2008年05月30日
「いつも2人で」フォト・ストーリー17(最終回)
「いつも2人で」フォトストーリー1へ
「いつも2人で」フォトストーリー予告編へ
デイヴィッドの横に立ったシルヴィア。
デイヴィッド:ジョアンナ、紹介するよ。僕の婚約者のシルヴィアだ。
あっけにとられるマーク。
ジョ:まあ!お噂はかねがね。
マ:おめでとう。
デイヴィッド:ありがとう。
仕方なく、ジョアンナと踊るマーク。
マ:仕事が入った。金曜にローマだ。2年間アメリカに行く。
ジョ:良かったわね!でしょ?
マ:(うなずく)
ジョ:(笑顔)
モーリス:じゃあ今たった10分でいい、私に時間をくれないか!たった10分でいい。
そこへおしゃべりオバさんがやってきてデイヴィッドとシルヴィアに言う。
オバさん:お幸せにね!あのご夫妻のように!(とマークとジョアンナを指差す)ほんとに理想のカップルだわ!
事情を知っているデイヴィッドにそう紹介されても…と気まずい二人。
モーリス:頼むよマーク!配線の大事なことなんだ!10分でいい!
根負けして、モーリスに付き合うマーク。だが、その時やはり配線が悪かったのか、電気が消えてしまう。その一瞬の間にパーティを抜け出して、ベンツで走り去るマークとジョアンナ。
マ:いつまで続けるんだ?この幸せなふり。
ジョ:だれがそんなことをしてるの?
マ:君さ。離婚したらどうする?
ジョ:泣くわ…。なぜ離婚するの?
マ:君が過去のことにこだわってるからさ。
ジョ:それは私のセリフだわ。私を愛してないの?
マ:愛してる。
ジョ:じゃあなぜ信じないの?夫婦の絆を!私にとってあなたに代わる人はいないのよ!
マ:…信じようと考えても、わからなくなるんだ。
ジョ:じゃあ考えないで。(とマークの耳元であることを囁く)
マ:ここで?
ジョ:ええ。ハッピーエンドのしるしに。
マ:ふしだらだ。
ジョ:なぜ?私達は結婚してるのよ。
(ここ、とても重要なやり取りをしてるのですが、スペースの問題で大幅にカットしました。DVD、BS、ビデオ・LDとでそれぞれ違う翻訳がついており、どれか1つのでは意味がよくわからないことも、別の訳でわかったりもします。機会があれば色々見て下さいです。)
最後に、全部の旅が時系列順に登場する。これは現在の二人のベンツが通ったあとの道に立っている1回目の旅の2人。
このヒッチハイクしている横に2回目の友人夫婦とのバンがやってきて運転席を交代する。
そのあと、信号で止まったあとにバンが発進すると、その横にMGを押す3回目の旅の2人。
その次は押していると後ろからクラクションが鳴らされて、4回目・5回目の旅での赤いスポーツカーに乗り換えるマークとジョアンナ。
やがて女の子の乗った青い車を追いかける4回目のマークの1人旅は右に、家族3人で乗った5回目の旅は左に、と赤のスポーツカーは分離する。
その後から現在(6回目の旅)の白いベンツが走ってくる。
マ:認めるよ、僕らも変わった。
ジョ:そうね。あなたはもう短気でうぬぼれ屋の若造じゃないわ。今は短気でうぬぼれ屋の成功者!
イタリアへの国境を越えようとする2人…。
マ:パスポートが無い!
あわてて後ろのトランクに置いた荷物を見に行くマーク。その隙にパスポートを出してハンドルに置くジョアンナ。運転席に戻ってきてそれに気付くマーク。
マ:(笑顔で)このアマ!
ジョ:(笑顔で)なによ、このガキ!
マークとジョアンナはキスをする。本当の和解をした2人。今までは同じ道を旅してきたが、幸せな気持ちで国境を越えて、これからは新しい道へ踏み出す。
"TWO FOR THE ROAD" マークとジョアンナ、いつも2人で…。(終わり)
18回にわたる(予告編も入れて)、「いつも2人で」のキャビネ写真の紹介、いかがでしたでしょうか?フォト・ストーリー仕立てにしてみましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
以下、「いつも2人で」の受けた栄誉を書き留めておきます。
↓映画には出てこない宣伝写真の2人。
「いつも2人で」あれこれ。
サン・セバスチャン映画祭グランプリ受賞
スペイン脚本家協会最優秀外国映画賞受賞
イギリス脚本家協会最優秀オリジナル脚本賞受賞
イギリス脚本家協会最優秀コメディ脚本賞受賞
アカデミー賞 脚本賞ノミネート
ゴールデングローブ賞主演女優賞コメディ・ミュージカル部門ノミネート
ゴールデングローブ賞音楽賞ノミネート
イギリスアカデミー賞脚本賞ノミネート
全米監督協会賞ノミネート
優秀映画鑑賞会推薦
AFI(アメリカ映画協会)2002年選出 恋愛映画第57位
AFI選出 年代別ベスト400入選
「スクリーン」双葉十三郎氏「ぼくの採点表」☆☆☆☆(ダンゼン優秀)
「スクリーン」1968年5月号発表読者投票 「いつも2人で」作品の部 第7位
「スクリーン」1968年5月号発表読者投票 オードリー・ヘプバーン 第1位
東京丸の内ピカデリー 7/15~10/6公開 22万9030人動員 興行収入9601万8401円。
オードリーが「いつも2人で」の音楽を担当してくれるようヘンリー・マンシーニに宛てた電報で
…“これは私が知る中でも最高の脚本”
世界映画名作全集でのオードリー自身の寄稿で(真偽不明)
…“わたしにとって、もっともなつかしい映画は「いつも2人で」です。”
ヘンリー・マンシーニ自身の選ぶ自作ベスト1「いつも2人で」
村上春樹氏の選ぶ「私の1本の映画」…「いつも2人で」
映画パンフレット「オードリー・ヘプバーン ワンウーマンショー」から
「これは映画が映画の面白さと可能性を極めて高度に表現した、画期的な傑作なのである。」
「いつも2人で」フォトストーリー予告編へ
デイヴィッドの横に立ったシルヴィア。
デイヴィッド:ジョアンナ、紹介するよ。僕の婚約者のシルヴィアだ。
あっけにとられるマーク。
ジョ:まあ!お噂はかねがね。
マ:おめでとう。
デイヴィッド:ありがとう。
仕方なく、ジョアンナと踊るマーク。
マ:仕事が入った。金曜にローマだ。2年間アメリカに行く。
ジョ:良かったわね!でしょ?
マ:(うなずく)
ジョ:(笑顔)
モーリス:じゃあ今たった10分でいい、私に時間をくれないか!たった10分でいい。
そこへおしゃべりオバさんがやってきてデイヴィッドとシルヴィアに言う。
オバさん:お幸せにね!あのご夫妻のように!(とマークとジョアンナを指差す)ほんとに理想のカップルだわ!
事情を知っているデイヴィッドにそう紹介されても…と気まずい二人。
モーリス:頼むよマーク!配線の大事なことなんだ!10分でいい!
根負けして、モーリスに付き合うマーク。だが、その時やはり配線が悪かったのか、電気が消えてしまう。その一瞬の間にパーティを抜け出して、ベンツで走り去るマークとジョアンナ。
マ:いつまで続けるんだ?この幸せなふり。
ジョ:だれがそんなことをしてるの?
マ:君さ。離婚したらどうする?
ジョ:泣くわ…。なぜ離婚するの?
マ:君が過去のことにこだわってるからさ。
ジョ:それは私のセリフだわ。私を愛してないの?
マ:愛してる。
ジョ:じゃあなぜ信じないの?夫婦の絆を!私にとってあなたに代わる人はいないのよ!
マ:…信じようと考えても、わからなくなるんだ。
ジョ:じゃあ考えないで。(とマークの耳元であることを囁く)
マ:ここで?
ジョ:ええ。ハッピーエンドのしるしに。
マ:ふしだらだ。
ジョ:なぜ?私達は結婚してるのよ。
(ここ、とても重要なやり取りをしてるのですが、スペースの問題で大幅にカットしました。DVD、BS、ビデオ・LDとでそれぞれ違う翻訳がついており、どれか1つのでは意味がよくわからないことも、別の訳でわかったりもします。機会があれば色々見て下さいです。)
最後に、全部の旅が時系列順に登場する。これは現在の二人のベンツが通ったあとの道に立っている1回目の旅の2人。
このヒッチハイクしている横に2回目の友人夫婦とのバンがやってきて運転席を交代する。
そのあと、信号で止まったあとにバンが発進すると、その横にMGを押す3回目の旅の2人。
その次は押していると後ろからクラクションが鳴らされて、4回目・5回目の旅での赤いスポーツカーに乗り換えるマークとジョアンナ。
やがて女の子の乗った青い車を追いかける4回目のマークの1人旅は右に、家族3人で乗った5回目の旅は左に、と赤のスポーツカーは分離する。
その後から現在(6回目の旅)の白いベンツが走ってくる。
マ:認めるよ、僕らも変わった。
ジョ:そうね。あなたはもう短気でうぬぼれ屋の若造じゃないわ。今は短気でうぬぼれ屋の成功者!
イタリアへの国境を越えようとする2人…。
マ:パスポートが無い!
あわてて後ろのトランクに置いた荷物を見に行くマーク。その隙にパスポートを出してハンドルに置くジョアンナ。運転席に戻ってきてそれに気付くマーク。
マ:(笑顔で)このアマ!
ジョ:(笑顔で)なによ、このガキ!
マークとジョアンナはキスをする。本当の和解をした2人。今までは同じ道を旅してきたが、幸せな気持ちで国境を越えて、これからは新しい道へ踏み出す。
"TWO FOR THE ROAD" マークとジョアンナ、いつも2人で…。(終わり)
18回にわたる(予告編も入れて)、「いつも2人で」のキャビネ写真の紹介、いかがでしたでしょうか?フォト・ストーリー仕立てにしてみましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?
以下、「いつも2人で」の受けた栄誉を書き留めておきます。
↓映画には出てこない宣伝写真の2人。
「いつも2人で」あれこれ。
サン・セバスチャン映画祭グランプリ受賞
スペイン脚本家協会最優秀外国映画賞受賞
イギリス脚本家協会最優秀オリジナル脚本賞受賞
イギリス脚本家協会最優秀コメディ脚本賞受賞
アカデミー賞 脚本賞ノミネート
ゴールデングローブ賞主演女優賞コメディ・ミュージカル部門ノミネート
ゴールデングローブ賞音楽賞ノミネート
イギリスアカデミー賞脚本賞ノミネート
全米監督協会賞ノミネート
優秀映画鑑賞会推薦
AFI(アメリカ映画協会)2002年選出 恋愛映画第57位
AFI選出 年代別ベスト400入選
「スクリーン」双葉十三郎氏「ぼくの採点表」☆☆☆☆(ダンゼン優秀)
「スクリーン」1968年5月号発表読者投票 「いつも2人で」作品の部 第7位
「スクリーン」1968年5月号発表読者投票 オードリー・ヘプバーン 第1位
東京丸の内ピカデリー 7/15~10/6公開 22万9030人動員 興行収入9601万8401円。
オードリーが「いつも2人で」の音楽を担当してくれるようヘンリー・マンシーニに宛てた電報で
…“これは私が知る中でも最高の脚本”
世界映画名作全集でのオードリー自身の寄稿で(真偽不明)
…“わたしにとって、もっともなつかしい映画は「いつも2人で」です。”
ヘンリー・マンシーニ自身の選ぶ自作ベスト1「いつも2人で」
村上春樹氏の選ぶ「私の1本の映画」…「いつも2人で」
映画パンフレット「オードリー・ヘプバーン ワンウーマンショー」から
「これは映画が映画の面白さと可能性を極めて高度に表現した、画期的な傑作なのである。」
Posted by みつお at 16:00│Comments(6)
│いつも2人で
この記事へのコメント
最終回まで有り難うございました。
みつおさんのストーリーと共に女学生から歳を重ねてきたオードリーが見られ、改めてこの作品の素晴らしさを認識しました。
愛の可能性を最後まで信じて疑わなかったオードリー。
彼女の微笑みも愛と共に永遠ですね。
いつも二人で・・・改めて考えると素晴らしい邦題です。
みつおさんのストーリーと共に女学生から歳を重ねてきたオードリーが見られ、改めてこの作品の素晴らしさを認識しました。
愛の可能性を最後まで信じて疑わなかったオードリー。
彼女の微笑みも愛と共に永遠ですね。
いつも二人で・・・改めて考えると素晴らしい邦題です。
Posted by おはぎ at 2008年05月31日 00:27
なかなかの労作ですね。
楽しませていただきましたよ。^^)
楽しませていただきましたよ。^^)
Posted by いも源氏 at 2008年05月31日 08:21
>おはぎさん
こちらこそ、最後まで見ていただいてありがとうございます!!(^-^
簡単に書いているようですけど…実はどう書けば前後がつながるか…とか、
色々悩んで詰まったりしてたんですよー。(^^;;;
でもおはぎさんも「いつも2人で」を好きでいてくださって
嬉しい~!です。
「いつも2人で」がもっともっとメジャーになったらいいんですけどねー。
こちらこそ、最後まで見ていただいてありがとうございます!!(^-^
簡単に書いているようですけど…実はどう書けば前後がつながるか…とか、
色々悩んで詰まったりしてたんですよー。(^^;;;
でもおはぎさんも「いつも2人で」を好きでいてくださって
嬉しい~!です。
「いつも2人で」がもっともっとメジャーになったらいいんですけどねー。
Posted by みつお at 2008年05月31日 23:55
>いも源氏さん
オードリーファンクラブの元会長であるいも源氏さんに見ていただくのは、
実はちょっと恥ずかしいです。(*^ ^*
「いつも2人で」の良さを損なったりしてませんかねー?
オードリーファンクラブの元会長であるいも源氏さんに見ていただくのは、
実はちょっと恥ずかしいです。(*^ ^*
「いつも2人で」の良さを損なったりしてませんかねー?
Posted by みつお at 2008年06月01日 00:03
突然のご連絡失礼致します。
私、BS-TBSで番組制作をしております井上美紀と申します。
この度、私どもの番組の中で「昭和の洋画」を取り上げることになり、
特にオードリー・ヘプバーンさんを中心に展開していく予定でございます。
そこで、当時の思い出やオードリー・ヘプバーンさんのことを熱く語っていただける方を探しておりましたところ、こちらのブログを見つけまして
ご連絡差し上げました。
もう少し詳しいお話をさせていただけないかと思っております。
お手すきの際にでも、ご連絡いただけると幸いでございます。
何卒よろしくお願い致します。
BS-TBS
「昭和青春グラフィティ」
井上美紀
TEL:03-5575-2250
inoue3@bs-tbs.co.jp
私、BS-TBSで番組制作をしております井上美紀と申します。
この度、私どもの番組の中で「昭和の洋画」を取り上げることになり、
特にオードリー・ヘプバーンさんを中心に展開していく予定でございます。
そこで、当時の思い出やオードリー・ヘプバーンさんのことを熱く語っていただける方を探しておりましたところ、こちらのブログを見つけまして
ご連絡差し上げました。
もう少し詳しいお話をさせていただけないかと思っております。
お手すきの際にでも、ご連絡いただけると幸いでございます。
何卒よろしくお願い致します。
BS-TBS
「昭和青春グラフィティ」
井上美紀
TEL:03-5575-2250
inoue3@bs-tbs.co.jp
Posted by 井上美紀 at 2011年04月28日 18:16
ありがとうございます。
詳細はメールにて。(^-^
詳細はメールにて。(^-^
Posted by みつお at 2011年05月02日 07:12