2007年01月22日

93年「I'll AUDREY THEATER」パンフ

93年「Ill AUDREY THEATER」パンフ 今回のパンフは、1993年、オードリーツアーを計画していたJALが、当時オードリー映画の権利を持っていた日本ヘラルドと組んで連続上映した時の物。
 載っている作品は

「ローマの休日」
「麗しのサブリナ」
「パリの恋人」
「昼下りの情事」
「ティファニーで朝食を」
「噂の二人」
「パリで一緒に」
「シャレード」
「マイ・フェア・レディ」
「おしゃれ泥棒」
「いつも2人で」
「暗くなるまで待って」
の12作品。

 東京の銀座文化劇場ではここに載っているすべての作品が4月~9月まで、5か月にわたって上映されたようですけど、地方では何作品か省かれたようです。たとえば大阪のシネマアルゴ梅田で上映されたのは6作品、京都朝日シネマではたったの4作品。当時ヘラルドは他にも「戦争と平和」「緑の館」の権利を持ってたはずだけど、この上映では省かれちゃいました。

 さて、このパンフはサイズがB4の上下がちょっと短いもの。かなりな大判である上に、総ページ数44P!相当なボリューム。さっすがJALとヘラルドがタッグ組んだだけの事はあります。お金かかってる。映画パンフなんだけど、オードリー特集号の勢い!

 そして注目は各作品紹介のページの合間にはさまれる“ENCYCLOPEDIA”のページ。“オードリー百科”として「ララビー家」「うつぶせ寝」「ジャガーEタイプ」「スリッパ」など、ありがちではない観点からオードリーの魅力を分析してます。「ブーメラン」の欄では、誰もが思う“「おしゃれ泥棒」でブーメランを使う必然性があったのだろうか?”ということをズバッと書いているので大笑い。

 なお、このパンフは僕は映画館で買ったんじゃないです。94年頃、まさにこのオードリーツアーを企画したJALPAKの方と神戸で偶然知り合いまして意気投合。それでこういうパンフがあることを知りまして、いただいたものです。
 その方がおっしゃっていましたが、このツアーの企画はオードリーがまだ亡くなっていない段階(92年)で企画がたてられたらしいんですが、結果的にオードリーのための追悼上映になり、オードリーを偲ぶツアーになってしまったそうです。添乗員としてもツアーに同行されたそうで、ツアー中にオードリーの曲をバスの中で流すと、泣いてしまうお客様も多かったそうです。
 
 他にI'll AUDREY THEATERのテレカ、劇場入場券などもその方からいただきました。またその方主催で、93年のツアーのお客様(I'llはJALのツアーでも高級な方だそうです)とオードリーの集いを毎年設けていたそうなのですが、96年の集いには弦楽四重奏のヴィオラ演奏者兼オードリー講演の特別講師(!)として参加させていただきました。その際は大阪のロイヤルホテルで83年来日時にオードリーが泊まった部屋を見せていただき、オードリーの担当をされたホテルの方にお話を伺って、サインも見せていただきました。
 そうそう、関係ないんですけど、そういえば神戸にはオードリーのレシピでケーキを作っているお店がありますよ、灘に。本当は95年の集いでそのケーキを出す計画だったんですけど、なんせ95年は大震災があったもので…。それで96年に1年ずれたというわけです。

 なおその時のカルテットの演奏では当然すべてオードリー映画の曲でして、
「麗しのサブリナ」の“ラ・ビアン・ローズ”“バナナ”
「戦争と平和」の“ナターシャのワルツ”
「昼下りの情事」の“魅惑のワルツ”
「許されざる者」の“メイン&エンディングテーマ”
「ティファニーで朝食を」の“ムーン・リヴァー”
「パリで一緒に」の“THAT FACE”
「シャレード」の“シャレード”“オレンジ・タムレ”
「マイ・フェア・レディ」の“序曲”
「おしゃれ泥棒」の“メインテーマ”“鍵”
「いつも2人で」の“メイン・タイトル”
「華麗なる相続人」の“別荘への到着”

を演奏しました。
 そのときは僕の手持ちのお金が少なかったので、上記のものしか音大の先生に編曲を頼めませんでしたけど、今ならさらに「パリの恋人」「尼僧物語」「暗くなるまで待って」「ロビンとマリアン」なんかも追加するでしょうねー。
もっと余裕があったら「ローマの休日」や「緑の館」「おしゃれ泥棒2」とかも。
 あ、今でも演奏受け付けてますよ~。もしご希望の方がいらっしゃったら、ぜひ!メール欄でご依頼ください(笑)。

レア度:★★(きちんとオードリーの映画を見て丁寧に作りました、ということがわかるのが嬉しいパンフ!コレクターには価値がなくても、オードリーファンには非常に価値あるパンフ。)



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この記事へのコメント
ヒャ~~~~!!ぬわんと!44頁ですか!
六法全書並みですね!(そんな訳無い・・・)
見応え読応え満載ですね~~~みつおさんのために
作られたようなものですね(^^)

世界中で知らない人はいないと言う
「ヴィオラ青年、みつおさん」の演奏、
一度拝聴したいですなぁ~~~~(^^)
Posted by ゴマちゃん at 2007年01月22日 22:25
げげっ!なんちゅうことを書くんですか!ゴマちゃんさん!
青年ちゃいますって!ヤバイな~…。(-_-;;
でもこのパンフは本当に充実してます。いいですよ~。
Posted by みつお at 2007年01月23日 10:42
これだけの作品が収録されているとなると、
定価はいくらなんですか?

> 青年ちゃいますって!ヤバイな~…。(-_-;;

ムフフフフフ・・・・( 一一)
Posted by ゴマちゃん at 2007年01月23日 22:06
値段は…書いてませんね~。

でもパンフだし、そんなに高くなかったんじゃないかと思います。
中に花王とか東京ガスとかCICビデオとかの広告があるので、
広告代でまかなったんじゃないでしょうか。

東京ガスの宣伝が、若き日の天海祐希さんでびっくり!
Posted by みつお at 2007年01月24日 17:20
これが発売されてた頃、ちょうど関西にいました。
いやぁ~懐かしい。
確かに関西ではほんの一部しか上映しませんでしたね。
作品に則した雑学百科は読んでて面白かったのを覚えています。

演奏曲目を見ると、うう~ん聴きたかった。
「おしゃれ泥棒」から“鍵”って嬉しいじゃぁないですか!
コレ、超お気に入りなんですよ。
物事をテキパキ片付けたいときに頭ン中で流してます。
お片づけソングでもありますね、今でも。

あと「いつも2人で」の“愉快なはだしの少年”も好きです。
ちょっとトボケたズッコケ・チューン♪
ちなみにオードリィは“シャレード”が大好きだったそうですね。
勿論オイラも大好き。
Posted by まる at 2007年04月18日 23:26
このパンフでの上映作品を見ると、
東京と大阪の落差を感じてしまいますね。
大阪でも全然完全じゃないんだね、みたいな。

演奏曲目はこれでも全然足りないな~って当時思ってました。
映画ではこっそり鳴ってる“鍵”ですけど、
かなりいい曲ですよね!(^-^
なんか一番マンシーニ風というか…“小象の行進”タイプです。
お片づけソングですか~。
サントラではしっかり聴こえるのが嬉しいです!
「おしゃれ泥棒」ではあと盗難が発見されるときの
“カンカン”も楽譜が欲しいところです。
“鍵”とどっちを採譜してもらうか、最後まで悩んだんですよ。

“愉快なはだしの少年”といえば、EPでのカップリングでしたっけ?
オードリーは“シャレード”ですか~っ。
Posted by みつお at 2007年04月19日 00:09
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