2009年01月27日

「ロビンとマリアン」オリジナル・サウンドトラック新盤!

「ロビンとマリアン」オリジナル・サウンドトラック新盤! これまたまるさんに教えていただいた、「ロビンとマリアン」オリジナル・サウンドトラック新盤です!

 「ロビンとマリアン」は、007でおなじみのジョン・バリーの音楽も傑作だというのに、映画公開当時サントラが発売されなくて、レコードでもCDでもプロモーション盤(及び海賊盤)とサウンド・スコア盤しか出なかったんですけど、とうとう本物のサントラが一般発売されました!

 今までのプロモ盤と比べると、かなりの音質改善が図られていて、クリアな音で聴くことが出来ます!
 そうですよねー、1976年の作品だというのに、今までのあの音質はないよねーって感じでしたからね。

 ただし、収録曲には大いに不満があります!!

 せっかくのサントラで、メイン・タイトルやエンド・タイトルなどの別バージョンといったボーナス・トラックまで収録されているにもかかわらず、肝心の映画で使われた曲が入ってないのがあるんです!

 題名は“RIDE TO NOTTINGHAM”と“TRAPPED”という曲。

 “RIDE TO NOTTINGHAM”(ノッティンガムへ)はロビンとリトル・ジョンが尼僧を連れ戻しに金物屋の馬車を借りて(奪って?)ノッティンガムへ行く時のシーンで使われる曲。
 今回のサントラにもこの題名はあるのですが、これは映画では使用しなかったオリジナル・バージョン(明記なし)。

 “TRAPPED”(罠)は「ロビンとマリアン」で唯一ジョン・バリーとリチャード・ショアーズ(?)の合作。ロビンとリトル・ジョンが閉じ込められた城壁をよじ登り、闘ってから干草に飛び降り、マリアンたちと馬車で逃げるまでの音楽。

「ロビンとマリアン」オリジナル・サウンドトラック新盤! どちらもテーマ曲が軽快に使用された、僕もこの映画では“ジョンが突然に/エンド・タイトル”と並ぶ最も好きな曲たち。それがバッサリ!…。(- -;

 “RIDE TO NOTTINGHAM”なんか、77年にCBSソニーから出た“「ロビンとマリアン」オードリー・ヘプバーンのすべて ”で、「ロビンとマリアン」の曲として入れられたほどの曲なんですけれども…。

 このCDで入っている“RIDE TO NOTTINGHAM”のオリジナル・バージョンは雄大でいいんですけど、フィルム・バージョンの“RIDE TO NOTTINGHAM”、及び“TRAPPED”の後半部分の、まるでシャーウッドの森の木漏れ日まで切り取って音にしたかのような素晴らしさには、到底かなうべくもなく…。

 それ以外にもウィルが森で歌う曲などが落ちた、せっかくの発売なのに、ちょっと欠陥のあるサントラ・ディスク。
 サントラとして発売する以上、ボーナス・トラックより先に入れるものがあるやろっ!
 なので、これまでの音の悪いプロモ盤サントラや、後ろからも音に包まれるドルビー・サラウンドのオリジナル・スコア盤がまだまだ手放せません。(^^;

 それとライナー・ノートではロビンのショーン・コネリーの画像がいっぱいで、マリアンであるオードリーの画像は画質の悪いのや、モノクロのがちょっぴり。

 音はモノラル、とのことですが、実際にはステレオで収録されているようです。
 これまた全世界限定3000枚だそうなので、買おうと思っている方は、急いだ方がいいですよ!

オススメ度:★★★(上記2曲が落ちてなければ★4つだったんですけど…)





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この記事へのコメント
う~ん、そーでしたか。
なんか一抹の不安を感じて、購入を控えていましたが・・・・

この作品の音楽が、注目されないことは本当に残念です。
叙情的で切ないけれど、悲しげではない、なんていうか
かけがえのない思い出を懐かしみ大切にするような名曲です。
そのテーマが違ったアレンジで奏でられる曲がカットされるなんてね。

僕は、ステレオ・スコア盤をいたく気に入っていて結構満足ですが、
やっぱ本家本元は違いますか?
他の映画で痛感させられたことが再三あったのできっとそーでしょうね。
夜明けのシーンの曲はどうでしたか?僕、あのシーン大好きなんですよ。

ところで今更ながらの疑問。
エンディングのタイトル、何故“ジョンは突然に”なんでしょうね。
マァ、確かにburst inしましたけど、リトル・ジョンは。
僕だったら、“マリアンの告白”とかそんなタイトルにします。
どーみたってキモはそこでしょうに。
Posted by まる at 2009年02月02日 21:27
そーなんですよー、まるさん!

まさか映画で使われた特に大事な音楽が省かれているとは思いもしませんでした!
オススメ度をとっても高く書きたかったのに…。(T T

通して聴いたら、なんか僕の大好きな「ロビンとマリアン」特有の
キラキラ感を感じなかったので、
“あれ?”って始めから聴きなおしてみたら、この2曲が落ちてたんです!
本当に大ショックでした。

「ロビンとマリアン」は、まるさんのおっしゃるように、
映画ともども、音楽も過小評価されすぎていると思います!
確かに、この「ロビンとマリアン」は
過ぎ去った日々とオーバーラップする映画ですから、
ジョン・バリーのこのテーマはピタリとハマッてますよね。

今回、このサントラのあとに、スコア盤を聴いたら、
すんごい、いいんですよ!びっくりしました!
音の広がりはもちろんのこと、テンポもオリジナルに忠実だし。
今回新しいアンプで聴いたら、細かい所も聞こえてきてとっても新鮮でした!
この指揮者は、二度も「ロビンとマリアン」のサントラ・スコアで録音していますし、
よっぽど好きなんでしょうね~。
そんな心を込めて演奏している感じが伝わりました。

でもまあ、選曲はともかく、やはりサントラはサントラ。
これらを音楽だけで聴けるのはうれしいです。(^^
嬉しさ半分、がっかり半分、ってところでしょうか。
Posted by みつおみつお at 2009年02月04日 00:42
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