2015年04月28日

ミニチュア版「緑の館」1959年初公開時 立看ポスター

 スターチャンネルでオードリーの誕生日の5月4日にちなんで、4作品を放送するみたいですが、正直字幕が市販のものと同じでは、お金出してまで契約したいとは思わない人なので、特に勧めません。
 市販のBDやDVDで収録されていない「緑の館」「いつも2人で」「パリで一緒に」「マイヤーリング」などでの池田昌子さんの吹替(新録でも旧録でも)、とかだったら迷わず契約しますけどね。

 さて、今日のミニチュア版は「緑の館」1959年初公開時の立看ポスター。

 「緑の館」ものって、僕は特に惹かれるんですけど、このポスターもいつか本物が手に入ればいいなあ〜と思います。
 これはミニチュアだからあんまり色は綺麗じゃないですけど、「オードリー玉手箱」を見ると、本当はもっと綺麗な発色をしてますね。

 さて、これまでは明らかにオードリーだけを大きく売ってきたポスターですけど、「緑の館」のB2ポスターで初めてオードリーと共演者が対等に載ってました。
 でもこの立看ではやっぱりオードリーが大きくあしらわれていますね。

 それまでの共演者は、みんなオードリーよりだいぶ年上のおじさんばっかりで、人気的にもウィリアム・ホールデンを除くと、オードリーに対抗するには…って人が多かったんですよね。
 でもここで初めてオードリーより年下で、かつ人気もオードリーに比肩しうるくらい当時大人気!って共演者のアンソニー・パーキンス(愛称:トニパキ)になりました。

 なのでB2ポスターでは対等に扱われてましたし、この立看でも、オードリーよりは小さいとはいえ、大きな扱いになってるんですよね。

 今では老若男女に好かれるオードリーですけど、当時のイメージはやっと安定したスターの座を築いたばかり。
 雑誌などでも “若者に大人気の” って形容詞が付いていました。
 当時の年配の方のご贔屓は、オードリーではなく戦前の女優さんだろうし、大人の方はイングリッド・バーグマンやジューン・アリスンなんかがお好きだったんじゃないでしょうか。

 なので、当時のオードリーの人気を支えていたのは、主に10〜20代くらいの人ではなかろうかと。
 そして「サイコ」前の若き青春スターのアンソニー・パーキンスの人気を支えていたのも、10〜20代の女性。
 この「緑の館」は若い人にとっては嬉しい組み合わせだったんじゃないでしょうか。

 それと、この「緑の館」を撮影していた1958年はオードリーが珍しく忙しく仕事をしていた時期。
 1958年早々に「尼僧物語」を開始して、オードリー映画で最長の6ヶ月間の撮影期間。それが終わるやいなや「緑の館」の撮影に。それが済むと「許されざる者」の撮影開始、と連続で3本撮っています。

 作品の内容も、「昼下りの情事」までのロマンティック・コメディは影をひそめて、全て真面目な作品ばかり。
 オードリーにとっては第2期で、女優としてチャレンジしていた時期になりますね。

 最初の予定ではさらに「許されざる者」撮了後に日本に来日して「緑の館」の宣伝、その後はヒッチコックと「判事に保釈なし」を撮る予定でしたから、本当に休む間もなく働くつもりだったんでしょうね。
 実際には「許されざる者」で落馬。そのため撮影期間が延びてしまい、しかも撮影終了後流産、と良くないことが連続しちゃいましたんで、来日もヒッチコックも無しになってしまいましたけど…。

 さて、今の僕らにはオードリーといえば「パリの恋人」「昼下りの情事」→(TV「マイヤーリング」)→ほぼ1年開いて→「尼僧物語」「緑の館」「許されざる者」と撮影していったことはわかっていますけど、日本での公開は1957年9月「パリの恋人」の次が1959年5月「緑の館」なんですよね。なんか「パリの恋人」の次が「緑の館」だなんて、僕らからするとかなり唐突な感じがします。(^^;;;

 当時共演のアンソニー・パーキンスは線が細いと良く言われてましたし、横から見ると確かに薄いんですけど、頭はめっちゃ小さいし、それでいて肩幅はかなりあって身長は190cm弱。
 今見ても充分カッコいいです。というか今風。
 ただ、僕はアンソニー・パーキンスの歪んだ口がどーも気になるんですけどね。

 ちなみにオードリーとはとても気が合ったようです。
 撮影中もずっとオードリーを笑わそうとしていたみたいですし、オードリーもメル・ファーラーといる時よりも、アンソニー・パーキンスといる時の方が楽しそうに写ってます。

 1962年にオードリーが「ティファニーで朝食を」で、アンソニー・パーキンスが「さよならをもう一度」でダヴィッド・デ・ドナテーロ賞を受けた時も、一緒に飛行機や船で移動してる最中、オードリーとパーキンスはずっと話してますもんね。

 そして性格も良かったみたいですね。1991年にオードリーを讃える集いで、他の共演者はフィルムの抜粋があったのに、「緑の館」のフィルムは準備されてなかったそうなんですよね。
 でもアンソニー・パーキンスは “構わないよ。” と気を悪くすることもなく、「お熱いのがお好き」のオファーを「緑の館」のために断った、という逸話を披露したそうです。

 作品的には「お熱いのがお好き」の方が遥かに優れていると言われていますので、もし「緑の館」を選ばずに「お熱いのがお好き」に出ていれば、アンソニー・パーキンスの俳優としての人生はまた大きく違ったものになっていたのかもしれません。

 まあ、それを言うならオードリーも「判事に保釈なし」に出てしまっていたら、同じヒッチコックの「サイコ」に出たアンソニー・パーキンスのように、その後の女優としての方向が変わってしまったかもしれませんし、そうなると「ティファニーで朝食を」も「シャレード」も生まれなかったかもしれないので、やはりそういう運命だったんでしょうけどね。

 とにかく、世間での評価はあんまり芳しくない「緑の館」ですけど、原作のリーマを見事に具現化してくれましたし(原作を読んだ人には結構受けがいい)、オードリーはとても美しいですよね。
 いっつもあんまり取り上げられない、画像が載ることも少ない、と虐げられているのが可哀想なので思わずかばってしまう、というか僕個人ではとても思い入れがあります。新しい画像とか見つけると思わず嬉しくなってしまう作品です。
  


Posted by みつお at 09:00Comments(5)緑の館ポスター

2015年04月19日

ミニチュア版「パリの恋人」1957年初公開時ポスター Bタイプ

 ミニチュア版ポスターの第2弾は1957年9月に初公開された「パリの恋人」です。

 こないだの「昼下りの情事」のポスターと同じく、レトロ感満載のデザインですね。
 内容はこちらの「パリの恋人」の方がPOPな感じです。エッフェル塔も踊ってますしね。

 でもちょっとバックの色が重いですよね。「パリの恋人」のイメージはこんな重い色ではなくて、ピンクとかパステル系のカラーですよね。
 当時ってまだそういう淡い色ってのは主流じゃなくって、くっきりはっきりお堅い色が多用されてますよね。

 1950年代はまだ戦前・戦中の時代のデザイナーさんなのかなーと思います。デザインも色使いもその流れみたいだし。
 デザインが大きく変わるのは1960年に入ってからですね。
 
 「パリの恋人」というタイトルのロゴも古めかしいです。
 でも今このロゴデザインがDVDやブルーレイでも使われてますよね。
 個人的には1966年リバイバル時のロゴの方が躍動的で、「パリの恋人」には合ってると思います。

 ただ、「パリで一緒に」もこんな感じのロゴなので、元々混同されやすい「パリの恋人」と「パリで一緒に」だから余計にややこしいかもしれませんね。

 さて「パリの恋人」の初公開時の興行成績ですが、1957年のベスト10には入っていません。
 オードリー作品では日本で初めてベスト10に入らなかった作品ですけど、「おしゃれ泥棒」公開後のオードリー全作品の成績では「パリの恋人」も1億円を超えてますので、充分大ヒットと呼べる成績だったようです。
 
 1957年12月号の「映画の友」では

 “「パリの恋人」が予想にたがわず、「昼下りの情事」に肉薄する第一週のすべり出しを見せた。もっともストォリイのあまさという点では「昼下り」の線までゆけるかどうかも疑問であるにせよ、やっぱりオードリイの秋ということははっきりいえるだろう。”

 と書かれています。

 ここで述べられている “ストーリーの甘さ” ですけど、これはきっと僕が以前もうひとつのブログ “おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!” で “「パリの恋人」の謎” として書いたようなことだと思われます。
 たしかに筋自体はゆる〜いんですよね。
 そしてこちらに来ていただいているまるさんがおっしゃったように、

 “もっともお話がどーでもよくて、
 演じているキャラが一番好きではない作品ではありますが…”

 というのがピッタリ当てはまってるんですよね。
 実際に側にいたら、オードリーの演じたキャラクターの中では一番扱いに困ると思います。ちょっと遠慮したいタイプ(笑)。

 で、そういうところだけを見てしまうとこの作品に対する評価は辛くなる。

 僕なんか最初に見た中学生(だったかな?高校生かも…)の時にはブチブチカットのあるテレビの90分枠での放送だし、オードリーの吹替は池田昌子さんじゃないし、突然街中で歌い出すミュージカルに耐性もないしで、“これはオードリー作品の最低作品や!”って思ってしまったんですね。

 もし今のようなネット時代だったら、きっと偉そうに “「パリの恋人」は愚作でした!” なんて書き込んでしまってたんだろうなーと思います。
 そんなことしてたら自分で中坊な自分を殴り倒してやりますけどね(笑)。

 今って何でも書ける時代だから、映画評論家気取りで自分が見た作品の評価を書き込む人って本当に多いですよね。
 でも僕はそれって違うんじゃないの?って思ってます。

 確かに映画を見た感想ってのは千差万別、十人十色でいいと思うんですよね。
 性別、年齢、生活環境なんかで本当に受け取る側の気持ちって違うと思うし。

 でも、自分に合わないから “駄作です。” って決めつけるのはやっぱり違うと思います。
 “自分には合いませんでしたが…。” っていうのが本当じゃないかと。

 でも決めつけて悦に入ってる人がネットにはやたら多いです。
 褒めるならまだしも、けなすのはきっと気分の悪い人もいると思いますよ。自分も気をつけなきゃ。

 オードリー作品なら「パリの恋人」とか「いつも2人で」にそういうのが多いですね。
 勝手な失敗作認定やら駄作認定とかされてると、本当にガッカリします。
 むしろこの2作は海外ではオードリーの代表作扱いですよ。
 正直、実はそういう勝手な失敗作認定の人には密かに失礼なことを思ってます。

 昔の映画評論家の方って、自分の好みと作品の価値をきっちり分けて考えられてる人が多かったですね。
 だから映画評論家なんですよね。

 双葉十三郎氏なんかは、ホラーやSF映画がお好きだったみたいなんですよね。
 「ぼくの採点表」の文章を読むと、そういうのは本当に作品を楽しんでる。でも採点はと見ると☆☆★★の50点で評価低かったり。
 逆にビリー・ワイルダー監督の「地獄の英雄」なんて作品だと、“監督の失敗作” って書いてあるけど、採点は☆☆☆★★★で75点とか充分高い。

 「レベッカ」という作品を見た時は、その後発展していくヒッチコックの原型である渡米第一作を見るという心構えで行かず、ただもう大傑作を見れるのだと思い込んでいた自分が悪い、と書いておられます。

 自分が肝心な点を突けてないと思ったら、素直に認める。これがなかなか出来ない人が多いんではないでしょうか。
 ネットでは、自分がわからない・好きじゃない→だから駄作、って論調が実は多いんですよね。それって評価なの?

 それに映画って、芸術作品だけが偉いんじゃないですよね?
 娯楽作品であっても、人を大いに楽しませることが出来ている作品は充分価値があります。

 なので双葉さんは「突然炎のごとく」や「大いなる幻影」といった芸術作品も点数が高いけれども、「風と共に去りぬ」や「恐怖の報酬」っていう娯楽作品も点数が高い。さすがプロだなーって思います。
 今のネットでの “自称だけ映画評論家” みたいな人は、その辺をきっちり分けられてない人が多いようです。

 それに「パリの恋人」に関してはさらに別の価値があります。
 これもまるさんが的確に上記の文章から続けてくださってるんですよね。

 “…それを補って余りある魅力に溢れていますよね。”

 そうなんですよね!長年オードリーのファンを続けていると肌で感じ取ってくることがあります。
 オードリーって「ローマの休日」「噂の二人」「おしゃれ泥棒」のウィリアム・ワイラー監督でもなく、「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」のビリー・ワイルダー監督でもなく、「パリの恋人」「シャレード」「いつも2人で」のスタンリー・ドーネン監督の作品で最も活き活きしている!ということをです。

 これは昔からみなさん気づいていたようで、あの淀川長治氏も「マイ・フェア・レディ」までの段階でオードリーのベスト作品を「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」「ティファニーで朝食を」とドーネン監督作品以外を挙げながら、“私は結局ドーネン監督が一番オードリーのナイーブな物を掴むように思う。” と述べています。
 (後に淀川長治氏はオードリーの2大ベストを「ローマの休日」と「暗くなるまで待って」と述べている)

 他にもドーネン監督とオードリーの相性の良さは色んな人が書いています。

 “おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!”の方でも書きましたが、他の監督の作品では、監督の決められた枠内で制御されてオードリーが演じてるんですけど、ドーネン監督の作品はその枠がググーンと拡がるというか、枠を超えてオードリーが自由になってる気がするんですよね。なのでオードリーがより輝く。

 それに、芸術作品…ではないし、娯楽作品としてはストーリーがユルい「パリの恋人」。
 日本では「昼下りの情事」の方がよりヒットしたし内容の評価も高いんですが、「パリの恋人」には第3の価値がありますね。

 それは何かというと “アート”。
 先ほどのような高尚な映画芸術、という意味ではなく、グラフィック・アートやファッションやフォトグラフという分野に及ぼした影響というのはもの凄いですね。
 1つ1つのシーンにまで行き届いたセンス。後世への影響という点ではオードリー作品で群を抜いています。

 「パリの恋人」を見て、その後ファッション・デザイナーやグラフィック・デザイナーやフォトグラファーを目指し、実際そうなった人も非常に多いらしいです。

 それに、50年代ファッション風の時のファッション・ショーのランウェイや、いくつかの映画のストーリーやタイトルバックで「パリの恋人」の影響があるのもありますね。
 さらには最近の海外でのGAPでのCMにも使われてました。日本でもクオリティ誌の編集室のドアのシーンのパロディのCMもありましたし、本物の編集室のドアのシーンを使ったCMもありました。

 とにかく、スタンリー・ドーネン監督のセンスはズバ抜けてますね。「パリの恋人」と「いつも2人で」はセンスの良さではオードリー映画の双璧だと思います。
  


Posted by みつお at 18:00Comments(0)パリの恋人ポスター

2015年04月14日

ミニチュア版「昼下りの情事」1957年初公開時ポスター Aタイプ

 今日からしばらく、持っているけど持っていないポスターの紹介をしていきます。

 僕の持っているのは、約25年前につかしん(当時は西武系列)にあったシネマガイドさんで買ったミニチュア。
 これはポスターを写真撮影して、それをプリントしてパウチ処理したものみたいです。

 サイズは本当に小さくて、シャーペンと並べて写真を撮ってみましたが(2枚目のもの)、どれくらいかわかりますでしょうか?
 1枚200〜300円くらいだったかな?シネマガイドさんは今は西宮北口にあります。
 ちなみに本物のポスターは持っていません。

 いつか手に入れたら…と思っていましたが、そうなるといったいいつになったら紹介出来るのかわからないので、ミニチュア版で紹介する事にしました。
 ポスターの年代順で紹介していく事にします。

 最初は「昼下りの情事」の1957年初公開時のB2ポスター。
 初公開時の「昼下りの情事」B2ポスターは2種類あるのですが、こちらの方がよく見かけるそうなので、便宜上Aタイプにしておきます。
 もうひとつはオードリーがアリアーヌ巻きをしていて、ちょっと泣いているアップのもの。
 そちらはミニチュアを持っていません。

 絵柄は “レトロ!” って感じですね。
 「ローマの休日」の頃の大時代がかった宣伝コピーは影を潜めましたが、昭和の半ば頃の町並みにはピッタリな感じのデザイン。
 でも50年代前半ほどあんまりごちゃごちゃしてないのも、これから60年代前半のちょっとスカスカ感のあるデザインへの移行の過渡期的なものも感じます。

 さて「昼下りの情事」は初公開時、1957年公開の洋画配給収入の第5位の成績を残したほどの大ヒットを記録したのは何度か書いているとおり。
 8月公開の「昼下りの情事」、9月公開の「パリの恋人」と合わせて、1954年以来のオードリーブームが来た事は特筆に値します。

 今に続くオードリーの人気は「ローマの休日」公開の1954年ではなく、1957年に実は決定的になったと言えるでしょう。
 事実この年以降、約20年もの間、人気投票で3位以下に落ちることはありませんでした。
 翌年(1958年)早々の人気投票では「スクリーン」1位、「映画の友」は2位という結果になっています。

 参考に、前年に「ローマの休日」「麗しのサブリナ」のあった1955年の人気投票では「スクリーン」1位、「映画の友」5位。
 その翌年1956年は「スクリーン」16位、「映画の友」15位と惨憺たる結果に。
 「戦争と平和」のあった1957年は「スクリーン」7位、「映画の友」6位。
 決して「ローマの休日」だけでは今に至るオードリー人気は続かなかったのがわかると思います。

 公開当時の興行成績についてですが、当時の「映画の友」を見てみましょう。まずは1957年11月号。

 “八月十五日に日を同じくしてビリー・ワイルダーの二作品が封切されるというめずらしい現象がおこったが、いずれ劣らぬA級作品だけにその帰趨は注目されていたところ。
 結局は「昼下りの情事」が「道」以来のヒットとなり、「翼よあれが巴里の灯だ」をかなりひきはなした。
 これはなんといってもそのロマンティックなムードがものをいったわけでもあろうが、これでオードリイ・ヘプバーンの株はまたしても大暴騰。
 おそらくこのあと「パリの恋人」が出れば、今秋は「ローマの休日」以来のヘプバーン・ブームが再現するものと見られる。”

 ちなみに、ここで引き合いに出されている「道」は同じ1957年の配給収入8位にランキングされています。

 翌月の「映画の友」1957年12月号では

 “八月から九月の映画界は、完全に「昼下りの情事」におさえられた感がある。
 ともかく七週間ほとんど一定の客足をおとさなかったことは偉とするに足りよう。
 (中略)有楽街をおさえて松竹セントラル、東劇ラインがここまでガンばったのはめったにないことであろう。”

 と載っています。

 ここでわかるのは「昼下りの情事」は松竹セントラルで7週間の上映だったという事。
 今だったら、大ヒットで客足が落ちてないのだったらさらに続映するでしょうが、この当時は本当に上映期間が短かったんですね。

 それでも「ローマの休日」の頃は上映期間が普通は1〜2週間くらいで、超超大ヒットの「ローマの休日」で5週間と3日というのから考えると、確実に伸びてきていますね。

 さらに1960年代になると大ヒットは12週上映が当たり前になってきますし(「シャレード」「いつも2人で」など)、「マイ・フェア・レディ」などの特大ヒットは294日などというものも出てくるようになります。

 大ヒットで大喜びだったであろう配給会社の松竹ですが、オードリーものでは「戦争と平和」「昼下りの情事」「許されざる者」「シャレード」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」と大ヒットばかり初公開していますね。
 唯一初公開時にヒットしなかったのは「噂の二人」だけですね。まあでも「噂の二人」はオードリー作品では初公開時、日本で一番コケた作品なんですけども…。(^^;;;
  


Posted by みつお at 09:00Comments(0)昼下りの情事ポスター

2014年04月02日

「マイヤーリング」B1(B全)劇場ポスター

 みなさん、「マイヤーリング」の劇場での上映もそろそろ大詰めですが、劇場でご覧になりましたか?“もうDVDになるんやったら、それでええやん!”とかって思わないでくださいです。
 何度も書いてますけど、「マイヤーリング」を劇場で見れるなんて幸運は日本だけだし、おそらく今後リバイバルすることも難しいと思うので、本当にこのチャンスを逃さないでください!

 残りの劇場公開の予定です。
 ★4月5日公開 フォーラム仙台
 ★4月12日公開 シネピピア(兵庫・宝塚)
 ★4月19日公開 フォーラム山形
 ★4月21日公開〜5月11日まで 塩尻東座(長野)

 今日は4月16日「マイヤーリング」DVD
発売の前に、紹介しようと思っていたもの。「マイヤーリング」のB1劇場ポスターです!サイズは 728 × 1030mm。B全ポスターとも言いますね。

 書いてあることはB2サイズのAタイプと全く同じでサイズのみが違います。面積比で2倍。

 B2ポスターのBタイプが全然世に出回ってないのと比べて、こちらは結構出回ったのでは?と思います(僕は劇場では実際には見れなかったですけど)。

 B1ポスターは、大きな劇場での待合所や柱、劇場前のポスターを入れる場所などでよく使うことがあります。

 B2ポスターって家庭では大きく見えるんですが、スペースの広い劇場ではかなり小さくコンパクトに見えるのに比べて、B1ポスターはそういう劇場ででも“大きい!”と感じるサイズです。

 なので、昔からB2と比べて数は少ないながらも、B1ポスターっていうのは存在していました。別柄だったりすると、とっても嬉しいんですよね!でも集めるのはやっぱり難しいです。

 それに保存も大変!B2は今ではB2用のクリアファイルが存在するんですが、さすがにB1用ってのはないので、フレームに入れるか筒状で保存するか。広い場所があれば、平置きで保存という方法もありますが…。あとは三つ折り(でも折れないように、押さえない)に畳むとか。
 でも筒状とか畳むとかは、いつの間にか巻きジワや折り跡が付いてしまって、ポスターにとっては保存方法としてよろしくありません。

 僕なんかは、1つに1フレームだと物凄い数が必要となるので、1フレームに何枚も入れて、2フレームしか持っていません。(^^;;;
 なので、このブログとかで載せるために画像を撮ろうとすると、ポスターを入れ替えたりしないといけないので、ホントに大変です。

お気に入り度:★★★


  


Posted by みつお at 21:00Comments(8)マイヤーリングポスター

2014年02月07日

「ローマの休日」1963年リバイバル時 B2ポスター 第二弾タイプ

 「マイヤーリング」、関西での上映がなくなってしまっていましたが、2月15日〜21日シネマート心斎橋(大阪)で上映されることになりました!1週間だけの公開なので、未見の方はお見逃しなく!

 今回は「ローマの休日」の最初のリバイバルである、1963年のB2ポスターの紹介。

 「ローマの休日」1963年リバイバルのポスターは絵柄は1種類だけなんですけど、「オードリー玉手箱」(オードリー映画の宣材ばかりを集めた写真集)によると、キャッチコピーが変更されたらしく、これは2刷りに当たるもの。

 最初のコピーは“ヘプバーンの王女と共にローマ見物はいかが…スイミン薬をのんで…恋も拾って…”ってもの。
 睡眠薬飲んでってところが、引っかかって刷り直しになり、こちらのタイプに変更されたそうです。確かにそれはちょっとヤバいかも(笑)。

 さて、「ローマの休日」というと、オードリー作品でも一番リバイバルが多いもの。
 54年の初公開のあと、63年、70年、73年、77年、85年、03年、10年、13年とリバイバルされています。
 ここで気づくのは、70〜77年と10年・13年の間隔が狭いこと。10年の“第一回・午前十時の映画祭”のフィルムは、翌11年の第二回にも劇場を変えて公開されてますから、実質は10・11・13年と公開されたことになります。

 昨年、初のデジタル方式で“新・午前十時の映画祭”にてリバイバルされましたけど、その時、ちょっと僕的には“ん?”と眉をひそめたんですよね。

 映画の観客って、7年で入れ替わるとよく言われるんですよね。というかもう昔の言葉なのかもしれませんが。
 それで考えると、70・73・77年という間隔は短すぎるし、10・11・13年もそうですよね。

 確かに「ローマの休日」には凄い集客力があって、54年の初公開時はそれまでの全洋画のトップに立ったし、63年も大ヒットしたみたいだし、70年も現存するパンフレットの数を見ると相当なヒットだったとわかります。85年リバイバルでも行列出来てたし、03年はテアトル銀座の記録のトップになったほどだし、テアトル梅田でも大行列で整理券が発行されるほど。10年の第1回“午前十時の映画祭”でも、観客動員数のトップは「ローマの休日」だったと読んだことがあります。

 でも、大ヒットするから!ってんで、あんまり短いサイクルでリバイバルすると必然的に観客数は落ちてくるんですよね。昨年見たばっかりの人はそんな短い期間でまた今年行くかどうかわからない。何かの都合で去年見のがした人は今年行くかもしれないけど、その人たちの中でまた来年もあったら行く…って人はさらに減るでしょう。

 実際、パンフの出回ってるのを見ても、70年パンフはめっちゃ多いし、73年パンフも多い。でも77年になってくるとこれが明らかに少ない。これもリバイバルのし過ぎですよね。
 昔の対談の記事で、73年のリバイバルだったか、九州ではもう「ローマの休日」はヒットしなかったとかって読んだことがあります。

 「ローマの休日」に限らず、「マイ・フェア・レディ」なんかでも、74年・77年・81年と短期間でリバイバルされると、観客は減って行く。81年リバイバルはおそらくコケたんじゃないかな〜。パンフもほとんど見つからないし

 だから、ヒットするから・簡単に稼げるからって安易に毎回おんなじ作品ばかりを選んで欲しくないんですよね。それで「ローマの休日」の観客が減ったからって、「ローマの休日」やオードリーのパワーが無くなったとかって思い込まないで欲しい!それはサイクルが短すぎるから(もちろんそれだけではないだろうけど…)。作品やオードリーには何の罪もありません。

 昔、そのオードリーの2大大ヒット作品、第1位の「マイ・フェア・レディ」と第2位の「ローマの休日」ばっかりで70年代に安易にリバイバルしてたら、観客が減りに減っちゃって、“オードリーでは儲からない”と思われちゃった過去があるんですよね。75年〜84年の“オードリーの暗黒時代”という黒歴史。オードリーファンは不遇をかこってました。

 この時期はご存知の方はわかると思いますが、本当にオードリー映画がリバイバルされなくて困りました!当時はビデオも普及してなくて、ひたすらテレビ放送を待つか、自分で情報誌で自主上映をチェックして見つけるのみ。

 でも自主上映なんかの客数を見てると、決してオードリーの人気がなかった訳じゃないと思うんですよね。ロイヤルホテルでは毎回満席だったし、神戸のサンチカで「おしゃれ泥棒」が上映されたときは立ち見も出てたし、オードリーが来日時の池袋の文芸坐も満席だったな〜。

 なので、僕個人では「ローマの休日」の劇場公開はしばらく封印して欲しいんですよね。
 あ、でもこれ決して「ローマの休日」が嫌いだから、とかじゃ決してないんですよ、誤解しないでください。大切な作品だからこそぞんざいに扱って欲しくない、ということなんです。

 オードリーって、傑作が多いじゃないですか。だから「ローマの休日」を封印してる間に、まだ最近リバイバルされてない、別の作品を公開してファン層を広げておいて欲しいんですよね〜。
 今年製作50周年の「マイ・フェア・レディ」という大傑作&代表作が残ってるじゃないですか!他にも「おしゃれ泥棒」とか「暗くなるまで待って」とか「尼僧物語」とかいくらでもリバイバルされるべき作品はありますよね。
 そしてまた充分な間を置いて「ローマの休日」を公開する、というのが良いのではないでしょうか。

 でも“第二回・新午前十時の映画祭”ではまた「シャレード」ですか…。orz(これも「シャレード」が嫌い、とかって意味では全然ありません)
 でも、イオンシネマさんはそういう状況を打破&補完するかのような、なんとなんとの「いつも2人で」(大傑作だけど、誰にでもわかる作品じゃない)リバイバルを持ってきたので、めっちゃ嬉しいんですけどね。(^-^

 「マイヤーリング」での観客の年齢層が高いとネットでも書かれてたので、80年代後半からのブーム時のように新しい若いファンを増やすには、「おしゃれ泥棒」とか「マイ・フェア・レディ」とかのロマンティック・コメディ路線物が効果的だと僕は思うんですけどね。

 …とまあ、今回は僕の思ってる勝手な解釈を書かせていただきました。m(_ _;)m
  


Posted by みつお at 22:00Comments(4)ポスター

2014年02月04日

幻の「マイヤーリング」で幻のポスター! B2サイズ Bタイプ

 さて、今回紹介するのは貴重で希少な「マイヤーリング」B2ポスターのタイプB。着色カラー版です。

 昔の映画館は、1館で1作品の上映が当たり前でしたから、1作品でも1館全部を飾る為に宣材は大量に必要で、上映する映画のポスターもB1やB2さらには2シート、立看ポスターに大看板・キャビネ写真と飾るべき宣伝材料も豊富にあったわけですけど、今のシネコンでは上映するシアターの入り口にポスターが飾られているだけ、ということもしばしば。

 当然ポスターは1種類あったらそれで充分なんですよね。あとは柱の部分とかにB1ポスターとか、上映するシアター前にバナーポスターとかくらい。

 なので、この「マイヤーリング」の着色版のB2ポスター(TypeB)も掲示するスペースがなく、おそらくどこの劇場でもまだ使用していないのではないでしょうか。
 配給会社のブロードメディア・スタジオさんからも、“当初のカラー版ポスターは作成しましたが、あまり掲出できるスペースがなかったので、世にほとんど出てません。”とメールでいただいてます。

 というわけで、幻の作品の「マイヤーリング」に幻のポスターが存在している、という訳ですね。
 おそらく入手は困難を極める事と思います。

 なので、上映される劇場で“このポスターを見たよ!”って人はかなりの幸運かも!
 これ、ここの劇場で見たよ!って方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください!

 これは「マイヤーリング」公開に当たってのメインイメージをAタイプの物と争った物。社内でも好評だったらしいのですが、現存するのがモノクロなので、モノクロで。という指示が入ってAタイプがメインに決まったそうです。

 ちなみに、コピーは上部に“「ローマの休日」から4年後、その美しさの絶頂期に撮影されていた幻の主演作”
 左上部に“誰も見たことのないオードリー”となっています。

 これ、DVDのジャケットで同デザインのものがスリーブケースとして採用されましたが、宣伝の必要のないスリーブケースと、宣伝しなければならないポスターでは下部が全然違います。

 実物はかなりピンクの発色がきれいで、結構僕は気に入ってるんですよ!(^-^

レア度:★★★★★

 そういえば、4月に一般発売される「マイヤーリング」のDVDは、発売元がパラマウントさんになっています。
 劇場先行のものは発売元は配給会社のブロードメディア・スタジオさんなので、発売元を見ればどちらの物かわかるという訳ですね。


  


Posted by みつお at 09:00Comments(2)マイヤーリングポスター

2014年01月16日

「プリンセス・クルーズ」B1ポスター とオードリーツアーのお知らせ

 「マイヤーリング」第3陣の映画館、ディノスシネマズ札幌劇場、ユナイテッド・シネマ浦和、ヒューマントラストシネマ有楽町(1週間だけの限定公開)、プレビ劇場ISESAKI(群馬)、富山シアター大都会、アイシティシネマ(長野)、静岡東宝会館、ピカデリー(名古屋)、テアトル梅田(大阪)、シネマパレット(沖縄)で明後日から上映開始です!お近くの劇場がありましたら、早めに見に行ってください!

 入れ替わりにTOHOシネマズ各劇場の「マイヤーリング」の上映は17日の明日まで!
 1週間だけの劇場もあって、もったいなーい!これ絶対、見たかったのに見れなかった人多数ですよね。
 近場で代わりの劇場が公開になる所はいいんですが、広島・福岡の場合は代替の劇場がないので、かわいそうですね。

 逆に関西などは上映週数が伸びているみたいで、良かった〜!って思っています。(^-^
 
 さて、以前「プリンセス・クルーズ」のパンフレットは紹介しましたが、今日は誰でも手に入るパンフレットじゃなくて、普通は旅行代理店しか手に入らないだろう店頭用B1ポスター!

 これ、去年紹介した“オードリーのクリスマス”の旅工房さんのつながりでいただいたもの。
 「ローマの休日」でお馴染みのティアラ・オードリーがでっかく使われています。

 画像的には平凡すぎて、あれこれ語ることは何もないのですが、遠目にも“あっ、オードリー・ヘプバーン!”ってわかる画像ではありますよね。

 さて、実は語りたいのは旅工房さんの方。

 このポスターを受け取った時にお伺いしてたんですけど、オードリーツアーが今年の7月か、9月に催行されるらしいです!
 6泊8日か、5泊7日になるとのこと。
 パリ2泊、スイス2泊(or1泊)、ローマ2泊だそうです。
 
 もちろんオードリー初心者のために、ローマは「ローマの休日」巡り・スイスはオードリーのラ・ペジブル&お墓など基本コースも組み込まれるらしいのですが、それだけではない、ちょっと“おおっ!”ってところも組んでくださるそうです!
 というのは、僕も一緒に行く所を考える(実際には僕は貧乏で行けないですけど…)から(笑)。

 とうわけで通常よりはもっと濃い場所が入ってくるんじゃないかなー。
 今勧めているのは、シャンティイ近郊の「パリの恋人」のあの教会!オードリーがウエディングドレスを来て撮影していた&ラストシーンの場所ですよね。
 そこは「いつも2人で」の遠景でも使われてましたから、1つで2作品のロケ地を回れるわけですよね。

 それとついつい「ローマの休日」巡りだけで終わってしまう残念なローマで、忘れてはいけない重要な場所!
 それはオードリーが実際に2番目の夫アンドレア・ドッティとローマで暮らしていた家!これを勧めています。
 そしてここは今までのどんなオードリーツアーでも入ってなかったはずです。
 なんだか今でも表札は“アンドレア・ドッティ”のままだとか…。これは行く価値あり!ですよね。

 “私も行きたい!”or “行けたらいいな〜!”って方で、オードリーゆかりの地のここが行きたい!って所がございましたら、今なら提案出来ますので、どうぞコメント欄でお書きください。きちんと旅工房さんに伝えさせていただきます。(^^

 このあいだの“オードリーのクリスマス”でスライドを見せていただいたんですが、93年のJALPAKツアー時の面白いエピソードも色々聞かせていただきました。

 みなさんオードリーの熱狂的なファンばかりだったそうで、“スペイン階段は下から13段目の所でオードリーが座っていた!”とか、ツアーコンダクターも知らないことがあってビックリしたとか!
 (今なら写真集「AUDREY A ROMA(AUDREY IN ROME)」で、さらにスペイン階段はオードリー巡りが出来ますよね!)

 それにアン王女とジョーが別れる、夜の大使館前の車を止めた場所、あそこにツアーでワサワサ行って、映画でオードリーがダーッと走って帰って行くように、みなさん夜に一斉にダーッ!と走って行ったので、ツアコンさんは目が点になっていたとかね(爆)。

 ローマでのオードリーの衣装に合わせてフレアースカートを着る方もいらして、本当のオードリーの衣装に合わせて水色ではなく、ベージュでスカートを仕立てられていらしたとか、本当にみなさんオードリーに詳しいですね!
 さらにベスパに夫婦で載る方や、女性1人の方には現地でイタリア男性を雇って2人乗り。

 パリではリヨン駅で「昼下りの情事」のアリアーヌとフラナガンのように列車ですくい上げるシーンを再現するご夫婦もいたそうです。

 そして、移動のバスでは当時発売されていたオードリーの映画音楽のオルゴール演奏のCDを流すと、女性は皆さん声を上げて泣き出されたとか…。ツアコンさんももらい泣きしてたそうです。

 なんだかみなさん本当にオードリーが大好きだったんですね!僕もそのツアーに参加したかったな〜…と言っても天下のJALPAKですから、もちろん格上のツアーなので、お安い訳もなく、当時でも今でも参加は不可能でしょうけど。(^^;;;

 とりあえず、この間の“オードリーのクリスマス”でも貴重な写真を見せていただきました。
 そこでオードリーの常宿だったホテル・ラファエルの話を聞いて、わかったことがあります!ので、それはまた記事にしたいと思います。

 それと、オードリー映画では定番で出てくるリッツ・ホテル(「パリの恋人」マギーの踊るシーン、「昼下りの情事」フラナガンのスイート、「おしゃれ泥棒」サイモンの泊まっているホテル)ですが、パリでも1番の高級ホテルというイメージもあり、ホテル自身もそう思っていたようです。

 が、2011年にフランス政府観光局がフランスのホテルに格付けをしたのですが、5つ星よりも上として創設された最高級の“パレス(パラス)”の格付けを逃し、リッツ・ホテルも大ショック!
 ホテルの意地をかけ、2012年から“パレス”の称号を得る為に大改装を実施中で、2年後の今年やっと改装が終わるそうです。

 そういえば、その“パレス・ホテル”の称号を最初に得ているホテルのうちの1つ、Hôtel Le Bristol Paris(ホテル ル ブリストル パリ)の手帳をこの間の“オードリーのクリスマス”でいただいたので、ついでに載せておきます。
 黒を基調に、ホテルのテーマカラーのイエロー・グリーンが差し色として入っています。この黄緑がめっちゃ僕好みです(笑)。

 さて、18日の「マイヤーリング」HPでの発表のことですが、僕もその内容を本日教えていただいたので、記事を制作することにします。18日に公開予定ですので、またよろしければお寄りください。(^-^
  


2014年01月05日

「マイヤーリング」バナーポスター 4-4

“初日大ヒット御礼!”

 昨日はTOHOシネマズ梅田は満席、六本木ヒルズも満席かそれに近い状態だったようで、大ヒットのようです!(二条はわかりません…)
 配給会社の方がチカラを入れてくださったおかげで、幅広い層に見ていただいているそうです。

 本当に、こうしてオードリーの作品を満席の劇場で観る事が出来るのは本当に涙が出そうなほど嬉しい出来事です。
 昨日来ていただいた全ての方に…ありがとうございました!!。・゚゚・(´▽`)・゚゚・。
 パンフレットを買ってくださった方には、さらにありがとうございました!!!
 まだの方もぜひ「マイヤーリング」をご覧になってくださいです!

 というわけで、昨日早速「マイヤーリング」をご覧になったみなさん、いかがでしたか?
 またよろしければ感想をお聞かせください!

 僕の方は、もうひとつのブログ、“おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!”の方に書きましたので、そちらもよろしければご覧ください。

 さて、そんな「マイヤーリング」のバナーポスターですが、これが最後の1枚。
 やはり4枚目に入っていたので、今日の紹介になりました。

 画像は昨日紹介したポスターと同じ衣装のオードリー。
 これ、オードリーが最初に画面に登場するシーンなんですよねー。ちょっと不安げに公園を歩くマリー・ヴェッツェラ。
 後ろがセットなのがモロバレですよね〜。

 衣装はドロシー・ジーキンズなんですが、この人は他に「緑の館」「許されざる者」「噂の二人」でオードリーと組んでいます。
 どっちかっていうと、てかはっきり言うと、オードリー作品でも地味な衣装の作品を担当。

 なので「マイヤーリング」は、彼女唯一の華やかなオードリーの衣装を担当した作品なんですよねー。
 で、どんなカラーの衣装だったのか気になっていたのですが、これらの息子ショーンの画像でそれが判明。

 でも、地味な服担当の彼女にも非凡な才能があったことは「緑の館」でよくわかります。
 「緑の館」の原作で“クモの糸で作った輝く服”と書かれてるんですが、見事にそれを表現した衣装をデザインしています。
 映画のリーマが女ターザンにならずにきちんと森の妖精になったのは、オードリーとドロシー・ジーキンズの手腕に依る所が大きいです。

 オードリーの衣装担当としては華やかなジバンシィや、「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「パリの恋人」で庶民の服なのにおしゃれ感抜群!っていうイーディス・ヘッドばかりが目立ちますけど、実はジバンシィに次いでオードリーの衣装を担当したのはドロシー・ジーキンズだという…。

 そういえば、ドロシー・ジーキンズが言ってたそうですよね、“オードリーは何を着てもエレガンスになるから、かえって難しいわけ”。
 衣装が極力表立たないようにしないといけない作品の衣装デザインなのに、姿勢も良くてベスト・ドレッサーのオードリーだから、どうやってもオシャレで品があって高価そうに見えてしまう。

 なので、オードリーが着ても庶民の服にしか見えない服をデザインするってのは、逆にかなり難しい問題だったと思いますよー。

 でもこれら4種類のポスターが劇場で並べられて掲示されていたら、本当に壮観でしょうねー。
 残念ながら六本木と梅田では飾られてないようですが、11日からの各劇場でこのポスターがあるのかもしれません。
 みなさんも、ぜひ劇場でこれらの貴重なポスターがあるかどうか確かめてくださいねー。
 あったら、ぜひ!教えて下さいです。(^-^

お気に入り度:★★★★★
  


Posted by みつお at 09:00Comments(6)マイヤーリングポスター

2014年01月04日

「マイヤーリング」バナーポスター 4-3

 みなさん、とうとう今日が「マイヤーリング」初日ですね!!
 「マイヤーリング」日本初公開の記念すべき日になりました!僕も今日は劇場へ行ってますよ〜!
 本日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズ・梅田・二条にて封切り開始です!

 そして今朝の段階で、TOHOシネマズ梅田の初回はSOLD OUT、2回目もほとんど売り切れになってます!すごいぃぃぃ!!
 (でも売り切れって、本当はあんまりいい状態じゃないです。ネットをしてない年配の方がわざわざ劇場にいらしても、席が無くて見れない、ということになりますからね。)

 そして今日も「マイヤーリング」のバナーポスターの第3弾を紹介。

 これまた僕に届いたポスターを開いたらこれが3番目に入っていたから、3番目の紹介。

 これは第二弾チラシの表紙にもなった、オードリー=マリーの立ち姿。

 この画像、オードリーがカワイイんですが、ちょっと難点があって、それはこのオードリーがブレていること。
 なので、こんなに大きくすると、ますますブレが目立ちます。

 でもそれでもこれを使ったのは、やっぱりオードリーがオードリーらしく撮れているから。
 ちょっと耳を隠すようにページウェーブの髪型にすれば、この作品の前に撮っていた「昼下りの情事」のアリアーヌになりますよね。
 めっちゃ若くて初々しいです。

 あ、それと「マイヤーリング」の記事が多くて、カテゴリーで「マイヤーリング」は「尼僧物語」「緑の館」「許されざる者」らを軽く抜き去り、「パリで一緒に」「シャレード」「マイ・フェア・レディ」のゾーンに迫っています。おそらくそれらよりも最終的には多くなると思います。

 去年の9月まではそもそも「マイヤーリング」のカテゴリーすらなかったことを考えると、すごいことですよね!
 まさか「マイヤーリング」のグッズ(宣伝材料)が「マイ・フェア・レディ」に並ぶとは!!!
 以前では予想も出来なかったことですし、本当に劇場公開していただいたおかげですね!(^-^

お気に入り度:★★★★★
  


Posted by みつお at 09:00Comments(4)マイヤーリングポスター

2014年01月03日

「マイヤーリング」バナーポスター 4-2

 みなさん!とうとう明日「マイヤーリング」初日を迎えますよ!ついに来ましたね、この時が!

 さて、今日も「マイヤーリング」のバナーポスターの紹介。

 こちらはやっぱり僕に届いたのを開けた時に、2番目に入っていたポスターです。

 これはカラーチラシにも、そしてパンフレットにも掲載されていないショーンの画像です。
 オードリーのマリーと踊るメルのルドルフ。

 画像の稀少度から、このポスターは4種の中では一番のお気に入り度になってしまいました。

 こちらも全く新しいキャッチコピーに変更。
 初期の頃の雰囲気重視のコピーに比べて、公開間近になったので、より直接的なコピーになっていますね。
 それに、初期ポスターと比べて、“オードリー・ヘプバーン”の文字がかなり大きくなっています。

 第一弾のチラシを劇場で見た時に気づいて、配給会社の方にも伝えたんですが、“オードリー・ヘプバーン”という文字がかなり小さかったんですよね。
 劇場にたくさんいらっしゃった年配の女性の方々、それらの方に宣伝になるように、と「マイヤーリング」のチラシを手に持って、一生懸命読んでいるフリをしてたんですが(笑)、反応が薄いんです、てか無いんです!

 で、なんでだろうと考えてチラシを再度見直すと、この“オードリー・ヘプバーン”という文字がかなり小さい事に気づいたんです。

 「ローマの休日」「マイ・フェア・レディ」のような超有名作は題名だけで“あ、オードリーの作品”って思っていただけるでしょうが、「マイヤーリング」という聞いた事もない作品で、メインの画像はオードリーとしては写りの悪い画像…。
 これじゃ年配の方がオードリー作品だと気づかないし、興味すら持ってくれないかな、と。

 新宿シネマカリテさんのエレベーター装飾ではそこは改善されていて、“オードリー・ヘプバーン”の文字が大きくなっていましたが、このバナーポスターも大きくなりましたね。
 オードリーが目立つのは、やはり興行的にはいいことだと思います。

お気に入り度:★★★★★
  


Posted by みつお at 09:00Comments(4)マイヤーリングポスター