2008年02月22日

「アマゾンの森」…エイトル・ヴィラ=ロボス版「緑の館」

 既に紹介済みのように、「緑の館」には2005年に発売されたオリジナル・サウンド・トラックがあります。

 そこでも書きましたが、「緑の館」の作曲者はエイトル・ヴィラ=ロボスとブラニスラウ・ケイパーの2人がかり。
 というか、ヴィラ=ロボスのだけじゃ映画に対して重すぎて、ケイパーのロマンティックな音楽を足しました、という物。

 結果的にこういう合作になってしまって、ヴィラ=ロボスはがっかり。
 それで、映画完成後に自分だけの「緑の館」を作ったのがこの「アマゾンの森」というわけです。

 超多作家として知られるクラシック畑のヴィラ=ロボスですが、亡くなったのが1959年11月。「緑の館」撮影・製作は1958年なので、この「アマゾンの森」は最晩年の作品ということになりますね。

 でも「永遠なる妖精 オードリー・ヘプバーン」の写真集でもオードリーとメル・ファラーとヴィラ=ロボスがにこやかに写っている画像がありますが、そこではお元気そうなんですけどね~。

 僕は「緑の館」のサントラが発売される前からこの「緑の館」の音楽が好きで、欲しいなーと思ってネットで調べていたらこの「アマゾンの森」というものがあるのを知りました。
 CDも入手可能だったので取り寄せてみたのがこれです。「緑の館」サントラが発売されるまではよく聴いてました。

 さて、日本にも意外と根強いファンが多いらしいヴィラ=ロボスですが、代表作「ブラジル風バッハ」でさえ知らない僕ですから、この音楽について云々いうのは申し訳ないんですが…。
 正直やっぱり重いです。(^^;;;

 全編このヴィラ=ロボスの音楽だったとすると、オードリー、きっと出のタイミングがつかめなくてオロオロ(笑)。

 確かに音楽としては優れているのかもしれませんが、“オードリー映画”に使う音楽としてはちょっと苦しい。おそらくファンの心に響くのは難しいかな、と。
 メル・ファラーなどがケイパーに応援を求めたのもムリないな~みたいな。

 なんかですね、通俗性というか甘さがないんです。映画で使われた部分もあるんですが、通して聴くのはちょっとツライ。ケイパーの部分がある「緑の館」のサントラでもツライのに、もっとツライ!

 “アマゾン”っていう感覚からするとこれでいいと思うんですが、原作の副題の“熱帯林のロマンス”という部分ではどうかなーと。アルゼンチンで少年時代を過ごし、その後イギリスに渡った原作者のハドスンから見たアマゾンのイメージですからね。
 ちょっとヴィラ=ロボスのアマゾンはリアル過ぎるかも(笑)。

 やっぱり一般人はおそらくケイパーの作った「緑の館の歌」の旋律(アンソニー・パーキンスが歌う他に、ラストシーンでも流れる)で感動するかなーと(僕もその1人)。

 なので、オードリーファンには勧めない音楽です。でもヴィラ=ロボスのファンにはヴィラ=ロボス一人の「緑の館」というこで、非常に意義深い作品なんでしょうねー。
 「緑の館」のサントラと聞き比べるのもいいかもしれません。

オススメ度:なし(オードリーファンに対して。ただしヴィラ=ロボスのファンには非常に好評であることを付け加えておきます。)




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