2022年08月10日

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号

 どうでもいい話なんですが、こないだ朝起きると寝グセで僕の髪の毛のトップが盛り上がっていました。鏡を見て、“わー、「おしゃれ泥棒」みたいやー”と思いました。
 ま、どうでもいい話なんですけどね。

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号 はい、これは「ロードショー」の増刊号の “JOY” 1974年夏休み増刊号。

 むかーし「スクリーン ジャンボ」の“ドロン・ヘプバーン魅力集”の紹介で書きましたけど、この当時は「ロードショー」と「スクリーン」が巨大(B4)増刊号で争っていた頃。

 でもB4って保管しにくいんですよね、大きすぎて。

 文庫本が大体A6(105✕148mm)サイズ、オードリーのシネアルバムとか伝記本とかがA5(148✕210mm)くらい。キネマ旬報がB5(182✕257mm),
オードリーの大きな写真集や70年代の「ロードショー」がA4(210✕297mm)サイズですから、B4(257✕364mm)の本ってのが、いかに大きいのかっていうのがわかりますよね。

 まあ普通の本棚とかには入りません。
 なんかね、2000年前後に超大作(に見せかけたい映画も含む)の映画パンフレットでB4サイズってのが流行りましたけど、ありがたいことに廃れてくれました。
 「A.I.」とか「スター・トレック 叛乱」とかB4だったんですけど、その時期なら「タイタニック」とかもB4っぽい感じがしますねー。持ってませんけど。

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号 今は大作でA4、「マイヤーリング」とか映画「オードリー・ヘプバーン」とかの小作品はB5になりましたね。

 オードリーが活躍した1950年代はパンフレットの主流はB5だったんですよね。でも松竹系のメイン館はA4でした。
 60年代になると一般館のパンフレットもA4になって、60年代後半になると、東宝系のメイン館でもA4になってきました。
 70年代からはA4が当たり前でしたね。

 …などと余計なことを喋ってますが、まあそんなことでも書かないと、中身何も無いんです。
 表紙にも書いてますが、“特大版・読んでそれからピンナップ!”な本ですから。

 文章がすんごく少ないんです。でもピンナップってB4はデカくない?

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号 こういう巨大増刊号はこれまた昔に書きましたけど、最初は人気のあるいろんなスターを載せてたんですよね。
 “どのスターのファンも満足させる”っていうのが「ロードショー増刊」のモットーだったみたいですし、「スクリーン ジャンボ」の方はオードリーとアラン・ドロンだったですし。

 でもだんだん “どのファンも” じゃなくって、当時大人気だった “アラン・ドロンとブルース・リー” だけの特集号になっていくんですよね。
 ことにブルース・リーは74年頃は社会現象になってましたから、いつの間にかブルース・リーだけの特集号が何冊も発行されるという…。

 でも70年代後半にはアラン・ドロンもブルース・リーも失速するので、気付いたら「ロードショーJOY」も「スクリーン ジャンボ」も発行をやめていました。

 僕がオードリーのファンになって、「スクリーン」とかを見るようになった頃にはもう発行されてなかったですね。
 なんか「スクリーン ジャンボ」の方は最後はブームになったチラシ集めを取り込んで複製チラシの号なんかもあったみたいですけど、チラシのことはメインの「スクリーン」でやるようになってましたしね。

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号 この号はそんなアラン・ドロンとブルース・リー両方のファンの顔を立てた、両面表紙っていう扱い。
 まあでも「ロードショー」の普段の開き方は右綴じなので、アラン・ドロンが正式には表紙なんでしょうね。でも中身はブルース・リーの方がページ数は多かったです。

 やがてドロンとブルース・リーだけになる「JOY」ですけど、ここではまだオードリーのページが大量にあります。
 綴じ込みカラーピンナップがあるのを表紙で謳ってますから、メイン2人に次ぐ3番手の扱いですね。

 「ロードショー」、最初はこんな風にオードリーを大事にしてくれてたのに、途中からどうしちゃったんでしょうねー。

 さてこの号のオードリーの最初は表紙にも書いてある、綴じ込みピンナップ。「パリで一緒に」の入浴シーン。の中でもレアです、この写真。
 うん、かわいい!オードリーの美の頂点「パリで一緒に」ですもんね。

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号 その次はその横のページからモノクログラビア3ページ。
 最初が「初恋」のバレエシーン単独で、次の2ページで「ローマの休日」から「暗くなるまで待って」までの主演16本を小さく紹介。特に珍しい画像は見当たりません。

 「初恋」を大きく載せているのは、当時は「ローマの休日」以前の作品で公開されていたのは「初恋」だけだったので、レアものということでファンサービスのつもりだったんだろうかと思います。

 でもこれだけじゃなくて、その後またカラーページに入ると、今度はオードリーのピンナップ的な写真が始まります。
 そしてこの号はこっちが断然優秀です!今見てもレアな画像がズラリと並びます。

 まず最初のページは「ハーパーズ・バザー」誌のために撮った写真でしたっけ?
 それのレアな別テイク画像。

 めくると「マイ・フェア・レディ」と「おしゃれ泥棒」のオードリー。
 ここがカラーページの中では一番平凡な画像でしょうか。

 「マイ・フェア・レディ」の方には僕が勝手にオードリー評論家と呼んでいる映画評論家の1人、南俊子さんの文章が載っています。

 南俊子さんの文章では、オードリーは年を取らない“妖精”であり、護らなければならない・侵してはならない“天上の花”であり、輝きを失わない“宝石”である、と書いてます。

 それとオードリーのイメージには「初恋」も含め、日本で見ることのできた17本の映画で微塵の揺らぎもない、しかもなおオードリー自身でありながら、1作ごとに作品の中で変身を遂げていくこと、そしてオードリーが身につけるとアイマスクでさえたちまちトップモードとなってしまうことが書かれています。


「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号

 横の「おしゃれ泥棒」の方では、加工のないオードリーが見れます。
 この写真は「オードリー・ヘップバーン 60年代の映画とファッション」にも掲載されています。

 あっちが毛穴も消して、シワも無くして肌ツルツルにして、ほつれ毛も修正して、ってやってるんですけど、こっちはオードリーの頰の毛穴も、眉間や目の周りや口元のシワもそのまんま。今なら長男ショーンの許可が下りないでしょうね。

 でも僕は昔からシワがあって、毛穴もあるオードリーを見慣れているので、“これが本当のオードリー!”って思います。
 別にオードリーにシワがあろうと毛穴が目立とうと、僕のオードリーに対する気持ちは微塵も揺らぎませんしね。

 そういうシワも含めてオードリーのことがだーい好きなんで、シワなんかで見方を変えるような、若い頃だけのオードリーをもてはやすような自称オードリー・ファンがいたら、オードリーファンとして名乗るにはまだまだだね!と思います。
 どの時代のオードリーも愛してこそ本当のファンですよね。

「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号 むしろ「おしゃれ泥棒」や「いつも2人で」はシワがあってこそのオードリー!だと思います。

 「おしゃれ泥棒」では「マイ・フェア・レディ」のバッシングのストレスで、「いつも2人で」では流産やメル・ファーラーとの離婚を考えての心痛でやつれが出てるんだと思いますが、そんな裏事情がわかるようになると、むしろ余計にオードリーのシワが愛おしくなります。

 それがメルとのことも吹っ切れた(離婚をおそらく決めた)「暗くなるまで待って」では、また若々しくなってるんですから、むしろシワでオードリーの心の状態まで分かるんで加工なしの方がオードリーの近くに居る気がします。

 Photoshopを使っているプロならわかるのですが、印刷用のデジタル写真って、使用しようと思うサイズの時で350dpi必要なんですよね。
 今のネットで載せる場合なんかだと72dpiあれば充分なんですけど、印刷はそうはいかなかったんですよね。

 ましてやスターのオードリーの宣伝写真なんかは、巨大サイズのポスターでも使用することが出来るように、引き伸ばしても粒子が荒れないように大判カメラで超高精細ポジフィルムで撮ることが普通だったんですよね。
 だから顔のシワとかもごまかしが効かなかったんだと思います。今で言う8Kみたいなもんですよね。

 容量を下げるために、解像度や大きさを下げて保存されている最近のデジタルデータのオードリーがあまり綺麗じゃないのに、撮影されたオリジナルポジから今の技術で印刷されたものが“昨日撮影したん??”って言いたくなるような超絶綺麗さに仕上がるのは、元のフィルムが大判フィルムの高解像度のものだからですね。

 今のスマホとかに付いてるカメラでもそうだと思うんですけど、暗いところで高感度にして写真を撮ると画像が荒れるじゃないですか。
 フィルムも同じで、粒子が荒れないようにするには低感度フィルムでないと高解像度(高精細)にならないんですよね。だからスターの写真とかには低感度フィルムでも撮れるようにライトがいくつもいくつも必要だったんですよね。

 その次のページは「ティファニーで朝食を」と「パリの恋人」のレア画像!


「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号

 「ティファニーで朝食を」の方は僕は「PREMIERE」1993年4月号の別冊付録で見てますけど、一般的には超レア写真。

 オードリーが「ティファニーで朝食を」の有名なリトル・ブラック・ドレスより気に入っていたジバンシィのピンクのドレスで写ってますね。
 まだ製作されたばっかりの衣装だから、ドレスに1つ1つ手縫いされたピンクのふさも退色していません。

 「パリの恋人」はスゴイですよねー!この「黄水仙」という名の衣装、映画では一瞬しか出てきませんけど、こうしてじっくり見れますねー。

 オードリーが肩から掛けているこの透け感のある紫の生地はオーガンジー?ジョーゼット?
 僕は詳しくは知りませんが、なんか雰囲気がいつものオードリーじゃない、豪華な感じになっていますね。後ろの感じと合わせて、蝶のように写ってます。これは超々激レア写真。

 その次は「パリで一緒に」と「尼僧物語」。

 この「パリで一緒に」撮影前の湖のほとり写真はボブ・ウィロビーの撮った写真ですね。
 この一連の画像はあちこちで見ますけど、チビチビしか出さないボブ・ウィロビーのせいで、未だに全容は写真集に収められていません。
 この写真も超美しいのに写真集未収録だったかと。


「ロードショー」増刊 “JOY” 1974年夏休み増刊号

 「パリで一緒に」の時期なので、超絶美しいオードリーなのに、ボブ・ウィロビーの写真集で載せてあったのはその中でも写りの悪いものだけ。
 なんでこれらの美しい方が収録されずに、イマイチなオードリーばかりがボブ・ウィロビーの写真集に収録されるのかは謎。
 これまたオードリーの好きなピンクのスカートですね。

 ここの文章では、“グラマーこそ至上というそれまでのおんなの価値概念を根本から変えてしまったオードリー エロチシズムとはかけ離れた「おんなの美しさ」をあなたは教えてくれた” と書かれています。

 確かにそれまでのボリュームのある女性こそが“女らしい”という画一的な価値観でもてはやされたのとは違って、細い女性でもこんなに魅力的なんだ!というのを世界中に知らしめたということは凄い事だったんでしょうね。

 今はそこからさらに広がって、みんな違ってみんな良い!ってなってきてますけど、それを最初に気づかせてくれたのがオードリーだったというわけですよね。

 隣の「尼僧物語」のスナップ写真が最後のオードリーのページなんですけど、これまた超々激レア。
 他では見たことのない画像。

 でもこの「尼僧物語」と「パリで一緒に」を見比べると、58年と62年で4年ほどの差なんですけど、まだおぼこい感じの「尼僧物語」が、「パリで一緒に」では美人のお姉さん的雰囲気になってるのがわかりますね。
 僕は実年齢を知ってますけど、「尼僧物語」は20才くらい、「パリで一緒に」は20代半ばに見えますね。

 どちらも木を背景に、とても神々しく見えます。

 これらの画像は今でも珍しいものが多く、若い時だけじゃない、「ローマの休日」だけでもない、あらゆる世代のオードリーが受け入れられてたからこそ選ばれたレア物カラー画像たち。
 今の、どれを見てもおんなじ画像ばっかり!という狭い状況とは全く違う、豊かな広がりがあるオードリーの世界を見ることが出来ます。

オススメ度:★★★★(満足度高し!)



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この記事へのコメント
ロードショー創刊前に副編集長から電話あり。名古屋で会うことに。
神保町徘徊の私が古書店主仲間に有名になり、集英社に伝わりました。
エクスランも紹介され、大阪で大量のポスターとCMフィルムもらいました。受験のためロビー活動しなくなったせいかも。
Posted by 明智常楽 at 2022年08月11日 19:05
あー、明智常楽さんがオードリーと離れ始めたのは受験のためでしたか!
でも70年代初めはまだ権利の扱いもおおらかだったんですよね。今ならポスターもくれませんし、フィルムをもらえるなんて、考えられないことですよね!
なんだか羨ましいです。
Posted by みつおみつお at 2022年08月11日 21:22
お久しぶりです!
五月の映画館のコメントにお返事いただきありがとうございます!!
こちらこそ!みつおさんが激推ししていたからこそ原動力になったんですよ感謝しています。
なんとか読者登録もさせていただきましたワクワク(*^o^*)
そして今回のレア写真すごいです、とっても可愛いどれも素敵。
みつおさんはInstagram見ますか?
修正加工されてる物も多いですが本当に色んなオードリーが無限に見る事ができて有名な写真の別カットとか。
みつおさんにコレ知ってます?って見せたいと思いながら見てます(笑)
オードリーも人間ですからシワも毛穴もありますよね、腕の毛が未処理だったり。

年老いた姿をファンにさらす前に引退って人もいてそれはそれでいいかもしれませんが、ファンとしてはオードリーが晩年も姿を見せてくれて良かった、どんなオードリーも見れる方が嬉しいですよね!
Posted by そんそん at 2022年08月15日 21:26
そんそんさん、こんにちは!

そろそろ本当に没後30年が近づいていますので、どのあたりから追悼の記事にしていこうか悩んでいます。
あんまり追悼追悼ばっかりの記事じゃ暗くなりそうですし、でも結構紹介しなければいけないものも多いんです!それと来年は初来日40周年でもありますし、追悼が終わったら一転明るいそちらも載せていこうと思っています。
他にも「ローマの休日」製作70年・リバイバル60年、「シャレード」製作60年・リバイバル50年、「戦争と平和」リバイバル50年などもあって、その辺との兼ね合いも大変です。

Instagramは僕は持ってませんし、見れないんですよー!
オードリーの画像がいろいろあることはわかってるんですが、昔はオードリーの全写真を見てみたい!とか思ってましたが、ネットが普及するにつれてオードリーの画像はあまりにも多いことに気づいて写真を全部見るという夢は諦めました。
オードリーみたいなスターの場合、1点の写真を宣伝写真で使ったり、雑誌とかに掲載するために1度に何百枚と撮影しているようなので、一生の間に全部見るのは不可能だと気づいてしまったんですよー。
そのため、あんまり考えないようにしています。
もちろん、それでも新しいオードリーを見ることができるとワクワクしてしまうんですけどね。
こういうのは海外の方が強いですよねー。日本では昔はファッション雑誌の日本版って無かったですからねー。

それと、僕も晩年のオードリーが見れてよかった!と思っています。
日本では「ロビンとマリアン」以降、ずいぶんひどいことを書いている雑誌もありましたが、僕的にはどんなオードリーでも幻滅とかしないので、見れてよかった!としか思わないです。
70年代前半の、半引退状態の時ってほとんど取り上げられることもないですけど、これも「オードリーのローマ」とかでいっぱい見ることができたし、60年代のオードリーは僕の大好物ですし、本当にどの時代のオードリーも素敵!だと思います。
僕は自分が子供の頃から子供って好きなので、昔の愛に飢えていた幼児期のオードリーも、一緒に遊んであげたいですし、20〜40代のオードリーなら肘で小突きあって「またまた〜」とか言いながら馬鹿話をしたいです。まあ晩年のオードリーは神々しすぎて、おバカな僕では畏れ多いかもしれませんけどねー笑。
Posted by みつおみつお at 2022年08月16日 08:56
こんにちは
この頃の「ロードショー」は、カラー画像を見るという意味ではサイコーでしたね。はっきり言って「スクリーン」よりカラーグラビアは美麗または迫力がありました。それにレアな画像のオンパレードですね。
印刷技術の向上、画像の経年劣化する前、彩度のセンスがいい意味での昔風(総天然色の濃さ)、レアな画像の使用権利期限内、著作権問題、規制のゆるさ、それになんといっても彼女を良くも悪くもちゃんと知っている執筆者の存在・・・一番いい頃だったと思います。
でもほんの数年間だったんですよねー
出版社の方針が変わって芸能誌へ変わってしまいましたから・・

AUDREY'60S やALWAYS AUDREYにも掲載された「おしゃれ泥棒」時の笑顔ポートレイト
実際はこんなに皺だらけだったんですね。
掲載された画像は少なくともAUDREY60Sのほうはなかなか高精細に見えたので、服の素材感もばっちり分かる感じで、リアルかなと思っていたのですが、ううむ修正ばっちりでしたか・・・
TREASURESの表紙などでのおなじみの、ダグラス・カークランドによる「おしゃれ泥棒」一連の超美麗どアップ画像も確かに修正していますよね・・・
というのもこの時期の容色の衰えは多くの人が指摘していたのも知っているし、なるほど今ではリアルに出せないんでしょうね。

ただ私は毛穴とか皺とか隈なんかがはきり分かってもそれはそれで結構!なほうなので、
みつおさんも同じような考えと知ってほっとしました。
なんか夢を大事にし過ぎてインチキ臭いのよりは、実際の質感が伝わってくるような感じのほうが‥‥
なんていうのでしょうかー臨場感とでもいうような、自分がその場に居合わせているかのような感じと
それでもエレガントだという”本物感”が僕には圧倒的なんですよ。

高校生なりたてくらいの頃、今はなき芳賀書店のシネアルバム・ケイリー・グラント篇を書店で見かけて、「シャレード」で珍しい写真載ってないかなぁと頁をめくってみたらどビックリしたことがありました。
カラーでオードリィと寄り添うポートレイトが口絵で丸々1頁ありまして、
その二人の”リアル”なこと!
ケイリーはなんか脂でテカっているし、オードリィはほぼノーメイク
正確にはアイラインを上側だけひいているけれども、あとはすっぴん
リップは乾燥防止に潤い系を塗っているだけ、眉は揃えているだけ(むしろその方が断然好き)
でショックだったのは、目の下の隈が結構広い範囲で広がっていて、鼻の孔の内側も中身がかなりはっきり見えてるし
うわぁよくこんなの載せるなぁと最初は引いたのですが、なんか気になって無理して購入しました。(結構な値段しましたよね)
何度も見返すうちにすっかりその画像のファンになりました。
だって肌の質感やらまなじりやら額やらなんか透明感があるし、どこか疲労しきっていてもエレガントなんですもの
で今それがWEBで見れないか探してみました。比較的大きな画像ではここかなと思います。
https://www.gettyimages.ch/detail/nachrichtenfoto/cary-grant-and-audrey-hepburn-in-publicity-portrait-nachrichtenfoto/159825018?adppopup=true
でもどこか修正されてるんですよね・・・高精細でないから迫力がなくなっていてちょっと残念です。
ちなみにオードリィのデラックスシネアルバムに載っていたのは下記でしたよね。
http://www.oldhollywoodfilms.com/2017/02/1001-classic-movies-charade.html
ケイリーがカメラ目線になっているほうでした。
照明の加減でかなり違ってきます。
ケイリーのアルバムに載っていた画像は、ある意味”奇蹟”の感動画像かもしれません。
でもこういう忖度なしのは、ショーンや今の多くのファンにとってはNGなのかなぁと思うと時代の流れとはいえ残念
70年代の雑誌に載せられたオードリィの容赦なし画像は、本当に貴重だと思います。
Posted by まる at 2022年08月17日 22:37
まるさん、こんばんは!

確かに「スクリーン」よりも「ロードショー」の方がカラーの発色は明るいし色もはっきりしてるし、粒子も細かくて綺麗でしたよね!
その違いが「スクリーン」→もっさり、「ロードショー」→オシャレ、ってイメージだったんでしょうかね。

それに執筆者や「ロードショー」「スクリーン」両誌のレイアウトや写真を選ぶ人にもオードリーのファンが居たんでしょうかね。画像の選び方も間違ってないです!

でもほんとにオードリーと「ロードショー」の蜜月期間って短くて、74年の「ロードショー」を見てみると、もうだいぶオードリーに割いてるページが減ってるんです。載ってない号とかも出てきてますしね。

「おしゃれ泥棒」の写真、目の上はシワではなく、眉毛の未処理とかが写ってるようです。目尻のシワが長く伸びてるように見えるのは髪の毛のほつれ毛ですし。
でもなんか、シワよりも眉毛の未処理の方が気になります笑。

最近の写真集は簡単に加工出来てしまうので、本当のオードリーってわからないですよね。デコルテにあるホクロですら処理されてしまうみたいですし。

ダグラス・カークランドのもかなり手を入れてるでしょうね。
まるさんがおっしゃるように、「おしゃれ泥棒」からは当時の評論家の方からも折に触れて“老けた”発言が出てましたもんね。今ならそんなこと書かないでしょうけど、当時は歯に衣きせぬ物言いだったので、みんな容赦ないですよね。
「パリで一緒に」の頃はエリザベス・テイラーと比べて、“オードリーはまだハイティーンを演じられる”とか書かれてたのに、数年でその言い方ですもんね。
確かに最近のファンには突然加工無しを見せられたらショックなのかもしれないので、もうそのままは厳しいのかもしれません。
特にシワの多い「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」は加工無しはもう載らないのでしょうねー。

それと!まるさんに教えていただいた「シャレード」宣伝写真!ビックリです!!
シワと毛穴のオードリーは見慣れてましたけど、すっぴんに近いオードリーは見たことがなかったので。でもデラックスシネアルバムとの違いが凄いですね!印刷だけでこうも変わるんですね!

でも元々オードリーっておしろいは使いませんって言ってたので、顔の化粧は薄いのかもしれませんよね。目は別ですけど。
宣伝写真って、映画の撮影前に撮ることも多いのがわかってきましたので、この「シャレード」は、実は「パリで一緒に」の時に撮ってたりするんでしょうね。オードリーの髪型もまだ決まってないみたいですし。ホールデンが禁酒でお休みの時にでも撮ったんでしょうか。
オードリーって疲れると隈もすぐ出来ますし、そのまんまで撮影してたんですね。

シネアルバムは、共演者のものは珍しいのがよく載ってましたよね。
まあオードリーのシネアルバムも、今の人が見たら珍しい画像のオンパレードでしょうけどね。
Posted by みつおみつお at 2022年08月18日 21:21
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