2019年07月30日
マーティン・ギトリン著「オードリー・ヘプバーン 彼女の素顔がここに」

今日はやっとこの新しい伝記を紹介します。
もちろんこちらにいつも来ていただいてる方ならお分かりのように、僕が発売後すぐに紹介するものは良い!と太鼓判を押せるもの、紹介までに長〜い時間がかかるものは出来の悪いもの、というのはご存知でしょうが、1月に発売されたのに今頃紹介…ということは。
なので、かなりこの本をこき下ろしてしまいますので気になる方は読まないほうがいいかも…。
自分の足で調べて、まだまだ存命のオードリーと親しい人たちから直接インタビューも取って書いた初期の伝記と違って、最近のオードリーの伝記というものは、オードリーを直接知る人もほとんどいなくなってますし、他の伝記から寄せ集めで作ったようなものが多くなっています。
まあそれでも、各伝記によって内容が全然違うオードリーの伝記ですから、各々の中で最も信憑性の高いものを検証して精査して選び出して1冊にまとめる、というのならその存在意義があります。
でももしそれらをきちんと読まずに斜め読みだけで済ませて、自分で調べもせず、間違いを平気で載せて、オードリーの映画すら見ないで書いたとしたら??
そんな「自称:伝記本」にどんな価値がありますか?
これは残念ながらそういう本です。
オードリーに詳しくもない金儲けを企んだ著者が、オードリーのことを調べずに訳した翻訳者さんによって、展示会をしていながら全然オードリーのことがわからないクレヴィス社が権利をとって出版した、と簡単に言ってしまえばそういうこと。
間違いとかヒドイところをこのブログのために書き出していたら、出てくる出てくる!あまりに多くてビックリ!
著者が悪い部分、翻訳者が悪い部分があって、その上でクレヴィス社がまともに校正してない。そんなので良い物が出来上がるわけない!
ざっと数えただけで30箇所以上は間違いがあります。
まずはですね、著者マーティン・ギトリンが悪い部分。これが最も罪が重いんですけどね。
この本のいくつかの場所で散見されるんですけれども、いろんな伝記から斜め読みで借りて来て、しかもそれを確認しないで書いてるだけだから、前後に矛盾があるんです!
1つめは翻訳者から訳注が入れられてしまうくらい“調べてなさすぎ”な部分。戦争中にオードリーの叔父が殺される話は有名ですけど、それはエラの姉の夫。でもここではエラの兄のウィレムになってしまってます。
次も訳注が入れられてしまってる矛盾。オードリーの異父兄のアレクサンデルが戦争が終わるまでドイツの労働キャンプに送られた、と書いておきながら、その章の最後では地下生活から出たアレクサンデルが妊娠中の妻を連れてアルンヘムに戻って来た、といけしゃーしゃーと書いてる。
えっ…確か戦争が終わるまで労働キャンプって書いてたのに、いつから地下活動家になったの?みたいな。
でもここで翻訳者さんが心折れてしまったのか、以降の矛盾点ではもう訳注がつかないんですよね。
オードリーと婚約していたジェームズ・ハンソンと母エラの関係もまた矛盾。
多くの人はエラがハンソンとの婚約に反対だと思っていたが、ハンソンはエラがずっと私とオードリーを応援してくれていたと言っていた、と書いておきながら後でハンソンとの関係が続くことで機嫌が悪くなる母親、と出てくる。
じゃあちゃんとハンソンの言い分は違うって書いとけよ!みたいな。
先にエラは婚約に反対だと言われているが…としてハンソンの言い分を書いてるなら、読者はハンソンの言い分を信じるだろうが!
それとこの著者はものすごいオードリーの伝記を色々使ってます。日本ではまだ翻訳されてないドナルド・スポットとかウォレン・ハリスのものとかもあるし、定番のバリー・パリスやチャールズ・ハイアムや息子ショーンの物も。
それならわかるだろうと思うのに、まだ2009年にもなってダイアナ・メイチックの本を使ってる。しかも大量に。
なので、章ごとに引用した脚注もあるんですけど、あまりにキツイ物言いで、“これ、オードリーの言葉じゃないな!”と思って章の最後を見たらやっぱりダイアナ・メイチック。しかもオードリーが言ったという部分のほとんどがダイアナ・メイチックから借りてる。もうこの段階でこの本の価値は無いに等しいんですけどね。
そして「若気のいたり」のところでこの著者が映画を見てないのを露呈。“たった20秒の場面で一言だけセリフをしゃべる” “既婚者のボーイフレンドからの電話を受ける” って…。
このDVDが売ってない日本ならいざ知らず、簡単に手に入る欧米でこれは無いでしょう!オードリーのセリフは2言以上あるし、電話をする相手はボーイフレンドじゃなくてスタンリー・ホロウェイですよ!さらにいうと、出番は30秒。

“最終シーンに、新聞記者と別れて王室の閉じ込められる人生へと戻る、胸を打つ場面がある” とあって、“オードリーは涙を流すことになっていた”と書いてあるんですけど、「ローマの休日」を普通に見た人ならわかるように、これは最終シーンではないです。
これはアレグザンダー・ウォーカーの間違いをそのまま移植しただけですね。この部分はベルトラン・メイエ=スタブレもそのまんま書いて映画を見ずに書いたのがバレてましたけど、なんでオードリーのことを語るのに映画を見てないんでしょうかね。
「麗しのサブリナ」もバリー・パリスの間違いをそのまんま載せてます。
ブロードウェイの舞台を観て主役を自分にやらせて欲しいと頼み込んだ。…これ、1953年9月から映画版の撮影が始まってるのに、どうやって11月から始まる舞台を観てから頼み込んだんでしょう?
こんなの、ちょちょっと調べれば簡単にわかるはずですけどね。
「オンディーヌ」がトニー賞にノミネートされてオードリーが信じられない気持ちだった、というのも調べてないですね。当時のトニー賞はノミネートは発表されてません!
オードリーが泊まっていたホテルで自殺があって、デヴィッド・ニーヴンと話した、というのもメイチックのみのお話なので、こんなの載せるのはどうでしょうかね。面白そうな話だけ選んできたんですかね。
後半でも「パリで一緒に」の時期のストーカーもメイチックの作り話から持ってきてます。
映画版「アンネの日記」を断る時期も違いますね。この著者はウィキペディアでも鵜呑みにしてそのまま書いたんでしょうか?「戦争と平和」の前の1955年あたりになってるんですけど、これはショーンの伝記本でもわかるように、1957年になってから。監督のジョージ・スティーブンスがわざわざオードリーに引き受けてもらうようにアンネの父のオットー・フランクをオードリーに会いに行かせてますよね。
そして「戦争と平和」でも矛盾が。メル・ファーラーがアンドレイを演じられるようになってオードリーがナターシャを引き受けた、と書いているのに、後ろではメルがアンドレイにぴったりだと考えられていたのは二人が結婚する以前からだと明かしている、とオードリーの言葉を披露する。どっちやねーん!
そしたら今度は「尼僧物語」がMGMが始まって以来の大ヒットですと!「尼僧物語」はワーナー映画ですがな!
ちゃんと調べてから書きなさい!こんなのDVDのパッケージ見るだけでわかりますやん!
「許されざる者」、オードリーが馬から落ちて骨折したのが河を渡るシーンで、横乗りしていたんですと。河を渡るシーンて、バート・ランカスターと相乗りしてる時ですやん!オードリーが落ちたのは、最初の柵を飛び越えるシーン!もし川で落ちてたら、多分骨折してないと思う。横乗りて、「戦争と平和」ともごっちゃにしてないかい?映画も見てないし、他の人の伝記も斜め読みですね。
そして、ショーンの本も出典に使っていながらなぜこうなる??という大失態。ショーンの誕生日が今時1月17日になってます。
ショーン自身の本で、あれだけ色んな伝記で1月17日生まれにされてきたけど、本当は7月17日生まれです!と書いていたのに!
ここでもう、全然著者のマーティン・ギトリンがどの本も斜め読みしかしてないかがわかりますよね。全然正しい情報をつかめていない。
それに「許されざる者」の撮影時期も調べれば1959年1月〜4月だとわかりますし、オードリーが流産したのが撮影後なので、どんなに早くても4月末か5月。アレグザンダー・ウォーカーの伝記では5月末、ってなってます。
そしたら次にまた妊娠して出産となったら、翌年1月じゃあ全然日が合わないじゃあありませんか!
「噂の二人」も映画を見てないのか、トンデモ表現になってます。オードリー演じるカレンがレスビアンの女教師ですと!
見てたらわかるように、カレンはレズビアンじゃあありません。それとシャーリー・マクレーンの文章もどうよ!と思う内容。
“子どもに嘘をつかれてから、本当は自分はレスビアンなんだと思いあたるということにはしたくなかった。”!?はあ!?
どう見てもこの作品は子供の嘘が本当だったというのに自分が気づくマーサが重要なのに、それを無しにしたいと!
しかもマーサの「噂の二人」でのセリフは、明らかに嘘から出た誠だという演技をマクレーン自身がしてたじゃないですか!
これは著者のせいじゃあないかもしれませんが、映画を見てたらこの発言はおかしいと気づくでしょうに、どこかの引用のままで放置。
映画の出来栄えがもう一つだった、というのも自分で見ずに海外の評価の鵜呑み、丸写し。
「パリで一緒に」もオードリーが自分で最悪な映画と言った、というものこれまたメイチックの丸写し。
これもショーンの本をちゃんと読んでいれば、オードリーは正反対の楽しかった!と述べていることがわかったでしょうに。
「おしゃれ泥棒」はオードリーが年上の役ですと!?
絶対この役はピーター・オトゥールより設定は年下のはずですがね。
それと、ここで翻訳者のミスも少し書いておきますね。
まず題名の表記が悪い!「天国の笑い声」「秘密の人々」「昼下がりの情事」「マイ・フェア・レディー」「いつも二人で」これらはちょっとネットでも見ればわかるし、なんで公開題名すらちゃんと出来ない!?
オードリーの翻訳を引き受けたら、せめて題名くらいちゃんと調べるのが普通では??
100歩譲って許しても、クレヴィス社が校正すらしてないのがここで丸わかり。こんないい加減な仕事でオードリーの展示会やってるんですね。まあ確かにそういう展示会でしたけど。
でも翻訳者の一番のミスはこれですね。アンドレア・ドッティとの婚約指輪!
“ブルガリアから取り寄せたダイヤモンド”(爆笑)

ブルガリならドッティの住んでいたイタリアの宝飾品ブランドだし、理にかなってますけど、ブルガリア〜??
当時冷戦時代で、没交渉のはずの東欧のブルガリアからわざわざとは!しかもブルガリアって別にダイヤモンドの産地じゃないし。
いや、これも著者が書いているのかもしれませんけど、翻訳者でも気づくでしょー!
ヨーグルトで出来たダイヤモンドでも取り寄せたんでしょうか?
(これだけはクレヴィスに問い合わせました。翻訳者のせいではなく、原著にブルガリアと書いてあるそうです。ちなみにもっと信頼度が高いバリー・パリスとチャールズ・ハイアムの伝記ではきちんとブルガリ、と書かれています。ほんっとにマーティン・ギトリンって適当に書いてるんですね!)
ここからはまた著者のミスになりますけど、オードリーが1970年に出たユニセフのテレビ「愛の世界」のホストがシャーリー・マクレーンですと。
確かこれはジュリー・アンドリュースのはず。
日本だからわかる大きな間違いが「エクスラン・ヴァリーエ」のこと。
72年でギャラが100万ドルだそうです!今まで10万ドルっていう伝記はありましたけど、インフレで10倍になってる!
だいたい「エクスラン・ヴァリーエ」は71年ですね。そして当時の雑誌では出演料は4000万円、と書かれています。
当時はまだ固定為替制だったので、1ドル360円。ということは約11万ドルで、まあドル建てだったら10万ドルというのが妥当な数字でしょうね。
当時の男女合わせた大卒初任給の平均が4万5000円程度ですから、今の物価は約4.44倍。4000万円を今の価値に直すと1億7800万円くらい。
これでも日本のスターに比べれば遥かに多い金額だっていうのはわかりますよね。多少無理してもオードリーに出て欲しかった。
1970年くらいだと、1000万円で東京で1戸建てが買えたそうですから、東京で家が4つ買えた位の莫大な金額。
でもその10倍の4億円(今の17億円)となったら、どう考えてもたった15秒のコマーシャル4本には見合わないですよね。
まだまだ発展途上だった日本には払える額ではないです。著者は適当に書いてますね。
オードリーの父との再会も、危篤状態の1981年に22年ぶりに会いに行ったとなってます。ということは最初の再会は1959年ということですよね。ルカの本でもそう書いてましたが、ショーンの本では最初に再会したのは60年代始め。
写真が載っている「audrey hepburn treasures」では1964年8月になってます。「マイ・フェア・レディ撮影後ですね。もし59年に再会した写真が未公開でなければ、64年が正しいのでしょう。
でもその後もスイスで会ってるし、全然22年ぶりじゃない。ショーンの本を読まずに、他の誰かの伝記から丸写ししてますね。
ユニセフでも1989年4月からソマリアに行った、となってます。えー?そんなに何度も何度もソマリアにオードリー行ってたっけ?とバリー・パリスの伝記で確認すると、そこはスーダンに行ってました。
全く何から何までヒドイ伝記で、読んでると腹が立ってくる内容なんですけど、それでもユニセフの活動部分ではオードリーに感動してしまうんですよね。
これってどんなに最悪な本でも、オードリーの活動だけはすごいことなんだなーと思ってしまいました。
でもね、メイチックをはじめに読んだときはまだデタラメだってバレてなかったし怒りもなかったんですけど、原著の2009年にもなってこんなものを書く著者にも、よりによってこんな低レベルの伝記を判断できずに出版するクレヴィス社にも怒りしか覚えませんでした。
どうせならこの本の出典でも使われているドナルド・スポットとかウォレン・ハリスの伝記を読んでみたかったなー。
まあそれらもMengさんの話によると出来が悪いそうなんですけどね。
この伝記の出来としては、デタラメを捏造したダイアナ・メイチックよりマシだけど、ベルトラン・メイエ=スタブレより下、っていうどうしようもないレベル。
オードリーのなんの参考にもなりません。新しいこともありません。お金をドブに捨てるようなもの。
オススメ度:なし。0点。めでたくトンデモ本に新規仲間入り。
(それにねー、「ジジ」の写真が、デュープしまくりで荒れているのか、使ったデジタルデータが悪かったのか、印刷が悪かったのか、紙が上質紙だからなのかはわかりませんが、顔が黒ずんでいて、鼻にラインが入っていて、純真な娘ではなく、イタいオバさんに見えます。↑3枚目の写真。この写真、もっと可愛いはずなのになー。)
Posted by みつお at 21:00│Comments(8)
│伝記
この記事へのコメント
お久しぶりです。
この本、私のいきつけの図書館にありました(笑)。どれだけ酷い内容なのか
さっそくチェックしてみようと思ってます。さすがに、お金を出してまで購入したいとは思いませんが(笑)。
それでも、私が子供の頃に読んだ「白鳥よ永遠に気高く」に比べたら、多少はマシなんじゃありません(笑)?
私は「ジジ」は、ジュディ・オング主演でみました。やたら顔のでかいジジでした(笑)。ジジの祖母役の荒木道子の達者なコメディ演技が印象的でした。
この本、私のいきつけの図書館にありました(笑)。どれだけ酷い内容なのか
さっそくチェックしてみようと思ってます。さすがに、お金を出してまで購入したいとは思いませんが(笑)。
それでも、私が子供の頃に読んだ「白鳥よ永遠に気高く」に比べたら、多少はマシなんじゃありません(笑)?
私は「ジジ」は、ジュディ・オング主演でみました。やたら顔のでかいジジでした(笑)。ジジの祖母役の荒木道子の達者なコメディ演技が印象的でした。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2019年08月06日 05:11
白鳥よ永遠に気高く
家にあります。
更にヒドイ本と知らず読みました。
家にあります。
更にヒドイ本と知らず読みました。
Posted by 明智常楽 at 2019年08月06日 13:57
>ヴェロニカ・ハメルさん
お久しぶりです!お待ちしておりました!(^-^
ぜひ図書館でチェックしてみてください。絶対買うのはオススメしません!
「白鳥よ永遠に気高く」は以前も書いておられましたね。ヴェロニカ・ハメルさんのトラウマになっているのでしょうか?(^_^;)
今回、ヴェロニカ・ハメルさんのお話が気になって、単行本版をざっと読み返したのですが、この当時インタビュー嫌いのオードリーの知られていたことから構築した“物語”としてならまあこんなもんじゃないでしょうか〜と思ったんですけども…。(^^;;
多分僕は同時期に「小説 オードリー・ヘプバーン物語」も読んだので、内容が違うことに耐性ができたのかもしれませんね。
このマーティン・ギトリンのはこれがオードリーの伝記!と思ってるからなお一層悪いように思います。
僕も「白鳥…』の文庫版を読んでいましたけど、チャールズ・ハイアムの伝記が出た時は衝撃でしたよね。内容の濃さが全然違う!
ジュディ・オングさんの「ジジ」は凄いですね!そんなのがあったのは初めて知りました!しかも調べたら1982年!「魅せられて」よりも後じゃないですか!それで純真なジジですかーっ!
まさかジュディ・オングさんとオードリーが繋がっているとは…!
お久しぶりです!お待ちしておりました!(^-^
ぜひ図書館でチェックしてみてください。絶対買うのはオススメしません!
「白鳥よ永遠に気高く」は以前も書いておられましたね。ヴェロニカ・ハメルさんのトラウマになっているのでしょうか?(^_^;)
今回、ヴェロニカ・ハメルさんのお話が気になって、単行本版をざっと読み返したのですが、この当時インタビュー嫌いのオードリーの知られていたことから構築した“物語”としてならまあこんなもんじゃないでしょうか〜と思ったんですけども…。(^^;;
多分僕は同時期に「小説 オードリー・ヘプバーン物語」も読んだので、内容が違うことに耐性ができたのかもしれませんね。
このマーティン・ギトリンのはこれがオードリーの伝記!と思ってるからなお一層悪いように思います。
僕も「白鳥…』の文庫版を読んでいましたけど、チャールズ・ハイアムの伝記が出た時は衝撃でしたよね。内容の濃さが全然違う!
ジュディ・オングさんの「ジジ」は凄いですね!そんなのがあったのは初めて知りました!しかも調べたら1982年!「魅せられて」よりも後じゃないですか!それで純真なジジですかーっ!
まさかジュディ・オングさんとオードリーが繋がっているとは…!
Posted by みつお
at 2019年08月06日 20:05

>明智常楽さん
オードリーファンクラブ会長さんだった明智常楽さんなら、「白鳥よ永遠に気高く」単行本発売時の1972年にお買いになってますよね?
「ロードショー」じゃなく、「non-no」での連載から編まれた本だったから、単行本では“ヘップバーン”ではなく、“ヘプバーン”表記でしたね。
この頃ってシネアルバムも発売でしたし、ファンとしては充実していたんじゃないですか?71年〜72年にかけては「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」「パリで一緒に」もリバイバルされてますし「エクスラン・ヴァリーエ」もあるし。今考えると、素敵なラインナップですよね。
オードリーファンクラブ会長さんだった明智常楽さんなら、「白鳥よ永遠に気高く」単行本発売時の1972年にお買いになってますよね?
「ロードショー」じゃなく、「non-no」での連載から編まれた本だったから、単行本では“ヘップバーン”ではなく、“ヘプバーン”表記でしたね。
この頃ってシネアルバムも発売でしたし、ファンとしては充実していたんじゃないですか?71年〜72年にかけては「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」「パリで一緒に」もリバイバルされてますし「エクスラン・ヴァリーエ」もあるし。今考えると、素敵なラインナップですよね。
Posted by みつお
at 2019年08月06日 20:12

お久しぶりです(こればっか)。
今はもう無くなったしまいましたが、昔(80年代の初めごろ)三越ロイヤルシアターという劇場が日本橋三越からほど近いところにあり、そこで「ジジ」や「噂の二人」(こちらはご存知では?有馬稲子さんがカレンを、文学座の新橋耐子さんがマーサを演じた舞台です)が上演されたんです(ちなみに「ティファニーで朝食を」も美保純さん主演で上演された訳ですが、こちらはロイヤルシアターではなく、日本橋三越劇場での上演だったと記憶してます)。「ティファニー・・・」はアメリカでは、メアリー・タイラー・ムーア主演で上演されたんですよね。
あと、10年ほど前ロンドンで、キーラ・ナイトレイがカレン役を演じる「噂の二人」が上演された事もありましたね。
私は有馬さんとキーラ・ナイトレイの舞台は観てますが、美保さんがホリー・を演じた「ティファニー・・」は観られませんでした。残念です。
今はもう無くなったしまいましたが、昔(80年代の初めごろ)三越ロイヤルシアターという劇場が日本橋三越からほど近いところにあり、そこで「ジジ」や「噂の二人」(こちらはご存知では?有馬稲子さんがカレンを、文学座の新橋耐子さんがマーサを演じた舞台です)が上演されたんです(ちなみに「ティファニーで朝食を」も美保純さん主演で上演された訳ですが、こちらはロイヤルシアターではなく、日本橋三越劇場での上演だったと記憶してます)。「ティファニー・・・」はアメリカでは、メアリー・タイラー・ムーア主演で上演されたんですよね。
あと、10年ほど前ロンドンで、キーラ・ナイトレイがカレン役を演じる「噂の二人」が上演された事もありましたね。
私は有馬さんとキーラ・ナイトレイの舞台は観てますが、美保さんがホリー・を演じた「ティファニー・・」は観られませんでした。残念です。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2019年09月06日 03:55
ヴェロニカ・ハメルさん、こんばんは!
「噂の二人」は、はい、知ってますよ!(^-^
ジュディ・オング「ジジ」も同じ劇場だったのですね!
そして美保純さんで「ティファニーで朝食を」!それは知りませんでした!確かにオードリーとは違いますけど、ホリーのタイプ的には合ってそうですね。
そして海外の舞台でも「ティファニーで朝食を」と「噂の二人」ですか!
メアリー・タイラー・ムーアはよく知りませんが、キーラ・ナイトレイがカレン!それは豪華キャストですね。見てみたいです!
「噂の二人」、アカデミーの会員には評価が高かったのに、当時のアメリカの批評家受けはしなかったみたいですよね。(日本ではむしろ批評家受けが良かったですけど)
でも未だに上演されるということは、今の方がアメリカには受け入れられている、ということなんでしょうかね。
でも昔はレズビアンがタブーで評価が低かったのに、今は逆にレズビアンはOKでも、“レズビアンじゃ無かったから謝罪に来る”っていう設定がどうなんだろうとかって思いますけどね。じゃあ本当にレズビアンだったら許さないのか、みたいな。
正直アメリカの「噂の二人」に関しての評価はよくわからないままです。
「噂の二人」は、はい、知ってますよ!(^-^
ジュディ・オング「ジジ」も同じ劇場だったのですね!
そして美保純さんで「ティファニーで朝食を」!それは知りませんでした!確かにオードリーとは違いますけど、ホリーのタイプ的には合ってそうですね。
そして海外の舞台でも「ティファニーで朝食を」と「噂の二人」ですか!
メアリー・タイラー・ムーアはよく知りませんが、キーラ・ナイトレイがカレン!それは豪華キャストですね。見てみたいです!
「噂の二人」、アカデミーの会員には評価が高かったのに、当時のアメリカの批評家受けはしなかったみたいですよね。(日本ではむしろ批評家受けが良かったですけど)
でも未だに上演されるということは、今の方がアメリカには受け入れられている、ということなんでしょうかね。
でも昔はレズビアンがタブーで評価が低かったのに、今は逆にレズビアンはOKでも、“レズビアンじゃ無かったから謝罪に来る”っていう設定がどうなんだろうとかって思いますけどね。じゃあ本当にレズビアンだったら許さないのか、みたいな。
正直アメリカの「噂の二人」に関しての評価はよくわからないままです。
Posted by みつお
at 2019年09月06日 22:02

こんにちわ
10年前にロンドンで上演された「噂の二人」こと「チルドレンズ・アワー」は、、76年に「へスター・ストリート」という作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされたキャロル・ケーンがマーサの自堕落な叔母役で出演していたり、75年に「アリスの恋」でアカデミー主演女優賞を受賞したエレン・バースティンが嘘つき少女の祖母役で登場したりなど、ゴージャスなキャスティングが魅力の舞台でした。懐かしいです。
メアリー・タイラー・ムーアという人は、80年代の初めに「普通の人々」(ロバート・レッドフォード監督作品)でアカデミー主演女優賞にノミネートされた名女優です。日本での知名度は低いですが、「メアリー・タイラー・ムーア・ショー」というテレビの人気番組に主演していた為、アメリカでは有名な大スターです。
この「チルドレンズ・アワー」という作品、レズビアンの女性の苦悩というテーマが、日本人にはちょっとピンとこないとだろうなとは思っていました。日本ではホモが差別される事はあっても、レズはほとんど差別されてませんからね。アメリカでの同姓愛者の差別というのは、日本のそれとはかなりニュアンスが違うものだと思います。
ちなみに「チルドレンズ・・」は、アメリカではキム・ハンターとパトリシア・二ール主演で上演された事もあったと聞いてます。タイムマシンが発明されたら、さっそく観にいきたいです(笑)。
10年前にロンドンで上演された「噂の二人」こと「チルドレンズ・アワー」は、、76年に「へスター・ストリート」という作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされたキャロル・ケーンがマーサの自堕落な叔母役で出演していたり、75年に「アリスの恋」でアカデミー主演女優賞を受賞したエレン・バースティンが嘘つき少女の祖母役で登場したりなど、ゴージャスなキャスティングが魅力の舞台でした。懐かしいです。
メアリー・タイラー・ムーアという人は、80年代の初めに「普通の人々」(ロバート・レッドフォード監督作品)でアカデミー主演女優賞にノミネートされた名女優です。日本での知名度は低いですが、「メアリー・タイラー・ムーア・ショー」というテレビの人気番組に主演していた為、アメリカでは有名な大スターです。
この「チルドレンズ・アワー」という作品、レズビアンの女性の苦悩というテーマが、日本人にはちょっとピンとこないとだろうなとは思っていました。日本ではホモが差別される事はあっても、レズはほとんど差別されてませんからね。アメリカでの同姓愛者の差別というのは、日本のそれとはかなりニュアンスが違うものだと思います。
ちなみに「チルドレンズ・・」は、アメリカではキム・ハンターとパトリシア・二ール主演で上演された事もあったと聞いてます。タイムマシンが発明されたら、さっそく観にいきたいです(笑)。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2019年09月08日 05:37
こんばんは!
ヴェロニカ・ハメルさんはロンドンで「子供の時間」をご覧になったのですね!
内容は原作寄りにしてありましたか?それとも映画寄り?あるいは全く新しい内容にしてあったのかも。
原作だと、マーサがティルフォード夫人の謝罪の前に死んでしまいますけど、映画では謝罪の後ですよね。
それに原作ではカレンがティルフォード夫人を赦すような笑顔を見せますけど、映画では最後一瞥もくれませんよね。
この辺の違いが最新の舞台ではどうなっているんだろうなーと思います。
メアリー・タイラー・ムーア、なんだかピンと来ませんが「普通の人々」と伺うと、なるほど!と思いますよね。
もっとも僕は「普通の人々」は見てないのですが…(^_^;)
アメリカでのLGBTの問題は、確かにちょっとどういう感じなのか僕にはわかってないですよね。むしろ日本より寛容かと思ってましたから。での実際にはまだ複雑な問題もあるのかも…。
キム・ハンターとパトリシア・二ール主演の「子供の時間」…。
あれれ?その2人だと年齢が違いすぎませんか?同級生だった、というには無理があるような…。と思っていたら、「いちご白書」のキム・ダービーと間違えてた(^^;;;
キム・ハンターは「欲望という名の電車」の方でしたね汗。
確かにその2人なら見てみたいですね!でもお二方とも亡くなってましたか!
あーでもタイムマシンがあったら、「パリで一緒に」や「いつも2人で」の頃のオードリーに会いたいですー。
あ、でも残ってない「ジジ」や「オンディーヌ」も見てみたいし、「マイヤーリング」初放送時のカラーもいいですよね!いやいやでもでも83年の来日時に、花を渡したいとか、出口でオードリーを待っていたい、とか色々出て来ますね笑。
ヴェロニカ・ハメルさんはロンドンで「子供の時間」をご覧になったのですね!
内容は原作寄りにしてありましたか?それとも映画寄り?あるいは全く新しい内容にしてあったのかも。
原作だと、マーサがティルフォード夫人の謝罪の前に死んでしまいますけど、映画では謝罪の後ですよね。
それに原作ではカレンがティルフォード夫人を赦すような笑顔を見せますけど、映画では最後一瞥もくれませんよね。
この辺の違いが最新の舞台ではどうなっているんだろうなーと思います。
メアリー・タイラー・ムーア、なんだかピンと来ませんが「普通の人々」と伺うと、なるほど!と思いますよね。
もっとも僕は「普通の人々」は見てないのですが…(^_^;)
アメリカでのLGBTの問題は、確かにちょっとどういう感じなのか僕にはわかってないですよね。むしろ日本より寛容かと思ってましたから。での実際にはまだ複雑な問題もあるのかも…。
キム・ハンターとパトリシア・二ール主演の「子供の時間」…。
あれれ?その2人だと年齢が違いすぎませんか?同級生だった、というには無理があるような…。と思っていたら、「いちご白書」のキム・ダービーと間違えてた(^^;;;
キム・ハンターは「欲望という名の電車」の方でしたね汗。
確かにその2人なら見てみたいですね!でもお二方とも亡くなってましたか!
あーでもタイムマシンがあったら、「パリで一緒に」や「いつも2人で」の頃のオードリーに会いたいですー。
あ、でも残ってない「ジジ」や「オンディーヌ」も見てみたいし、「マイヤーリング」初放送時のカラーもいいですよね!いやいやでもでも83年の来日時に、花を渡したいとか、出口でオードリーを待っていたい、とか色々出て来ますね笑。
Posted by みつお
at 2019年09月09日 22:14
