2021年06月05日

スクリーン復刻特別編集「オードリー・ヘプバーン」第2集

 創味食品さんの「ローマの休日」ハコネーゼCMが好感度ランキング1位になったそうです!やったね!記事はこちら
 オードリーを使ってもらえてテレビでオードリーが観れて、オードリー・ヘプバーン財団経由で世界の恵まれない子供達にもお金が回って、いいことですよね。

 ネットを見てると、やっぱり “「ローマの休日」に対する冒涜だ!”って騒ぐ人たちが湧いてましたけど、そちらがマイノリティで安心しました。

 あ、でも偽サイン(赤とか黒とか金とかのサイン、カラー写真や妙に鮮明な白黒写真を使っている、いつも同じ書き方、など)を直筆だと騙って売ってるヤフオクとか、オードリーの写真を勝手にTシャツやスマホケースにプリントしたものとかを無許可で売ってるとかの輩は本当に冒涜だ!と思ってますよ。

スクリーン復刻特別編集「オードリー・ヘプバーン」第2集 はい、今回は近代映画社「SCREEN」から発売された“スクリーン復刻特別編集(スクリーンアーカイブス)”「オードリー・ヘプバーン 『パリの恋人』〜『ティファニーで朝食を』」の紹介です。4月27日発売だったみたいです。

 これは2014年に出た第1集、「ローマの休日」〜「戦争と平和」版の続きになりますね。7年越しの第2集になります。

 前回が3作品でまとめていたのに、今回は「パリの恋人」「昼下りの情事」「緑の館」「尼僧物語」「許されざる者」「ティファニーで朝食を」と6作品でまとめてるっ!ちょっと多すぎやしませんか?

 人気のある「ティファニーで朝食を」をメインにしたかったんだろうなーってのが見え見えですよね。
 でもオードリーのフィルモグラフィーをどう考えても「ティファニーで朝食を」ってこのグループには属さないって感じなんですよね。

 第2期の3作品(「緑の館」「尼僧物語」「許されざる者」)が現在ではあまりにマイナーだから、というのもわかるんですけど、ジャッキー・チェンなんかは既に第5集までも出ているところを見ると、別に今回は詰め込まなくてもせいぜい「パリの恋人」「昼下りの情事」2作品メインの、第2期まとめて、でも良かったんちゃうかなーと思います。欲張りすぎですよね。

 それで、ページ数が作品数に応じて大幅に増えてるならいいんですけど、前回56ページ、今回62ページであんまり増えてない。
 となるとワリを食うのは各作品のページ数で、今回は「尼僧物語」なんて4ページしかないです。

 こんな調子だと次に第3集が出たら、「噂の二人」「シャレード」「パリで一緒に」「マイ・フェア・レディ」「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」ってさらに増えて7作品まとめて出されそうです。そんで「ロビンとマリアン」以降は出ない、と。

 さて、復刻された内容ですけど…他の“スクリーンアーカイブス”で復刻されたリヴァー・フェニックスとかハリソン・フォードとかがカラーがいっぱいあるのに比べて、このオードリー第2集は表紙周り以外はカラーは2ページあるだけ…。
 オードリーをモノクロ世界に押し込めんといて!ってかんじですよね。オードリーにもカラーはいっぱいあったはずなのに、なんでしょうねー。

 なので、前回は表紙周りで特集3作品すべての「スクリーン」での各作品の広告が載せられていましたけど、今回は表2が「昼下りの情事」、表3が「パリの恋人」、表4が「ティファニーで朝食を」だけで、ここでもまた第2期作品は悲惨な目に遭ってます。これが不満1。
 せっかく貴重な復刻なんだし、他のスターではカラーページもっと多いんだから、ほんのちょっとカラーを増やしてあと3作品くらい入れてあげたらいいのに!と思いました。

 表紙も色悪いですよねー。水色のバックがターコイズ、白い手袋は黄色っぽくなってます。オードリーの顔の色も朱赤黒い。でもこれは復刻の小ロットのオンデマンド印刷なので、仕方ないですね。これは不満言いません。
 この表紙、元は以前紹介した「噂の二人」撮影時のインタビューでオードリーに渡した1961年8月号ですね。

 さて、問題の中身ですけど、こんな読者の立場に立ってない編集がよくできたな!と怒りたくなる内容。

 本文は「ティファニーで朝食を」の元はカラーグラビアのページから始まって、「ティファニーで朝食を」だけで17ページも続くんですけど、「映画物語」ってことであらすじだけで7ページも使ってるんですよね。
 書店にもない、オンラインストアだけで売ってるようなオンデマンド印刷本を買おうって言うファンが、「ティファニーで朝食を」のストーリーを知らないとでも??

 しかも「映画物語」って名前ですけど、ここに載ってるのは公開前なので映画のあらすじじゃなくて、原作のあらすじ。
 この “あらすじでページを埋める” という最も安易で中身の無いのは「許されざる者」でもやっていて、4ページも無駄にしています。

スクリーン復刻特別編集「オードリー・ヘプバーン」第2集 2010年に「週刊オードリー・ヘプバーン」が出たときにやはり “あらすじで何ページも埋める” というのをやらかしていて、内容の無さに呆れたものですが、この復刻版もそう。今の「SCREEN」の編集者がなぜこんな編集をするのか理解に苦しみます。僕が責任者ならこの編集はボツ。これが不満2。

 メインの「ティファニーで朝食を」の次からは製作順に載っていて、「パリの恋人」と「昼下りの情事」がそれぞれ8ページずつ。と言ってもこの2作品は公開時期も近かったので、同じ1957年9月号から持ってきてます。

 でも「昼下りの情事」はおんなじ号からそのまま流れで載せてるから、途中からビリー・ワイルダーに関する対談のページになってしまって「昼下りの情事」ほとんど関係ない。こんなのなら別の号の別の批評家の「昼下りの情事」の話とか載せて欲しかった…。

 次の「緑の館」も8ページ。これは人気作品別にページ数の差をつける編集(僕は嫌い)では「緑の館」に対しては多いと思いましたが、なぜかというとインタビューが入ってるから。
 でもこれが以前紹介したインチキインタビュー。明らかにでっち上げ。

 なんでこの当時「スクリーン」はこんなインチキインタビューを載せたんだろう…と思っていましたが、当時のライバル誌「映画の友」を見てわかりました。当時「映画の友」の編集者だった小森和子さん(小森のオバちゃま)が世界各国を飛び回って、いろんなスターのインタビューを毎号毎号一緒に写った証拠写真と共に載せてたからなんですね。もちろん「緑の館」当時のオードリーにも。
 だからウリのない「スクリーン」は焦ってこんなでっち上げインタビューに手を出してしまった、と。

 これ、当時の「スクリーン」がでっち上げたとは思いたく無いですね。内容は嘘でも、エドー・コオナアってヤツがでっち上げたのを「スクリーン」が買ってしまったと、そう信じます。

 これを編集した今の「SCREEN」の人たちは、オードリーのことをよく知らないので、「昼下りの情事」の後にすぐ「尼僧物語」の撮影に入ってクタクタでしただとか(実際はオードリーは1年お休みしてた)、眉は描いてません!とかっていう嘘八百が載ってても気付かないんでしょうね。なので今回のこの号もこのインタビューを平気でウリにしてる。
 またこんなの信用するライトファンとか出てくるんだろうなー…。まあでも救いはこの嘘八百インタビューは内容が何も無いところ。でっち上げだからもちろんあんまり変なことを書けないので、当たり障りのないことばかり。なので信用しても何も残らない、と。

 なぜこの後に証拠写真も撮ってくるヤニ・ベガキス氏って人が専属のインタビュアーになったかっていう経緯とかも、もちろん会社自体が変わってしまった今の「SCREEN」には残ってないでしょうしね。

 「尼僧物語」は前述の通り、たった4ページ。しかも新作映画紹介のページを載せているので、ここでもあらすじページが3ページ。
 現在では最も資料が少ないであろう「許されざる者」もあらすじが多いですが、かろうじてここは珍しい写真が見られるのが救い。

 次は映画評論家の津村秀夫氏によるオードリー・ヘプバーン論。
 これが映画の批評部分が厳しいのは映画評論家だから全然いいとして、オードリー個人への見方がヒドい。

 津村氏は、

 メル・ファーラーという俳優は虫が好かぬ。夢遊病者のようで女性的でシンネリムッツリ。数えるべき作品も乏しい。→そんなメル・ファーラーを選んだヘップバーンという人間の内容的重量も見当がつく。→ヘップバーンはとても世話女房にはなれそうもなく、おそらくワガママ勝手なお嬢さん的奥さんであろう。家庭的な才能などはありそうもない。

と、すごいこと書いてます。今ならとても書けないことでしょうが、全然本当のオードリーの中身と違うのが今となっては面白いです。まあメルのことも、やがて別れますしね。

スクリーン復刻特別編集「オードリー・ヘプバーン」第2集 最後に津村氏は将来30歳を超えたオードリーを考えて、“彼女ほど華やかで明るい外形を持つ女優は少ないのであって、その容貌といい実に無邪気で愛くるしいが”と書いて、中年になってからも大スターで居られるのか、大スターはともかく大女優になれるのかは大いに疑問、と書いてます。

 結果でいうと、オードリーはキャサリン・ヘプバーンやイングリッド・バーグマンのような大女優にはなれなかった(別に本人もなろうと思っていなかった)と思いますが、活躍してた頃からは約60〜70年、没後はまもなく30年を迎えようとしているのに、いまだに世界中で多くのファン(大スターにもオードリーファンが多い)がいて輝き続けているという状況は唯一無二で、図らずも世界一の大スターになっている、と思います。
 まさか大女優さえも凌ぐ大スターという存在が生まれるなどとは、誰も予想できなかったでしょうね。

 全体にこの第2集を見て思ったのは、復刻なのに意外と珍しい画像が少ないなーということ。まあ編集者の方があんまりオードリーを知らなさそうですので、どれが珍しい画像か、などというのはわからないのでしょうし、そこまで厳選されていないのでしょうね。
 結局新作映画紹介のページを持ってきているので、ある程度宣材写真が決まってきてからのものなので、今もよく見るものが多め。嬉しさやワクワク感は少ないです。

 それに、今の編集者の姿勢を疑ってしまうのが最後の目次のページ。「昼下りの情事」を「昼下“が”りの情事」と「が」の送り仮名入り表記で書いてます。
 これって文字校もしてないし、作品を大事にしてくれてないってこと。
 「SCREEN」って映画の1番のプロのはずなのに、こんな基本的なことも出来てないようじゃ、まあああいう最近の気の抜けた「SCREEN」みたいな編集になるよなーってガッカリしてしまいます。

 全体にこの本を作るに当たっての情熱や、オードリーに対する愛が無いのが1番の欠陥品。値段は1980円プラス送料600円で2580円もするのに、それに見合うかというとめちゃめちゃ疑問。
 あんまりオードリーの写真集とか持ってない人はそっちを買ったほうがいいです。だいたいどれ選んでもこれよりはマシ。

 あと、これを買ったらクリアファイルが2つオマケで付いてきました。1つは「スクリーン」の歴代の表紙を並べたもの。オードリーもいます。

 今回は中身の写真は無しです。珍しい画像までここで載せてしまうと、買う価値が全く無くなりますので。
 どうしても欲しい方はSCREENオンラインストアへ。

オススメ度:★(双葉十三郎さん風に言うと、篤志家だけどうぞってモノ。星1つはおまけ。別に星無しでもいいくらい。次もこんな編集したら、本当に星無しです。)



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この記事へのコメント
また失礼致します。'69年に中学生になり晴れて単独で映画館に通い始め、「スクリーン」も自前で読むようになったのでした。当時津村秀夫氏の連載があり、興味深い記述が多かったのですぐに「世界映画の作家と作風」なる単行本を購入しました。

内外の著名監督を一人ずつ作品論中心に取り上げた内容でしたが、ウィリアム・ワイラーの項でオードリーについての記述があったのを記憶しています。「ローマ〜」と「おしゃれ〜」を比較してオードリーから「青春の輝きが喪われた」などとも。

まあ戦前から朝日本紙で「Q」として歯に衣着せぬ映画評で鳴らした方で、たしかデュヴィヴィエ「商船テナシチー」をめぐって双葉十三郎氏と論争なども。またご存命なので実名は控えますが、さる日本の女優がデイヴィッド・リーンを袖にしてフランスの二流監督(津村氏の言ですが事実)に嫁いだとか、名優志村喬の容姿をこき下ろして某女流作家の反発を受けたとかずいぶんな発言もおありだったかと。メルとオードリーについても大きなお世話ですよね。当方は10代前半で映画の味わい方を教わったと感謝していますが。

つまるところ津村氏や双葉氏のような良くも悪くも本当の評論家が絶滅してしまったせいで「スクリーン」も凋落したのでしょうか。また制作されている作品の方も同様に…。
Posted by Edipo Re at 2021年06月06日 11:32
Edipo Re さん、こんばんは!

そうなんです。津村氏の文章、「緑の館」をこき下ろしていたり「尼僧物語」でもオードリーの至らないところなどを述べているのは確かにそうかもねーと思って、さすが映画評論家!と思うのですが、それ以外のスターの性格とか私生活のことに関しては逆に全然見る目ないなーと思っていました。
「おしゃれ泥棒」のことも、「ローマの休日」から12年も経っているので、“青春”が無くなっても当然ですよね。でもオードリーは「いつも2人で」でもう一度 “青春”を演じますけど、その批評が気になりますね。
現代で言うと、立川志らくさんみたいな方でしょうか。オードリーに関する番組で、オードリーの演技力が無いとか言って、一斉に他の出演者の反発をかってました。

製作されているアメリカ映画も、最近はアメコミものみたいなアクションものの、CGに頼るような同じようなものが多いですよね。じっくりドラマとかは皆無になってきたような気がします。
CGメインだから新しいスターも生まれにくく、それが今の邦高洋低の状況を生み出してさらに洋画雑誌が売れない、と言う悪循環を生み出しているような気がします。

昔はアラン・ドロンでも、「お嬢さん、お手やわらかに!」で出てくると、映画雑誌でも強力にプッシュして特集を組み、“スターを作ろう!”と頑張っていましたが、今は「スクリーン」の方もページ数も減り文字も減り、大きな写真も扱わなくなったことで新しいスターが生まれる土壌が無いように思います。残念ですね。
Posted by みつおみつお at 2021年06月06日 19:48
津村秀夫氏の著作についてもう少々。先年の断捨離で手元に無く記憶頼みですが、監督が女優を妻にしてしかも主演させることに偏見をお持ちだったようで。フェリーニとジュリエッタ・マシーナ、ジュールス・ダッシンとメリナ・メルクーリのように。メル・ファーラーとオードリーに辛口なのももっぱら「緑の館」のせいだったかも?

まあそれにしても映画人のプライヴァシーにまでイチャモンを付け、人間性まで決めてかかるのが評論家の仕事とは到底思えませんが。硬派の評論家として鳴らした方ですのでいささか残念です。あ、そう言えば先年他界したクラシックの評論家にも、演奏家の名前や風貌からケチを付ける方がいらっしゃいました。不思議にもやはりファンの多い方でしたが。

ハリウッドでも'93年の「逃亡者」あたりから、往年のTVシリーズの映画化が盛んになり、近年に至るまでそればっかりのようで。ネタ切れも深刻なのでしょうが、あとはCG紙芝居でそれでも莫大なドルが動くのですから、当方などは映画館から足が遠のくばかりです。ご指摘のような有様では「SCREEN」の最期を見届ける日も遠くないのでしょうね…。
Posted by Edipo Re at 2021年06月07日 02:40
ダンナが愛妻を監督したらだいたいダメってのはここでも書いてましたよ。例外も書いてましたけど。
まあ確かに妻を冷静に見れないのかもしれないですね。メルの場合は元々監督としての腕も怪しいですし。SCREENの「オードリーを愛した名監督たち」という写真集でもメルだけ載ってませんでした。

でもクラシックの批評家にも名前や見た目で判断する人が居るとは!
個人で思うのは構わないですが、それでおまんま食ったらダメですよね。今なら名誉毀損バリバリですね。
まあ僕もどれを選べばいいかよくわからないと指揮者の見た目とかで選んだりはしてましたけど…。
そういえばクラシックも指揮者がシュッとしてるとジャケットに指揮者が載ってましたけど、見た目があんまり…だと風景とか絵とかが多かったですよね。

今は脚本家もいないんでしょうかね?昔はビリー・ワイルダーと組んだ人たちやダルトン・トランボなど、脚本家が有名な人たちがいましたよね。これまた絶滅の危機に陥ってるんでしょうかね。

「SCREEN」は本当に怖いんですけど、創刊80年まで持つのかなー…と不安でいっぱいです。4月号で発表の人気投票でも、40票くらいでベスト10に入れるみたいですし、一体今は何部売れてるのか不安になります。
もう洋画のファン雑誌は「SCREEN」しか無いので、消えて欲しく無いんですが、こんな編集では早晩廃刊になりそうです…。
Posted by みつおみつお at 2021年06月07日 16:38
お久しぶりです。
「スクリーン」に限らず、もうすべての紙媒体に明日はないでしょう。これから様々な雑誌が休刊、廃刊になり、10年位たったら1冊も無くなってしまうだろうと私は思ってます。「怖い」という気持ちなど通りこした、あきらめの心境ですね。
私は、「スクリーン」が休刊になって「ロードショー」が残るのではと思っていたのですが逆でしたね。
私は、ヨドガワ先生も双葉先生もリスペクトしてましたし、その他の映画評論家の先生方にも「嫌い」と感じるほどの強い嫌悪感を抱いたことはないのですが、一人だけ例外がいて、それが津村秀夫なんです。あいつの文章を読むと怒りがこみあげてくるんですよね。
それでも映画そのものについてだけあーだこうだいうだけならまだ情状酌量の余地がありますが、今回のみつおさんのブログを読んで、あいつがオードリーの私生活の事にまで批判がましい事を言ってたと知り、あいつに対する嫌悪感が増しました。
「アンタに言われたくない」という言葉が服を着て歩いてる男、それが津村秀夫だったと思ってます。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2021年07月31日 07:25
ヴェロニカ・ハメルさん、こんにちは。

紙媒体全体がダメですか…。確かに言われればそうかもねと思いますよね。今月号の「SCREEN」は平野紫耀が表紙でした。平野紫耀は好きですが、もう完全に洋画雑誌であることを捨てていました。

「ロードショー」と「スクリーン」は、集英社である「ロードショー」が先に消えたのが不思議でしたが、大会社だけあって余力があっても早々に行く末には見切りをつけられたんですね。
廃刊後、ネットで細々とやっていましたが、それも無くなりましたよね。
「スクリーン」の方も近代映画社は一旦倒産して別の近代映画社に引き継がれていますから、実質廃刊したようなもんですよね。しばらくは元の「スクリーン」の体裁を保っていましたが、もう今は見知らぬ雑誌になりました。

ヴェロニカ・ハメルさんの津村秀夫氏って、僕にとっての吉村英夫氏みたいなもんですね。自分がきちんと知りもしないスターの個人的なことを妄想で膨らませて、さもそれがホントのように上から偉そうに書く、という。奇しくもどちらも「ひでお」ですね。自称映画評論家の「ひでお」ってのはロクなのがいないのでしょうか。
僕は津村秀夫氏ってよく知らないので、“ああ、なんか勝手に書いてる人いるよ〜”って感じでしたが、ヴェロニカ・ハメルさんのお話を伺ってると、どうやら万事がそんな感じみたいなんですね?
吉村英夫氏の文章も、オードリーがスターのわがままし放題とか、晩年は老醜だとかほんと最低で不快な文章でした。“ 「アンタに言われたくない」という言葉が服を着て歩いてる男”まさにこっちのひでお氏もそんな感じでした。
Posted by みつおみつお at 2021年07月31日 15:08
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