2014年01月21日

「麗しのサブリナ」オリジナル・サウンドトラック

 昨日はオードリーの命日だったんですが、それにふさわしい内容の物を書けそうもなくて、こちらは記事をアップしませんでした。
 その代わりに、もうひとつのブログ“おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!”の方に「ホテル・ラファエルとオードリー」という記事をアップしてますので、よろしければそちらもご覧ください。

「麗しのサブリナ」オリジナル・サウンドトラック さて、今日はそんなオードリーの命日である昨日に届いた「麗しのサブリナ」のオリジナル・サウンドトラック!
 うーん、なんてタイミングだっ!

 以前の発売予告の記事でも書いていたんですが、発売はKritzerland。全世界でたった1000枚だけの限定発売。
 これ、あっという間に売り切れ→入手困難になると思います。

 オードリー作品のサントラで3000枚くらいの限定盤の物って、大体発売後3年くらいで売り切れてそれ以降は入手困難ってことが多いので、1000枚限定のこれなんかは欲しい方は急いだ方がいいと思います。
 今なら、タワーレコードさんで手に入ります。アマゾンでは扱いがないようです。(追記:その後扱いが始まりました)

「麗しのサブリナ」オリジナル・サウンドトラック 以前はアマゾンで中古とかは安くなる傾向があったんですが、最近は販売終了、即価格が暴騰ってことが多いので、通常で入手出来る間に買っといた方が…。
 なんか最近はやたら暴利をむさぼる輩が多いと思います。

 「麗しのサブリナ」は今までホントのサントラって全く発売がなかったんです。かろうじてメインタイトルのみオリジナル・サウンドスコア盤での発売があっただけ。
 なので、この本当のサントラの発売は画期的なんですよ!

 で、音を聴くとかなりクリア!元々の録音が悪かった部分は仕方がないとしても、これだけ音がはっきりしているなんて!とても1954年の音には思えません。
 おそらくきちんとマスターテープからデジタル・リマスターされているんだろうな〜と。

「麗しのサブリナ」オリジナル・サウンドトラック 1950年代前半の曲でこれだけの音が再現出来るなら、本当に「戦争と平和」もリマスターやって欲しい!あれはヒドいっす!
 それに、「パリの恋人」は完全全曲(約72分)のリマスターが欲しいな〜。オードリーの声だけのボーナストラックなんかがあれば、なお良し!です。

 で、この「麗しのサブリナ」サントラ、めっちゃ嬉しい!嬉しいんですが、大いに不満アリ。

 というのも、「麗しのサブリナ」のテーマ曲とも言うべき“ラ・ヴィアン・ローズ(バラ色の人生)”が全く未収録!
 実際には何回も映画では使われてますよね。オードリーが初めて映画で歌うバージョンも含めて、サブリナがパリでお父さんに宛てて手紙を書くシーンのバックや、ライナスと食事の後で踊るシーンなど。全く入れませんかーっ!

「麗しのサブリナ」オリジナル・サウンドトラック 他にもサブリナとライナスが船上デートする時の、オードリーも口ずさむし印象にも強い、“バナナ(Yes, we have no bananas)”も未収録。
 これ、せめてレコードにかかっているバージョンだけでも見つからないかとmp3を調べましたけど、見つからないです。著作権の問題もあるので、きっと映画の為に録音されたものなんでしょうねー。

 なので嬉しい反面、“なんでやー!なんで入ってないんやー!”って不満の溜まる仕様(笑)。

 サブリナが変身してパーティーに来る場面の音楽や、デイヴィッドがテニスコートへ行く時のお決まりの曲“ロマンティック(Isn't It Romantic?)”なんかは収録されていますが、メインタイトルである“プレリュード”と“ララビービルディング”を除くと、メリハリのないダンスミュージックばっかりで、通して聴くと、“これだけ聴けるだけでもめっちゃ喜ばなアカンのや!”と思っても、ちょっと退屈してきます。

「麗しのサブリナ」オリジナル・サウンドトラック 「麗しのサブリナ」からは12曲なんですけど、12曲目の“サブリナ”って男性ボーカルの曲は何これ?こんなの映画に入ってないし、これじゃあ実質11曲やん!こんなの入れるなら、“バラ色の人生”や“バナナ”を入れてくれーっ!

 他には「俺たちは天使じゃない」「失恋4人男」「偉大なるマッギンティ」など全7作品(日本未公開作品もあるみたい)のフレデリック・ホランダーの曲ばかりが入っています。

 それにしても、このジャケットのオードリー、着色にしても顔色悪いなー(笑)。まさに土気色と言うのでしょうか。
 他にもCDや裏ジャケットやケースの内側からも「麗しのサブリナ」メインになってます。

オススメ度:★★(発売自体は画期的事件だけど、不完全版ってことでこの程度かな。でも欲しい人は急ごう!)
タワレコさんでは“Sabrina / We're No Angels”で検索してみてください。





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この記事へのコメント
みつおさん
明けましておめでとうございます!
遅れて挨拶して申し訳ありません.
私は旅行や家庭の移動に忙しい.

はい、私はプレスブックやリーフレットを購入した.
同時に, 私も新しく発行されたDVDを買った.
私は今、DVDの到着を楽しみにしています.
しかし、それは私がポスターを買うことができないのは残念だ!

私は、クリスマスの日にドキュメンタリーを見て(WOWOO documentary on internet),
私は超満足している, これは、クリスマスのための最高の贈り物です!

私は12月の終わりに、CD「Sabrina」を受けた.
それはすべての曲が含まれていないのは残念だ.
私はHenry Manciniで演奏曲「Two For The Road」を聞く機会を持っている,
私はかなりの曲のこのバージョンに感動しています.
このCDを知っていますか?
http://www.amazon.com/Hours-Past-Sunset-Henry-Mancini/dp/B00004LMRI/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1390280736&sr=8-3&keywords=Six+Hours+Past+Sunset+Henry+Mancini
ここで歌を聞くことができます:
http://www.youtube.com/watch?v=qi4lyHmOBHE
Posted by meng at 2014年01月21日 14:10
 最近のCDは「枚数限定」が多いですね・・・
 不思議と「初回限定」や「生産限定」は売り切れるまで時間がかかるのに「○○枚限定」と明確な数字が出るとあっという間になくなりますね・・・
(特にJ-POPとか・・・)

 CD自体が売れないので枚数制限しないといけないのかもしれませんが、少し遅れただけで「買えない」とか「オークション目的」が続出という流れは微妙ですよね・・・

 あとは「配信」とかになってしまうのでしょうか…
Posted by FUMI at 2014年01月21日 20:22
>mengさん

なんだか日本語がじょうずになっていませんか?凄いですね!(^-^

そうですか、mengさんはもうパンフレットやチラシを買ったのですね。
それらは普通の値段で買えましたか?
mengさんが高い値段で買ってないことを願っています。

mengさんからコメントがあれば、
僕が買って、普通の価格でmengさんにお送りしますよ、って
連絡したいなーとずっと思っていました。
mengさんは「マイヤーリング」の物を持つべき人ですから。

mengさんは日本に来ないですか?
mengさんにも「マイヤーリング」を劇場で見せてあげたいです。
もし韓国のオードリー展へ行く事があれば、日本にも少し立ち寄って、
「マイヤーリング」を劇場で見てください。

mengさんは日本に知り合いがいますか?
DVDを送ってくれる友達がいるのですね。

CDの「Sabirna」は本当に全曲でなくて残念です。
日本へは船便なので、発送が遅れたようです。

教えていただいたManciniの「Two For The Road」は
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e18864.html
と同じ演奏でした。これ、僕も好きですよ。(^-^
サントラの感じもしますよね。
昔の僕の恋人が、ピアノでこのバージョンを弾いてくれました。

mengさん、「マイヤーリング」は
チラシは2種類とも手に入ってますか?
もしまた僕がmengさんを助けられるなら、言ってください!(^-^
Posted by みつおみつお at 2014年01月21日 22:12
>FUMIさん

こんにちは!
特に最近のサントラはほとんど枚数限定です。
もともとサントラの需要って、そんなにないのでしょうね。
世界で3000枚とかだと、明らかに少ないんじゃないの?
と思いますが、それを売り切るのも大変なんだろうなーと思います。

最近はアマゾンでは2000円くらいなのに、
業者が始めから何万円とかって値段を付けていて、
なんでこんな価格!?って思う事が多いです。
正直腹が立ちますし、買ってあげたくないです!

昨日調べたら、オードリーのサントラがほとんど売り切れみたいで、
価格がやっぱり暴騰していました。
ホントに暴利をむさぼっている業者って多いですね。
なので、なるべくこちらに来ていただいてる方には、
早めに買ってもらおうと思って記事を書きました。
オードリーの映画音楽は、昔からのはともかく、
最近やっと出たっていうのは配信もないので、
出た時が勝負ですね(笑)。
Posted by みつおみつお at 2014年01月21日 22:20
みつおさん
おはよう!

はい、私は二つの異なるチラシを買った,
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e263816.html
http://audreyhepburn.ko-co.jp/e262767.html

私は日本での友達を持っていない,
しかし、私はeBayで売り手を見つける.
彼は非常に親切でいい人です.
この販売者は私のためにオードリーのものを購入することができます.
価格は合理的ですが、私は少しだけサービス料金を支払う必要が.
例えば, 新しいDVDを4000円として販売されている,
プラス送料手数料及びサービス料、合計が4920円です.

はい、私は2013年の終わりに、日本への旅行を計画した.
私は今オーストラリアのビザを変更する必要が
私が海外旅行を延期しなければならない, それは残念だ!
私は今年、韓国を訪問する予定が,
しかし、私は旅行のための正確な日付を確認していない.

前の2年間で, 私はオードリー·ヘップバーンの多くの希少なものを買った.
それらのほとんどはアメリカ、ヨーロッパからのもの.
私はいつの日かあなたと共有することを願って,
私はそれが自分でオードリーヘップバーンのものを収集することは困難である見つける,
時々、人々は、同じ趣味がお互いを助けることができている,
私はあなたの助けに感謝しています,
あなたのブログは宝物です,
私は日本でのものを購入するためにあなたの記事は非常に有用である!
ありがとうもう一度ありがとうございました! ^^
Posted by meng at 2014年01月22日 13:48
mengさん、こんばんは!

そうですか、あまり高くないと良いですね。
「マイヤーリング」チラシB5サイズのは裏は黒いタイプだけですか?
またmengさんのお役にたてる事があれば、連絡してください。

今年は韓国でオードリー展があるので、
mengさんは行くだろうと思っていました。(^-^
「マイヤーリング」上映は、大体今月末までが多い
(地方都市は2月以降ですが)ので、mengさんが
それ以前に日本に来れたらとても良かったのに、と思います。

mengさんが、日本のオードリーの物を集める時に、
僕のブログが役に立っているのはとても光栄です。

また韓国でのオードリー展、感想を聞かせてください。(^-^
Posted by みつおみつお at 2014年01月24日 03:04
 1000枚だと微妙ですね・・・
 「世界でたった1000枚」となるのか?それとも「1000枚もある」となるのか?

 1000枚なら、比較的買い占めできてしまう枚数でもありますよね(苦笑)

 それを定価の10倍や100倍で売ったとしても「コレクター」は欲しがるという感じになってしまうのが微妙ですよね・・・
 あまり「枚数指定」してしまうと「買い占め」の危険がありますね・・・

(J-POPでは人気アイドルの「初回盤」であったりアーティストの「枚数制限CD」は予約段階で直ぐに売り切れてしまって、一時的にオークションで高値になりますが、レコード会社側も固定Fanを見ての枚数なので、結局少し経って「値崩れ」という現象が増えてきてますね・・・)

 「配信」になったとしても「コレクターアイテムとしてCDが欲しい」となれば微妙になりますね。(音源だけ欲しい人にはいいと思いますが)

 サントラって「直ぐに売り切る」というよりも「時間をかけてゆっくり」というイメージがありますけれどね・・・
Posted by FUMI at 2014年01月26日 22:04
そうですね、今までだと2000〜3000枚だったので、
1000枚は少ないと感じます。
ただ、発売元の方も今までの経験で1000枚と決めているでしょうし、
この作品ならこれくらいの人が欲しがるだろうと
考えているのでしょうね。

買い占めは確かにコワいですね。
アマゾンなどで、高額で売っている会社などは、
始めから定額で買っておいて、超高額で売る、
という流れでしょうから、完全に人の足下を見ている商売ですよね。

僕などは、基本“形”として欲しい人なので、やはりCDで欲しいです。
なので買いそびれたりすると、あとが恐いですね。(^^;

サントラって、いつも思いますけど、
日本盤ってあんまり出ないですね。
日本ではサントラを聴く、という文化はあんまりないのでしょうか…。
Posted by みつおみつお at 2014年01月27日 20:14
今は完全に邦高洋低になってて、洋画は厳しいですよね。
サントラも確かに昔は日本で商売として成り立ってたからこそ発売があったのでしょうが、最近は本当に期待の新作しか邦盤って出ないですよね。

「麗しのサブリナ」、僕も最近やっと良さがわかるようになってきたんですけど、これもやっぱり年のせいなんでしょうかね。(^^;
友達(♂)が最近「麗しのサブリナ」を見て、兄貴に乗り換えるとこが全然共感出来へんかった!って言ってたので、うーん、まさに最初の僕と同じ!って思ってました(笑)。

ワイルダー監督は、やっぱり粋ですよね!
ドーネン監督のスタイリッシュの粋さとは全然違う、
江戸っ子の粋さ、みたいな感じですか(喩えが悪いですけど…)。

“バナナ”はやっぱりあのレコード用に吹き込まれた全曲を聴いてみたいです!物凄い軽快で、録音も良さそうだし。
mp3で他の“バナナ”も聴いてみたんですけど、どーも求めてるのと違う!って感じで、あの「麗しのサブリナ」バージョンが一番いいです!

“ラ・ヴィアン・ローズ”も今回入ってないので、いったいこのサントラはどういう基準で選曲したんだろう…と思いました。
まるさんと同じように、他人の曲は入れないのかな?と思ったけど、“ロマンティック”が入ってるし…ってなんだろなーと思ってました。
すぐそこに“バナナ”も“ラヴィアン・ローズ”の音源もあったはずなのに、素通りされてしまった!ということで、今回は本当に残念です。

確かに、ホランダー氏の貢献度は低いですよね、というかあんまり印象に残りません。

こういう中途半端なのが先に出てしまうと、「ティファニーで朝食を」や「華麗なる相続人」みたいに、完全版はなかなか出ないんじゃないだろうか…と思ってしまいます。
いつかINTRADA社とかで完全版を出して欲しいですね。

ところで、“ロマンティックじゃなくって?”が本当の題名なんですか?
よく知らないので、「麗しのサブリナ」65年リバイバルポスターに載っていた(カタログ オードリー・ヘプバーンにもありましたよね)“ロマンティック”だとばかり思っていたんです。(^^;
Posted by みつおみつお at 2014年02月04日 00:45
“ロマンティック”の件、僕も定かではないんです~。
原題が“Isn't it romantic?”なんで、
よく“ロマンティックじゃない”って紹介されていることが多いようですが、
“~じゃない?”ならともかく、?をとると否定断定形になってしまいますよね。
これと同様なのが、「マイ・フェア・レディ」のラヴリーの歌ですね。
“素敵じゃない”は違うだろ~って。
ニュアンスとしては、“それって素敵よね?”
邦題としてはどうしたらいいんだろ。
“そうなったら素敵”・・・う~ん

ところで質問ですが・・・
「麗しのサブリナ」が初めてのジバンシィ作品だということはもはや有名ですが、
彼がデザインしたのは、テニスコートでの蛾のようなドレス
駅で迎えを待つときのスーツ、
それにライナスの会社へ訪ねていくときのコート
他にありましたっけ?
ストラップ・リボンのドレスはイーディスでしたよね?
BS特番では、なんかジバンシィみたいになっていたけど。
ヨットのシーンのようなカジュアルものをジバンシィがデザインするとは考えにくいし、
「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」は、カジュアル部分はイーディスですよね。
とすれば、「昼下りの情事」ってどうなんでしょう?
実はALLジバンシィの初映画は、「パリで一緒に」?
Posted by まる at 2014年02月05日 23:00
確かに最後に“?”が有るのと無いのとで意味が大違いですね。
「マイ・フェア・レディ」は“素敵じゃない?”だと思ってました。

それとまるさん、めっちゃ難しい質問を!(笑)
「麗しのサブリナ」は本当にどれがジバンシィかわからないんです。
蛾のドレスだけはジバンシィだということがわかっていますが、
昔はジバンシィの衣装は2着、とあったんで、
それがどれだか全然わかりません。
肩のリボンのドレスは、イーディス・ヘッドのデザイン画にありましたが、
清藤秀人さんがあのラインでジバンシィが服を販売したとか書いてあったし、
どっちなんでしょうね。

駅で着ているスーツも、ジバンシィだとは思うんですが、
ちょっとラインが堅くないですか?

ララビーの会社に行くときのコートはむしろ初耳でした。

正直、僕は「麗しのサブリナ」のジバンシィに関しては語れないです。(^^;;;

それと、「パリの恋人」のカジュアルはイーディスですけど、
「ティファニーで朝食を」のカジュアルは僕にもわからないんです。
タイトルバックではオードリーの衣装ジバンシィしか書いてないので…。
なんか「ティファニーで朝食を」のカジュアルに関しては
載っている文献も少ないですよね。

さらに「昼下りの情事」!これは全部ジバンシイではないのですか?
確かに頭洗ってる時のガウンみたいなのは
ジバンシィのセンスと違いますもんね。
学校で演奏している時(電話してる時)なんかはジバンシイでしょうが、
あと冷蔵庫を指摘されるときとかもどうなんでしょうね。

「パリで一緒に」は全部で8着とパンフレットに書いてあって、
そうすると、最初のライトグリーン色のスーツ、劇中劇のオレンジワンピースに仮装の衣装、水色のお姫様風ナイトガウン、翌朝の白のワンピース2着、最後のピンクのワンピースで7着。
あとは酔っぱらって着るカーディガン(ベンソンの物という設定)か、飛行機での銃撃戦の飛行服のどちらかがジバンシィ?
シーンは一瞬の飛行服までジバンシイだと、すごいですよね!

まるさん、質問が難しすぎます(笑)。
Posted by みつおみつお at 2014年02月05日 23:45
お久しぶりです。
ちょっと体調崩してまして・・・みつおさんはもう大丈夫ですか?

サブリナの衣装デザインについて判明したことがあります。
WOWOWプライムでイーディス・ヘッドに関するドキュメンタリーが放映されまして・・・
例のストラップ・ドレス
イーディスのデザイン画はあっても、それはオリジナルではなく
回顧展の際にデザイン部が真似て作成したものらしく、
同様にイーディスのサイン入りであのテニスコート・蛾ドレスのデッサン画もありました。
その2点についてはジバンシィによるデザインであることが明言されていました。
後者の蛾ドレスは、ハイアム氏の伝記によって知ってはいたんですが、
ストラップドレスは長いこと疑問だったんですよね。
ハイアム氏の伝記でジバンシィがサブリナから絡んでいたことを知ったときは、結構驚きでしたが、
当時から業界では大事件で公然たる秘密だったようです。
イーディスの残した8つのオスカー像のうち、
このサブリナのときのものだけラベルがはがされていて、
それが何故なのかは誰もわからないって言ってました。

でもでも、ウィスコンシン大学に、イーディスのオリジナルスケッチの数々が丁寧に保存されていて
(これがもう実にステキ)
サブリナのオリジナルスケッチ、当然オードリィへのファッション・デッサンも残されているわけです。
ここで分かったのは、例の2着に関しては存在しないこと(やはりイーディスではなかった)
サブリナがライナスを訪問するときの衣装はイーディスであること
(僕の勘違いでした)
コートの下に有名なカプリパンツ(サブリナパンツとかトレアドールとかいいますね)
のぞいているかっこいいスケッチがしっかり残っているのです。
ドロシー・ディーキンスといいイーディスといい、絵がうまいし丁寧ですね。
これだけで画集を出して欲しいくらいです。僕は高くても買いますわ。
(その点ジバンシィは下手でしたね)

ファッションデザイナーとは異なる、映画衣装デザイナー
衣装だけが目立つのではなく、現実的でありながら特別にあつらえられていて映画を助けてくれる、職人さんGOODJOB!
そういう人々が存在できた時代って贅沢だったんですね。
しかし・・・
イーディスのサブリナ事件は、誇り高き巨匠の犯した唯一のミステイクなのでしょうかね?

オードリィの映画におけるファッションって
ジバンシィのコートやアンサンブルも最高だけど、
結構普段着っぽいのが最近惹かれるようになってきていて、
だからイーディスの仕事の貢献ぶりって相当凄いなと思っています。
「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」しかり・・・

んで疑問なんですよ~
「昼下りの情事」って本当にallジバンシィなの?
ピクニックのカーディガン、部屋着のざっくりしたセーターあたりはちょっと・・・
第一、私立探偵の娘がオートクチュールなんてね。

あ、「パリで一緒に」の飛行服はさすがに違うと思いますよ~。
衣装部のストックから出したんじゃないかな~
そう考えるとあれもallジバンシィではないのか・・・
じゃあ「シャレード」がスタート??
Posted by まる at 2014年03月01日 01:01
まるさんも体調崩してましたか!僕と同じですね。
なんかもう全然全てにやる気を失って、頭は痛いし、体は疲れてるし、精神的には余裕がが無いしで大変でした。
今日はちょっとマシです。

そしてお休みしている間に、色々当たらし情報をありがとうございます!
物凄く興味津々で読ませていただきました。

結論から言うと、

蛾のドレス…ジバンシィ
ストラップドレス…ジバンシィ
ララビー会社へのコート…イディス・ヘッド
駅で立っている時のスーツ…イディス・ヘッド

でいいのでしょうか?なんかわからなくてモヤモヤしていたのが、まるさんのおかげで一気にパッと晴れた感じです!

しかしサブリナのオスカーの作品名がはがされている…イディス・ヘッドのプライドも結構傷ついたんでしょうね。これはおそらく蛾のドレスに与えられたに違いない!と内心はわかっていたのかと。

でも、ジバンシィの名前を載せさせなかったのはヘッド女史だし、結局誰にも不満を言えぬまま…ってなかんじだったのでしょうかね。

でも、ヘッド女史にもジバンシィが担当しない場合のあの蛾のドレスとストラップドレスにとって変わる衣装のデザインはなされていたんでしょうかねー。それがあるなら、ヘッドバージョンのドレスを見てみたいものです。

それと、確かにジバンシィのみクレジットでも、ホンマかいな…って作品が多々出てきましたね。「昼下りの情事」のピクニックスタイルは確かにジバンシィスタイルが見受けられませんし、しおれたカーネーションで悩めるお乙女のアリアーヌのざっくりセーターもジバンシィと違う感じですよね。あと洗髪時の派手なガウン。

「パリで一緒に」の飛行服、何かで全身のファッションショットが載ってたなーと思ったら、「華麗なるパラマウント黄金時代」で、そこのキャプションでは衣装はジバンシィとなってました!あんな一瞬、しかも肩から上くらいしか出ないものに!
 
ということは酔っぱらって着るカーディガンはジバンシィなのかそうでないのか…。

もしかしたら「パリで一緒に」が一番最初のオールジバンシィかもしれませんね。

「シャレード」じゃあジバンシィじゃなさそうなものを見つけるのが大変ですが、かろうじてナイトガウンでしょうが、これもジバンシィなのでしょうねー。うん、これはオールジバンシィだ!

「おしゃれ泥棒」は掃除婦の衣装が完全に違うでしょうし、オールジバンシィではないですね。
会社を支える「華麗なる相続人」はどうでしょう…。ラストの普段着セットがちょっと怪しげなんですけども…。
「おしゃれ泥棒2」も普段着はラルフ・ローレンぽいし。

こうなると、オール・ジバンシィって、実は「パリで一緒に」「シャレード」くらいなんでしょうかねー。
Posted by みつおみつお at 2014年03月01日 03:39
げげげっ、「パリで一緒に」のパイロット服ってジバンシィなんですか・・・?
驚きです。
バリバリのファッションデザイナーがいわゆる映画衣装も担当していてなんて・・・
でも「華麗なるパラマウント時代」に載っていたってことは、僕の見落としですね。

サブリナの衣装で、
肩ストラップの黒ドレスの件はこれでスッキリしたけれども、
もう一点、パリ帰りの駅で来ていたスーツ
これはどっちなのかひっかかってまして・・・
確かオードリィ本人が社命を受けてパリへ買付に行った際のリストにあったと記憶していてので、
ジバンシィかな~と思っていました。
でもイディスっぽくもありますよね。
で、発見したんですよ。
例のティファニーで朝食を裏話本(FIFTH AVENUE,5A.M)
これに記載されていました。
57頁に購入希望品目リスト
64頁に実際にオードリィが選んだ3着

オスカー決定打になったのはパリ帰り衣装なんですかね?
僕はこれら以外のイディス衣装もすごくいいと思うのですが。

素直で向上心があって常識人で協力的なオードリィは、
そういう性質が仕事に対する姿勢にもあらわれていて、
外見と同じくらいイディスのお気に入りになっていき、
ぜひとも良好な関係を築いていきたかったイディスにとって、
オードリィの“選択”は、僕らが想像している以上に深く深く傷つけてしまったようです。
勿論、そんなことはオードリィも望んじゃいない、むしろ真逆ですよね。
それでも自分の欠点(首や肩のライン)をカバーしようとするイディスより、
むしろ特徴として生かそうとするジバンシィのセンスに惹かれていったということが興味深いです。
欠点を隠すより長所をアピールするというオードリィ美学
それをイディスに変えられるのが好ましくなかったんだな~と。

結局、ALLかどうかはともかく
殆どジバンシィは、「パリで一緒に」「シャレード」「おしゃれ泥棒」ってことですね。
これらはある時期以降(暗黒時代)の日本のファンにとってはまさにオードリィの代名詞的作品で絶大な印象を与えたものなんですが、
それも90年代レトロブーム前までかな?VHSの一般化なんかでも変わりましたよね。
それがちょうど僕らにあたるわけで、
現在の一般的な印象との違和感となっているわけですよね。
そういう意味でも“AUDREY the60s”には溜飲を下げました。

「華麗なる相続人」のラストの衣装 白タートル&ベージュパンツ
ああ、あれはどっちなんでしょうね?
メンズでも展開できそうなコーデで大好きなんですよ、ま結構普通ですが。
Posted by まる at 2014年03月02日 10:52
まるさん!詳細に調べてくださって、ありがとうございます!
僕も FIFTH AVENUE,5A.M で確認させていただきました。
結局オードリーは「麗しのサブリナ」では3着ジバンシィから選んだんですね!
なんかずっともやもやしていたのが、これで晴れました!(^-^

それにイディス・ヘッドとの関係も、
まるさんの書いていただいた文章で“はっ!”と目からウロコでした。
確かに欠点を隠すより、長所を伸ばす。 FIFTH AVENUE,5A.M では、「ローマの休日」でイディスが丁寧に隠した部分を「麗しのサブリナ」ではむしろ賛美したと書かれていて、オードリーとジバンシィが欠点だと思われていた部分をもプラスに変えてみせたんですね。

「麗しのサブリナ」でのイディス担当の部分は、今でこそ素晴らしい!と言われてますけど、やっぱり初公開当時はパンフレットなんかでもパリ帰りのドレスが、より注目を浴びてますから、やはりオスカーはジバンシィのおかげだったかと。
それがわかるからイディスも悔しくてプレートを外していたのかなーと。

イディスは結局グレース・ケリーが一番だったと言っているようですから、やっぱり「麗しのサブリナ」でのオードリーの転換があんまりお気に召さなかったのかもしれないですね。
オードリーは普通に接してくるけれども、ジバンシィの選択はファッション的には裏切りに思えたのかも…。“結局「ローマの休日」で私がしたことは無しにするってこと!?”みたいな。
でも全然違うからこそ2年連続でオスカーだったんでしょうけどね。

「パリで一緒に」のパイロット服は僕にも判断がつきません。確かにジバンシィとしては異例中の異例ですよね。でも、この映画の為にジバンシィは付きっきりだったという記述があるし…。実物が残っていて、タグがあればはっきりするんでしょうけどねー。「華麗なるパラマウント映画時代」という本を全部信用していいのかどうかという問題もありますし。
襟の大きなボタンは当時のジバンシィっぽくもありますが…。

確かに「パリで一緒に」「シャレード」「おしゃれ泥棒」の時代のビジュアルは、70年代には大きかったですよね!今でこそ、オードリーのドキュメンタリーを作る時は「ローマの休日」ヘアですけど、以前はオードリーというと「シャレード」や「ティファニーで朝食を」のヘアスタイルだったし、暗黒時代のファンにとっては「パリで一緒に」のヘアスタイルがなんやかんやで一番オードリーのイメージじゃないか、と思います。

やっぱり80年代後半からのレトロとしての扱いのモノクロオードリーブーム、それと93年の死去直後の「ローマの休日」からの世代の追悼文(当時はその世代が中心でしたもんね)が「ローマの休日」1本にしてしまったような気が…。
“AUDREY the60s”とそれとコナン君の写真集も、60年代のオードリーを本当に美しく撮っていて、素晴らしいですよね!

「華麗なる相続人」のラストの衣装もわからないですよね(笑)。
セーターは切り返しがあったりして、それなりに凝ってる感はあるんですけど、パンツが今見るととっても普通のラインで、どうなんだろ…みたいな。そのまま「ニューヨークの恋人たち」に出れそうだし。
当時の資料では、ジバンシィは8点の衣装を製作、と書いてます。たぶん8着以上は映画に出てたと思いますし、そうなるとジバンシィの可能性は低いですよね。
Posted by みつおみつお at 2014年03月02日 23:52
素晴らしい研究です。
すっきりです。
Posted by 明智常楽 at 2018年12月09日 19:25
あれ、明智常楽さんどの部分のことですか?
もしかしてまるさんと僕の会話のところかなぁ~(^^;)
Posted by みつお at 2018年12月09日 20:29
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