2023年02月19日
パコ・ラバンヌ追悼「女性自身」1967年4月23日号「いつも2人で」
デザイナーのパコ・ラバンヌさんが今年の2月3日に亡くなったそうです。
今回はその追悼の意味で「いつも2人で」の載った「女性自身」1967年4月23日号の紹介。
表紙は当時流行っていたゴーゴーを踊るモデルたちですね。
オードリー・ファンだったら、“パコ・ラバンヌ”と聞けば絶対すぐに「いつも2人で」のメタル・ドレスを思い浮かべることと思います。
映画「いつも2人で」を代表するメインドレスの1つですよね。
しかも衣装を取っ替え引っ替え着ている「いつも2人で」はどの衣装も出番が短いのですが、このメタル・ドレスはパーティーから最後の和解のシーンまで使われるので、かなり長い時間画面に登場します。
なので印象にも残りやすいです。
さて、この「女性自身」ですが、まだ「いつも2人で」公開前の発売です。
ここでは「オードリーの世界<スクリーン・モード>」として4ページのカラーグラビアに掲載されています。
最初のページでは夫マーク(アルバート・フィニー)の男物のシャツ(という設定)を着るオードリー。
“お色気はさわやかに”って下段に書いてあります。あいかわらず腰がめっちゃ細いオードリー。
でもこのシャツ、肩幅がオードリーに合っていますよね。多分アルバート・フィニーだと、肩が狭すぎると思います。
ここのキャプションではまだ「いつも2人で」ではなく、「さすらいの二人」という仮題になっていますね。
本当に20世紀フォックス日本支社の人が邦題に苦しんでいたのがわかりますよね。
映画撮影時に早々に決まっていた「おしゃれ泥棒」とはえらい違い。
この号は4月23日号だから、3月末か、4月頭の発売だったと思うのですが、7月15日の公開までもう日がそんなに無いのに、まだ「さすらいの二人」。
映画館や、雑誌・テレビなどのメディアに配る資料のプレスシートや、公開前から劇場に貼るポスター(B2、B1、立看、1シート)やキャビネ写真も早く印刷・現像しないといけないし、電車の車内に吊るB3車内吊りポスターや新聞広告、売り物のパンフレットの原稿や印刷・製本、映画館の手描きの大看板もあるのに、大丈夫かいな?と心配になってしまうほど。
20世紀フォックスと、劇場、マスメディア、デザイナー、印刷所、フィルムの現像所、看板屋さん、予告編を作る会社などなど、最後はものすごい追い込まれてドタバタして宣材を作ってたんだろうなーと思います。
でもまあ題名はともかく、もう撮影は66年夏に済んでますから、オードリーの宣伝写真なんかは出来上がってる。
ファッションのインフルエンサーのオードリーだから、女性誌なんかはこうやって公開前にどんどん載せてるんですよね。
しかも「いつも2人で」はオードリーが着た、初めてのプレタポルテ(既製服)!ってんで、話題になりました。
最初のページの赤バックで籐の椅子に座るオードリーもいろんなパターンがありますけど、この写真のオードリーは可愛く写ってます。
そして映画では分かりにくいかもですが、このシャツ、ボタンが服と同じストライプのくるみボタンになっているんですね。
普通の白いボタンと違って、シャツと同色のボタンだったりすると僕は嬉しくなるんですが、このシャツはボタンの上から同じ生地でくるんであるという懲りよう!これは自分の物ならテンション上がりますよね。
普通っぽいけどお高いのがわかります。
さて、めくるとまず今回追悼のパコ・ラバンヌの衣装。
キャプションではちょっとこっぱずかしい“子鹿のように踊る”って書いてます。
この衣装でこうやって回ったら、きっとジャラジャラーってすごい音がするんだろうなーと思います。
この衣装を着たオードリーの画像はパンフレットにも別カットが載っているんですが、二の腕が鶏ガラみたいに骨まで写ってるので、本当にイヤでした。
あ、オードリーがイヤなのではなく、他にもっといい写真があるだろうに、どうしてこんな写真写り悪いのをわざわざ選ぶわけ??って選んだ人に対して怒ってたんですよね。
ここでの画像も決してオードリーとしては綺麗に写っていません。
でもこれらの宣伝写真って、映画の撮影前に撮ってたりするんですよね。
となると、オードリーは66年年始だったかな?に流産していますので、その直後ってことになりますよね。
そしてさらにオードリーはメル・ファーラーとの仲が実は崩壊寸前。
どちらにしてもオードリーの心痛はいかばかりかという時期ですよね。
そりゃオードリーの肌も荒れるしカサカサだし、目の下にはクマ、そしてげっそり痩せてシワも増えます。
それを考慮してあげないといけないですよね。
撮影前だと、まだアルバート・フィニーと会ってもないので、オードリーを支えてくれる人が全くいない状態ですよね。
そんな中、頑張って果敢に撮影に臨むオードリー!と考えるともうシワがあろうが肌がカサカサであろうが、気にならなくなります。
今なら加工で簡単にお肌ツルツルとかできちゃいますけど、この時代はそうでは無いですもんね。
これが当時の心の苦しさを見せたオードリーそのものですよね。
次のジーンズで座るオードリーも綺麗に写っていません。やっぱり心痛が顔に現れています。
でキャプションは “十代のほほえみが”ってなってるので、かなりこっぱずかしい。
いくら当時でもこれで10代はないんじゃない?と思います。映画と違って髪型が3回目の旅みたいですしね。
でもきっとこれが当時のオードリーの本当の髪型。
「おしゃれ泥棒」での髪型を崩したようなラフな髪型ですよね。
1回目、2回目の旅の髪型はカツラですもんね。
3つめはケン・スコットのバンロン・ドレス。バンロンとはなんぞや?と思いますが、こういうスルンとした素材のようです。
僕はパリッとした素材の方が好きなので、自分では着ない素材ですかね。
この衣装も結構写真では印象に残るんですが、映画では一瞬しか出てこないですよね。
66年ともなると、オードリーもミニを着始めてますよね。
そしてその後ミニがどんどん丈が短くなるのですが、ここでも“ひざ上10センチ”と書かれています。膝上何センチかっていうのがファッションに敏感な女性の重要課題となってきている頃ですよね。
この号での別のページでも膝上10センチほどのミニを着る岸恵子さんや野際陽子さんが載っています。
ここでのキャプションは“恋の妖精のように”。
これが意外と恥ずかしくない。オードリー=妖精というのは当たり前ですから、年齢のことや無理くり付けたようなキャプションを書くよりはずっと自然です。
次の黄色のビニール素材のセットアップはマリー・クヮント。そして実はジバンシィを着ていないと言われている「いつも2人で」ですが、この中のタートルネックのニットは実は!ジバンシィらしいです。
で、このタートルネックのニット、ここでは現在(6回目の旅)の衣装ですが、3回目の旅が最初に登場する、オードリーがMGを押すシーンで着ているタートルネックのニットと同じじゃないかと思うんですがね。
そちらもジバンシィですけど、3回目と6回目の旅には7年の間がある設定だから、設定では同じものを着ているってことはないとは思うんですが、実際には同じなんじゃないかなーと。
ビニール素材は僕の憧れのものですが、この衣装は前を閉めるとあんまりカッコよくは僕は思わない。
ジャケットは開けたままで着てほしいかなーと。
で、これも目立つ衣装なのに、映画での出番は本当の本当に一瞬。バタンって車から出てくるシーンだけでしたよね。
キャプションは “流行と共に歩く”となってます。でもビニール素材は湿気の多い日本の夏には絶対に着れません!
最後の4ページ目は映画では使用されなかった、ケン・スコットのバンロン・ドレス。
籐椅子でまたポーズとってますよね。そして髪の毛はロングのカツラ。
これ、映画には出てきませんけど、どこかで使ったんですかね?
映画って撮影はしたけれどシーンを丸ごとバッサリカットなんてのは当たり前ですから、もしかしたらあったのかも?
まあでもこの衣装の撮影風景ってのは見たことがないので、ジバンシィのブルー・サテンのドレスと同様に、「いつも2人で」宣伝写真のためだけの衣装だとは思います。
最後のキャプションは“エレガンス”。オードリーを表す代名詞のような言葉ですね。
でもこの印刷、オードリーの顔えらく赤いなー。
今回はその追悼の意味で「いつも2人で」の載った「女性自身」1967年4月23日号の紹介。
表紙は当時流行っていたゴーゴーを踊るモデルたちですね。
オードリー・ファンだったら、“パコ・ラバンヌ”と聞けば絶対すぐに「いつも2人で」のメタル・ドレスを思い浮かべることと思います。
映画「いつも2人で」を代表するメインドレスの1つですよね。
しかも衣装を取っ替え引っ替え着ている「いつも2人で」はどの衣装も出番が短いのですが、このメタル・ドレスはパーティーから最後の和解のシーンまで使われるので、かなり長い時間画面に登場します。
なので印象にも残りやすいです。
さて、この「女性自身」ですが、まだ「いつも2人で」公開前の発売です。
ここでは「オードリーの世界<スクリーン・モード>」として4ページのカラーグラビアに掲載されています。
最初のページでは夫マーク(アルバート・フィニー)の男物のシャツ(という設定)を着るオードリー。
“お色気はさわやかに”って下段に書いてあります。あいかわらず腰がめっちゃ細いオードリー。
でもこのシャツ、肩幅がオードリーに合っていますよね。多分アルバート・フィニーだと、肩が狭すぎると思います。
ここのキャプションではまだ「いつも2人で」ではなく、「さすらいの二人」という仮題になっていますね。
本当に20世紀フォックス日本支社の人が邦題に苦しんでいたのがわかりますよね。
映画撮影時に早々に決まっていた「おしゃれ泥棒」とはえらい違い。
この号は4月23日号だから、3月末か、4月頭の発売だったと思うのですが、7月15日の公開までもう日がそんなに無いのに、まだ「さすらいの二人」。
映画館や、雑誌・テレビなどのメディアに配る資料のプレスシートや、公開前から劇場に貼るポスター(B2、B1、立看、1シート)やキャビネ写真も早く印刷・現像しないといけないし、電車の車内に吊るB3車内吊りポスターや新聞広告、売り物のパンフレットの原稿や印刷・製本、映画館の手描きの大看板もあるのに、大丈夫かいな?と心配になってしまうほど。
20世紀フォックスと、劇場、マスメディア、デザイナー、印刷所、フィルムの現像所、看板屋さん、予告編を作る会社などなど、最後はものすごい追い込まれてドタバタして宣材を作ってたんだろうなーと思います。
でもまあ題名はともかく、もう撮影は66年夏に済んでますから、オードリーの宣伝写真なんかは出来上がってる。
ファッションのインフルエンサーのオードリーだから、女性誌なんかはこうやって公開前にどんどん載せてるんですよね。
しかも「いつも2人で」はオードリーが着た、初めてのプレタポルテ(既製服)!ってんで、話題になりました。
最初のページの赤バックで籐の椅子に座るオードリーもいろんなパターンがありますけど、この写真のオードリーは可愛く写ってます。
そして映画では分かりにくいかもですが、このシャツ、ボタンが服と同じストライプのくるみボタンになっているんですね。
普通の白いボタンと違って、シャツと同色のボタンだったりすると僕は嬉しくなるんですが、このシャツはボタンの上から同じ生地でくるんであるという懲りよう!これは自分の物ならテンション上がりますよね。
普通っぽいけどお高いのがわかります。
さて、めくるとまず今回追悼のパコ・ラバンヌの衣装。
キャプションではちょっとこっぱずかしい“子鹿のように踊る”って書いてます。
この衣装でこうやって回ったら、きっとジャラジャラーってすごい音がするんだろうなーと思います。
この衣装を着たオードリーの画像はパンフレットにも別カットが載っているんですが、二の腕が鶏ガラみたいに骨まで写ってるので、本当にイヤでした。
あ、オードリーがイヤなのではなく、他にもっといい写真があるだろうに、どうしてこんな写真写り悪いのをわざわざ選ぶわけ??って選んだ人に対して怒ってたんですよね。
ここでの画像も決してオードリーとしては綺麗に写っていません。
でもこれらの宣伝写真って、映画の撮影前に撮ってたりするんですよね。
となると、オードリーは66年年始だったかな?に流産していますので、その直後ってことになりますよね。
そしてさらにオードリーはメル・ファーラーとの仲が実は崩壊寸前。
どちらにしてもオードリーの心痛はいかばかりかという時期ですよね。
そりゃオードリーの肌も荒れるしカサカサだし、目の下にはクマ、そしてげっそり痩せてシワも増えます。
それを考慮してあげないといけないですよね。
撮影前だと、まだアルバート・フィニーと会ってもないので、オードリーを支えてくれる人が全くいない状態ですよね。
そんな中、頑張って果敢に撮影に臨むオードリー!と考えるともうシワがあろうが肌がカサカサであろうが、気にならなくなります。
今なら加工で簡単にお肌ツルツルとかできちゃいますけど、この時代はそうでは無いですもんね。
これが当時の心の苦しさを見せたオードリーそのものですよね。
次のジーンズで座るオードリーも綺麗に写っていません。やっぱり心痛が顔に現れています。
でキャプションは “十代のほほえみが”ってなってるので、かなりこっぱずかしい。
いくら当時でもこれで10代はないんじゃない?と思います。映画と違って髪型が3回目の旅みたいですしね。
でもきっとこれが当時のオードリーの本当の髪型。
「おしゃれ泥棒」での髪型を崩したようなラフな髪型ですよね。
1回目、2回目の旅の髪型はカツラですもんね。
3つめはケン・スコットのバンロン・ドレス。バンロンとはなんぞや?と思いますが、こういうスルンとした素材のようです。
僕はパリッとした素材の方が好きなので、自分では着ない素材ですかね。
この衣装も結構写真では印象に残るんですが、映画では一瞬しか出てこないですよね。
66年ともなると、オードリーもミニを着始めてますよね。
そしてその後ミニがどんどん丈が短くなるのですが、ここでも“ひざ上10センチ”と書かれています。膝上何センチかっていうのがファッションに敏感な女性の重要課題となってきている頃ですよね。
この号での別のページでも膝上10センチほどのミニを着る岸恵子さんや野際陽子さんが載っています。
ここでのキャプションは“恋の妖精のように”。
これが意外と恥ずかしくない。オードリー=妖精というのは当たり前ですから、年齢のことや無理くり付けたようなキャプションを書くよりはずっと自然です。
次の黄色のビニール素材のセットアップはマリー・クヮント。そして実はジバンシィを着ていないと言われている「いつも2人で」ですが、この中のタートルネックのニットは実は!ジバンシィらしいです。
で、このタートルネックのニット、ここでは現在(6回目の旅)の衣装ですが、3回目の旅が最初に登場する、オードリーがMGを押すシーンで着ているタートルネックのニットと同じじゃないかと思うんですがね。
そちらもジバンシィですけど、3回目と6回目の旅には7年の間がある設定だから、設定では同じものを着ているってことはないとは思うんですが、実際には同じなんじゃないかなーと。
ビニール素材は僕の憧れのものですが、この衣装は前を閉めるとあんまりカッコよくは僕は思わない。
ジャケットは開けたままで着てほしいかなーと。
で、これも目立つ衣装なのに、映画での出番は本当の本当に一瞬。バタンって車から出てくるシーンだけでしたよね。
キャプションは “流行と共に歩く”となってます。でもビニール素材は湿気の多い日本の夏には絶対に着れません!
最後の4ページ目は映画では使用されなかった、ケン・スコットのバンロン・ドレス。
籐椅子でまたポーズとってますよね。そして髪の毛はロングのカツラ。
これ、映画には出てきませんけど、どこかで使ったんですかね?
映画って撮影はしたけれどシーンを丸ごとバッサリカットなんてのは当たり前ですから、もしかしたらあったのかも?
まあでもこの衣装の撮影風景ってのは見たことがないので、ジバンシィのブルー・サテンのドレスと同様に、「いつも2人で」宣伝写真のためだけの衣装だとは思います。
最後のキャプションは“エレガンス”。オードリーを表す代名詞のような言葉ですね。
でもこの印刷、オードリーの顔えらく赤いなー。
この記事へのコメント
Edipo Reさん、こんにちは。
「冒険者たち」、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」に並ぶ代表作なのに、見たことないんです。でもジョアンナ・シムカスのパコ・ラバンヌドレスは写真で見たことあります。やっぱり似合ってますよね。
でもオードリーが着たのと同じタイプのパコ・ラバンヌのドレスを他の人が着ているのも見つけたんですが、それがその人たちには似合ってなくて、この服は着る人を選ぶんやー!と思いました。オードリーがあまりに違和感なく着こなしているので、初めてパコ・ラバンヌの衣装の難しさに気づくと同時に、やはりオードリーの偉大さを知りました。
でも50年代のオードリーだったら似合うか?と訊かれるとそれもまたどうかと思うので、ちょうど「いつも2人で」の時期にこのドレスと出会ったことがファッションリーダーとしてのオードリーの一期一会やなーと思います。
それとEdipo Reさんも「いつも2人で」のプレスをお持ちだったんですね!?あのプレスは僕も手に入れた最初の時はすごく感激しました。表紙のオードリーのアップがすごくキレイで!周りにあしらわれた花束も素敵でした。
それと「いつも2人で」、最初の最初の記事では「道行く二人」ってのもありました。でも僕は最初の仮題2つよりはマシかもですが、「いつも2人で」は前作の「おしゃれ泥棒」に比べてしまうと、かなりインパクト弱いと思ってるんですよー。じゃあどんなんだったら良かったのかと考えてて、僕が中学生の頃、これだ!と言う題名を思いついたのに、書きとめておかなかったので忘れちゃったのが悔しい思い出です笑。
それと、「いつも2人で」が痛々しいと言うのは僕も思います。他のどの作品よりも「痛々しい」と言う言葉がピッタリ合いますよね。
本当にメル・ファーラーとの関係が終わりそうだったんだろうなーと思います。小森のおばちゃまにも「暗くなるまで待って」の時に、おそらく「いつも2人で」の頃のどん底の気持ちを話してましたよね。
「いつも2人で」ロケを見にきた日野康一氏にも心の苦しさを吐露してたみたいですし、普段プライベートを話さないオードリーが、日本からの映画評論家たちにもらしてしまうという、もう1人では抱え込めなくなるほど辛かったんだろうと思います。
「冒険者たち」、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」に並ぶ代表作なのに、見たことないんです。でもジョアンナ・シムカスのパコ・ラバンヌドレスは写真で見たことあります。やっぱり似合ってますよね。
でもオードリーが着たのと同じタイプのパコ・ラバンヌのドレスを他の人が着ているのも見つけたんですが、それがその人たちには似合ってなくて、この服は着る人を選ぶんやー!と思いました。オードリーがあまりに違和感なく着こなしているので、初めてパコ・ラバンヌの衣装の難しさに気づくと同時に、やはりオードリーの偉大さを知りました。
でも50年代のオードリーだったら似合うか?と訊かれるとそれもまたどうかと思うので、ちょうど「いつも2人で」の時期にこのドレスと出会ったことがファッションリーダーとしてのオードリーの一期一会やなーと思います。
それとEdipo Reさんも「いつも2人で」のプレスをお持ちだったんですね!?あのプレスは僕も手に入れた最初の時はすごく感激しました。表紙のオードリーのアップがすごくキレイで!周りにあしらわれた花束も素敵でした。
それと「いつも2人で」、最初の最初の記事では「道行く二人」ってのもありました。でも僕は最初の仮題2つよりはマシかもですが、「いつも2人で」は前作の「おしゃれ泥棒」に比べてしまうと、かなりインパクト弱いと思ってるんですよー。じゃあどんなんだったら良かったのかと考えてて、僕が中学生の頃、これだ!と言う題名を思いついたのに、書きとめておかなかったので忘れちゃったのが悔しい思い出です笑。
それと、「いつも2人で」が痛々しいと言うのは僕も思います。他のどの作品よりも「痛々しい」と言う言葉がピッタリ合いますよね。
本当にメル・ファーラーとの関係が終わりそうだったんだろうなーと思います。小森のおばちゃまにも「暗くなるまで待って」の時に、おそらく「いつも2人で」の頃のどん底の気持ちを話してましたよね。
「いつも2人で」ロケを見にきた日野康一氏にも心の苦しさを吐露してたみたいですし、普段プライベートを話さないオードリーが、日本からの映画評論家たちにもらしてしまうという、もう1人では抱え込めなくなるほど辛かったんだろうと思います。
Posted by みつお at 2023年02月20日 07:10