い時は全然似ていませんけど、マール・オベロンの晩年ってどこかロブと知り合ってからのオードリーに似てるような気がします。(みつおさんに怒られちゃうかしら、笑)
余計なことですが、彼はオベロンの遺産をもらっていたのでしょうか。

やっぱり人間って、いいことばかりでも悪いことばかりでもなく、結局プラスマイナスゼロなのかなと、感じます。
オードリーのように世界的な名声を得て金銭的にも普通の人とは別格な暮らしをし、世界の人々に憧れられ、幸せを振りまいた稀有なスターは、私生活も万全で天寿を全うするなんてことは無理なのかも知れません。
でも少なくともオードリーが生きていた間は、ロブとの間に平穏な幸せな時間が流れていたと思いたいです。
Posted by SMARIP at 2022年07月09日 09:07
SMARIPさん、こんばんは。

お返事差し上げるのが遅くなって申し訳ありません。
ドリス・ブリンナーは多分存命だと思います。
インスタがあるうようです。

https://www.instagram.com/dbrynner/

オードリーの親友で生き残っていおるのは彼女だけかも知れませんね。
でもそれならそれで、こないだの映画「オードリー・ヘプバーン」には出て欲しかったですよね。最もオードリーの真実の姿を知るのは息子たちではなく、彼女だったでしょうに…。
なんでしょう?ドリスはルカの肩を持ったとか?それでショーンに排除されたとかでしょうか。

ロブとオードリーのことは、僕は詳しくは知らないんです。
ただ、オードリーが亡くなった時に、そういうことを書いている人がいた、というだけで。
でもその一文でえらくモヤモヤしますよね?
オードリーはユニセフに邁進したい、でもロブは自身の身体のためにももっと休んでもらいたい、と(メルとは逆の方向で)争うことがあったのかも知れませんよね。

ロブはオードリーの遺産は一切もらっていません。それもマール・オベロンの遺産があったからですが。
まあお互いに金銭的な余裕はあったので、うまくいったのかも知れませんよね。
でもオベロンがオードリーに似てるとは思いませんでした笑。
どうもマール・オベロンって「嵐が丘」の30年代メイクの印象が強いんですよねー。
でも確かに後年のメイクは変化していましたよね。
Posted by みつおみつお at 2022年07月13日 18:38
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