2012年03月21日

映画版のサントラ!「Moon River and Me」

 午前十時の映画祭「シャレード」「麗しのサブリナ」4月:TOHOシネマズ岐阜、ミッドランドシネマ名古屋空港、109シネマズ四日市 三重

 さて、緊急情報でもお伝えしていたとおり、出ましたよ!フィルム・バージョンの「ティファニーで朝食を」のオリジナル・サウンドトラック「Moon River and Me」!

 今までの市販された“自称サントラ”はすべて作曲者ヘンリー・マンシーニ自身が録音し直したもの。

 市販のは一般的には“オリジナル・サウンドスコア盤”と呼ばれるものなんですけど、映画とアレンジが違うので、サウンドスコア盤ですらないやーん!って思ってました。

 マンシーニ&オードリーのアルバムはみんなそんなの。「シャレード」も「いつも2人で」も。
 「暗くなるまで待って」だけはマンシーニの生前にシングルしか出なかったので(それも録音し直したもの)、アルバムが出た時には本当のサントラでしたけど。

 なので、映画の本当のサントラが聴きたい人間にとってはかなり不満のあるアルバムだったんですよね。世間的にはどんなに高評価でもね。

 僕は「ティファニーで朝食を」の市販サントラってあんまり聴かなかったんです。全体的には「シャレード」の方がずっといいと思うし、「いつも2人で」の方がテーマ曲が好きだし。

 でも、過去にブートレグのCDが出たことがあって、これがなんと完全にフィルム・バージョン!
 これは感激しましたねー!
 市販のは12曲30分くらいですけど、ブート盤は33曲68分!
 淡々と進む市販盤と違って、映画に合わせて盛り上がる音楽!サントラはやっぱこうでなくっちゃ!

 残念なことにこのブートレグは出回った数が少ないので、現在では入手困難。
 しかも、ブート盤はCD-Rで製作されたので劣化が早く、僕のなんてもうPCでも読み取れなくなりました。
 ま、先にCDとMDに落としておいたので大丈夫だったんですけどね。

 去年期待の製作50周年盤が出ましたけど、ふたを開けたらそちらも今までの市販のものに映画のオープニング曲とオードリーの歌う“ムーン・リバー”が追加されただけでかなりガッカリ。

 でも今年、映画版のサントラが入るCDが出ると知って大喜び!それがこの「Moon River and Me」です。
 もっとも今回は映画からは17曲だけでブート盤には負けてるんですけどね。
 全29曲で、残り12曲は別の人のアレンジの「ティファニーで朝食を」の曲だったり、別の人が歌う“ムーン・リバー”が入ってます。

 でもこれって余計ですよね。音楽素材は残ってるみたいなんだから、全曲「ティファニーで朝食を」のフィルム・バージョン・サントラにしちゃえばいいのに~!
 他の人の「ティファニーで朝食を」も良かったんですけど、やっぱそんな時間があるなら、本当のオリジナルを聴いていたい。

 で、今回このCDが届いて聞いてみたんですけど、何曲かカットがあるせいか、ちょっとサラッと流れちゃうかなー。
 寝起きのところとか、ドクが来てからストリップを見て、酔っ払ってちょっとホリーとポールがけんかするまで続けて6曲、と電報が来るところの音楽などがカット。
 素のホリーを見せる部分がカットされてますね。

 ブート盤の全曲と比べるとやっぱ物足りないんですけど、それでも今までの市販盤よりは数段良くなってます。
 音質もブート盤よりかなり良くなってるんじゃないですか~。(^^

 曲名は、だいたいブート盤と同じなんですけど、ブート盤で“Holly's Phonograph”だったのが“Sally's Tomato”に、“Holly's Intruder”が“Holly's Phonograph”になっています。

 全曲ではないけど、こうしてフィルム・バージョンを初めて市販のCDで売り出してくれたのは大歓迎!みんなが手に入れやすくなりますよね!(^-^
 みなさんも、「ティファニーで朝食を」を買うなら、今のところこの盤が1番いいですよ!
 これこそが本当のサントラです!

 ただねー、ジャケットデザインが今回良くないです。これは違うでしょう!

 デザイナーは60年代の雰囲気を入れようとしたのが丸わかりな、この3色のpopな(を目指した)帯!
 でもこの感覚は60年代後半のもの(「いつも2人で」あたり)だし、色も変に地味。

 オードリーとペパードはモノクロ写真で、左下にこそっと写っているニューヨークはカラーって…意図が全くわかりません。
 僕がお金を出すレコード会社なら、こんなアートワークでは絶対にOKを出さない!
 オシャレな「ティファニーで朝食を」がこんなありさま。お金取ってデザインするプロが、これじゃダメやろーっ!!

 ライナーノートを最初に開いたページにも、かな~り濃い、っちゅうか、濃すぎるねん!って印刷のオードリーが載ってて、実際のオードリーよりかなり肌が汚く見えます。一瞬どこのオバチャンかと思いました(→右の写真)。
 もっと60年代後半~70年代の日本の映画に関するアートワークの素晴らしさを見習ってほしいなー。

 そういえば、今年さらに別の50周年記念盤が出ましたけど、そちらはジャケットも今までどおりだし、内容も今までの市販盤の12曲にオードリーの歌が付いただけ。それにボーナス・トラックでこの盤と似たような他の人の「ティファニーで朝食を」を付けました、というもの。
 全く買う価値を見出せませんがな。(^^;;;

オススメ度:★★★(星4つにしようかとも思ったけど、やっぱり全曲じゃないのと、デザインが悪いので。)

ちなみに、今までの市販盤:★、50周年記念盤:★★、ブート盤:★★★★、新50周年記念盤:★ です。参考までに。
下のアマゾンのは、左からこのサントラ、新50周年盤、50周年記念盤、今までの市販盤(のリマスター)です。


(追記:全部本当のサントラが発売されました!記事はこちら!)




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この記事へのコメント
うん、確かに本物の正真正銘サントラとしては、
今までで(というか2枚目ですけど)一番音質はいいですね。
でもこの曲をカットするのか~と意図不明な選曲は残念です。
それに前回のブート盤では、肝心の2曲(ふたつのムーンリバー・メインタイトルとオードリィの歌)が、映画から直接録りましたバージョンでしたが、
今回は違いましたんでホッとはしました。
まぁ50周年盤もずっと以前のオードリィ映画音楽集のも、
オードリィ歌唱版ムーンリバーは素材からもってきてましたけど。
で疑問なのは、この期に及んでメインタイトルがぶつ切れなこと。
50周年では強引フェイドアウトでしたが、
この肝心のメインタイトルはもう素材が残っていないんでしょうか?
この時期でこれだけのステレオ素材(しかも映画用ですよね)って珍しいと思うのに、画龍点睛を欠くというか惜しいです。
BARNY KESSELやEDDIE HARRISのジャズによるサントラカバー
なかなか好きです。前者のユル感も含めて。
別歌手のは新50周年版とかぶってますよね~。
前回も小生が書いたし、みつおさんも抗議しているように
このジャケットは“ない”でしょう(怒)
50周年版の半端なグレー写真に濁ったパープル文字のもたいがいイヤでしたが。
オードリィ関連のものは特にデザインには注意してほしいです。
ファンだからということではなくて、もっと文化史的位置づけも考慮するべき。
デザイナーのセンスと容認した会社の担当者、出てこい!
なぁんてね、まずは正規に発売されて一応めでたし、ですね。
Posted by まる at 2012年03月21日 22:31
まるさん、早速のコメントありがとうございます!
なんかブート盤がいかにもどっかから探し出してきました!って感じの、
ちょっと音が薄っぺらく平面的に思ったんですけど、
今回のは薄皮がむけた、って感じで
きっちり奥行きも出て、今までの市販盤にも対抗できるようになってます。

カット曲の選択は確かによくわからないですね。
僕は大好きな“さよなら、ドク”がないのがイヤでしたけど、
音楽的にはストリップのとかが入ってないのはどうやろ…って思います。

今回のメインタイトルもやっぱり最後までは入ってなかったですね。
ここまで入ってないと、確かに素材自体にないのでは…って思いますよね。
でも、最初の大事な音楽なのに、この状態は残念!
映画からセリフや周りの音を全てカットして、音量も整えて、
修復版を作ってもらえないんでしょうかね。

別の人の演奏もなかなかよかったんですけど、
“イカン、イカン。本物を聴かなきゃ!”って、その後はちゃんとは聴いてないです。(^^;

デザインは、50周年盤はペラッペラな旨みも深みもないデザインですけど、
まあこれもアリかな~とは思ったんです。
でも今回のはなんか違うベクトルで行っちゃってます!
同じ「ティファニーで朝食を」のアニバーサリー・エディションDVD内箱の
“下手糞ぬりえジャケット”みたいに、
「ティファニーで朝食を」の仲間ではない!というアートワークになっちゃってます。
ま、でも不満もあるけど、やっぱり出してくれたことに感謝!ですね。(^^
Posted by みつおみつお at 2012年03月22日 00:59
ブート盤では、映画直接のせいかモノラルだったメインタイトルは、
今回ステレオなんですよね。
だから素材かな~って思っていたら、よく聴くとタクシーの音が微妙に入っています。
フィルムサウンドトラックから持ってきて調整かけているとしたら、
なにもブツ切にすることもあるまいに。
なんかよくわかりません。
「ティファニーで朝食を」のメインタイトルは今だ不完全燃焼、ですね。

スコア盤の曲の多くは、映画ではパーティシーンの音楽なんですよね。
今回、パーティの曲はたくさん入っているけど正直一本調子な感じがします。
カットされたの方のが、映画場面として重要なポイントでもあるし、
イージーリスニングとしては渋過ぎですが、入れて欲しかったですね。
あとブート盤ですごく面白かったのが、別テイク素材。
あれでフィナーレを4回聴けるのには感動しました。
ちなみに僕は第2テーマ曲ともいえる“ティファニーで朝食を”は、
スコア盤より映画使用版のほうが昔から断然好きです。
コーラスの軽快な感じがお気に入りでしたので、ブート盤の前はビデオから録音していました。
Posted by まる at 2012年03月25日 23:43
ブート盤でも、メインタイトルとオードリーの「ムーン・リバー」は映画からそのままだったので、
これってもしかして残ってない?って思ってました。
今までブート、50周年盤、今回と全て完全版でないということは、
残念ですけど、やっぱり無いのかもしれないですねー。

フェイド・アウトにするってのは、
どうしても映画からだとセリフや街の音なんかが入ってしまうので、
それを気づかせないようにしてるんじゃないでしょうか。
でもさすがまるさんですね!
僕は流して聴いてるので、タクシーに気づかなかった!(^^;;

それと、収録曲!そうなんですよね!1本調子!
僕もサラッと流れちゃうって書きましたけど、
メリハリが失われてますよね。

僕もフィナーレがブートでいっぱい聴けるのは嬉しかったですよ!(^-^
市販盤とまるでアレンジが違って、
やっぱり感動するのはこっち!って思います。

「ティファニーで朝食を」などのお気に入りはまるさんも
やっぱりビデオ素材から録音してたんですね!
僕も「いつも2人で」のメインタイトルやシャンティリとか、
「緑の館の歌」とか、やっぱりLDから録ってました!

やっぱマンシーニには悪いけど、
ファンが求めるのは映画そのものの音ですよねー。
録音し直したものって、僕的にはサントラの2枚目に付いてくるような、
おまけ扱いで全然かまわないって感じです。
来年はオードリー没後20周年&「シャレード」(本当は「パリで一緒に」も)製作50周年なので、
まるさんと僕の悲願、「シャレード」と「いつも2人で」のホンとのサントラが出て欲しいですね!
Posted by みつお at 2012年03月26日 22:44
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