2007年05月23日

嘘の塊!?…「オードリー・ヘプバーン」ダイアナ・メイチック著

 これは本当に最悪です!嘘で埋め尽くされているそうです!

 となると読む価値は全くありません!購入を考えている方は、息子ショーンなど、別の作者のオードリーの伝記をオススメします。

 普通、同じ人の伝記を書いた者同士、他の人を貶めるような文章は書かないと思うのですが、あまりにもメイチックの場合ひどすぎたのでしょう。バリー・パリスのオードリーの伝記の中で、この本のことでオードリーの家族が怒り、裁判沙汰になっていることが述べられています。

 帯に書かれてある“オードリー公認の評伝”、これがまるで嘘っぱちだったことが後で法廷で暴かれたそうです。

 作者がオードリーに会った、としている時期やオードリーが作者と電話をしていたという時期…オードリーはユニセフの仕事でその場にいなかったり、病気でとても話が出来る状態ではなかったそう。
 これはオードリーの最後の伴侶だったロバート・ウォルダーズがその当時の記録を調べて、完全に明らかにされています。

 そこで、あたかもオードリー本人が語ったかのようなような嘘を書いたメイチックに対してショーンが告訴。当然ショーンが勝訴し、ここに書かれていることは事実ではない、ということになったそうです。

 ということで、オードリーが話しているという部分はすべてメイチックの作り話。
 確かに読んでいる時からオードリーが喋りそうもないことがいっぱい書いてあるなーと思ってましたが…全部でたらめだったとはね~。

 日本の「小説オードリー・ヘプバーン」「オードリー・ヘップバーン物語」のように、フィクションであるとことわっているなら別ですが、“これが本当にオードリーが言った言葉!”“この本がオードリーの伝記では唯一の公認で最高の伝記!”と読者を騙してハクをつけようという著者に対して、怒りを禁じえません!

 本文にはオードリーが自分でエッダだったという意味の部分もありますし、エッダが本名でないとわかった今、こんなこと自分で話してるわけもない。これもウソ。
 一緒に作ってきたクルーの努力を考えて、決してどの作品のこともけなさないオードリーがいくつかの作品を「最低」だのと言っている…これも当然ウソ。
 「噂の二人」の時期にずっと男に追い回されていた…これも話を面白くするためにオードリーが大学生にオスカーを盗まれた話を大きくしたウソ。
 オードリーが摂食障害、これもおおげさに書いて煽っているウソ。

 嘘・嘘・嘘で塗り固められた勝手なでっちあげと、自分で調べずに他の人の書いたオードリーの伝記本からパクった部分を合わせて書き上げた、お金儲けのためのまさに最低最悪な本!!
 一生懸命翻訳した訳者さんには大変申し訳ないですが…絶版になってるのも致し方ないです。

 訳者さんにも実は少し不満があります。
 「初恋」がビデオだけの日本未公開だとか(実際は66年と93年の2回も公開されている!)、
「昼下りの情事」を「昼下がりの情事」と“が”入りで表記するなど(これはパソコンなどの変換による弊害)、ちょっとオードリーの伝記を翻訳するには下調べが足りないのでは?と思われます。
 でもあとがきで述べてくださっている「パリで一緒に」や「ロビンとマリアン」の評価は、非常に嬉しいので、この程度なら実害はないのですが。

 こういう伝記につきものの画像は、日本版では印刷物から印刷すると起きるモアレ現象が起こってます。中身も画像も質が悪く、取柄は全くありません。

伝記としての価値:なし、どころかマイナス!オススメできないのも当然ですよね?

そういえば、オードリーの伝記って、息子のショーンの本が出て以来、日本で出版されませんね。
海外ではショーンの本以降も活発に出版されているようなのですが…。




タグ :トンデモ本

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