2011年07月26日

「華麗なる相続人」抜粋版オリジナル・サウンドトラック

「華麗なる相続人」抜粋版オリジナル・サウンドトラック これは「華麗なる相続人」が収録されているオリジナル・サウンドトラックです。ただし、12曲だけの抜粋版。「ステート・オブ・グレース」という作品との同時収録。

 「華麗なる相続人」には、過去に「レッドソニア」という作品とのカップリングのサントラCDも世界で1000枚限定で発売されてましたが、そちらも同じ選曲の抜粋版。あっという間に完売したらしく、一時は2万円以上になったりしてました。
 ので、この「ステート・オブ・グレース」とのカップリングの発売で「華麗なる相続人」が安く手に入るようにはなりました。

 でも「ステート・オブ・グレース」も「レッドソニア」も「華麗なる相続人」は単なる添え物的扱いですよねー。レコードのサントラでは18曲あったのに、12曲しか収録しないって…。しかもLPでは2曲まとめてたのが、CDでは分けられてたりするので、実質レコードでは20曲あったということですね。

 このサントラでも、あくまでもエンニオ・モリコーネの曲としてまとめられているので、「華麗なる相続人」の映画で使用されたクレイグ・ハンドレーって人が作曲した軽快な“薬のパレード”が収録されてなくって、モリコーネの重く暗いオリジナル・バージョンが収録されてます。

「華麗なる相続人」抜粋版オリジナル・サウンドトラック それ以外でも、“別荘への到着”とか“パリへの旅”といった僕の好きなメインタイトルの美しいアレンジバージョンの曲は収録されてなくって、“血族殺人”だとか“別の血族殺人”といった暗い曲が収録されていて、聴くのがちょっとつらいCD。
 もちろん“過去の回想”とか“マキシムのディナー”とか絶対にはずせない曲は入ってますけどね。

 扱いが“おまけ”なので、このCDでもジャケット・裏ジャケット・ライナーノート(つっても紙1枚折り曲げただけのもの)の内部も「ステート・オブ・グレース」に取られていて、「華麗なる相続人」の写真はライナー・ノートの裏部分のみ(右の画像)。しかも左上の画像はオードリー裏焼きだし…。

 「華麗なる相続人」は音楽がとても素晴らしくて“メイン・タイトル”“過去の回想”“薬のパレード(フィルム・バージョン)”“別荘への到着”“ほとんど完璧なる無分別”などでオードリーの映画音楽でも僕は5本の指に入れているくらいなんですが、このCDの選曲ではそこまでよく聴こえるかどうか…。
 早くコンプリート・バージョンの「華麗なる相続人」サントラCDが欲しいです。

 ちなみにこのCDはサントラの専門店、ARK Soundtrack SQUARE さんで購入が可能です。

オススメ度:★★(音楽的には★5つだけど、この抜粋盤ではオススメはせいぜいこの程度)

 ところで素朴な疑問なんですけど、テレビや劇場での日本語吹替版を作る時にはセリフの無いものが使われるんですよね?
 「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」でも吹き替え版があるってことは、そういう音楽や効果音だけのものがあるのかなーって思いますけど、その素材からサントラって作れないものでしょうかね?
 未だに「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」ってサントラがないので、そういう作り方でもいいんじゃないかと思うのですけど…。



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