2022年04月01日
「銀座リザ」1982年4月1日夕刊 新聞広告見開き2面
阪急うめだ本店にて、「写真展 オードリー・スタイル」開催中!いよいよ4/4まで。詳細はこちら。
「いつも2人で」…「午前十時の映画祭12」にて4Kで上映。いよいよ今月、4/29(金)〜5/12(木)TOHOシネマズなど全国で上映!詳細はこちら。
「オードリー・ヘプバーン」…5/6(金)からTOHOシネマズなど全国で上映!公式サイトはこちら。
今日は、ちょうど40年前の1982年4月1日朝日新聞夕刊に掲載された、見開き2面の「銀座リザ」新聞広告を紹介!
なお今回の記事に合わせて、カテゴリーに「銀座リザ」を追加しました。今後もこのカテゴリーで記事が書けるといいなあ〜。
これ、今回は複製品で完全なことが書けないのですけれど、その点はご容赦を。
まず、1982年の4月2日に株式会社ワールドの「銀座リザ」がオープンしたんですけれども、その前日にこの広告が打たれました。
その時のイメージキャラクターがオードリーだったんですよね。そんで、その時にはCMにも出てました。
2パターンありました。1つはこの写真のオードリーの動かないバージョン。これと別のテイクとの2つの写真を使ってました。こちらはオープン前のテレビCMで使われてました。ナレーターが “4月2日オープン”って言ってましたね。
もうひとつはオープンしてからの動くバージョン。オードリーが朝の紅茶を飲んでる時に小鳥が鳴いて…ってものでした。こちらは“銀座リザ今日オープン”とか“銀座リザ、オープン”ってナレーション入り。
ジバンシィのイメージが強いオードリーを、アパレルメーカーであるワールドが新規オープンの「銀座リザ」旗艦店のCMに使おうって考えることがまず凄いですよね!
発案した人、ものすごいお手柄です!普通だったら出てくれないだろうと諦めますもんね。
80年代後半にワールドの方からお話を聞きましたが、神戸のワールド本社の社長室にはオードリーと社長さんが握手している写真が飾られていたんだそうです。
CM出演にあたっては加藤タキさんも間に入って、また説得してくれたのかもしれませんよね。
この時にワールドは「ローマの休日」の写真を後ろに置きたがったけれども、オードリーが拒否したのはコアなファンには有名な話。
加藤タキさんが何度かお話してくれてましたよね。“若い時は美しかったけれども、私は前を向いて生きてるんです。私のシワは生きてきた証。だから私は今の私を見て欲しいんです。”
これ、「ローマの休日」ばっかりキャーキャー言って、50年代後半からのオードリーを“劣化した”などという連中に聞かせてやりたいですね。
あ、そうそうそういう連中って、80年代とかのオードリーについて、“老婆の休日”だとか、“老醜”とか、“妖精から魔女へ”などと失礼なことを書いていた低俗な雑誌編集者とか自称映画評論家とかと同じレベルですからね。
もちろんそういうのはオードリーファンではありませんしね。
あーでも1982年当時は僕はまだまだ10代でしたけど、今なら年齢のバランスもちょうどいいし、「銀座リザ」の頃のオードリーとお付き合いしたいなー。
ってこんなこと書くと、おすぎさんには “ないない”って手を横に振られそうだし、加藤タキさんには笑われてしまいそうですが(「トホホ人物伝」の記事参照)。
それに1982年だともうオードリーとロバート・ウォルダーズは出会ってますし、入り込む余地なしですね。
さて、この広告は当時のものそのままではないので、カラーだったのか、白黒だったのかがはっきりしません。オードリーの顔が黒いところを見ると、なんとなくオードリーの写真部分はカラーだったのでは?と思いますね。
でも新聞の見開き2面全面って、どんだけお金掛けてるんですか!って感じですよね。
ネットが普及して、どんどん廃れて行ってる今と違って、当時の新聞ってだいたいどの家庭もとっているもの。おそらく発行部数も今とは比べものにならないくらいだったと思います。もちろん影響力もスゴイですよね。
当時いくらくらいだったのか資料がないのでわかりませんけど、今の基準で朝日新聞の東京版の朝刊で広告費は片面1面だけで2200万円以上。
両面ともなるとその倍で4500万円以上!これは夕刊なので、その7掛けくらいで3000万円以上。もしカラーだったら、その1.5倍だそうで、やっぱり4500万円以上!
当時の日本は勢いがあって、ましてや株式会社ワールドは日本で1番のアパレルメーカー。そりゃお金はあるでしょうけどね〜。それにしてもすごい!
もちろんそれ以外にオードリーに払う出演料もあったわけですし、この広告のデザインをした会社にもお金を払っているでしょうし、テレビCMもやっていたし、ポスターなどで駅とかにも広告を出していたでしょうし、その他コピーライターやカメラマンや諸々のことを考えたら、莫大な金額が動いていることがわかりますよね。
それだけワールドも社運を賭けていたんでしょうね。その後、2006年に「銀座リザ」旗艦店は移転してしまいましたけど、今も「LIZA」として残っていますから、ありがたいことですね。
今はブランドを作ることよりも、閉鎖していくほうが多いですね。若い人があんまりブランド物の洋服に興味がなくなっちゃって、アパレルは今はどこも苦しいですよね。
メンズブランドも僕が好きだったのとか、かなりなくなっちゃいました。残っているブランドも店員さんに聞くと、対象年齢がかなり上がっているとのこと。80年代に10代後半〜20代狙いだったブランドも、今や主流は40代だとか。
さて、このオードリーが着ている衣装、帽子は紅色(ピンクがかった赤)で、服の水玉は黒ですね。もちろんジバンシィではなく、ワールドの商品。
以前「銀座リザ」のポスターを紹介しているので、そちらで色はご覧ください。
オードリーの左右にある文章はブランドの話なので、それは置いとくとして、真ん中のオードリーの下に書いてある文章はオードリーのことなので、それも最後に画像を載せておきますね。
とりあえず、52年の「ジジ」も、82年の「銀座リザ」も、資料が少なくて記事にするのが難しく、書くのムリかなーと思ってたんですけど、両方載せられて良かったー!
オードリー:I'm very happy to be a woman.
ナレーション:銀座リザ、4月2日オープン!
「いつも2人で」…「午前十時の映画祭12」にて4Kで上映。いよいよ今月、4/29(金)〜5/12(木)TOHOシネマズなど全国で上映!詳細はこちら。
「オードリー・ヘプバーン」…5/6(金)からTOHOシネマズなど全国で上映!公式サイトはこちら。
今日は、ちょうど40年前の1982年4月1日朝日新聞夕刊に掲載された、見開き2面の「銀座リザ」新聞広告を紹介!
なお今回の記事に合わせて、カテゴリーに「銀座リザ」を追加しました。今後もこのカテゴリーで記事が書けるといいなあ〜。
これ、今回は複製品で完全なことが書けないのですけれど、その点はご容赦を。
まず、1982年の4月2日に株式会社ワールドの「銀座リザ」がオープンしたんですけれども、その前日にこの広告が打たれました。
その時のイメージキャラクターがオードリーだったんですよね。そんで、その時にはCMにも出てました。
2パターンありました。1つはこの写真のオードリーの動かないバージョン。これと別のテイクとの2つの写真を使ってました。こちらはオープン前のテレビCMで使われてました。ナレーターが “4月2日オープン”って言ってましたね。
もうひとつはオープンしてからの動くバージョン。オードリーが朝の紅茶を飲んでる時に小鳥が鳴いて…ってものでした。こちらは“銀座リザ今日オープン”とか“銀座リザ、オープン”ってナレーション入り。
ジバンシィのイメージが強いオードリーを、アパレルメーカーであるワールドが新規オープンの「銀座リザ」旗艦店のCMに使おうって考えることがまず凄いですよね!
発案した人、ものすごいお手柄です!普通だったら出てくれないだろうと諦めますもんね。
80年代後半にワールドの方からお話を聞きましたが、神戸のワールド本社の社長室にはオードリーと社長さんが握手している写真が飾られていたんだそうです。
CM出演にあたっては加藤タキさんも間に入って、また説得してくれたのかもしれませんよね。
この時にワールドは「ローマの休日」の写真を後ろに置きたがったけれども、オードリーが拒否したのはコアなファンには有名な話。
加藤タキさんが何度かお話してくれてましたよね。“若い時は美しかったけれども、私は前を向いて生きてるんです。私のシワは生きてきた証。だから私は今の私を見て欲しいんです。”
これ、「ローマの休日」ばっかりキャーキャー言って、50年代後半からのオードリーを“劣化した”などという連中に聞かせてやりたいですね。
あ、そうそうそういう連中って、80年代とかのオードリーについて、“老婆の休日”だとか、“老醜”とか、“妖精から魔女へ”などと失礼なことを書いていた低俗な雑誌編集者とか自称映画評論家とかと同じレベルですからね。
もちろんそういうのはオードリーファンではありませんしね。
あーでも1982年当時は僕はまだまだ10代でしたけど、今なら年齢のバランスもちょうどいいし、「銀座リザ」の頃のオードリーとお付き合いしたいなー。
ってこんなこと書くと、おすぎさんには “ないない”って手を横に振られそうだし、加藤タキさんには笑われてしまいそうですが(「トホホ人物伝」の記事参照)。
それに1982年だともうオードリーとロバート・ウォルダーズは出会ってますし、入り込む余地なしですね。
さて、この広告は当時のものそのままではないので、カラーだったのか、白黒だったのかがはっきりしません。オードリーの顔が黒いところを見ると、なんとなくオードリーの写真部分はカラーだったのでは?と思いますね。
でも新聞の見開き2面全面って、どんだけお金掛けてるんですか!って感じですよね。
ネットが普及して、どんどん廃れて行ってる今と違って、当時の新聞ってだいたいどの家庭もとっているもの。おそらく発行部数も今とは比べものにならないくらいだったと思います。もちろん影響力もスゴイですよね。
当時いくらくらいだったのか資料がないのでわかりませんけど、今の基準で朝日新聞の東京版の朝刊で広告費は片面1面だけで2200万円以上。
両面ともなるとその倍で4500万円以上!これは夕刊なので、その7掛けくらいで3000万円以上。もしカラーだったら、その1.5倍だそうで、やっぱり4500万円以上!
当時の日本は勢いがあって、ましてや株式会社ワールドは日本で1番のアパレルメーカー。そりゃお金はあるでしょうけどね〜。それにしてもすごい!
もちろんそれ以外にオードリーに払う出演料もあったわけですし、この広告のデザインをした会社にもお金を払っているでしょうし、テレビCMもやっていたし、ポスターなどで駅とかにも広告を出していたでしょうし、その他コピーライターやカメラマンや諸々のことを考えたら、莫大な金額が動いていることがわかりますよね。
それだけワールドも社運を賭けていたんでしょうね。その後、2006年に「銀座リザ」旗艦店は移転してしまいましたけど、今も「LIZA」として残っていますから、ありがたいことですね。
今はブランドを作ることよりも、閉鎖していくほうが多いですね。若い人があんまりブランド物の洋服に興味がなくなっちゃって、アパレルは今はどこも苦しいですよね。
メンズブランドも僕が好きだったのとか、かなりなくなっちゃいました。残っているブランドも店員さんに聞くと、対象年齢がかなり上がっているとのこと。80年代に10代後半〜20代狙いだったブランドも、今や主流は40代だとか。
さて、このオードリーが着ている衣装、帽子は紅色(ピンクがかった赤)で、服の水玉は黒ですね。もちろんジバンシィではなく、ワールドの商品。
以前「銀座リザ」のポスターを紹介しているので、そちらで色はご覧ください。
オードリーの左右にある文章はブランドの話なので、それは置いとくとして、真ん中のオードリーの下に書いてある文章はオードリーのことなので、それも最後に画像を載せておきますね。
とりあえず、52年の「ジジ」も、82年の「銀座リザ」も、資料が少なくて記事にするのが難しく、書くのムリかなーと思ってたんですけど、両方載せられて良かったー!
オードリー:I'm very happy to be a woman.
ナレーション:銀座リザ、4月2日オープン!
Posted by みつお at 16:00│Comments(0)
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