2020年05月24日
「戦争と平和」オリジナル・サウンドトラックレコード 米盤再発盤
「Always Audrey」の日本語版「THE BEST OF AUDREY オードリー・ヘプバーン写真集 伝説的な美の肖像」ですが、裏焼き2枚の件に関して出版元の玄光社に問い合わせたところ、もう刷り終わっているのでオリジナルのままで初版は行くそうです。
でもp224の裏焼きを指摘したところ(特に彫像の台座ではっきりする)、「本当だ!」と担当者もびっくりしてらして、その後お互い笑って会話ができました。
原書の出版元にも連絡してくださるそうで、もし売れて2刷が出ることになった時、もし正しい向きに直してくださるなら、再び連絡いただき、買うことにします、とお伝えしておきました。
ちなみにもう一枚はp182で、これはコアなファンの僕は鼻の形で裏焼きがわかるのですが、一般的にわかるのは帽子のリボンがその前のページと逆になっているところですかね。
さて、今日は「戦争と平和」の米盤オリジナル・サウンドトラックレコードの紹介。
これは僕は買ってないです。何か別のサントラレコードを買った時に、オマケでつけてくれたものです。「尼僧物語」のレコードもおまけで同時につけてくれたものだと思います。じゃあ買ったのは一体何だったんでしょうね。「おしゃれ泥棒」の日本版最初のレコードの時か、「パリで一緒に」日本版を買った時か…。
何にせよ、えらく豪華な “オマケ”ですね。
このレコードは「ACL 930」と両面とも左上に品番が載っています。これを SoundtrackCollector のサイトで調べると、1976年のアメリカの再発盤だとわかります。
おもて面は1956年の初公開時のサントラと同じデザインですね。裏もおそらくそうだと思いますが、印刷物を原稿とした印刷なので、モアレがオードリーの写真などに出ています。
そしてこの裏面は、この76年の再発盤でも紙が既に黄変していますね。
このレコード自体は聴いていません。既にこれをいただいた段階でサントラCDを持っていましたので。
やはりレコードは扱いが面倒臭いので、つい簡単なCDの方になっちゃいますよね。と言っても最近ではそれすら面倒で、いまは僕はitunesのしかほとんど聴いていません。
昔は当たり前にレコードを聴いていたのに、隔世の感がありますね。
さて「戦争と平和」のサントラは音が悪いのが特徴です。これは後発のCDでも改善されておらず、現在簡単に手に入るデジタルミュージックでもリマスターは成されていません。
特に最後の「The Homecoming At Moscow」という曲は本当に音がこもっていて、感動的な曲なのに、ティンパニのドラムロールなどはハウリングにしか聞こえません。これがもっといい音だったらなー…。
2013年に出た「麗しのサブリナ」サントラなどはもっと鮮明で綺麗な音で収録されていてビックリしました。
サントラといえば、「ローマの休日」「昼下りの情事」のまともなサントラが未だに出ていませんが、これは最近はいくら待っても出ないのではないか?と思っています。
「マイ・フェア・レディ」を音声解説で見ていたら、1971年に「マイ・フェア・レディ」は権利がワーナーからCBSに移ったが、その際に音声や音楽や映像などの素材が全て運ばれたらしく、CBSはテレビの会社なので(それらの重要性には気にもとめず)捨ててしまったと言ってました。
「マイ・フェア・レディ」の発見されたというオードリーの歌声が完成版ではなく、ピアノ伴奏やオードリーの喋る声付きの未完成版なのを不思議に思っていましたが、そういうわけだったのですね。
オードリー自身は「マイ・フェア・レディ」完成前に、「私も全て吹き込みましたが、(マーニ・ニクソンのと)どちらを使うかは会社が決めるでしょう」と発言しているのに、どう聴いても現在オードリー自身の歌声として世に出ているものは明らかに練習時のもので、おかしいなーと思っていましたが、ワーナーの倉庫にかろうじて残っていたものは練習時のものだけで、完成版はおそらくCBSに移管された時に他のものと一緒に捨てられてしまったのでしょう。
せっかくオードリーが撮影前から撮影中まで毎日多くの時間を割いて練習して作り上げた完成版はもう世の中に残っていないのでしょうね…。
CBSめー(怒)
でもそう考えると、なぜ「マイ・フェア・レディ」の新盤サントラが効果音やセリフがそのまま入っているのかが理解できます。
原盤が無いから、映画からそのまま録音したのでしょうね。
「昼下りの情事」も同じような理由だと思われます。これも元の製作会社がもう現存しないアライド・アーティスツなので、その後何度も権利元が変わり、音楽の素材などが失われてしまったのでしょう。
なので「昼下りの情事」のサントラが出るとしたらフィルムそのままの音源になり、映画からセリフや効果音をカットしないといけないので、現在のサントラ市場(限定1000枚が多い)の規模ではペイできないのでいつまで待っても出ないのだと思います。
「ローマの休日」はまだパラマウントなので、もしかしたら倉庫などに音楽素材が残っている可能性はあって、今後出てくることもあるかもしれませんが、これまで出てないところを見ると…。
「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「噂の二人」などのサントラが不完全版なのもやはり原盤が見つからないからでしょうし、同じように、既に音楽素材が失われたであろうこの「戦争と平和」も追加曲が入ることもなく、音質が良くなることもなく、なのでしょうね。
でもp224の裏焼きを指摘したところ(特に彫像の台座ではっきりする)、「本当だ!」と担当者もびっくりしてらして、その後お互い笑って会話ができました。
原書の出版元にも連絡してくださるそうで、もし売れて2刷が出ることになった時、もし正しい向きに直してくださるなら、再び連絡いただき、買うことにします、とお伝えしておきました。
ちなみにもう一枚はp182で、これはコアなファンの僕は鼻の形で裏焼きがわかるのですが、一般的にわかるのは帽子のリボンがその前のページと逆になっているところですかね。
さて、今日は「戦争と平和」の米盤オリジナル・サウンドトラックレコードの紹介。
これは僕は買ってないです。何か別のサントラレコードを買った時に、オマケでつけてくれたものです。「尼僧物語」のレコードもおまけで同時につけてくれたものだと思います。じゃあ買ったのは一体何だったんでしょうね。「おしゃれ泥棒」の日本版最初のレコードの時か、「パリで一緒に」日本版を買った時か…。
何にせよ、えらく豪華な “オマケ”ですね。
このレコードは「ACL 930」と両面とも左上に品番が載っています。これを SoundtrackCollector のサイトで調べると、1976年のアメリカの再発盤だとわかります。
おもて面は1956年の初公開時のサントラと同じデザインですね。裏もおそらくそうだと思いますが、印刷物を原稿とした印刷なので、モアレがオードリーの写真などに出ています。
そしてこの裏面は、この76年の再発盤でも紙が既に黄変していますね。
このレコード自体は聴いていません。既にこれをいただいた段階でサントラCDを持っていましたので。
やはりレコードは扱いが面倒臭いので、つい簡単なCDの方になっちゃいますよね。と言っても最近ではそれすら面倒で、いまは僕はitunesのしかほとんど聴いていません。
昔は当たり前にレコードを聴いていたのに、隔世の感がありますね。
さて「戦争と平和」のサントラは音が悪いのが特徴です。これは後発のCDでも改善されておらず、現在簡単に手に入るデジタルミュージックでもリマスターは成されていません。
特に最後の「The Homecoming At Moscow」という曲は本当に音がこもっていて、感動的な曲なのに、ティンパニのドラムロールなどはハウリングにしか聞こえません。これがもっといい音だったらなー…。
2013年に出た「麗しのサブリナ」サントラなどはもっと鮮明で綺麗な音で収録されていてビックリしました。
サントラといえば、「ローマの休日」「昼下りの情事」のまともなサントラが未だに出ていませんが、これは最近はいくら待っても出ないのではないか?と思っています。
「マイ・フェア・レディ」を音声解説で見ていたら、1971年に「マイ・フェア・レディ」は権利がワーナーからCBSに移ったが、その際に音声や音楽や映像などの素材が全て運ばれたらしく、CBSはテレビの会社なので(それらの重要性には気にもとめず)捨ててしまったと言ってました。
「マイ・フェア・レディ」の発見されたというオードリーの歌声が完成版ではなく、ピアノ伴奏やオードリーの喋る声付きの未完成版なのを不思議に思っていましたが、そういうわけだったのですね。
オードリー自身は「マイ・フェア・レディ」完成前に、「私も全て吹き込みましたが、(マーニ・ニクソンのと)どちらを使うかは会社が決めるでしょう」と発言しているのに、どう聴いても現在オードリー自身の歌声として世に出ているものは明らかに練習時のもので、おかしいなーと思っていましたが、ワーナーの倉庫にかろうじて残っていたものは練習時のものだけで、完成版はおそらくCBSに移管された時に他のものと一緒に捨てられてしまったのでしょう。
せっかくオードリーが撮影前から撮影中まで毎日多くの時間を割いて練習して作り上げた完成版はもう世の中に残っていないのでしょうね…。
CBSめー(怒)
でもそう考えると、なぜ「マイ・フェア・レディ」の新盤サントラが効果音やセリフがそのまま入っているのかが理解できます。
原盤が無いから、映画からそのまま録音したのでしょうね。
「昼下りの情事」も同じような理由だと思われます。これも元の製作会社がもう現存しないアライド・アーティスツなので、その後何度も権利元が変わり、音楽の素材などが失われてしまったのでしょう。
なので「昼下りの情事」のサントラが出るとしたらフィルムそのままの音源になり、映画からセリフや効果音をカットしないといけないので、現在のサントラ市場(限定1000枚が多い)の規模ではペイできないのでいつまで待っても出ないのだと思います。
「ローマの休日」はまだパラマウントなので、もしかしたら倉庫などに音楽素材が残っている可能性はあって、今後出てくることもあるかもしれませんが、これまで出てないところを見ると…。
「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「噂の二人」などのサントラが不完全版なのもやはり原盤が見つからないからでしょうし、同じように、既に音楽素材が失われたであろうこの「戦争と平和」も追加曲が入ることもなく、音質が良くなることもなく、なのでしょうね。