2013年12月20日

12月20日「シャレード」公開記念!ヤングレディ

12月20日「シャレード」公開記念!ヤングレディ 今年はオードリーの没後20年ばかりがクローズアップされてきましたが、実は「シャレード」製作50周年でもあるんですよね。

 なので、アメリカでは本家ユニバーサルから「シャレード」50周年記念盤ブルーレイとか出てましたけど…日本じゃ出てませんね。
 もっとも特典ではやっぱりクライテリオン版だし、日本じゃどっちも出てなくて残念だなー。

 なんでか正統なDVDは今本家ユニバーサルとパラマウントと両方出てるし(池田昌子さんの吹替、ステレオ収録のユニバーサルの方が出来は上。なんでパラマウントでなーんも特典のないのを出してるのか、意味不明。)

 さて、そんな「シャレード」の製作50周年であり、日本公開は1963年12月20日初公開なので、本日が実は日本公開ちょうど50年なんです!うおー!パチパチパチ!!(←拍手)
 50年前の今日、丸の内ピカデリーで「シャレード」が封切りされたんですよー!!

 ってことでそんな記念の今日にはこれを絶対紹介しようと思ってました。
 雑誌「ヤングレディ」1964年2月10日号です。

 実際に発行されたのがいつかはわからないのですが、今週の運勢ってページで2月1日〜7日になってますから、2月1日より前かと。

 さて、表紙は「シャレード」のオードリー。昔の雑誌って、今と違って中の記事の見出しを“これでもか!”って書いてませんね。あっさりしたもんです。

 そんな少ない文字の中でも、一番大きく書かれているのが“ヘップバーンの魅力をあなたに…その徹底研究”ですね。

 中を見て思うのは、今もいらっしゃる有名人の人がやたら若いこと。
 あとは若いモデルの人がとてもオバさんくさいこと…。

12月20日「シャレード」公開記念!ヤングレディ 前に書いたことがありますが、「シャレード」をマダム風などというのは見当ハズレもいいところ。これはこの当時のファッションを考えないとダメですよね。
 オードリーが着ていたのはマダム風ではなく、この当時流行の若い人のファッション。

 なので、巻頭カラーからいきなり今見るとオバさんくさい格好とメイクで、オードリーよりも老けた若いモデルさんがたくさん出てきます(ごめんなさい)。
 今でこそ日本のモデルさんもスラッとしてオードリーに対抗出来る人がたくさん居ますが、当時のモデルさんと芸能人はみんなこんな感じだったのかなーと。プロポーションが今と全然違います。背も低くて足がやたら太い方が最初から最後まで登場します(本当にごめんなさいです)。

 オードリーの特集は5pなんですが、最初に“年齢三十三歳。夫君メル・ファーラーとの間に一児まである彼女が、常に新鮮で若々しく、世界の映画ファンを魅了し続けるのはなぜなのか”って書いてます。
 やはり、オードリーは当時の女性から“マダム”と見られてたのではなくて、若々しさの象徴と見られていたということがわかります。てか実際他のページの日本人より圧倒的に若いです!

 さて、その特集のページで書いてあるのですが、「シャレード」上映中の丸の内ピカデリーを尋ねると、平日の昼というのにすごい行列!ということで驚いています。
 劇場宣伝部の方の話で、「これほど当たるとは思っていませんでした。現在まで5週目ですが観客数15万人、日計興収421万6318円で、これは『地下室のメロディー』を破って、日本最高記録になります。」と書いてあります。

12月20日「シャレード」公開記念!ヤングレディ 実際、丸の内ピカデリーの画像が掲載されているのですが、本当に行列ができています。これが平日の昼間とは!

 「マイ・フェア・レディ」の大行列の画像も見たことがありますが、「シャレード」もだったんですね!
 67年の「おしゃれ泥棒」公開後の記録でも、1位「マイ・フェア・レディ」(7億9000万)、2位「ローマの休日」(4億7000万)、3位「戦争と平和」(3億9000万)に次いで「シャレード」はオードリー映画で第4位の記録(2億7000万)をたたき出しています(「ローマの休日」と「戦争と平和」はリバイバル込みだと思われる)。12週続映のロングランだったそうですしね。

 当時日本でのオードリーの人気はまさに絶頂期。人気投票でも全男女優合わせても1番の男優や2番の女優のダブルスコアで得票しています。オードリーの人気はこの60年代前半が最高なんですよ〜。

 50年前の今日は丸の内ピカデリーでの初日ですから、本当にこれ以上に凄い行列になっていたんでしょうねー。

お気に入り度:★★★★





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この記事へのコメント
みつおさん、素敵な表紙の紹介、どうもありがとう!
こんなのがあったんですね。
色調といい、少なめの文字といい(昔のはあっさりしていて良いには同感)
凄く好きだし、この頃のオードリィとジバンシィのセンスが一番好きです。
ホント、ミニマリズムのスーツやコートなんて初めて見たとき衝撃でしたもん。
「シャレード」が当時の日本での大ヒットしたのは知ってたけど、
平日の昼間っからこんな行列だったなんて・・・
皆、仕事はどうしたの?(笑)
あ、僕でもさぼって行ったかも。
だって土日じゃ混みそうですもん、で平日もコレ?(^_^.)

話は変わりますが、BSのデジタルリマスター版、ご覧になりましたか?
僕には本編にそれほど違いがよく分からなかったのと、
オープニングタイトルの色彩が決定的にゲゲゲ~でショックでしたが・・・
Posted by まる at 2013年12月20日 23:25
まるさん、こんばんはです!

そうなんです。結構ヤングレディってオードリーを取り上げることが多くて、
他の表紙も見たことがありますし、
オードリーが表紙でないものもオードリーがカラーグラビアだったりして、
僕も他にも持っています。

確かにこの時代のオードリーとジバンシィが絶頂期ですよね。
世の中に多大な影響を与えてた時代ですね。

でもこの画像を見ると、「パリで一緒に」と同じ年の撮影なのに
役柄上の同一人物には見えません
(オードリーという見方ではもちろん同一人物に見えますが)。
これは絶対にガブリエルの冬服ではない!と思います。
ガブリエルだったらこの年の冬はどんな服だったのかなーとか
想像するのもおもしろいです。
レジーが謎解きゲームをやってた頃、ガブリエルはベンソンと
またまた脚本をタイプしてたんでしょうか。
前髪をおろしたままだったのかなー。きっとそうでしょうねー。

僕もこの行列画像を初めて見た時は嬉しくて“オーッ!”って
言ってましたよ(笑)。
仕事はまあ平日休みの方もいらっしゃるでしょうし、
女性も多そうですし…ってダメですか?(笑)

昔は今よりもサービス業の方は少ないでしょうし、
女性も家事に追われて大変だった時代ですから、
本当に貴重な時間を割いて「シャレード」を観に来てくださったんでしょうね。
「シャレード」はそれだけしても価値のある映画だったと。

昔は今みたいな全席指定でもないので、これだけの混雑だと
みなさん席取りに必死だったと思います。
僕もその場に居たら、中に入ったらダッシュしてますよ、絶対(笑)。

こないだのBSのはどの映画もでしたけど、意外と粒子が荒くて、
ちょっと見てて苦痛でした。
デジタル・リマスターですけど、絶対どれも本来の画質に比べて
“やり過ぎ!”だと思います。
オードリーの顔色が紫っぽくて、絶対こんなんテクニカラーの
元の色とちゃうやろ!って思ってました。
色がキツすぎるんですね、きっと。
きれいになることは良いことだと思いますが、
やりすぎと修正した人の好みを入れたらアカンと思います。
Posted by みつおみつお at 2013年12月21日 02:03
御無沙汰しています。
仕事漬けの悲しい日々を過ごしていますが、
マイヤーリングでテンション上がって久しぶりに
拝見させて頂いています。
いつもながら、ホッと癒されます。
ありがとうございます!
勝手なお願いがあるのですが、
雑誌「ヤングレディ」1964年2月10日号の表紙画像を
もう少し大きい画像で拝見したいのですが、、、。
もし可能でしたらお願い致します。
決して御無理は申し上げませんので、
お気になさらないでくださいね。
(削除頂いても大丈夫ですよ~。)
Posted by 寝ても覚めても。 at 2013年12月23日 02:29
寝ても覚めても。さん、こんばんは!
仕事納め、もうすぐでしょうから頑張ってくださいです!
こちらもみなさんのコメントで癒されている状態ですよ。(^-^

画像の件ですが、画像の無断転載が絶えないので
僕自身、あまり大きくせず・あまりキレイに撮らないように…
とワザとやっているんです。
今回も最初はもう少し大きいサイズで記事をアップしたんですが、
ちょっと大きいかなーと小さくしました。

でも寝ても覚めても。さんなら、
もっと大きい画像をお渡ししますので、
左下の“みつおへメールする?”の欄から送っていただければ、
最初掲載した物よりさらに大きい画像を送ります。
もしよろしければメールを送ってください。(^-^
Posted by みつおみつお at 2013年12月24日 22:10
BSのは確かに粒子が粗い感じがしますよね。
昔の映画は仕方がないのかもしれません。
オーディオ面は確実に昔の方が劣るけど、
画質面はそうでもなく、特に色彩においては時代によっては昔の作品の方が綺麗だったりもします。
しかし今回の「シャレード」は(リマスター版)と銘打っておきながら、
あのカラフルなタイトルデザインが、彩度の鈍い映像になっていようとは!

で、もっと失望したのは楽しみにしていた「いつも2人で」のカラー
全体に青黒いフィルターをかけたような、濁った画面になっていて、
ニューシネマっぽい感じにも見えなくもないが、華がなくなっていました。

その点、春頃放映してくれたWOWOWの「パリの恋人」は凄かった。
本物のヴィスタヴィジョンの片鱗を観ることができた気がします。
そういう意味では、年始のオードリィ代表作特集3本、その中でも
特に「パリで一緒に」に期待をかけられそうかな?

これでここ一年の間、フルハイビジョン放映はオードリィ全盛期主演作ほとんどセレクトしてくれましたね。
残すは「緑の館」「暗くなるまで待って」の二本のみ、
日本ではとうとうソフト化されていない「緑の館」なんてやってくれたら貴重ですね。
Posted by まる at 2013年12月26日 22:13
なんか画像だと、シャープ処理をすると粒子が荒れるんですが、
映画もそんな感じなんでしょうか。
粒子が荒れるほどシャープかけなくてもいいのに…と思います。

「シャレード」はおそらく濁った感じにリマスターされたんでしょうね。
やっぱり現代風の濁った処理は僕は嫌いです。

「いつも2人で」は確かに晴れた感じがなかったですよね。
なんか昔のレーザーディスク(最初期阪)を見てたときを思い出しました。
後に「いつも2人で」の再発売版レーザーディスクが出て、
その色の違いに驚いたものです。“こんな晴れてたんや!”って。
なんかそれまでがほとんど曇り空みたいだったし。

まあ、今回のはそれよりはマシですが、やはりそういう方向の色でしたね。
スカッとした感じがなくなって、映画が重くなります。
決してドーネン監督はそんなの望んでなかったでしょうね。

それと、新年に「パリで一緒に」やるんですか!?
その情報教えて下さいです!
あー、でも池田昌子さんの「パリで一緒に」が見たい…。
Posted by みつおみつお at 2013年12月26日 23:34
WOWOWシネマにて
年明け3ヶ日、銀幕の妖精オードリ-・ヘプバーン特集をやるんですよ~
元旦 「ティファニーで朝食を」 5.1サラウンド
1/2 「ローマの休日」
1/3 「パリで一緒に」
いずれも午前9:00からです。
個人的に「パリで一緒に」がすごく楽しみ~
ただ・・・WOWOW予告編において「パリで一緒に」の紹介テロップで「ティファニー~」の映像が使われているもんで力が抜けました。
よって現時点では放映時のカラー具合は確認できませんです。
「ティファニー~」はブルーレイと比較するのも一興かも。
「パリの恋人」みたいに鮮明だったらいいな~。

BS放映、なんか文句ばっか書きましたが、収穫もありました。
確かに画質をシャープにしたいがために、
フォトショップのアンシャープ加工みたいに粒子荒れ起こしている感はありますが、
今まではっきりと確認できなかった情報(小道具・衣装の質感・デザインパターン・看板やロゴなどなど)が分かるようになって興味深い面もあります。
「いつも2人で」パスポートの文面も読めるようになって、
マーク1933.8.22生まれ 
ジョアンナ1936.7.11生まれ
イギリス、サリー州在住(ハリー・ポッターの家も確かここだ)
・・・なんてことが分かってきました。
ということは本編の現在設定ではジョアンナは30歳なんですね。
う~ん、それで中年の倦怠期という設定かァ
じゃ僕らはもう初老?まあ今とはずいぶん感覚が違うんですね。
Posted by まる at 2013年12月27日 23:24
あ、間違い発見
パスポートが写るのはMG旅行のときだから、
実際の設定はそれから4~5年後くらいですよね。
女子大生のときが20歳前だとして、結婚年数からしてまあ計算は合うわけで・・
Posted by まる at 2013年12月28日 09:58
三度訂正
やっぱ設定は最初のままでいいんだ。
36年生まれだから、現在設定では36歳(1966年を現在とする)
二度目のマンチェスター旅行の際、1956年のガイドブックを見ていますね。
几帳面なハワードだからきっと最新版を使用しているはず。
とするとこのとき、ジョアンナ二十歳ってこと?
で現在からは十年前ってことになりますね。
Posted by まる at 2013年12月28日 16:51
えっ、まるさん、
たしか昔から「いつも2人で」は18〜30才までを描いた
ってよく書かれてましたから、
最初は18才だった、っていうのはそうだと思ってましたが…。(^^;A
でもジョアンナの正確な誕生日までわかったんですね!
オードリーとジョアンナは7才違いなんですね。

そうそう、まるさん、初老って辞書でひくと、
40才の事って書かれてますよ、恐ろしい事に。

2番目の旅は、“結婚して2年になる”ってマークが言ってたので、
ジョアンナ20才くらいだとは思ってましたが、
“結婚しよう!”“イエース!”の直後に結婚した事になりますね。(^^;

でもまるさんが細かく見てくださったおかげで、
色々わかって面白いですね!
1回目18才、2回目20才、3回目22才、4回目23〜24才、
5回目27〜28才、現在30才ってとこですか。

あ、でも車と違ってジョアンナの化粧とヘアスタイルは
全く時代を考慮されてませんよね。
50年代にクレオパトラメイクはないし、
2番目の旅の時のヘアスタイルは明らかに60年代後半だし。
ジーンズもまだ50年代前半には女の子は穿いてなかったのでは?と思います。

でもきっとこれはわざとなんですよね?
一応クルマは時代ものにしてるけど、
中身は古くさせない、という。
同じ時間軸に過去と現在が同時に存在するってことですよね。

WOWOWはもう契約解除してるので、
見れないかなー、「パリで一緒に」。
WOWOWは色目がまた変わったら面白いですよね。
「パリで一緒に」は鮮やかに発色しておいてほしいです。
Posted by みつおみつお at 2013年12月29日 00:27
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