2007年07月27日
2000年「オードリー・ヘプバーン 私のスタイル」展 図録
これは2000年に日本の10ヵ所で開かれた、「オードリー・ヘプバーン:私のスタイル」展で販売された図録です。 2001年には朝日新聞社からハードカヴァー愛蔵版写真集として発売もされましたが、現在は絶版。
もちろんこれは今までに出たオードリーの写真集の中でも最高のうちの1冊!これでしか見れない画像も豊富です。それとは書かれずに、エクスラン「ヴァリーエ」の画像も2点載っています。
靴で有名なフェラガモがもともとの主催のため、この2000年のオードリー展は主にファッション中心の構成で、名称もずばり“私のスタイル”。
ジヴァンシーなども実質協力しているので、衣装の着せ方などにはまちがいはありませんでした。
右の画像のジヴァンシーの衣装、この2000年の展示会では間違ってないのですが、ジヴァンシーが監修から離れた2004年の展示会では前後逆に着せられる、というとんでもないことになっていました。
右が正面で、左はその上にボレロを羽織ったところです。この衣装、1968年のアカデミー賞(オードリーは「暗くなるまで待って」でノミネートされていた)やジヴァンシーと一緒に写っている写真もあったりするので、この着せ方が正解なのですが…。
→右の画像が実際にこの衣装を着ているオードリーです。(これは「暗くなるまで待って」でアカデミー賞にノミネートされた時の1968年受賞式のもの。68年の映画雑誌より)
フェラガモ主催だから、オードリーの靴の木型を使っていろんなデザイナーが各自1作品を表現する、というのもありましたが、僕にそういうのの鑑識眼がないせいか、どれもこれも全然その作品とは違うような気がしました。(^^;;;
最後の方にはオードリーの衣装がずらずらずら~っと載っているのですが、映画のものはともかく、プライベートで着た衣装は、そうとうなファンでもそれを着たオードリーを知らないのではないかと。
もちろん“私のスタイル”だから、スタイルを見て下さい!ということで、別にオードリーが着てなくてもいいのかもしれませんし、画像を載せるとフォトグラファーとの権利の問題が発生するのかもしれませんが、展示会でも各衣装を深く知るにはちょっと不親切かな?と思ってました。
たとえば僕はオードリーが日本のCMエクスラン「ヴァリーエ」で着たブラック・ドレスを着たオードリーの画像を見たことがあるし絵も描いたことがあるので、展示会でそのドレスを見つけて大感激してましたが、何にも解説が無いので一般の方はあんまりそのドレスに興味なさそうでした。
もしこれが、横にオードリーが実際に着ている画像があり、解説に「1971年、日本のウィッグのCMで着た衣装の1つです」って書いていれば、この衣装に対する興味ってもっと持ってもらえたんじゃないかなーって当時残念に思いましたし、今も思ってます。
←これがブラック・ドレスを着た「ヴァリーエ」オードリー。この写真集ではp216左上、2004年の図録ではp143右に衣装の画像が収録。(この写真は載ってません。)
ここで着けている実際のベルトは黒で、この写真集ではちゃんと“紛失”となってたのですが、2004年展示時は勝手に赤のベルトが追加されてました。
なので、本来上から下まで流れるようなラインのこのブラック・ドレスが、2004年の展示会ではベルトを境に上下が分断されて見えるという、デザイナー殺しの展示になってる!
こういう点でもファッションに関しては2000年の方が正確で、2004年はかなり劣ります。
カラー画像が白黒になってるのも多々あるんですけど、なんといってもこのボリュームは凄い!
2000年のオードリー展を彷彿とさせる、とても素敵な写真集です!
オススメ度:★★★★★
もちろんこれは今までに出たオードリーの写真集の中でも最高のうちの1冊!これでしか見れない画像も豊富です。それとは書かれずに、エクスラン「ヴァリーエ」の画像も2点載っています。
靴で有名なフェラガモがもともとの主催のため、この2000年のオードリー展は主にファッション中心の構成で、名称もずばり“私のスタイル”。
ジヴァンシーなども実質協力しているので、衣装の着せ方などにはまちがいはありませんでした。
右の画像のジヴァンシーの衣装、この2000年の展示会では間違ってないのですが、ジヴァンシーが監修から離れた2004年の展示会では前後逆に着せられる、というとんでもないことになっていました。
右が正面で、左はその上にボレロを羽織ったところです。この衣装、1968年のアカデミー賞(オードリーは「暗くなるまで待って」でノミネートされていた)やジヴァンシーと一緒に写っている写真もあったりするので、この着せ方が正解なのですが…。
→右の画像が実際にこの衣装を着ているオードリーです。(これは「暗くなるまで待って」でアカデミー賞にノミネートされた時の1968年受賞式のもの。68年の映画雑誌より)
フェラガモ主催だから、オードリーの靴の木型を使っていろんなデザイナーが各自1作品を表現する、というのもありましたが、僕にそういうのの鑑識眼がないせいか、どれもこれも全然その作品とは違うような気がしました。(^^;;;
最後の方にはオードリーの衣装がずらずらずら~っと載っているのですが、映画のものはともかく、プライベートで着た衣装は、そうとうなファンでもそれを着たオードリーを知らないのではないかと。
もちろん“私のスタイル”だから、スタイルを見て下さい!ということで、別にオードリーが着てなくてもいいのかもしれませんし、画像を載せるとフォトグラファーとの権利の問題が発生するのかもしれませんが、展示会でも各衣装を深く知るにはちょっと不親切かな?と思ってました。
たとえば僕はオードリーが日本のCMエクスラン「ヴァリーエ」で着たブラック・ドレスを着たオードリーの画像を見たことがあるし絵も描いたことがあるので、展示会でそのドレスを見つけて大感激してましたが、何にも解説が無いので一般の方はあんまりそのドレスに興味なさそうでした。
もしこれが、横にオードリーが実際に着ている画像があり、解説に「1971年、日本のウィッグのCMで着た衣装の1つです」って書いていれば、この衣装に対する興味ってもっと持ってもらえたんじゃないかなーって当時残念に思いましたし、今も思ってます。
←これがブラック・ドレスを着た「ヴァリーエ」オードリー。この写真集ではp216左上、2004年の図録ではp143右に衣装の画像が収録。(この写真は載ってません。)
ここで着けている実際のベルトは黒で、この写真集ではちゃんと“紛失”となってたのですが、2004年展示時は勝手に赤のベルトが追加されてました。
なので、本来上から下まで流れるようなラインのこのブラック・ドレスが、2004年の展示会ではベルトを境に上下が分断されて見えるという、デザイナー殺しの展示になってる!
こういう点でもファッションに関しては2000年の方が正確で、2004年はかなり劣ります。
カラー画像が白黒になってるのも多々あるんですけど、なんといってもこのボリュームは凄い!
2000年のオードリー展を彷彿とさせる、とても素敵な写真集です!
オススメ度:★★★★★
Posted by みつお at 15:00│Comments(8)
│日本語に翻訳された写真集
この記事へのコメント
私は展示会に行けなかったので・・・(あぁ、もう聞かないでぇ~^^;)
『豪華愛蔵版』のカタログ写真集が出た時には、即刻購入しました!
当時ではかなりのボリュームの資料的価値の高い写真集でしたね。
あとは、デザイナーの個性が強いというか、芸術性の高い写真集です。
衣装が全て写真付で網羅されているので、これは本当に必見です。
今までこういう資料的にまとまった写真集が無かったので、
非常に興味深く見た記憶があります。
もちろん、初めて見るような衣装もいくつもありましたし、写真もです。
オードリーの女優側から捉えた写真集では秀逸かもしれませんね。
『豪華愛蔵版』のカタログ写真集が出た時には、即刻購入しました!
当時ではかなりのボリュームの資料的価値の高い写真集でしたね。
あとは、デザイナーの個性が強いというか、芸術性の高い写真集です。
衣装が全て写真付で網羅されているので、これは本当に必見です。
今までこういう資料的にまとまった写真集が無かったので、
非常に興味深く見た記憶があります。
もちろん、初めて見るような衣装もいくつもありましたし、写真もです。
オードリーの女優側から捉えた写真集では秀逸かもしれませんね。
Posted by カリン at 2007年07月27日 18:42
そうでしたねー、2000年のはカリンさん、転勤で…
って行けなかったんですよね。
あ~、もったいない!
これはボリュームもあるし、資料的にも価値は高いし、
珍しい画像もあるしで、いい写真集でしたよね。(^-^
まさにすべてのオードリーファン向けの写真集です!
って行けなかったんですよね。
あ~、もったいない!
これはボリュームもあるし、資料的にも価値は高いし、
珍しい画像もあるしで、いい写真集でしたよね。(^-^
まさにすべてのオードリーファン向けの写真集です!
Posted by みつお at 2007年07月28日 01:31
数年私はこの本を買って、とても貴重な写真集、最も良い写真集の1つで、本の後の服装が紹介するのはとても詳しいです!
Posted by meng at 2007年07月29日 15:12
mengさん、そうですよねー。
衣装の紹介は他を寄せ付けないほど
素晴らしい写真集ですよねー。(^-^
衣装の紹介は他を寄せ付けないほど
素晴らしい写真集ですよねー。(^-^
Posted by みつお at 2007年07月30日 16:57
中に多数載っていた、オードリィのポートレート
とても素敵でした。
「噂の二人」の撮影合間の表情
「戦争と平和」のテストショット
ジーナ・ロロブリジダの撮ったアップのポートなどなど
ここでしか見たことがありません。
すっごくよかった。
「いつも2人で」のスケッチもありましたしね。
とても素敵でした。
「噂の二人」の撮影合間の表情
「戦争と平和」のテストショット
ジーナ・ロロブリジダの撮ったアップのポートなどなど
ここでしか見たことがありません。
すっごくよかった。
「いつも2人で」のスケッチもありましたしね。
Posted by まる at 2007年08月07日 23:54
本当に珍しい画像が多かったですよねー!
今見てもとっても新鮮です。(^^
でも、ロロの撮ったオードリー、僕は雑誌で見てるんですよー。
その雑誌には、オードリーを撮っているロロの画像も載ってました。
実際のオードリーの周りにはいっぱい人がいるんですよー。
「いつも2人で」のスケッチはホント斬新でしたよね!
今見てもとっても新鮮です。(^^
でも、ロロの撮ったオードリー、僕は雑誌で見てるんですよー。
その雑誌には、オードリーを撮っているロロの画像も載ってました。
実際のオードリーの周りにはいっぱい人がいるんですよー。
「いつも2人で」のスケッチはホント斬新でしたよね!
Posted by みつお at 2007年08月08日 22:02
そうそう、ロロのオードリィを撮っているところを
別のカメラマンが撮っているって写真、ありましたね!
スクリーンか映画の友で見たことがあります。
展覧会で、「いつも2人で」の実物スケッチブックを見たときは、
もう卒倒しそうでした。
この本に載っていた、パコラバンヌのメタルドレス写真、
思い切り裏焼きだけど、なんか許せます。
全体的に印刷綺麗でしたよね。
別のカメラマンが撮っているって写真、ありましたね!
スクリーンか映画の友で見たことがあります。
展覧会で、「いつも2人で」の実物スケッチブックを見たときは、
もう卒倒しそうでした。
この本に載っていた、パコラバンヌのメタルドレス写真、
思い切り裏焼きだけど、なんか許せます。
全体的に印刷綺麗でしたよね。
Posted by まる at 2007年08月08日 23:24
そうですそうです!ロロのは
オードリーのまわりにおっちゃんがいっぱいいるやつです!
僕は2000年のオードリー展では、「ヴァリーエ」の
ブラックドレスと、「いつも2人で」のブルーサテンのドレスが
印象深かったです。(^-^
周りの人に、「この衣装はですね~…」って
説明したい誘惑を抑えるのが大変でした(笑)。
メタルドレス画像、よかったですよね!
裏焼きでも、珍しい画像なら許してしまいます。
普通の画像だったら許さないけど(笑)。
オードリーのまわりにおっちゃんがいっぱいいるやつです!
僕は2000年のオードリー展では、「ヴァリーエ」の
ブラックドレスと、「いつも2人で」のブルーサテンのドレスが
印象深かったです。(^-^
周りの人に、「この衣装はですね~…」って
説明したい誘惑を抑えるのが大変でした(笑)。
メタルドレス画像、よかったですよね!
裏焼きでも、珍しい画像なら許してしまいます。
普通の画像だったら許さないけど(笑)。
Posted by みつお at 2007年08月09日 16:15