2020年04月06日

「オールウェイズ」1990年日本公開時 ペア用前売券半券

 新型コロナがますます猛威を振るっていますが、皆様は大丈夫でしょうか?
 マスクをする習慣のない欧米でも今はマスク・手袋、さらにはサングラスで防護策を取っている人までいるそうです。

 サングラスといえば、こういう時には「いつも2人で」のラガーボーダーのワンピースのシーンでオードリーが着けていたようなサングラスが活躍しそうですね。街中でかけるのは勇気がいるかもしれませんが…。(どんなのかわからんて人は、こちらこちらを見てください。)

「オールウェイズ」1990年日本公開時 ペア用前売券半券 はい、本日は1990年4月6日に「オールウェイズ」が日本公開されてから、ちょうど30年になります。
 30周年記念として、「オールウェイズ」の実際に僕が使用した前売券の、珍しいペア用の半券を紹介。

 今はあんまり前売券って買わなくなりました。東宝配給の作品だとムビチケカードとかあったりしますけど、それも「マイヤーリング」公開の時に買って以来買ってません。

 最近はあまりこうした紙モノっていうのが使わなくなってますもんね。前売り券を買うと特典が付いてくる!って時でもないと、みんなあんまりもう前売券って買ってないのではないかと。ネットで席も買えますもんね。

 でもこれ、オードリーが主演じゃないから、前売券にはオードリーがいないんですよねー。
 それでも主演二人の次に “《特別出演》オードリー・ヘップバーン”ということで文字は書いてありますけどね。

 というか、これ右側は主演のリチャード・ドレイファスとホリー・ハンターですが、左側は俳優ですらなく、スティーブン・スピルバーグ監督の写真。
 いかにこの当時この監督のネーム・バリューで客が呼べたか、ということですよね。
 実は文字もスティーブン・スピルバーグの名前が一番大きく書いてあります。

 しかもネットを見ると、普通の1人用の前売券ではこのスピルバーグ監督の方の写真のようです。デザインはサインの大きさなどが少し違いますが。

 さて、実際に1990年に「オールウェイズ」を見に行った時のことを書こうと思ったら、ブルーレイの紹介の時にしっかり書いてました。

 じゃあ何を書こうと思って、LDの解説でも書こうかな…とLDを取り出したんですが、それならLDの紹介でええやんと思ってLDの紹介になりかけました。

 が、今日は公開日からちょうど30年。
 そしたら公開後だいぶ経って発売されたLDではなく、やっぱり公開当時の前売券にしよう!と思ってこちらに戻りました。

 オードリーがいないのは、ゲッティイメージズさんから無料の画像を借りることでしのぎます。




 画像は「オールウェイズ」撮影&公開の1989年のオードリー。
 キャプションを見ると、バーバラ・ブッシュと一緒にいるオードリーとのこと。

 バーバラ・ブッシュってもちろんアメリカ第41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュの奥さん。

 しかもキャプションでは、“お茶で談笑する二人。ホワイトハウスにて。”って書いてあるじゃありませんか!
 ホワイトハウスにお茶をしに入れるオードリーって…。どんだけ大物やねん!と改めて認識。

 このブッシュ大統領に関してはルカの本に出てきてましたね。
 1992年、ソマリアに行った後、既に癌があると診断されて病院を退院したばかりの時(ロサンゼルスの親友のコニー・ウォルドの家に泊まっていた)に、ブッシュ大統領から大統領自由勲章を贈ると電話があったらしく、オードリーはやっとの思いでベッドから起き出して電話口に行ったとか…。
 当時はまだ携帯電話とかなかった時代ですから、受話器のあるところまで移動しないといけなかったんですよね。

 バリー・パリスの伝記でも書かれています。
 ブッシュ大統領はどれほどオードリーが重い症状かわかっていなかったので、「それでは2週間後の授与式で」と言ったそうですが、オードリーは「できれば伺います」と答えたということです。

 でもオードリーは結局最期をスイスで過ごすことにして家に帰ってしまいましたから、授賞式には参加せず、そのまま自宅で亡くなってしまいました。ルカの本では死後にメダルが届いたそうです。

 それにしても、オードリーとバーバラ・ブッシュ大統領夫人が仲良かったんですね。


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この記事へのコメント
「オールウェイズ」、今に至るまで未見のままです。スピルバーグアレルギーでもないのですが(「激突!」は高1時に劇場で観ました)何故か。もっとも「ロビンとマリアン」を最後にオードリーの出演作を劇場で観た記憶はないのですが。

バーバラ・ブッシュ夫人というと'92年の来日時にご主人の大統領が宮澤首相主宰の晩餐会席上で体調を崩した際の当意即妙な名スピーチを思い出します。その日中にアマコスト駐日大使とペアを組んで天皇皇后両陛下とテニスで対戦して一敗地に塗れ、その悔しさで具合を悪くしたと。

「ブッシュ家の人間は敗北に慣れていないのです」と語りアマコスト大使は苦笑しきりでしたが、大統領の体調不良という一大事をジョークで鮮やかに切り抜け、一躍「アメリカの肝っ玉母さん」の名を轟かせました。

一説によると合衆国大統領は本人が選ばれるわけではなく、夫人がファーストレディに相応しいとなればご亭主が大統領になるのだとか。ましてセカンドレディ=副大統領夫人から後に大統領の母にもなったわけですから、歴代でもNo.1の偉大なるファーストレディかも?

また大統領自由勲章ですが、最晩年のレナード・バーンスタインが授与の打診を受けたのですが、突っぱねたと。表向きはブッシュ政権のAIDS対策の不備に不満を抱いていたとのことだったと記憶していますが、バーンスタインは筋金入りのリベラル=民主党シンパでしたから当然の成り行きだったのかも。まあわが国でも文化勲章を蹴っ飛ばした某女優や某作家がいましたが、言い分はそれぞれで別に批判や称賛の対象ではないと思いますが、くれるというものは素直に貰っとけばなんて声も少なくないですよね…。
Posted by Edipo Re at 2020年04月07日 00:15
 BCGワクチンとコロナに効くのかも?なんていう仮説があり、研究されているようですが、果たして?
(確かに日本は重傷化するケースが他国と比べて少ないと言えば少ないのかもしれませんが…)
 新聞を見て、緊急事態宣言で色々なお店が自粛のようですが、何気に「理髪店」って1ヶ月も自粛されたら大変なのでは?(でも「美容院」は書いていない)
 プール(スポーツジム)がNGで、銭湯がOKなのは?という何だか曖昧ですね…
(ジムにお風呂だけ入りに来る方もいるようなので、全面封鎖されても大変ですね…)

 首を傾げたくなることばかりですが、今のところ特に大きな混乱は無いので、あながち間違っていないのかもしれないですね…
Posted by FUMI at 2020年04月07日 13:18
>Edipo Reさん

「オールウェイズ」、未見ですか!なんだかとても意外です。
まあ作品の出来云々よりも、オードリーが見れる!というのが嬉しいです。

バーバラ・ブッシュさんのエピソードをありがとうございます!
ジョークで切り抜けたのはいいですね!周りのみんなの気持ちを暗くすることなく、うまく退席したことをカバーしたのですね。

そういえば、昔の「スクリーン」だか「映画の友」だかでハリウッドでの俳優だけのセレブ会みたいなのがあって、カーク・ダグラス夫妻がその会を仕切っているそうですが、もしオードリー夫妻がハリウッドに住んでいたらトップにみんなから推されているという記事でも、みんなオードリーがその地位にふさわしいと見ていて、メル・ファーラーを見ているわけじゃないのみたいでしたからねー。

バーンスタインは勲章をもらわずでしたか。そういう政治的なことには音楽家は関わらないのかと思っていましたが、結構ズッポリ関わってたんですね。でも音楽家も指揮者同士での争いとか、色々醜いことがありますよね。
そういえばオードリーはユニセフでのことを除いては、一切政治とは距離を置いてましたね。

でも勲章は僕なら気にせずもらっちゃいますね、やっぱり笑。
Posted by みつおみつお at 2020年04月09日 12:31
>FUMIさん

理髪店、国との調整で外れてますね、
まあ美容院でも色々と工夫してお客さんをとってるみたいでしたね。
席を離すとか、一度に1人だけとか。
銭湯はそれがないとお風呂がない部屋の人とかが困るからではないでしょうか?

とりあえず早く終息して欲しいですが、むしろ拡大しているのが怖いです…。
Posted by みつおみつお at 2020年04月09日 12:36
およそバーンスタインほど積極的に政治に関わった音楽家も少ないかも。極め付きは'73年のニクソン大統領再選に抗議し、記念ガラコンサートの行われている同時間帯に、ワシントンの大聖堂でハイドン「戦時のミサ」を演奏してのけたことでしょうか。当夜のエピソードは翌年、手塚治虫が「雨のコンダクター」と題して発表しました。雨中で万を超す人々が耳を傾けたと。ちなみにガラの方はオーマンディ&フィラデルフィア管が出演し「1812年」序曲などを演奏したとか。

ただ、そのことが直接的な要因だったかは定かでありませんが、'70年代半ばからバーンスタインが指揮活動の軸足をヨーロッパに置いたことも事実です。没後明らかになったことは終生FBIのマークを受けていたことで。

また'85年に被爆40年の広島を訪れた際には、会見で「原水協」「原水禁」と対立する二つの反核団体を名指しで批判していました。要するに核兵器廃絶を訴えるのに、それぞれの紐付きは関係なかろうと。

三年前のトランプ就任に際して、多くのハリウッドセレブが反対の声を上げましたが、所詮ハリウッドの傘の下で喚いてるだけの生温い印象しか感じませんでした。バーンスタインほどの気概を誰が見せたのか。

大統領自由勲章はともかく、わが国の高松宮殿下記念世界文化賞は'90年に受賞しています。ただ授賞式直前にバーンスタインは他界し、オードリーの場合同様に追贈となりましたが。

ファーストレディのご亭主が大統領になるとの俗説、確かにアメリカではあるあるかもですが、わが国では考えられませんね。特に今現在のファーストレディのあまりにも馬…じゃなかった無邪気な振る舞いを見るにつけ。過去にも悪目立ちした首相夫人はいましたが、恐らく空前かも…。
Posted by Edipo Re at 2020年04月09日 17:20
バーンスタイン、そんなことがあったんですか!
「1812年」をやっている時にミサ曲。
なんか1939年の日本へのブリテンの「レクイエム」を思い出します。
どっちかっていうとゲイ的嗜好があったことは僕の学生時代から有名でしたけど、政治は聞こえてこなかったです。

日本に来た時も反核団体(という政治団体?)を非難していたのも芯が通っていますね。
なんか昔はカラヤンとバーンスタインが見た目もカッコイイ2大指揮者のような扱いでしたね。でも指揮している時のバーンスタインはけっこう振りが面白い?んでしたっけ。見たことないんですけれども。

でもそんなこととは関係なく、バーンスタインのリストの「ファウスト交響曲」、ベルリオーズの「イタリアのハロルド」、オネゲルの「ラグビー」は今でも僕の愛聴盤になっています。(^-^

それと確かにトランプ大統領就任に際して色々言っていたハリウッドの俳優たちがいたはずですが、今全然聞こえて来ませんね。どこへ行ったんでしょうね。

それと某国のファーストレディは旦那の足を引っ張ってばかりですね。
あんなに悪目立ちばっかりしていてびっくりします。
Posted by みつおみつお at 2020年04月10日 15:38
マリア・カラスがヴィスコンティ、バーンスタインと同席していて、突然無邪気に
「どうして優秀な人はゲイが多いのかしら?」
と云い放ち、二人を絶句させたとか。またバーンスタインはチリ生まれの女優フェリシア・モンテアレグレと結婚し3子に恵まれたのですが、永くバイ志向から脱しなかったので最終的に三行半を突き付けられたと。女優のキャリアを捨て嫁いだフェリシアはそれからほどなく他界したので、バーンスタインは終生後悔の念に苛まれたそうです。

初バーンスタインは'74年秋にNYフィルとの来日だったのですが、マーラー5番で全曲70分の間に15回ジャンプしたなんて数えた物好きがいました。まあ確かにまだ50代のバーンスタインの動きは華々しかったのですが。クリーヴランド管に君臨したジョージ・セルは
「指揮台上でダンスを踊るのは指揮者の仕事ではない」
と皮肉を述べていましたがほとんどの同業者は肯定的で、最晩年のカール・ベームも
「彼の動きは内面から迸るもの」
と評価していましたし、ソ連のベテランだったニコライ・マルコも動きの大げさな指揮者たちを批判しながらもバーンスタインについては
「何事にも例外はある。彼は天才だよ」
と羨望交じりに呟いたとやら。

YouTubeにバーンスタインの指揮姿は多くありますので是非ともご覧下さい。おすすめはやはりマーラーですが、どれを観て(聴いて)も裏切られることは無いと存じます。

大脱線、失礼しました(--;)。
Posted by Edipo Re at 2020年04月10日 18:46
 国は自粛はして欲しいが、保証のお金は無い(出来れば泣き寝入りしてくれ)と言うのが本音なのでしょうね…
 終息させる気が無いというか何というか…

 多額のお金が動くことになりそうですが、それって基本税金ですし…今こそ無駄に使われている場所をカットしたら、少しはスッキリしそうな物ですが…

 国はこの期に及んでも国民の生命を守る気が無いことだけは覗えます。(民間がしっかりしている感じなので何とかなっている感じはします)
Posted by FUMI at 2020年04月11日 05:08
>Edipo Re さん

マリア・カラス、やりますね笑。
本人たちを目の前に言い放つとは!

でも奥さんもはじめからバーンスタインをわかって結婚してたんでしょうかね?それでもいい、みたいな。

大学時代、佐渡裕さんに指揮を振ってもらった時、バーンスタインとの思い出を語ってくれました。
バーンスタインに師事していた佐渡さんは、ある日バーンスタインの部屋に呼ばれたので、“あー、いよいよ来たか”と思ってバックを覚悟したらしいのですが、行ってみると“oh! My Son!”とハグされて、あとは全然普通の用事だったとか。

それと、バーンスタインは飛び跳ねるんでしたね!
僕は音楽が内から湧き出るバーンスタインがカッコイイと思いますが、でもでも以前「マツコ・有吉の怒り新党」で紹介されたジョン・ケージの現代音楽とか、真面目に聞いていられる自信がありません。水の音楽とかは絶対聴きに行ってたら大笑いしてしまって、顰蹙買いそうです…。
Posted by みつおみつお at 2020年04月11日 16:14
>FUMIさん

昨日、蛍光灯が切れたので近所の商店街に出たのですが、全く普通通りでびっくりしました!とともに腹が立って来ました。
全部の店が普通に開いてるし、全然緊張感無さすぎで、高齢者はウロウロしてるし、若い夫婦はマスクなしで道の真ん中で喋ってるし、洋服屋はマスクせずに大声で叫んでいました。
これはどんどん感染者増えるなーと思って早々に帰りました。
Posted by みつおみつお at 2020年04月11日 16:18
『オールウェイズ』のリメイク元である『A Guy Named Joe』(1943年、MGM、スペンサー・トレイシーとアイリーン・ダンが主演)は戦時色のせいか日本では未公開だったのですね。

>Edipo Reさん

未聴なのですが、バーンスタイン指揮のストラヴィンスキー『エディプス王』のアルバムというのがありました。(ルネ・コロがタイトルロール)
https://www.operadis-opera-discography.org.uk/CLCUBERN.HTM#19
Posted by take at 2020年04月11日 23:54
 散歩とかは良いとしても、お店に家族連れって何か違うな…という感じがします。「居酒屋」は感染して「スーパー」が感染しないとでも思っているのだろうか?と思ってしまうほど…

 お店とか営業時間短縮は解るのですが、何故に開店時間を遅くするのか?案の定、通常通りに来てしまった人を含めて、お店は混雑…
 閉店時間を早めれば良いのに…と思うほど…

 電車やバスも用が無ければ乗りたくないですし、食料品店だって商品を誰が触ったか解らないのですから、少し怖いですね…(いくらお店に入るときに消毒したり、家に帰って手を洗うとかしても…)

 確かに「伝染病」って世界史で習ったような遠い過去のことで、他人事という感じしかない印象で実感は湧きにくいですね…(でも、最先端の医療を持ってしてもこの状況なのですから…)
Posted by FUMI at 2020年04月12日 00:39
take様。
バーンスタインの「エディプス王」、LPで所有していましたが、先年断捨離で手放しました。当時CBS(現ソニークラシカル)専属だったバーンスタインがドイツグラモフォンに「カルメン」を録音し、そのバーターでボストン響をDGから借り出して実現した企画です。

お気付きかもですが、当方のHNは「エディプス王」のイタリア語で、かつパゾリーニ「アポロンの地獄」の原題です。いずれ盲いて野を彷徨う運命やも知れませんので…。
Posted by Edipo Re at 2020年04月12日 04:36
>takeさん

なるほど!「ジョーと呼ばれた男」は作品の出来で未公開かと思ってましたが、戦時色のせいで未公開だったのですね。
もしかしたら火事も敵国(日本)の爆撃で…てな内容だったんですかね。
Posted by みつおみつお at 2020年04月12日 09:42
>FUMIさん

スーパーも密閉空間ですよね。窓があるわけじゃ無いし。
時短で開店時間の方を遅らせる居酒屋とか、そんな悪知恵、思いつきませんでした!それじゃ意味ないですよね。

電車やバス、今は春なので窓を開けれますが、これから夏になるとまた閉めてエアコンで密閉空間…。
ずっと怖い状況が続きますね。
Posted by みつおみつお at 2020年04月12日 09:46
>Edipo Reさん

お名前が「エディプス王」から来てるとは知りませんでした!
Posted by みつおみつお at 2020年04月12日 09:51
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