2010年02月17日
使われなかったミシェル・ルグランの「ロビンとマリアン」
“午前十時の映画祭”、いよいよ東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて2010/03/06(土)~2010/03/12(金)「ローマの休日」、2010/03/13(土)~2010/03/19(金) 「昼下りの情事」、上映開始!
あと、こちらにメールをくださった方に教えていただいたのですが、なんとなんと!!
「週刊オードリー・ヘプバーン」
が静岡でのみ発売中です!!現在取り寄せていますので、手に入り次第、またレポートさせていただきます。
(メールをいただいた方、お返事させていただきましたが、戻ってきてしまいました。またご連絡いただけますか?)
ジェームス・ダーレンの歌う「暗くなるまで待って」の感想を記事に追記しました。
これは幻となった、「ロビンとマリアン」のオリジナル・サウンドトラックです。
こちらにお越しいただいているまるさんに教えていただいたのですが、「ロビンとマリアン」には、ジョン・バリーの作曲した音楽以外に、最初はリチャード・レスター監督が頼んでいたというミシェル・ルグランの没スコアがある、ということでした。
ミシェル・ルグランといえば、ジャック・ドゥミー監督の「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」の作曲で有名ですよね。
でも、聴きたくても、以前はミシェル・ルグランの何枚組かの曲集を買わないと入っていなかったんです。でも昨年同じリチャード・レスター監督&ミシェル・ルグランのコンビ作「三銃士」とカップリングで1枚物のCDが出たのでずっと気になっていました。
しかも以前のはボーナス・トラックということで、3曲くらいの収録でしたが、こちらは10曲入り!ルグランの考えた「ロビンとマリアン」のほぼ全容がわかるようになっています。
いくら「ロビンとマリアン」と言えども、実際には使われなかったサントラなので、なかなか買わなかったんですが、とうとう手に入れて聴いてみました!
で、感想はですね、“こっちじゃなくてよかった~!”ということでした。
最初の曲は、かなり中世っぽい音の響きがして、“おおっ!”と思いましたが、その後が、なんか心に残らないし、なんとなく単調…。
うーん、なんでだろうと思ってよく聴いたら、これ、弦楽合奏曲ばかりなんですよね。打楽器も1曲目はあったんですが、その後はなんで使わへんの?って感じ。
あとはずっと1stヴァイオリン・2ndヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの弦楽合奏のみ。ホルンやフルート、トランペット、クラリネットといった管楽器は一切使用せず。
僕は自分が弦楽器(ヴィオラ)を演奏しているので、弦楽合奏曲は大好きなんですよ!たとえばチャイコフスキーやドヴォルザークやウィレンの弦楽セレナーデ、マーラーの交響曲第5番の4楽章とか。もちろん弦楽四重奏とかも。
でもこのミシェル・ルグランのは、どれもちょっと同じような感じに聞こえるんですよね。題名を見て“The attck”“Sweet memories”“Sherwood”などという、イメージではまるで違うと思われる曲も、聴いたらあんまり変わらない。
やっぱり全部弦楽合奏だと音の響きは清浄になりますけど、音色が一緒なので、大きく曲の感じも変えないと雰囲気が変わりませんよね。
しかも、ここで聴けるミシェル・ルグランの音は“シャーウッドの森、フランス風味”って感じで、近代フランス音楽のような響きがして、あんまり英国っぽくない。どっちかっていうとブローニュの森風。
あと、決定的に違うな~と思うのは、「ロビンとマリアン」の持つ良い意味での通俗性(低俗ではない)というか、そういうのに欠けてる気がします。
「ロビンとマリアン」って実際はずっと時代物なんですけど、ここで出てくるショーン・コネリーのロビン・フッドは、“昨日映画をテレビで見てきたよ。”とでも言いそうな、現代にも居てもおかしくない感じがするんですよね。
そういう、新しくて俗っぽくて親しみやすいロビン・フッド、って感じがこのルグランの音楽にはありません。
そこをうまく捉えたのは、やはりジョン・バリーの、実際に使われたサントラじゃないかなーって思います。ジョン・バリーは親しみやすい旋律を使って、心にしみる哀感とシャーウッドの木漏れ日と闘いの場をうまく表現しています。
このルグランのスコアがボツった後で話が持ち込まれて、おそらく短期間で作曲しなければならなかったでしょうに、あれだけの傑作を仕上げるとは、ホンとにすごい才能ですよね!
ミシェル・ルグランとしては、オール弦楽合奏という新しいチャレンジだったのかもしれませんが、映像にも合わない、ってことでリチャード・レスター監督にボツにされたんでしょうか。
このCDは、2つ折の紙ジャケットで、なんと20ページでオールカラーのライナーノート付きの豪華版です!でも「ロビンとマリアン」は実際には使われなかったからか、残念ながら画像は一切無し。全部がカップリングの「三銃士」に割かれています。
ちなみにこのCDを入手した、サントラ専門の老舗すみや渋谷店さんが、2月いっぱいで(ネットショップも)閉店するそうです、ショック!!
オススメ度:★(これで「ロビンとマリアン」が仕上がったらどうなっただろう…という興味で)

Michel Legrand ミシェル・ルグラン / Les Trois Mousquetaires 輸入盤 【CD】
あと、こちらにメールをくださった方に教えていただいたのですが、なんとなんと!!
「週刊オードリー・ヘプバーン」
が静岡でのみ発売中です!!現在取り寄せていますので、手に入り次第、またレポートさせていただきます。(メールをいただいた方、お返事させていただきましたが、戻ってきてしまいました。またご連絡いただけますか?)
ジェームス・ダーレンの歌う「暗くなるまで待って」の感想を記事に追記しました。
こちらにお越しいただいているまるさんに教えていただいたのですが、「ロビンとマリアン」には、ジョン・バリーの作曲した音楽以外に、最初はリチャード・レスター監督が頼んでいたというミシェル・ルグランの没スコアがある、ということでした。
ミシェル・ルグランといえば、ジャック・ドゥミー監督の「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」の作曲で有名ですよね。
でも、聴きたくても、以前はミシェル・ルグランの何枚組かの曲集を買わないと入っていなかったんです。でも昨年同じリチャード・レスター監督&ミシェル・ルグランのコンビ作「三銃士」とカップリングで1枚物のCDが出たのでずっと気になっていました。
しかも以前のはボーナス・トラックということで、3曲くらいの収録でしたが、こちらは10曲入り!ルグランの考えた「ロビンとマリアン」のほぼ全容がわかるようになっています。
いくら「ロビンとマリアン」と言えども、実際には使われなかったサントラなので、なかなか買わなかったんですが、とうとう手に入れて聴いてみました!
で、感想はですね、“こっちじゃなくてよかった~!”ということでした。
最初の曲は、かなり中世っぽい音の響きがして、“おおっ!”と思いましたが、その後が、なんか心に残らないし、なんとなく単調…。
うーん、なんでだろうと思ってよく聴いたら、これ、弦楽合奏曲ばかりなんですよね。打楽器も1曲目はあったんですが、その後はなんで使わへんの?って感じ。
あとはずっと1stヴァイオリン・2ndヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの弦楽合奏のみ。ホルンやフルート、トランペット、クラリネットといった管楽器は一切使用せず。
僕は自分が弦楽器(ヴィオラ)を演奏しているので、弦楽合奏曲は大好きなんですよ!たとえばチャイコフスキーやドヴォルザークやウィレンの弦楽セレナーデ、マーラーの交響曲第5番の4楽章とか。もちろん弦楽四重奏とかも。
やっぱり全部弦楽合奏だと音の響きは清浄になりますけど、音色が一緒なので、大きく曲の感じも変えないと雰囲気が変わりませんよね。
しかも、ここで聴けるミシェル・ルグランの音は“シャーウッドの森、フランス風味”って感じで、近代フランス音楽のような響きがして、あんまり英国っぽくない。どっちかっていうとブローニュの森風。
あと、決定的に違うな~と思うのは、「ロビンとマリアン」の持つ良い意味での通俗性(低俗ではない)というか、そういうのに欠けてる気がします。
「ロビンとマリアン」って実際はずっと時代物なんですけど、ここで出てくるショーン・コネリーのロビン・フッドは、“昨日映画をテレビで見てきたよ。”とでも言いそうな、現代にも居てもおかしくない感じがするんですよね。
そういう、新しくて俗っぽくて親しみやすいロビン・フッド、って感じがこのルグランの音楽にはありません。
そこをうまく捉えたのは、やはりジョン・バリーの、実際に使われたサントラじゃないかなーって思います。ジョン・バリーは親しみやすい旋律を使って、心にしみる哀感とシャーウッドの木漏れ日と闘いの場をうまく表現しています。
このルグランのスコアがボツった後で話が持ち込まれて、おそらく短期間で作曲しなければならなかったでしょうに、あれだけの傑作を仕上げるとは、ホンとにすごい才能ですよね!
ミシェル・ルグランとしては、オール弦楽合奏という新しいチャレンジだったのかもしれませんが、映像にも合わない、ってことでリチャード・レスター監督にボツにされたんでしょうか。
このCDは、2つ折の紙ジャケットで、なんと20ページでオールカラーのライナーノート付きの豪華版です!でも「ロビンとマリアン」は実際には使われなかったからか、残念ながら画像は一切無し。全部がカップリングの「三銃士」に割かれています。
ちなみにこのCDを入手した、サントラ専門の老舗すみや渋谷店さんが、2月いっぱいで(ネットショップも)閉店するそうです、ショック!!
オススメ度:★(これで「ロビンとマリアン」が仕上がったらどうなっただろう…という興味で)
Michel Legrand ミシェル・ルグラン / Les Trois Mousquetaires 輸入盤 【CD】
2010年01月25日
「噂の二人」オリジナル・サウンド・トラック新盤
年末発売されたばかりで、手元に届いたのも1月8日くらいです。
で、早速聴きましたよ~、めっちゃ期待して!前回のでは入ってなかったメインタイトルも入っているようですしね!
まずは旧盤に比べて、かなり音が良くなっています。旧盤は音がこもってたんですが、こちらはクリア。モノラル録音のようですけどね。
最初にメインタイトルのオリジナル・バージョン(映画では使われなかった)が入っているのですが、全然映画と違うんです!
でもこれ、僕には、無邪気を装っていて、実はめっちゃ計算高い、子供特有のいやらしさというか狡猾さみたいなのが出てるように思います。
自分が小学生の頃を考えると、大人にはどう見えていたか知りませんが、実はかなり色々考えてた、ってことを知っているので、特にわかるのかもしれませんね(笑)。
で、こういう子供視点ってのがウィリアム・ワイラー監督のお気に召さなかったのか、大人目線のフィルム・バージョンのメインタイトルに変更されたんでしょうかね。
確かにこの映画は(原作も)、子供がきっかけではあるものの、あくまでも主人公はカレンとマーサですしね。
僕もオリジナルバージョンではなく、フィルムバージョンが採用されてよかったー!と思います。
で、そのフィルムバージョンもこのCDに収録されているのですが、なぜかボーナス・トラックとして。しかもちょっと音がこもってます。
それは、子供の嘘がばれて、カレンが久々に外に歩いていった後、マーサの身を案じて駆け出すクライマックスのシーン!
ここでの劇的な音楽(メインタイトルのアレンジ版)が入ってないじゃありませんかっっっ!!!
これもきっとアレックス・ノースの最初に作曲したのがここに収録されているように重苦しいだけの音楽なので、ウィリアム・ワイラー監督がダメ出ししたんでしょうねー。
うーん、しかしこれは痛い!誰がこのサントラを監修したのか知りませんが、映画を観ていたら、こんなヘマはしないと思うんですけど…。これ、旧盤でも入ってなかったし、期待してたんですけどね~。
英語が出来るなら、ホンと「ロビンとマリアン」と「噂の二人」のサントラに関してはメーカーに抗議したいくらいです。
というわけで、嬉しいながらも重大欠陥あり!ということで、未だ「噂の二人」は完全にはサントラ盤は出ていない!ということになりますかねー。
ケースはCDを入れる部分にも画像があるという意匠をこらしたデザイン。ライナーノートは全8Pで、こちらにも画像があります。
でも、ジャケット裏とライナーノートの裏表紙の、画像を飛ばし気味でマゼンタってのは、やりすぎかも…。(^^;
そうそう、色使いが大阪映実版のパンフレットを思い出しました。
オススメ度:★★★
(CD)噂の二人/Alex North
2009年06月01日
「パリの恋人」オリジナル・サウンドトラック新盤
別に収録曲が増えてるようでもないし、どうせ“Think Pink!”のコーラス部が増えてもないだろうし、最初は買う気はなかったんですけど、わざわざ出てきたのには意味があるのかな?と思って取り寄せてみました。なぜだかえらく安いですしね。
ジャケット表紙はイタリア版ポスターをベースに英語で文字を入れたもの。
今までのと違って新鮮味はあったんですけど、届いてみたらアマゾンで見れるような上品なオレンジ色じゃなく、にごった山吹色って感じ。まあどっちにしても「パリの恋人」ではオレンジ色ってあんまり目立ちませんし、この映画の持つイメージカラーでもないですよね。
やっぱり「パリの恋人」と言えば、ちょっとサーモン入ったパステルピンクって感じでしょ!そう!映画の中で“Think Pink!”を歌いながら塗られている編集部員のいるドアの色みたいな!
他にも同じ色がジョーがいも虫から極楽鳥になるシーンでのドレスとか、魚釣りをするシーンで着ているサッシュやリボンの色でも使われていましたよね。
(そういえば、あの編集部員のドアの配置だと、中の部屋はどう区分けされているのか知りたいところです。)
で、ライナーノートには何が?と思ってみたら、なんにも書いてない!このサントラを出した会社の宣伝だけ。げげっ!
でもまあ、音が良くなってるのかな?と思って聴きましたが、そうでもない。
しかも恐ろしいことに、“Think Pink!”(やっぱりコーラス部は未収録)と“Funny Face”の曲は一部が欠落しているという有様!
まったく、何のために新たに出したのか、理解に苦しむサントラだったのでした。
皆さんも「パリの恋人」のサントラを買うなら、今までのピンク盤の方がいいですよ!と強く推しておきます。
オススメ度:★(曲の評価ではありません。このサントラの出来に対して。)
2009年01月27日
「ロビンとマリアン」オリジナル・サウンドトラック新盤!
「ロビンとマリアン」は、007でおなじみのジョン・バリーの音楽も傑作だというのに、映画公開当時サントラが発売されなくて、レコードでもCDでもプロモーション盤(及び海賊盤)とサウンド・スコア盤しか出なかったんですけど、とうとう本物のサントラが一般発売されました!
今までのプロモ盤と比べると、かなりの音質改善が図られていて、クリアな音で聴くことが出来ます!
そうですよねー、1976年の作品だというのに、今までのあの音質はないよねーって感じでしたからね。
ただし、収録曲には大いに不満があります!!
せっかくのサントラで、メイン・タイトルやエンド・タイトルなどの別バージョンといったボーナス・トラックまで収録されているにもかかわらず、肝心の映画で使われた曲が入ってないのがあるんです!
題名は“RIDE TO NOTTINGHAM”と“TRAPPED”という曲。
“RIDE TO NOTTINGHAM”(ノッティンガムへ)はロビンとリトル・ジョンが尼僧を連れ戻しに金物屋の馬車を借りて(奪って?)ノッティンガムへ行く時のシーンで使われる曲。
今回のサントラにもこの題名はあるのですが、これは映画では使用しなかったオリジナル・バージョン(明記なし)。
“TRAPPED”(罠)は「ロビンとマリアン」で唯一ジョン・バリーとリチャード・ショアーズ(?)の合作。ロビンとリトル・ジョンが閉じ込められた城壁をよじ登り、闘ってから干草に飛び降り、マリアンたちと馬車で逃げるまでの音楽。
“RIDE TO NOTTINGHAM”なんか、77年にCBSソニーから出た“「ロビンとマリアン」オードリー・ヘプバーンのすべて ”で、「ロビンとマリアン」の曲として入れられたほどの曲なんですけれども…。
このCDで入っている“RIDE TO NOTTINGHAM”のオリジナル・バージョンは雄大でいいんですけど、フィルム・バージョンの“RIDE TO NOTTINGHAM”、及び“TRAPPED”の後半部分の、まるでシャーウッドの森の木漏れ日まで切り取って音にしたかのような素晴らしさには、到底かなうべくもなく…。
それ以外にもウィルが森で歌う曲などが落ちた、せっかくの発売なのに、ちょっと欠陥のあるサントラ・ディスク。
サントラとして発売する以上、ボーナス・トラックより先に入れるものがあるやろっ!
なので、これまでの音の悪いプロモ盤サントラや、後ろからも音に包まれるドルビー・サラウンドのオリジナル・スコア盤がまだまだ手放せません。(^^;
それとライナー・ノートではロビンのショーン・コネリーの画像がいっぱいで、マリアンであるオードリーの画像は画質の悪いのや、モノクロのがちょっぴり。
音はモノラル、とのことですが、実際にはステレオで収録されているようです。
これまた全世界限定3000枚だそうなので、買おうと思っている方は、急いだ方がいいですよ!
オススメ度:★★★(上記2曲が落ちてなければ★4つだったんですけど…)
2009年01月24日
2枚組「おしゃれ泥棒」オリジナル・サウンドトラック新盤!
発売元はINTRADA社。
いやいやいや、こんなのが発売されたんですね!2枚組で、同じジョン・ウィリアムズ作曲の「独身アパート」とのカップリング。(両作品とも名義はジョニー・ウィリアムズ)
そしたら「おしゃれ泥棒」は今までドイツのTSUNAMI社から出ていたものと同じ?
と思うとそうではなくって、なんと2枚目には「独身アパート」だけじゃなく、「おしゃれ泥棒」のフィルム・レコーディングがっっっ!!!
なんとなんと、ジョン・ウィリアムズも師匠のヘンリー・マンシーニみたいに、発売したサントラと実際に映画で使った音楽とが違っていたんですね!そんなとこ、真似せんでええのに!
もちろんフィルム・レコーディングの収録は世界初!
1枚目の市販サントラの方も、今までのツナミ社の物と比べると音質が大幅に改善!耳に痛いほどのクリアな音になっています!
う~~ん、こんなに高音質だったら、長年聴いてきたツナミ社のはもう聴くことはないでしょうねー。(^^;;;
ヘンリー・マンシーニと違って、まだジョン・ウィリアムズは存命なので、これを公にする許可をだしてくれたんでしょうね。
映画そのものの音楽なので、これを聴くと、市販のサントラでは無かった、“あ、ここでサイモンがニコルにキスした!”“大統領から電話がかかってきた!”“物置を出た!”“ヴィーナスを取った!”とかっていうのが浮かんできます。
で、さらに映画では採用されなかった音楽とかが聴けます。
たとえば“鍵(The Key)”。映画を見ればわかるように、音楽があるのは物置の鍵穴から紐(?)を通してその先に鍵を付ける後半部分。鍵そのものを取る前半部分には音楽がありません。
でもジョン・ウィリアムズはその前半部分にも音楽を作っていたんだ!とかっていうのがわかります(“Locked in”という曲)。
他には、突然アメリカ南部的なジャジーな音楽が!一瞬アレックス・ノースの「欲望という名の電車」が思い浮かびましたよ~。
“えっ、なんじゃコレ?”って調べると、曲名は“リッツ・バーでのニコル”。場面的には変装した(?)ニコルがサイモンに盗みの相談を持ちかける時のみたいですけど、映画では不採用。
だって一応舞台はパリだし、オードリーのニコルだってパリ生まれのパリ育ちという設定。
いくら有閑マダム風の変装をしてたって、そこへアメリカ南部的音楽は無いでしょう。
あとエンドタイトルの音楽も映画とは最後が違います。
でも市販サントラは28:02、2枚目の本当のサントラが26:54。これってわざわざ2枚に分割しなくても、「おしゃれ泥棒」だけで1枚に収録できると思うんですけどねー。
まあ2枚組と言っても値段は1枚分くらいなので、そこに不満はないんですけど…。
音質があまりに違うので分けたのかな?
ライナー・ノートは「独身アパート」も込みですが、オールカラー24pの豪華版!でも「おしゃれ泥棒」の画像は珍しいものはなく、映画直撮り画像ばかりでした。
日本では、アマゾンやHMVではまだ扱ってないようですが、サントラに強いタワレコ(↓下のリンクでどうぞ)やすみやさん(←左の楽天から入ってください)では既に取り扱いが始まっています。全世界でたった2500枚だけの限定プレスのようなので、世界に数多くいるジョン・ウィリアムズのファンも狙うでしょうし、買おうと思っている人はお急ぎを!
オススメ度:★★★★★
2008年07月11日
「戦争と平和」オリジナル・サントラ 新盤 ニーノ・ロータ
で、これの意義は、1989年に出た旧盤が廃盤になって久しいので、コレクター価格で何万円もしたのがぐっと手に入れやすくなった、ということと、ジャケットの表とケースの裏で珍しいオードリーが見れる!ということに尽きるでしょう!
これねー、めっちゃ期待してたんですよ。旧盤の音があまりに悪いので、絶対音質は良くなってるに違いない!って…見事裏切られました。(-_-;
いきなり最初から音が割れてるし、こもった音もそのまんま。しかも曲が進むにつれてますます音質がヒドくなっていくのもおんなじ。
最後の12曲目なんてほんとヒドイですよ!次第次第に音が霧の中に埋もれていく~っ!…って感じ。最後、きっとこれティンパニが“ドドドドドド”ってドラムロールをしているんでしょうけど、どう聞いても“ボァ~~~~ン”ってハウリングを起こしているようにしか聴こえません。
僕もクラシックのCDって買いますけど、さすがに50年代の録音はどんなに名演と言われても絶対買わない!だって絶対音質悪過ぎだから。最低でも60年代のです。
でも翌年の「パリの恋人」は随分マシな音なんですけどね。それに2005年に出た58年か59年録音の「緑の館」サントラなんて、“これが50年代!?”ってほどのクリアな音だったんですけど。この違いはなんなんでしょうね。
中面のページの画像はまあ踊ってるシーンのがちょっとテイク違いで珍しいかな?という程度。
ケース裏の画像は撮ったんですけど、ボケてました。(^^;;
なので紹介できなかったんですけど、オードリーとヘンリー・フォンダが脚本を読みながら椅子に座って待機しているスナップです。
そうそう、他のCDの案内でアンソニー・パーキンスのCDがあったので、“もしや!”と思い、収録曲をネットで調べましたが、“緑の館の歌”は入ってませんでした。残念!(≧≦
オススメ度:★★(旧盤と変わらず。曲も音質も聴きづらいデス)
2008年02月09日
「許されざる者」オリジナル・サントラ・レコード&CD発売情報
といっても中身は以前紹介したサントラCDと一緒。
ただ単にジャケットがCDと違いますよ、ってだけなんですけどね。(^^;;;
この「許されざる者」のレコードは、写真は一緒なんですけど、本国アメリカでは微妙に違うデザインのものが何種類かあるようです。
たとえば、今回僕の紹介したもののジャケットの上部にオレンジの部分がありますが、これが無い物とか。
ちなみにこの僕のは裏も英語で書いてありますが、最下部にキングレコードのことや、Printed by JAPAN の文字が!
ジャケットの素材もペラジャケのものじゃなくて、しっかりしたものなので、再発売ものかと思うんですが、1960年であることしか書いてないし…。
ちなみに今回これを取り上げたのは、「許されざる者」のCDが本国アメリカで発売されているようだからなんです!
たまたま見つけたのですが、なんと2007年9月に発売されていた!
「騎兵隊」「新・荒野の七人」など5作品のセット物で3枚組、全世界でたった1500枚限定プレス!
メインは「許されざる者」で、もちろん14曲全曲収録。今回取り上げたこのジャケットの画像が載ってました。
なんか、既に入手は難しいみたいで、タワレコでの取り扱いは終了してるようです。
日本のアマゾンでひそかにまだ売っていたので、僕はもう注文しましたけど…。
メーカーが「緑の館」や「暗くなるまで待って」のサントラCDを出している所なので、きっと以前発売されたドイツのTSUNAMI社のCDよりも音が良くなっているだろうと期待しています。(^-^
2008年01月17日
「尼僧物語」フランツ・ワックスマン サントラ・レコード再発盤
1959年に初公開した時のジャケットデザインとはすっかり変わっての登場です。
なぜ1975年なんかにこのレコードが出たのかはわかりません。もしかしてその当時「尼僧物語」のリバイバルでもあったんでしょうか?(^^;;
さて、ジャケットデザインは違うものの、おそらく収録曲は初公開時のものと同じだと思います。全12曲。
後に出た初公開時と同じジャケットデザインのCDでは22曲も入っていましたが、レコードで収録できる曲数ではないので、おそらくこの再発盤のものが初回盤のと内容はおなじなんでしょうね。
曲数が少ない分、すっきりとまとまっていて、聞くにはいいかもしれませんね。おそらく作曲者:フランツ・ワックスマンの最初のバージョンは収録されずに、映画で採用されたバージョンが収録されているでしょうから、通しでは聴き易いんじゃないかと思います。
ジャケットはおそらく着色カラーなんでしょうが、とても感じがいいですよね。(^^
2008年01月01日
「マイ・フェア・レディ」オリジナル・サウンドトラック新盤
みなさま、あけましておめでとうございます!
このブログもおかげさまで1年以上続けてこれました。
今年は去年の終わりから環境が変わり、今までのペースで記事をアップできるかどうかわからないのですが、出来る限り続けられたらいいなあと思っていますので、今後もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
「マイ・フェア・レディ」は1964年年末と1969年年末にも公開されて、65年と70年のお正月映画でした。
2週間くらいで作品が変わる50年代と違って、長期興行をするようになった60年代からはゴールデン・ウイーク、夏休み、正月というのは映画館や配給会社にとっては掻き入れ時。なので各会社も強力な作品を出してきます。
オードリー作品では他に「シャレード」「おしゃれ泥棒」が初公開時にお正月映画になっています。
さてこのオリジナル・サウンドトラック新盤は「マイ・フェア・レディ」がデジタル・リマスターされた後の1995年に発売されました。ジャケットもデジタル処理後の定番のこの絵柄。
旧盤が16曲だったのに比べ、こちらは27曲。収録時間も76分以上と大きく増えています。
じゃあこちらが絶対的にいいのかというとそうではなくって、どういう状況でこの新盤が作られたのかはわからないのですが、なぜかセリフや効果音も一緒に収録されています。
これが音楽だけを楽しみたい時には非常にわずらわしい。
映画からそのまま録音されたようなこういうのって、映画を音だけ聞いているようで“これだったら映画を観た方がマシ”って思ってしまうんですよね。
せっかくCDになってる意味無しだし、なんだか安っぽい。
これが旧盤のサントラを手放せない理由になってしまってます。
それと、大いに不満なのは、このCDのライナーノートのアーティスト紹介の欄!
ここでは“マーニ・ニクソン(イライザ・ドゥーリトル)”となってるんです!
いや、あのね、オードリーの歌の吹き替えをやっているのは認めますよ。認めますけど、マーニ・ニクソンだけの紹介ってのはないんじゃない?
全曲が吹き替えでオードリーの声は入ってないならしかたないけど、“いまに見てらっしゃい”の歌やセリフ部分でオードリーの声も入ってるじゃないですか!
それでオードリーの紹介が全く無いってのはヒドイんじゃないの!?
ジェレミー・ブレットは吹き替えだったことがわかってないのか、そのまま紹介してるし…。
この中途半端な製作スタンスがプロとしてはあるまじき行為で、ライナーノートを作った人の映画「マイ・フェア・レディ」への意識の低さが伺えます。
そうそう“いまに見てらっしゃい”、またまた王様の部分はマーニ・ニクソンになってます。これ、いったいどうなってるんでしょうねー。
それとこのジャケットのオードリー、「マイ・フェア・レディ日記」に続いて印刷が濃すぎて、オードリーが老けて見えます。本来とっても美しいオードリーなのにもったいないねー。
…とまあ不満も多い新盤「マイ・フェア・レディ」ですが、“召使の合唱”とか“トランシルヴァニアのマーチ”などの未収録曲、“君住む街で”や“いまに見てらっしゃい”のリプライズ版も入ってて、それは大変嬉しかったです!(^-^
オススメ度:★★★★
2007年12月11日
「暗くなるまで待って」ヘンリー・マンシーニ 本当のサントラ!
日本語の帯がこの画像ではありますが、これは渋谷のすみやさん独自で付けているもので、中身は輸入盤。全世界で3000枚だけの限定プレス。
今までの「暗くなるまで待って」サントラEPとして出ていたマンシーニによる別録音の物とは違って、本当に映画で使用された本物のサントラです!
いや~、「暗くなるまで待って」ってこんなに音楽素材ってあったんですね!びっくりしました!
今まで効果音だと思っていた物も、マンシーニの音楽の一部だったり。新たな発見でしたよ。
今までの“自称サントラ”で収録されていたものは、別テイクの部分も含めここには入っていません。なのでどうしても今までのものが聴きたい場合は、A面の「暗くなるまで待って」はマンシーニのベスト盤などで、B面の「三人のテーマ」は「オードリー・ヘプバーン スクリーン・テーマ・ベスト」で聴くことになります。
でも、このサントラがあれば、今までのはわざわざ聴く必要はないと思いますよ~。ここには映画のラストで聴ける歌入りバージョンもしっかり入ってますし!
ストーリーがストーリーなだけに、決して聴いて楽しい!って音楽ではないんですが、マンシーニの作曲なので「尼僧物語」や「緑の館」のようにしんどくはなりません。とても聴き易いです。
逆に映画ですっかりお馴染みのこの不安感を煽る音楽が心地よかったりします。(^^
全世界で3000枚…と言えば、「緑の館」と同じ発売元なんですが、「緑の館」のブックレットが「緑の館」写真集のようになってて分厚かったのに比べると、画像の点数も少なく、ちょっと物足りないです。
CD自体もオードリーが写っていた「緑の館」と違って「暗くなるまで待って」の本当の画像でピクチャー・ディスク仕様になっているわけではなく、なんだか安易に持ってきたようなマッチの燃えている画像…。
→ちなみに裏ジャケはこんな感じ。オードリーじゃなくてアラン・アーキンです。
これでマンシーニ作品としては「ティファニーで朝食を」「暗くなるまで待って」が本物のサントラが世に出たことになります。
で、やっぱり思うのが“録りなおしのものより、本当のサントラの方が絶対いい!”ってこと。
あとは「シャレード」と「いつも2人で」の本物のサントラを期待したいところですね!
曲のオススメ度:★★★★




