2017年10月30日

「パリの恋人」60周年アニバーサリー盤 サントラ

写真展 “オードリー・ヘプバーン 〜今よみがえる、永遠の妖精〜”

・大丸京都店 <ファッション編120点のみ>(終了)
・大丸心斎橋店 <映画編120点のみ>(終了)
・松坂屋名古屋店 <240点の中から抜粋>(開催中!)
 期間:2017年10月18日(水)~11月6日(月)
 場所:南館8階マツザカヤホール
・日本橋三越本店 <240点が一挙に展示>
 期間:2018年1月10日(水)~1月22日(月)
 場所:新館7階催物会場
・大丸札幌店 <240点の中から抜粋>
 期間:2018年3月 ※開催日未定
 場所:7階ホール

 今回は3連続で届いたオードリーのCDの最後の物を紹介。
 それがこの「パリの恋人」60周年アニバーサリー盤オリジナル・サウンドトラックです!

 発売元は60年前のレコードと同じVERVE。
 ということは60年前の音源もしっかり持っているという事!これは期待が持てますね!
 そしてボーナス・トラックは予告よりも多い8曲の全21曲!おおっ!

 ワクワクしながら聴きましたよ!もちろんボーナス・トラックから!
 その上でこのCDの感想をひと言で言うと…

 期待はずれなCD…

 うーむむ…こんな風に書きたくなかったけど仕方ない…。

 さてでは中身を見ていきましょうか。
 元々が撮影時の1956年春の録音でしょうから、音質が悪くて聴いた印象は変わらないのですが、それでも以前のCDよりも音圧が上げてあります。

 1〜13曲目までは今までのサントラでも入っていた物。
 
 ただし、これまでは “Think Pink” も1曲目のメインタイトルからの流れで1つだった物を、今回2曲に分割。

 でもケイ・トンプソンの部分で切ったのでしょうけど、映画の流れからでは切る部分が違います。
 なのでPCに落とすと一瞬無音部分が入るのが難点。

 もし2曲に切るなら、ケイ・トンプソンが編集者たちを呼び出すところで切るべきでしょう。
 “Think Pink” は実際そこで元々継ぎはぎされてますから。

 そして60周年記念盤だというのに、やっぱり“Think Pink” は不完全版のまま。
 うーん、これをめっちゃ期待してたのに…。

 もともとレコードの時代は片面に入れられる時間がある程度は制限されていたので “Think Pink” もコーラス部分をカットした版が収録されたのかもしれませんが、CDの収録量でここをカットする意味が分かりません。
 いったいいつになったら完全版の “Think Pink” は収録されるのでしょうね〜。

 ボーナス・トラックですが、これは声の部分は今までの物と一緒のような気がします。
 録音する際に使われていたアレンジやらオーケストラのリズム取りやらが入っている違いみたいな物で、オードリーの歌い方が違う!っていう秘蔵音源ではなかったです。

 “Bonjour, Paris” も元々が飛行機に載ってる部分からを付けてる物が、アステアが踊り始めるときのリズムが入ってるだけだったし…。
 そういう細かな違いで別バージョンとして入ってるだけで、大きく感動するような物は無し。

 “Think Pink” の別バージョンも入ってますが、これは以前MP3で買った時に感想を書いてた物と同じ。

 ケイ・トンプソンのアルバムで収録されていた、サントラの前半+映画で使われなかった部分+ケイ・トンプスンとピアノの新たに録音された部分+サントラの後半というもので、初めて聴いたときめっちゃガッカリしたものでした。
 これ、わざわざボーナス・トラックで入れてくれても全然嬉しくないし。

 えっとですね僕がサントラに求める物って、まずは絶対的に映画で使った音源そのものを入れて欲しいです。
 別バージョンとかはその先の話。

 「ティファニーで朝食を」の昔っから出ていた “自称サントラ” とかがめちゃくちゃ嫌いだったのとか、映画と全く違うからですもん。
 後にブート盤とかINTRADA盤とかで本物のサントラを聴いた時、衝撃でしたからねー。
 “ムーン・リバー” の旋律に浪々と歌い上げるホルンが対旋律で付くのとか涙出そうでした!感動で。

 “自称サントラ” の方は音楽はくっきり浮き出すのかもしれませんが、映画に寄り添ってるものとは全く違うわけですよ。
 そこに映画を思い出す部分での感動は伴わないんですよねー、やっぱり。

 同じ理由でクライマックス部分が別バージョンでしか収録されてない(しかもそれに気付いてなさそうな)「噂の二人」だとか、映画のテーマ曲である “Ride To Sherwood” と “Ride To Nottingham” という肝心の2曲を別バージョンでしか収録していない(こちらも制作者が気付いていない)「ロビンとマリアン」(さらにはテーマ曲の変奏曲である “Trapped” も未収録)とかはもうダメダメなわけですよ。
 この2作品は未だに完全なサントラが出ていないと僕は思っています。

 この「パリの恋人」も同じ。
 ケイ・トンプソンの別バージョン入れるくらいなら、なぜ完全版を先に入れないの?みたいな。

 それに「パリの恋人」には未だに1度もCDに収録されていない曲が山のようにあるんですよ。
 編集者たちが街へくり出していく行く時の音楽、ジョーが暗室に逃げ込むまでの追っかけっこのコミカルな音楽、ジョーが蛹から極楽鳥へと変身する時の感動の曲、ジョーがパリで撮影する時の素晴らしい曲の数々!撮影シーンなんか、この映画の白眉だと思ってますし。
 それとファッション・ショーのシーンの音楽もありますよね。

 それらは今まで一切収録されてないわけですよ。
 それこそを60周年記念盤なら入れて欲しかった!

 かろうじてかつてLDの副音声で音楽だけを入れた物がありましたが、それは映画の音からセリフをコンピューター処理で消したもの。
 なのでセリフが入る部分は音が小さくなるそのままなんですよね。
 でも無いよりはマシ。これの音楽部分を録音して良く聴きます。トータル約72分。充分CDに入るサイズですよね?

 元々の音源持ちのVERNEさんならそれが出来ると思うのですけど…。あるいは持ってないのかな?持ってるのはパラマウント?

 とにかく、せっかくVERVEさんが出す!ってんで期待していたんですけど、大きく期待値を下回ってしまいました。
 本当の「パリの恋人」サントラ全曲版はいったいいつになったら出るんでしょうねー…。次は70周年まで待たないとダメなん?はー…。

 まあ今までのCDよりは音がちょっと良くなってるのと、ボーナス・トラックのおかげで「パリの恋人」サントラとしては1番上位に仕上がっていますが、完全版とは程遠い出来でした。
 これはもうINTRADAさんとかにオリジナル音源を発掘してもらうしかないのかなぁ…。

 でもまあさすが本物!と思うのは、盤面やライナー・ノートなどに意匠を凝らしているところ。
 「パリの恋人」DVDのように「麗しのサブリナ」が紛れ込む…というトンデモな事も無く、「パリの恋人」の写真だけで構成されています。

オススメ度:★★★(うーん、星の数を多く出来ない…)
  


Posted by みつお at 15:00Comments(0)パリの恋人サントラCD

2017年10月22日

サントラ集 “AUDREY HEPBURN : A Touch of Music”

 昨日はBS12の「マイヤーリング」はご覧になりましたか?
 見逃した方のために再放送があります。23日(月)AM3:00〜AM4:30 。って今夜ですやん!
 深夜なので録画になりますかねー。これが最後のチャンスですよー。

 またBS12の28日(土)19:00〜の「パリで一緒に」の裏番組で、全く同じ時間帯にBS日テレで「シャレード」も放送されます。

 どちらもオードリー1962年撮影の作品。夏に「パリで一緒に」、その撮影終了後の冬に「シャレード」を撮っています。
 そしてどっちもオードリーがめっちゃカワイイです!オードリー33才の作品たち。
 日本では2本とも大ヒットしました!

写真展 “オードリー・ヘプバーン 〜今よみがえる、永遠の妖精〜”

・大丸京都店 <ファッション編120点のみ>(終了)
・大丸心斎橋店 <映画編120点のみ>(終了)
・松坂屋名古屋店 <240点の中から抜粋>(開催中!)
 期間:2017年10月18日(水)~11月6日(月)
 場所:南館8階マツザカヤホール
・日本橋三越本店 <240点が一挙に展示>
 期間:2018年1月10日(水)~1月22日(月)
 場所:新館7階催物会場
・大丸札幌店 <240点の中から抜粋>
 期間:2018年3月 ※開催日未定
 場所:7階ホール

 さて今回は3連続で届いたオードリーのCDの2番目のものを紹介。

 これはもともとMengさんに発売を教えていただいたもの。
  “AUDREY HEPBURN : A Touch of Music” というオードリー映画のサントラ集です。

 「ローマの休日」〜「噂の二人」までのサントラ集なのですが、これは第2弾があるのかな?
 で、このサントラ集をひと言で表すと…

 惜しいCD!

…ということになりますかねー。色々と惜しいです。

 まず世界初収録(Never Previously Released)ということで★印のついた曲があるのですが…。
・9曲目「昼下りの情事」〜“昼下りの情事”
・10曲目「昼下りの情事」〜“ホット・パプリカ”
・11曲目「昼下りの情事」〜“魅惑のワルツ”
・13曲目「緑の館」〜“エンド・タイトル”
・23曲目「麗しのサブリナ」〜“メインタイトル”
てことになってますが…。

 9〜11曲目の「昼下りの情事」は確かにCD収録は初ですね!元のレコードはこれ
 でも怖いのは、これもJBプロダクションから権利を買ってない?というところ。きちんとVERVEからだといいのですが…。

 「緑の館」のエンド・タイトルは女声がマーニ・ニクソンということです。
 僕にはどう聴いても「マイ・フェア・レディ」の声と同じだとは思えないんですが、調べたら本当にマーニ・ニクソンみたいです。

 これがマーニ・ニクソンであると調べられたのは、この曲は初収録ではないから。以前に全曲盤が出ていて、それに収録されて書いてました。惜しい!

 「麗しのサブリナ」のメイン・タイトルも「麗しのサブリナ」のサントラが出た時に収録されてましたよ。惜しい!

 さらに「麗しのサブリナ」から24曲目にオードリーが歌う“ラ・ヴィアン・ローズ”が収録されてますけど、これがまた映画そのものから録って来たもの。
 ハンフリー・ボガードの声はカットされてますけど、効果音の車の騒音がそのまま入ってます。著作権的にアウト。これは惜しいというよりもダメなやつ。

 他にも滑ってるのが「噂の二人」。メイン・タイトルを収録してるのですが、これが映画では使われなかったオリジナル・バージョン。orz
 ここはフィルム・バージョンを入れなきゃダメでしょーっ!曲が全く違います。

 これは安易にこちらの1曲目からメインタイトルを持ってきた??
 そしてこれでこのCDを編纂した人が実はオードリーに詳しくない、映画をちゃんと見ていないのを露呈。これで大幅減点。

 それに「ティファニーで朝食を」が今時まだヘンリー・マンシーニが録音し直した“自称サントラ”の音源を使用。
 ここは今となっては本当のサントラで行くべき。惜しい!

 あと、7曲目がねー、
 “7. War and Peace (Natasha's War)”って発売前になってたんですよねー。てか、今でもタワレコの商品詳細にはそう載ったまま。

 ナターシャの戦争っていったい何やねん!みたいな。これはまるさんも心配してましたね。
 「戦争と平和」のサントラにそんな曲は存在しません!

 本当は“7. War and Peace (Natasha's Waltz)”なんですよね。実際CDが発売されるときちんと “ナターシャのワルツ” になってて安心しましたけど…。

 でも実際に買ってないヤツが登録したのか、「戦争と平和」の音楽を知らないのか、CDをPCに入れると発売前のを信じて“ナターシャの戦争” で登録されてます。これはもう惜しいどころではないのかも。

 全体では音源がバラッバラで、音質も玉石混淆。「緑の館」や「許されざる者」や「ティファニーで朝食を」がとても音質がいいのに、「戦争と平和」とか「麗しのサブリナ」とかは音質悪いまま。かつて発売されたそれぞれのCDそのまんまですね。
 このCD独自のリマスターとかは一切なされていません。

 そして、惜しいの積み重ねで、全体で見ると惜しいでは済まない感じなんですが、なんと!このCDは「ローマの休日」のメイン・タイトルの本物が収録されています!
 この曲こそが世界初収録やーん!

 まあメイン・タイトルって映画でも音楽だけ独立してるので、そこから録るのは誰でも出来ます。
 これも音質の改善が見られないところをみると、「ローマの休日」とか「麗しのサブリナ」はそういう風に取られたものだと思いますが…。

 なんか、いいところと悪い所が色々混じったCD。ユニバーサル・ミュージックやワーナー・ミュージックのロゴがあるので、著作権的には一応クリアしているのかもしれませんが、FILM SCORE MONTHLYKRITZERLAND といった会社が必死で音源を探して権利を獲得して…と開拓した物を安易にコンピレーションした物に見えてしまうのが惜しい!

 それと上でも書きましたが、オードリーの映画をあんまり見てなさそうな人が選曲に関わったというのが簡単にわかってしまうのが難点!
 そんなにオードリーファンじゃないのねーみたいな。

 あ、そうそうライナーノートにオードリーがトレアドル・パンツスタイルで横たわっている(というか床に座っている)有名な画像が載ってますが、これが裏焼き!やっぱりそんなにオードリーファンじゃないのねー。惜しい!
 もっと本当のオードリーファンを連れてこなきゃダメでしょ!

 ということでこのCDは相当改善の余地があります。
 たとえば「パリの恋人」を入れるなら“Think Pink!”は完全版にするべき。
 「ティファニーで朝食を」は本当のサントラに総入れ替え。
 「戦争と平和」は音質悪すぎるのでリマスターを。
 「緑の館」で世界初収録!と銘打ちたかったら、アンソニー・パーキンスの歌う“緑の館の歌”を入れるべき。
 「噂の二人」はもちろんメインタイトルはフィルムバージョンを!そして未だ未収録のクライマックスのシーンの音楽を入れれば完璧!
 もしそれらが全部出来ていたら、このCDの価値は大幅に上がって★5つになったでしょうね〜。 

オススメ度:★★★(「ローマの休日」と「昼下りの情事」を初収録したことに対して星を進呈)

 なお、このCDをPCに入れた時に出てくるトラック名の間違いやわかりにくさを修正した物を以下に書いておきます。どうぞPCなどに取り込んだ方はお使いください。

1.Breakfast at Tiffany's : Moon River
 Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
2.Funny Face : Funny Face / 'S Wonderful / Think Pink
 Fred Astaire, Choral Group, Kay Thompson & Chorus
3.Funny Face : Bonjour Paris!
 Audrey Hepburn, Fred Astaire, Kay Thompson & Chorus
4.Funny Face : 'S Wonderful
 Audrey Hepburn, Fred Astaire
★5.Roman Holiday : Main Title
 Georges Auric
6.War And Peace : Prelude
 Nino Rota
7.War And Peace : War and Peace (Natasha's Waltz)
 Nino Rota
8.War And Peace : Winter and Remembrance of Andrei
 Nino Rota
★9.Love in the Afternoon : Love in the Afternoon
 Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
★10.Love in the Afternoon : Hot Paprika
 Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
★11.Love in the Afternoon : Fascination
 Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
12.Green Mansions : Main Title / Chase / River Boat
 Bronislau Kaper & Heitor Villa-Lobos
13.Green Mansions : End Title (vocal by Marni Nixon)
 Bronislau Kaper & Heitor Villa-Lobos
14.The Nun's Story : Prelude and Credo
 Franz Waxman
15.The Nun's Story : Haircutting & Gran Coro
 Franz Waxman
16.The Unforgiven : Prologue
 Dimitri Tiomkin
17.The Unforgiven : Main Title
 Dimitri Tiomkin
18.Breakfast at Tiffany's : Breakfast at Tiffany's
 Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
19.Breakfast at Tiffany's : Moon River (vocal by Audrey Hepburn)
 Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
20.Breakfast at Tiffany's : Moon River Cha Cha
 Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
21.The Children's Hour : Main Title (original version)
 Alex North
22.The Children's Hour : Proposal
 Alex North
23.Sabrina : Main Title
 Frederick Hollander
24.Sabrina : La vie en rose (vocal by Audrey Hepburn)
 Édith Piaf, Louiguy

★NEVER PREVIOUSLY RELEASED


  
タグ :CD


Posted by みつお at 12:00Comments(0)サントラCD

2017年09月01日

「パリの恋人」オリジナル・サウンドトラック60周年記念盤発売予定!

「午前十時の映画祭8」、「おしゃれ泥棒」が全国同時上映中です!
 あと1週間なので、ぜひぜひお見逃し無く!
★上映期間
 いよいよ2017/09/08(金)まで!「おしゃれ泥棒」

 またまた新しい情報です!
(というか情報情報で、紹介したい新しい写真集や写真展のチラシの紹介が出来ません…)

 「パリの恋人」の60周年記念盤サントラの発売の情報が入ってきました!
 発売元はVERVE(ヴァーヴ)。こっこれはオリジナルの1957年のサントラレコードの発売元ですね!

 既にアマゾンとタワレコで商品情報が掲載されていますが、タワレコの方では曲名がわかります。
 1〜12曲目は今までのサントラレコードと同じものですが、興味を惹くのが13曲目から!

 13. Funny Face - Alternate Version
 14. How Long Has This Been Going On? - Alternate Version
 15. Bonjour, Paris
 16. He Loves And She Loves - Alternate Version
 17. On How To Be Lovely - Alternate Version
 18. Clap Yo' Hands - Alternate Version
 19. 'S Wonderful - Alternate Version

 えええっ!別バージョンてどういうこと!?みたいな。

 ここで重要になるのが今回の販売元がVERVEってとこ。
 もともとのオリジナルを発売してた会社ですから、採用されなかった別バージョンを持ってたとしてもおかしくない訳です!

 特に14・15・17・19曲目はオードリーが歌う楽曲ですから、別バージョンがあれば凄いことですよ!
 オードリーの歌い方が違うのか、それとも楽曲のアレンジが違うのか…。
 早く聴きたいです!

 残念ながら今回もまた“Think Pink” は完全版ではなさそうだし、歌曲ではないBGM的な挿入曲は一切収録されないみたいなんですが、それでも別バージョンがあるならこれは聴くべき価値あり!ですね。


  


Posted by みつお at 21:00Comments(2)パリの恋人サントラCD

2017年08月17日

「麗しのサブリナ/許されざる者」新しいサントラが発売!ですが…

 「午前十時の映画祭8」オードリー特集始まっています!全国同時公開中!「おしゃれ泥棒」が目玉作品です!
★上映期間
 2017/08/05(土)~2017/08/11(金)1週上映「ローマの休日」(終了)
 2017/08/12(土)~2017/08/18(金)1週上映「麗しのサブリナ」(明日最終日)
 2017/08/19(土)~2017/08/25(金)1週上映「昼下りの情事」(明後日から)
 2017/08/26(土)~2017/09/08(金)2週上映
 「おしゃれ泥棒」


 新情報です!

 「麗しのサブリナ」と「許されざる者」がカップリングで新しいサントラが出るそうです!さらに「ローマの休日」のテーマ付き!

 …と、これは全くの新盤か!?と喜んだのですが、どうやらそうではないみたい…。

 今までの「麗しのサブリナ」と「許されざる者」のサントラをカップリングしただけのようです。
 それプラス「麗しのサブリナ」の“バラ色の人生ヴォーカルbyオードリー・ヘプバーン”になってますけど、どゆこと?

 販売元のサイトを見ると「バラ色の人生」のタイムは2:09になってますけど、オードリーが歌うシーンはそんなにない。
 ただし、今アマゾンやitunesで売ってる「麗しのサブリナ」の映像からモロパクリしたデジタル・ミュージックは、ボガードとの歌う前の会話などを含めて2:09。
 これって…。

 さらに言うと「ローマの休日」も実際の映画では1分半くらいですが、ここに収録される予定のものは3:01。
 これはリチャード・バーナス指揮、ロイヤルフィル演奏のものでは…!?

 100歩譲って「麗しのサブリナ」や「許されざる者」は50年以上経っているので、国によっては著作権が切れているかもしれない。
 でもロイヤルフィルの演奏は2013年発売のものだから、著作権切れてないと思いますけど〜!!

 こんな著作権侵害CDみたいなものがあっていいのでしょうか?
 元々「麗しのサブリナ」の“バラ色の人生”のデジタルミュージックや「ローマの休日」のロイヤルフィルのデジタルミュージックはどこかの国が無断でパクって出していたみたいですけど、天下のキングレコードさんが誤ってそちらから権利を買ってしまったのでしょうか!?

 ムムム…。これは喜んでいいのかどうか微妙な発売ですね。
 なんか16pブックレットがついてくるそうなので、そちらは期待していいのかな??

 ちなみに詳細はこちら
 既にアマゾンでは取り扱いが始まっているようです。
 キングレコードさん…大丈夫??



  
タグ :CD


2017年05月04日

音楽トラック付き「いつも2人で」TWILIGHT TIME版ブルーレイ

 本日は88回目のオードリーの誕生日になります!

 そして今日は公開50周年に当たる「いつも2人で」TWILIGHT TIME版ブルーレイの紹介。

 ジャケットが色褪せたようなのが残念ですね〜。
 でもこれは中を開けた方が綺麗!「いつも2人で」は黄色のイメージではないけど…。

 このブルーレイはもちろんアメリカのもので、日本語字幕や吹替などはありません。
 ただ、ブルーレイは日本とアメリカは同じリージョンAであり、さらに日本のテレビの規格はアメリカと同じNTSC方式なので、このブルーレイは日本の再生機で問題なく見れます。

 このブルーレイは権利元の20世紀フォックスから出ている訳ではありませんが、きちんと20世紀フォックスから権利を取って販売しているので、某国の劣悪で権利侵害の海賊盤ではありません。

 また、現在日本で正式に販売されているDVDのように、レターボックス仕様(4:3の昔のテレビ規格の中に2.35:1のパナビジョンサイズの画面を入れているので、情報量がもの凄く少ない)で特典全くなしという2003年当時のものを今でもそのまま売っている、という粗悪なものではありません。

 これは20世紀フォックスからの発売ではないにも関わらず、監督スタンリー・ドーネンのオーディオ・コメンタリー、映画の歴史家のオーディオ・コメンタリー、オリジナル予告編などが収録されています。

 そしてわざわざ買ってみよう!と思ったのは、やはり音声で選べるようになっている音楽トラック!

 先月発売されて、こないだ紹介したばかりの「いつも2人で」の本当のサントラが、題名を見る限り収録されてない曲がありそうだったので、サントラを買う際に、同時注文しておきました。

 それにこちらにお越し頂いているhiroさんのコメントで、マンシーニのカウントなどが入っているということだったので、それも興味ありました。

 さて、届いて思ったのは、どうもこれはこないだの本当のサントラと元の音源が同じらしいこと。
 サントラとしてはふさわしくないマンシーニのカウントや奏者の咳払いなどがカットされています。

 そしてサントラでカットされた12曲がなぜカットされていたのかがわかります。
 それらのCDで収録されなかったものは効果音が載っているからです。

 たとえば食器をガチャガチャいわせる音、車のドアを開けたり閉めたりするときの音、主演2人以外の周りの人の音、リンゴを落とす音、工事中の重機の音など。

 そしてさらにこのことからわかるのは、サントラに入っていた物もこちらのブルーレイに収録されているものも、どちらもマンシーニが録音したままの1次音源ではない、ということ。

 効果音が載っているという事は、既に音響技師によって加工された後のものであるということなので、2次音源になります。

 以前に出ている「ティファニーで朝食を」「シャレード」「暗くなるまで待って」が1次音源からCDが起こされたのとは違って、この「いつも2人で」の音が悪いのはそういうことだったんですね。

 さてこの音楽でわかるのは、映画の最初の方に出てくる中古MGでの3度目の旅ですが、オードリーがMGの後ろを押すシーンでマンシーニは音楽を付けていたこと。曲は“Happy Barefoot Boy(愉快なはだしの少年)” です。

 これは実際には音楽が少しカットされて、MGが走り出してからの部分が使われています。
 この曲はCDでも、このブルーレイでもカット無しの収録になっています。

 またサントラCDの4曲目にあった “Hitting The Road” という曲は、映画ではシーンごと丸々カットされていました。なのでこのブルーレイでは収録されていません。

 この部分、映画では1度目の旅でフェリー上で2人が初めて出会ってジョアンナがマークのパスポートを見つけるシーンと、中古のMGで2人が3度目の旅を始めるシーンとの間のはずなので、映画をみればわかるとおり、そこには何もありません。

 というわけで何の表記もありませんが “Hitting The Road” という曲はCDのみで聴けるボーナストラック、ということになります。

 また、最初の “Two For The Road - Main Title” ですが、これもCDでは映画でカットされた部分も含めて収録されていましたが、ブルーレイでは映画に合わせて10秒カットが入ります。

 逆にこのブルーレイでしか聴けない曲は、

・レストラン(2度目の旅でマンチェスター親子と食べるシーン)
・車のラジオの音楽(2度目の旅でマンチェスターの娘が車のキーを抜くシーン)
・MGが燃えて泊まるはめになった“Domaine St.Just”のBGM(3度目及び6度目の現在の旅)
・シャンティイ城(2度目のマンチェスター親子と共に)
・海辺への到着(6度目の現在で2人が海沿いの駐車場に止めて降りてくるシーン)
・プールサイド(3度目の旅でモーリスの別荘での音楽)
・1度目の旅で2人が踊っているパーティーミュージック
・海の音楽(1度目の旅で2人が海で一緒に泳ぐシーン)
・“The Donk”(5度目の旅でジョアンナが浮気をする寸前のビーチで)
・“Something Loose”(6度目の現在でのパーティーミュージック1)
・“Congarocka”(同じく6度目のパーティーミュージック)
・“Stopping To Think” と “Finale” の間で、全部の旅が時系列順に出てくるシーンの音楽

の12曲となります。
 なので、本当のサントラCDとこのブルーレイとで両方持っておいた方がより完全に近くなります。

 あと、CDでもブルーレイでも収録されていませんでしたが、これはあった方がいいかな?と個人的に思うのは

・20世紀FOXの最初のファンファーレ
・ジョアンナの女学生仲間で歌うコーラス
・オードリー本人が口ずさむおうちへ帰らなかったハチの歌

でしょうか。

 さて画質ですが、もちろん今日本で発売されているDVDよりは遥かにいいです。発色も綺麗。
 ただし最近流行りの黒潰れぎみなのが残念!どれもこれも黒が濃すぎてディテールがわからなくなってるのはなんででしょうね。

 僕が考えるに、こういうリマスターはPC上で行なわれているので、輝度の高いPCで調節してしまうと、それより暗い普通のテレビや映画館では暗すぎてしまう、ということなのかもしれません。

 なので晴れのシーンでも曇り空っぽい感じがしますし、もう1枚黒い薄皮をめくりたい!という気持ちになる部分があります。

 3度目の旅で、中古のMGを押すはめになるシーンのオードリーの顔のアップでは、20代前半の役にもかかわらず目の下のシワもハッキリ見えますが、逆にラストシーンでマークとキスをするシーンではオードリーの頬の肌の張りが凄い!と思います。
 まだまだオードリーも若かったんですねー(撮影した1966年当時オードリー36〜37才)。

 でも音楽の特典は凄いありがたいので、同じ会社が出したばかりの「おしゃれ泥棒」も買おうかと考えています。そちらも音楽トラック入り。

 この「いつも2人で」は限定3000枚だけのプレスとなっています。1000枚であっという間に無くなったサントラCDよりは保っていますが、無くなれば入手は困難になるかと思います。
  


2017年04月26日

「いつも2人で」本当のオリジナル・サウンドトラック!

 「午前十時の映画祭8」でオードリーの作品が4本連続で上映されます!全国同時公開!「おしゃれ泥棒」が目玉作品です!
★上映期間
 2017/08/05(土)~2017/08/11(金)1週上映「ローマの休日」
 2017/08/12(土)~2017/08/18(金)1週上映「麗しのサブリナ」
 2017/08/19(土)~2017/08/25(金)1週上映「昼下りの情事」
 2017/08/26(土)~2017/09/08(金)2週上映
 「おしゃれ泥棒」


 それと、間もなく88回目のオードリーの誕生日です!(5月4日)

 長い間、更新出来なくてすみません…m(_ _;)m

 さて、今日は発売予告だけしていた「いつも2人で」の本当のオリジナル・サウンドトラックが届いたので、そのCDの紹介をします!

 なんと「いつも2人で」のサントラについて紹介するのはちょうど10年ぶり!(記事はこちらこちらこちら

 これは本当に発売を待ち望んでいたもの!オードリー関連で何が出て欲しいかで言うと、最上位だったものです!
 
 今までRCAビクター(現:BMG JAPAN)で出ていたものは、“サントラ”と銘打っていたものの、実際は映画で使われたものではなく、作曲者のヘンリー・マンシーニが編曲し直して録音したもの。当然映画とはアレンジも響きも違いました。

 マンシーニはじめ、こういうのが当時の流行りで、録音し直したものが “自称サントラ” として出回ってきましたが、ホントの映画で使われた音楽を求める層からは逆に不評でした。

 「ティファニーで朝食を」みたいに、自称サントラのアレンジが違いすぎて僕にとっては聞くに堪えないものだったりするものもありましたし。

 で、マンシーニ&オードリーコンビの作品では「暗くなるまで待って」「シャレード」「ティファニーで朝食を」とマンシーニの死後次々本当のサントラが発売されましたが、この「いつも2人で」だけがずっと残っていました。

 で、とうとう製作50周年の今年発売されました!

 が、発売元が今まで欠陥品ばかりを世に送り出して来たKRITZERLANDっていうのが気になってたんですが…やっぱりやっちまってましたね…。

 KRITZERLANDが今まで発売して来たオードリーのサントラは、
 「麗しのサブリナ」…肝心の “バラ色の人生” と “バナナ” が全然入っていない
 「許されざる者」…昔発売していたLPと同内容で、何も付け足されていない
 「噂の二人」…肝心のクライマックスの音楽が違う
 「パリで一緒に」…フランク・シナトラの歌う“エッフェル塔を盗んだ娘” が入っていない

 ということでしたが、この「いつも2人で」でもシャンティイ城などの音楽が12曲ほど落ちています。シャンティイは絶対聴きたかったのに〜〜!!!
 同じサントラを多く発売するINTRADAが発売元だったら、きっと完全版になっていたことでしょう。残念だー…。

 それに、このサントラは音が悪いです。他社の「暗くなるまで待って」「シャレード」「ティファニーで朝食を」が音質が抜群に良かったのに比べると、この差はなんでしょう…。KRITZERLAND、気をつけないといけない会社ですね…。

 まあそれは置いておいて、やっぱりこの「いつも2人で」はオードリー映画史上、最高に甘美なメロディですね!
 ヘンリー・マンシーニ自身も自分の作品では「いつも2人で」を最も気に入っていると来日時に発言しています。

 元々は多忙のために「いつも2人で」の依頼を一旦断ったマンシーニですが、オードリー直々に “この映画は今までで一番いい脚本なの。この映画に音楽を付けてくださるのはあなたしか思い浮かばないわ!” と電報を打ってきた(一説では電話をかけた)ので引き受けた、という逸話がマンシーニ自身から語られています。

 メイン・タイトルのメロディーの美しいこと!多くのオードリーファンのみならず、映画ファンも最高の映画音楽に挙げるほどの傑作となっています。

 「ティファニーで朝食を」のムーン・リバーがオードリーを表す曲として普通は取り上げられますが、そちらが表のオードリーなら、こちらは本当のオードリーという感じですね。

 マンシーニも知り合ったばかりの頃の「ティファニーで朝食を」よりも、オードリーと家族ぐるみの付き合いになってオードリーを熟知してから書き上げた「いつも2人で」の方にオードリーの本質が詰まっているのは当然ですよね。
 特に「いつも2人で」は当時のオードリーに重なる部分がめっちゃ多い作品ですし。

 このテーマ曲が形を変えて、多くの曲で登場します。「いつも2人で」変奏曲が出来そうなくらい!
 というか、入ってない方が少ない。ほんの数曲だけ。

 このテーマだけでいろんな感情を織り込んであるので、いくつもの感情を出す事が可能。
 メインタイトルのようにワクワクさせる素晴らしい映画の顔の曲にでもなるし、ヒッチハイクやビーチの時は楽しく、朝は爽やかに、回想では寂しく、喧嘩や後悔では悲しく苦しく、夕日をバックに豪華絢爛に、フィナーレでは感動的にと違った顔を見せてくれます。まさに傑作!

 ちょっと残念なのは、これほどテーマ曲が入っているのに、フィナーレのような感動的なバージョンを長く強く押し出していない事。
 この曲は盛り上がれば盛り上がるほど胸が苦しくなっていくという不思議な効果を持っていますので、そういうのをもっと欲しかったなー。

 それは“自称サントラ”の最後の曲で聴けるのですが、これに対応するのはマーラーの交響曲第5番の2楽章しか知りません。

 今だったら映画の最後に5分以上延々とエンドクレジットが出るので、マンシーニも思う存分感動的なエンドクレジットが書けたんじゃないかなーと思うんですけどね。当時は冒頭にクレジットを出して、最後は簡単に、みたいな感じだったので、それが出来なかったんでしょうね。

 さて、メインタイトルは実際の映画よりも長いです。というのもタイトルロールの長さに合わせて、曲もつぎはぎされている部分があるから。
 具体的には1:52から2:02のあたりまで約10秒映画ではカットされていて、繋ぎが変になっています。

 “愉快なはだしの少年”という曲はもう一つの「いつも2人で」の顔の曲。こちらも形を変えて何度も出てきます。主にコミカルなシーンはこちらが担っています。

 このCDは、きちんと20世紀フォックスやBMG JAPANのソニーの許可も得ているようで、後ろにロゴが載っている他、画像も色々載っています。
 が、その画像が平凡になってしまっているのは残念…。映画そのままのスクリーン・キャプチャの画像もたくさん。

 ライナー・ノートを開いた最初は着色カラーだし、1点裏焼きもあります。
 それに全体的に画像暗い!

 うーん、念願の本当の「いつも2人で」サントラなんだけど、やっぱりKRITZERLANDというのは音も写真もちょっと…。

 音質が悪いのは許せても、シャンティイ城の音楽が無いのは許せません。
 映画も音楽も全ての映画で一番好きな作品なので、本当に残念!

オススメ度:★★★★★(ただしこれは曲の評価。盤としては星4つ)


追記:つい今月の頭に発売されたばかりなのに、4/29日現在で既に発売元のKRIZERLANDはじめ、入手出来る国内・国外全部のお店で売り切れになっています。やっぱりこれだけの人気曲が世界限定1000枚は少ないよな〜。いかに全世界でこの曲の本当のサントラが渇望されていたかということですね。  


Posted by みつお at 19:00Comments(12)いつも2人でサントラCD

2016年12月06日

「パリで一緒に」オリジナル・サウンドトラック新盤 2枚組

 今回は、Kritzerland から発売された「パリで一緒に」のサントラCD新盤の紹介。

 今までも2005年に限定版ではない物が、レコードと同じ音源でサントラCD出ていましたが、今回はなんと豪華2枚組!

 Disc1が世界初のフルスコアバージョン、Disc2は別バージョン及び今までのサントラと同じ物を収録。

 よくもまあ音源を探し出してくれました!と感嘆しきり。
 もう「パリで一緒に」は2005年ので終わりだと思っていたので、こんな豪華なので出るとは思っても見ませんでした。

 2005年盤サントラCDはメインタイトルの頭が切れたまま収録されているという残念なものだったので、昔のサントラレコード→CD-R→itunesに落としたもの、がずっと必要でしたが、今回のでやっと不要になりました。

 まず1曲目のプロローグから、“うんうん、これ映画にあったよね!” って嬉しくなりました。「パリで一緒に」の映画世界に入るワクワク感そのままになっています。

 全曲聴くと、なぜ今までのサントラレコードとCDだけで満足していたんだろう?というほど漏れていた曲が多いです。

 なので、聴き進めるごとに嬉しい!とこれまたワクワク。

 効果音だと思っていたスイッチング(現実と空想の入れ替え)のシーンの音も入っていて、これまた映画を思い出して楽しい!

 この映画には往年の大女優マレーネ・ディートリッヒも一瞬だけ特別出演しているんですけど、その音楽も入ってる!

 (ちなみにディートリッヒはこのライナーノートでもど真ん中に見開きで大きく載せられてる!)

 ウィリアム・ホールデンが口述するマイヤハイム・メインタイトルの音楽だって嬉しい!
 
 そうそう、ドラキュラの洞窟のシーン〜追っかけっこの音楽も今までのには無かったよね!

 映画スタジオを逃げ回るシーンも無かった無かった!

 オードリーがバブルバスに入る時の音楽もそう言えば無かった!

 空港へ逃げるシーンの音楽、好きなのに今まで入ってなかったのに全然気付いてなかった!

 などなど、まさに「パリで一緒に」を初めて観た時に思う、“次は何が出てくるんやろ??” っていうびっくり箱のようなワクワク感満載のCDです!

 劇中劇のシーンと現実のシーンと2度出てくるチャチャチャの音楽も、今までは一緒だと思っていたのに、この2枚組CDには別の曲で入ってる!
 確かに聴き比べるとアレンジが違うんですよね。

 こういう、“2回出てきて、今まで一緒だと思ってたけど、実はその2回のアレンジが違ってた!” っていう曲が何曲もあったのが発見でした!

 また、今回今までは別のCDを買わなければ入ってなかったフレッド・アステアの歌う “THAT FACE” も今回サントラに初収録!

 ただし、映画同様最後まで入ってないのが残念!しかも映画とは切り方が違ってフェイドアウト。

 でもこれも映画と同じ効果音(?)付きだし、音は今までのアステアのCDより抜群に良いしで、これもいいよねー!って感じ。
 
 気になるのは “Tango No.1” という曲があるのに、何度見返してもNo.2が無い事。
 他の曲でNo.1があれば、No.2があるのに、これだけなんででしょう??

 もう一つ気になるのは “The Second Waltz” がメドレーと単独とで2回入っているんですけど、違いがわかりません。
 他の2回以上入っている物はバージョンが違うとか効果音抜きとかあるんですけど、これは一緒っぽい。

 もしや“Tango No.2” を入れようとして、間違えて “The Second Waltz” を収録してしまった…ってことはないでしょうね??

 あと、画竜点睛を欠く、というかなんとももったいないのはフランク・シナトラの歌う「エッフェル塔を盗んだ娘」が入ってない事!
 これはマイヤハイム・メインタイトルの途中で歌われるんですけど、そこがインストゥルメンタルのみになってます。

 Disc1は36曲79分以上で収録時間ギリギリなんですけど、Disc2は25曲56分とまだ余裕があります。
 なので、別バージョンとして入れておいて欲しかった!

 シナトラの「エッフェル塔を盗んだ娘」が入っているCDボックスが発売されていますが、それも権利元は同じリプリーズなので、収録は可能だったと思うのですが、シナトラ側がOKを出さなかったんでしょうか…。

 そのシナトラの歌が入っているCDボックスでは、映画そのもののホールデンの声とか手を叩く音とかタイプライターの音が入ってますから、音楽だけでは未収録だったんですよねー。

 シナトラの「エッフェル塔を盗んだ娘」が入る唯一のチャンスだったと思うので、ホントに残念です。
 それが入っていれば、「パリで一緒に」サントラとしては完全無欠だったんですけど…。

 あと、最近のサントラCDでよくあるんですけど、バージョンがいくつかあるものはフィルムバージョンが特典扱いってなんででしょうね。
 フィルムバージョンを最初に全部並べて、特典に別バージョン、というのが平常じゃないかと思うんですけどねー。

 これもメインタイトル、マイヤハイム・メインタイトル、広場のチェイスのフィルムバージョンが特典扱いで Disc2なのが不思議で不思議で…。

 でもトータルではとても気に入ってるんですよ!
 CDの盤面はDisc1が凱旋門辺りの地図、Disc2がエッフェル塔辺りの地図というのも凝ってます。

 2枚目を取り出す際に見えるのはウィリアム・ホールデンのみで残念…(↑の画像)と思いきや、実はケースの“2Disc” と書いてる下に柱の陰からオードリーがお茶目に覗いとうやん!(←神戸弁)

 いや、本当はレイアウトの失敗だと思うんですけど、こんなのも「パリで一緒に」らしいっちゃあらしい。
 1枚目の画像の左端で見えるかな?

 ジャケットも、これはアメリカの「パリで一緒に」ポスターの柄。
 「パリで一緒に」のビジュアルとしては72年リバイバルの日本版を上回る絵柄は世界に存在しないけど、お茶目な作りのこのCDにはこっちの方が合ってるかも。

 ライナーノートがレンガ色みたいなのがメインなのはダメっす。「パリで一緒に」はピンクだと思いますよ、僕は。

 でもまあ次にフィルム版サントラが出るのは「いつも2人で」フィルムバージョンかな?「パリの恋人」完全版かな?などと思っていたので、予想外の所からこのような「パリで一緒に」新盤サントラが、より完璧に近い状態で出てくれたのは嬉しい驚き!

 でもこういう出方の方がこれまたいかにも「パリで一緒に」らしくていいですよね。

 限定1000枚だけの発売です。数年後にはもう無くなっていますので、買おうと思っている方はお早めに!
 日本ではタワレコさんやARK SOUNDTRACK SQUAREさんで売ってます。

 買って損は無いサントラだと思いますよ。
 この盤全体で「パリで一緒に」を表現してる!とついつい笑顔になっちゃいます。

オススメ度:★★★★(今までのサントラよりボリュームも音質も大改善で★1つ増えました。)
  


Posted by みつお at 21:00Comments(2)パリで一緒にサントラCD

2016年10月26日

「パリで一緒に」フルスコア盤2枚組サントラCD、近日発売!



 新しいオードリー映画のサントラ情報が入ってきました!

 KRITZERLAND から、「パリで一緒に」のフルスコア盤オリジナル・サウンドトラックが発売との情報が入ってきました!音楽はもちろんネルソン・リドル。

 今回はなんと2枚組!世界初の発売となるフルスコア盤が1枚目、ボーナストラックと今までサントラとして発売されて来たアルバムが2枚目に収録となっています。

 今までのアルバムでは漏れていたフレッド・アステアの「THAT FACE」なども収録されるようです!
 でも見た所、フランク・シナトラが歌う「エッフェル塔を盗んだ娘」は無いような…。

 「噂の二人」のサントラも出したことのある KRITZERLAND ですが、その時も肝心のクライマックスの音楽が別バージョンしか入ってないという致命的なミスを犯しているので、フルスコアと言いながらも、シナトラは落ちたのか、と…。

 試聴した所、音質はかなり良いようですし、メイン・タイトルだけでもショートバージョン、フィルムバージョン、初期バージョン、アルバムバージョンと4種類も入っているようです。

 全世界で1000枚の限定プレスなので、無くなってしまうとあとはばかみたいに値段が高騰するばかり。
 欲しい方はお急ぎください。

 海外のKRITZERLAND やINTRADA などでも買えますが、多少高くても日本で買いたいと思う方はタワーレコードやARK SOUNDTRACK SQUAREさんで買えます。

 KRITZERLAND での公式サイトはこちら。いくつかの曲が試聴出来ます。

 なお、今回の記事はゲッティイメージズの無料の画像を使ってみました。使い方の記事は「おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!」で。




  


2016年10月13日

新しい「パリの恋人」サントラ発売中!



 今回は、Mengさんに教えていただいた「パリの恋人」の新しいオリジナル・サウンドトラック(OST)について。

 今年の3月にニューバージョンの「パリの恋人」サントラが発売されていたようですね。
 12曲目までは今までのサントラと同じもの。それ以降がボーナス・トラックなのですが…

 これ、アマゾンで見る限りではボーナス・トラックは映画とは関係ないですね。
 ガーシュウィン&アステアの1952年録音の何かを付けたしたようです。さらに最後の曲は1928年の録音。
 なので、オードリーに関しての新しいことは何も無いようです。

 うーん、いまいち魅力を感じないのですが、他になにか買わなければいけないことがあるのかどうか…。
 試聴ができないので、確認がとれません。

 他にもオレンジジャケットであったような音飛びなどがなければいいと思いますが、未購入なのでなんとも言えません。

 今まで「パリの恋人」のピンク版サントラが欲しくても廃盤になっていたので手に入れてなかった方には良いと思います。

 でも、過去のLDの特典で付いていたような、全楽曲のフィルム・バージョン サントラが欲しいと思います。良い曲、いっぱい埋もれたまんまなんですよ!もったいないですよね。

 さて、今年はこのブログを始めてから、もうすぐ10年になります。
 今年は「おしゃれ泥棒」公開50年ですし「戦争と平和」公開60年、「いつも2人で」撮影50年に当たりますので、11月頃からは頑張って更新する予定なので、よろしくお願いします!
  


Posted by みつお at 18:00Comments(2)パリの恋人サントラCD

2016年03月30日

「華麗なる相続人」オリジナル・サントラ全曲版CD

 4月に入るとすぐに全国で “午前十時の映画祭7”が始まります。

 ★「ティファニーで朝食を」
 2016/04/02(土)~2016/04/15(金):GROUP A
 2016/04/16(土)~2016/04/29(金):GROUP B

 ★「マイ・フェア・レディ」
 2016/05/14(土)~2016/05/27(金):GROUP A
 2016/05/28(土)~2016/06/10(金):GROUP B

 グループ分けなど詳しくはこちらの記事で。
 また、今回の映画祭ではオードリーに出演依頼がなされながらも諸事情で断った「ロシュフォールの恋人たち」「愛と哀しみの果て」もリバイバルされます。

 今回、ちょうど今週末に姪っこが遊びに来るのですけど、「ティファニーで朝食を」って小学5年生に見せるにはまだ早いですかね?
 ちょっと迷っています。「マイ・フェア・レディ」ならOKだと思うんですけども…。

 以前紹介していました、「華麗なる相続人」の全曲版オリジナル・サウンドトラックCDが届きました!

 世界で限定2000枚のリリース。
 作曲はエンニオ・モリコーネ。

 多作家なのにどれも高いレベルで曲を書くので、世界でとても人気の高い映画音楽家の巨匠です。
 50年代から活動を開始しているのですが、まだ現役で作曲しておられます。

 そして今年「ヘイトフル・エイト」という作品でアカデミー賞とゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)と3つの賞で作曲賞を受賞しています。さらに音楽賞の無いニューヨーク批評家協会賞でも特別賞を受賞、と賞を総なめにしています。

 今まで全曲で入ってたのはLPレコード(米盤のみ。日本盤は無し)のみで、CDで2度発売されたものはどちらも約半分しか曲が入ってない抜粋版でした。

 今回のこのVARESE CLUBからの発売で、やっと全曲入っているCDが発売されました。
 レコードの発売が「華麗なる相続人」公開終了後の1980年でしたから、36年も全曲版CDの発売まで待たされたことになります。

 今までの抜粋版CDはモリコーネとしての曲集だったので、 “薬のパレード” のオリジナル・バージョンばかりが収録されていて、映画で差し替えになったクレイグ・ハンドリーという人が作曲したフィルム・バージョンはレコードでのみ聴ける、という状態でした。

 それに抜粋版はなぜか暗い系の音楽ばかりを収録していて、メインタイトルのバリエーションの美しい曲たちは収録されずじまいだったので、それがとても残念でした。

 でも今回やっとレコードと同じ完全版で聴ける!
 しかも音質が抜粋版からも改善されています。奥行きというか、とっても深みのある音になっています。
 “薬のパレード”のオリジナル・バージョンなどは出だしからして違う。素晴らしい!

 PCで聴いてもわかるくらいなので、ステレオシステムで聴けばさぞや…!
 …と思って嬉しく聴いていたのですが、ちょっと待てよ。

 “薬のパレード” のフィルム・バージョンを聴いていたら、えっ!レコードと違う部分があるぞ!なんか聴いたことのない音が入ってる!

 思わず“itunesに落とすのを失敗した!?”と思って、LP版(これも itunes に入れていた)と比べると、今回のCDの方がタイムが長い!

 レコード版の方は、レコード→カセットテープに録音→CD-Rに焼く→itunes に落とす という過程を経てきてるので、テープを何度も何度も聴いていて伸びている分3秒ほど多くなっています。
 それを考慮してもレコード版は2:56、今回のCDは4:50で全然違う!
 なんと!今回のCDはレコードではフェイドアウトした後も続く完全版になっていました!(最終的にはCDのもフェイドアウトだけど)

 こういうのがあるから今の時代にCDを出す価値があるんだよな〜って嬉しくなりました。
 でもこれに気づくのはレコードを持っている人だけ。こちらに来ていただいてるまるさんとヴェロニカ・ハメルさんならわかっていただけると思いますが…。

 で、じゃあ他にもこういうのが?と思って期待してタイムを見比べたんですが…んん?これは!!

 もう1曲、この「華麗なる相続人」では好きな曲の1つなんですが、オマー・シャリフが階段を急いで上がって愛人から逃げる時に流れる音楽に “An Almost Perfect Indiscretion” (「ほぼ完全なる無分別」?という訳でいいでしょうか…?)という曲もレコードとCDでタイムが違う!
 でも今回は逆で、CDよりもレコードの方が長い!

 レコードが4:21に対して、CDが3:24。これは誤差の範囲を大きく超えていますよね。
 で、どこが違うのかよーく聴いてみました。
 この曲の今回のCDでの構成は

 序奏→メインの旋律Aパターン→旋律に弦楽器が加わったBパターン→序奏のバリエーションCパターン→Aパターン→Bパターン→短い後奏

になっているのですが、レコードでは

 序奏→メインの旋律Aパターン→旋律に弦楽器が加わったBパターン→序奏のバリエーションCパターン→Aパターン→Aパターン→Bパターン→Bパターン→短い後奏

になっていました!

 いやいやいや、CDというレコードよりも収録時間を取れる媒体で “薬のパレード” みたいに増えるのはいいですけど、レコードよりも収録時間を減らしちゃアカンでしょ!VARESE CLUBさーん、めっちゃ残念やー! 。゚・o(>ω<)o・゚。

 なので、今回本当は “完全版CD” と銘打ちたかったんですけど、この曲のせいでそうは出来なかったので、“全曲版” と表示させていただきました。
 抜粋盤も確認しましたが、そちらも短いバージョンでした。

 でもこんなの、レコード持ってないと誰も気付かないですよね。このCDの制作者もレコードバージョンと違うのに気付かなかったのかもしれないです。

 このCDの聴き所は、まずはやっぱり“メインタイトル”とそのバリエーション。“過去の回想” “別荘への到着(CD初収録)” “パリへの旅(CD初収録)” “和解(CD初収録)” “エンドタイトル” と、どれも美しすぎます!
 そして “薬のパレード”のフィルム・バージョン(CD初収録)、短いながらも印象に残る “Bobsled(CD初収録)”、“マキシムでのディナー”、“An Almost Perfect Indiscretion” も素晴らしい曲たちです。
 でも映画はサスペンスなので、残り半分は不安な音楽です。

 ジャケットは「華麗なる相続人」のメインイメージを踏襲したもの。レコードよりちょっと画像が大きくなっています。
 そして裏ジャケは、レコードは面積が大きい分画像が色々載っていて珍しい画像も多かったのですが、今回はベン・ギャザラとパリを歩くもので、よく見る画像。

 ライナーノート(12p)とケースのCDの下に載っている画像も、残念ながらわりと良く見るものばかり。
 かろうじて表紙をめくった最初のページのオードリーの宣伝写真が、普通は初めて見る画像だし大きいのが嬉しいところ。
 CD自体は VARESE CLUB のロゴイラストでした。

 あとは最終ページ(裏表紙)の親族一同(+秘書)勢揃い写真を見ると、アレックスの遊び人の奥さん役のミシェル・フィリップスとオードリーはここしか共演してないよな〜って思います。
 もともとほとんどの共演者が親族会議でしかオードリーと共演しないのですが(なんちゅう映画や!)、ミシェル・フィリップスはさらに親族会議にすらいないので…。

 さてこのあいだまるさんに教えていただきましたが、この映画の1回目の重役会議の前に親族が会議室に集まるシーンでは、なんと2回目の重役会議の衣装でみんなが登場してしまってます。
 編集者が誤って2回目のシーンのフィルムを繋ぎあわせてしまったのか、それとも1回目の集まるシーンの撮影フィルムが存在しなくて、どうせ劇場で1回くらい見るにはわからないだろうと苦肉の策で2回目のシーンをくっつけたのかはわかりませんが、お金のかかってる映画としては残念ですね。

 それと、やっぱりこの映画でのオードリーって薹が立ってる気がします。同じ髪型の「ロビンとマリアン」と比べても顔がキツい。
 僕にはどう見ても眉の描き方に問題があるように見えてしかたないんですよね。
 眉間側は “︶” と描いてあって、そこへ “へ” の形の眉が続くんで、どうみてもキツい顔になりますよね。

 ものすごい財閥を受け継いだ一人娘で社長だから、こういう意志の強いようなメイクにしたのかなーと思いますが、この怒り眉はちょっと…。
 オードリーが普通にしてても怒ってるみたいだし、そのせいで薹が立ってるみたいに見えてしまう。

 オードリーのメイクさんは長年ずっと一緒の方なんでしょうが、このメイクはいただけないですよ〜。
 なのでベン・ギャザラに結婚を申し込むシーンみたいに真横をオードリーが向いているシーンだと眉が目立たなくなるので充分綺麗で若々しく見えます。

音楽のオススメ度:★★★★★(何度でも聴いてしまう、美しい旋律が素晴らしい!僕にとってのオードリー映画音楽ベスト5に入る傑作!)
  


Posted by みつお at 09:00Comments(0)サントラCD華麗なる相続人