2008年03月06日
「ティファニーで朝食を」61年初公開 日比谷スカラ座/東宝版
これは1961年、初公開時の「ティファニーで朝食を」東宝版パンフレットです。
このタイプの日比谷スカラ座の館名の入っているもので、表紙裏がオードリーのものが超本命版。
というのもこの「ティファニーで朝食を」、予想以上に好評だったのか、パンフが追加で刷られています。
表紙の裏がオードリーの画像で、裏表紙がリポコールの物が初版で、表紙裏が御木本真珠の広告、裏表紙がアリナミンのものが追加分です。これは最後にスカラ座の案内の紙が綴じられていて、そのに載っている他の東宝系劇場案内の予定を見れば順番がわかるんですけどね。
同じ日比谷スカラ座のものでも、時期によって東宝系の案内の紙が何回も変更されてます。
これ、実は僕も手に入れて別種のタイプがあることに気付いたんですけどね。
実はこのパンフには復刻版があります。と言っても日本ヘラルドの80年代リバイバルで売られた物ではなく、写真集の「カタログ オードリー・ヘプバーン」に綴じ込みとして付いているものなんですけどね。
この「カタログ オードリー・ヘプバーン」で最初にこのパンフを知っていた僕は、実際にスカラ座の物を手にしてビックリ!表紙の裏がオードリーじゃないじゃありませんかっ!そう、僕が手に入れたのは再刷分だったんです。
やっぱりオードリーの画像が1点でも少ないとなんかイヤな気分じゃありませんか~。それで断固として初版を手に入れると決意したんですけどね(笑)。
後で無事に初版タイプも手に入れたんですけどね。「緑の館」のもそうでしたけど、こういうところで意外と役立つ復刻版…。
表紙に館名のないものもありますが、実は館名無しの方が入手はずっと困難。こちらは名古屋の名宝スカラ座や、横浜スカラ座で売られたもの。中身は日比谷スカラ座の初版と同じ。
「パリの恋人」の時は関西や名古屋など各地で独自のパンフを作った東宝も、この時代には同じものになってしまってたんですね。
さて、中身はこの時代の標準の東宝版タイプ。全20ページだし初公開時の他のパンフよりは断然いいんですが、「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「パリの恋人」の東宝版パンフではあったカラーページが、ここでは無し。
別に「ティファニーで朝食を」が手抜きだったとかそういうわけではなく、この時代の東宝版には基本カラーページはなくなってたんですよね。経費削減?
なのでちょっと寂しい出来。真ん中8ページは紫一色で華やかに刷られていたにしてもね。だいたいこの紫、という色の選択もどうよ!って感じるんですけどね。
でも長文の愛情あふれる山本恭子さんの解説はウレシイです!
そこではホリーを演じるオードリーがいかに適役であるかを書いておられます。“まるでこの役を演じるために生まれてきたのではあるまいかと思われるほどに”だそうです。
当時こういう感想を持った人は数多くいたみたいで、“オードリーの個性が最高に活かされた作品!”などという文字が雑誌に躍ったものです。
実際、この1962年2月号のスクリーンでは執筆者によるベストワン女優にオードリーが選ばれていますし、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・ローレル賞のノミネートも受けて、イタリアのダヴィッド賞は受賞もしています。
ウソ伝記のダイアナ・メイチックの作り話と、それを基にした記事では、オードリーがこの「ティファニーで朝食を」を見て不安だとかガッカリしただとかって書かれてますけど、もっと信頼の置けるバリー・パリスの伝記では“なかなかいいじゃない?”とオードリーがロバート・ウォルダーズに言ったとなっており、息子ショーンの本では“生涯の当たり役”と書かれています。
なにより「想い出のオードリー・ヘプバーン」の中ではオードリー本人が「ティファニーで朝食を」を“大好きです!”と言ってるくらいですからね~。
もちろんオードリーの代表作の1本ですよね!
若さで演じた1950年代と違って、1960年代前半はオードリーの個性が輝き溢れた時代。この「ティファニーで朝食を」がその幕開けを告げる重要な作品になったわけですね!(^-^
レア度:★★(館名無しは★★★★★)
このタイプの日比谷スカラ座の館名の入っているもので、表紙裏がオードリーのものが超本命版。
というのもこの「ティファニーで朝食を」、予想以上に好評だったのか、パンフが追加で刷られています。
表紙の裏がオードリーの画像で、裏表紙がリポコールの物が初版で、表紙裏が御木本真珠の広告、裏表紙がアリナミンのものが追加分です。これは最後にスカラ座の案内の紙が綴じられていて、そのに載っている他の東宝系劇場案内の予定を見れば順番がわかるんですけどね。
同じ日比谷スカラ座のものでも、時期によって東宝系の案内の紙が何回も変更されてます。
これ、実は僕も手に入れて別種のタイプがあることに気付いたんですけどね。
実はこのパンフには復刻版があります。と言っても日本ヘラルドの80年代リバイバルで売られた物ではなく、写真集の「カタログ オードリー・ヘプバーン」に綴じ込みとして付いているものなんですけどね。
この「カタログ オードリー・ヘプバーン」で最初にこのパンフを知っていた僕は、実際にスカラ座の物を手にしてビックリ!表紙の裏がオードリーじゃないじゃありませんかっ!そう、僕が手に入れたのは再刷分だったんです。
やっぱりオードリーの画像が1点でも少ないとなんかイヤな気分じゃありませんか~。それで断固として初版を手に入れると決意したんですけどね(笑)。
後で無事に初版タイプも手に入れたんですけどね。「緑の館」のもそうでしたけど、こういうところで意外と役立つ復刻版…。
表紙に館名のないものもありますが、実は館名無しの方が入手はずっと困難。こちらは名古屋の名宝スカラ座や、横浜スカラ座で売られたもの。中身は日比谷スカラ座の初版と同じ。
「パリの恋人」の時は関西や名古屋など各地で独自のパンフを作った東宝も、この時代には同じものになってしまってたんですね。
さて、中身はこの時代の標準の東宝版タイプ。全20ページだし初公開時の他のパンフよりは断然いいんですが、「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「パリの恋人」の東宝版パンフではあったカラーページが、ここでは無し。
別に「ティファニーで朝食を」が手抜きだったとかそういうわけではなく、この時代の東宝版には基本カラーページはなくなってたんですよね。経費削減?
なのでちょっと寂しい出来。真ん中8ページは紫一色で華やかに刷られていたにしてもね。だいたいこの紫、という色の選択もどうよ!って感じるんですけどね。
でも長文の愛情あふれる山本恭子さんの解説はウレシイです!
そこではホリーを演じるオードリーがいかに適役であるかを書いておられます。“まるでこの役を演じるために生まれてきたのではあるまいかと思われるほどに”だそうです。
当時こういう感想を持った人は数多くいたみたいで、“オードリーの個性が最高に活かされた作品!”などという文字が雑誌に躍ったものです。
実際、この1962年2月号のスクリーンでは執筆者によるベストワン女優にオードリーが選ばれていますし、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・ローレル賞のノミネートも受けて、イタリアのダヴィッド賞は受賞もしています。
ウソ伝記のダイアナ・メイチックの作り話と、それを基にした記事では、オードリーがこの「ティファニーで朝食を」を見て不安だとかガッカリしただとかって書かれてますけど、もっと信頼の置けるバリー・パリスの伝記では“なかなかいいじゃない?”とオードリーがロバート・ウォルダーズに言ったとなっており、息子ショーンの本では“生涯の当たり役”と書かれています。
なにより「想い出のオードリー・ヘプバーン」の中ではオードリー本人が「ティファニーで朝食を」を“大好きです!”と言ってるくらいですからね~。
もちろんオードリーの代表作の1本ですよね!
若さで演じた1950年代と違って、1960年代前半はオードリーの個性が輝き溢れた時代。この「ティファニーで朝食を」がその幕開けを告げる重要な作品になったわけですね!(^-^
レア度:★★(館名無しは★★★★★)
Posted by みつお at 16:00│Comments(2)
│ティファニーで朝食を
この記事へのコメント
チラシ・ポスター、一杯集めましたね。
ほんの一部だけ手許に残っています。
DVD、買いたいのですが、妻子が許してくれません。
独身時代が懐かしいです。
写真集を燃やされるという蛮行も受けています。
帰宅したときに、燃え残りを見て、「アベル」と同じショックを受けました。
オードリーのビデオを見ると、「何度も観るな。」と叱る妻なのですが、「昼下りの情事」だけはお気に入りで、一緒に楽しんでいます。
ほんの一部だけ手許に残っています。
DVD、買いたいのですが、妻子が許してくれません。
独身時代が懐かしいです。
写真集を燃やされるという蛮行も受けています。
帰宅したときに、燃え残りを見て、「アベル」と同じショックを受けました。
オードリーのビデオを見ると、「何度も観るな。」と叱る妻なのですが、「昼下りの情事」だけはお気に入りで、一緒に楽しんでいます。
Posted by いも源氏 at 2008年03月06日 20:01
チラシ・ポスターは現在暴騰していますよね。
僕もポスターは欲しいのですが、
そのあまりの高さに手が出ない状態です。(^^;;;
特に欲しいのは「いつも2人で」関連全部、
「パリで一緒に」関連全部、「緑の館」立看、
「パリの恋人」66年リバイバル関連、
「尼僧物語」B2、といったところでしょうか。
いも源氏さんは過去にお持ちでしたか?
きっと「ローマの休日」初版ポスターとかもお持ちだったんでしょうねー。
それと…DVDも買わせてもらえないんですか??
最近ではすっかり安くなってますけど…。
人の奥さんのことをあれこれ言いたくないですが、
写真集を燃やす…!!
なぜ??なぜそのような必要が…!?
ちょっと絶句ものでした。(^^;A
僕もポスターは欲しいのですが、
そのあまりの高さに手が出ない状態です。(^^;;;
特に欲しいのは「いつも2人で」関連全部、
「パリで一緒に」関連全部、「緑の館」立看、
「パリの恋人」66年リバイバル関連、
「尼僧物語」B2、といったところでしょうか。
いも源氏さんは過去にお持ちでしたか?
きっと「ローマの休日」初版ポスターとかもお持ちだったんでしょうねー。
それと…DVDも買わせてもらえないんですか??
最近ではすっかり安くなってますけど…。
人の奥さんのことをあれこれ言いたくないですが、
写真集を燃やす…!!
なぜ??なぜそのような必要が…!?
ちょっと絶句ものでした。(^^;A
Posted by みつお at 2008年03月07日 16:52